明治安田J3リーグ 第4節
2024.3.16 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 20' 市原 吏音
  • 79' 濱田 水輝
2 - 0
1 前半 0
1 後半 0

奈良

試合経過
監督コメント
ルヴァンカップの岐阜戦はデッド・オア・アライブのゲームだったので、よくそのミッションをコンプリートしたと思います。若い選手たちも多く出場しましたが、長いシーズンで全員が戦力だと思っていますし、公式戦の真剣勝負の場でしっかり結果を出したということが一番自信になるので、その意味では非常に有意義な試合になりました。

リーグ戦はまだ2試合しかやっていないので、10試合終わったときに立ち位置が決まってどう進んでいくかが見えてくると思っていて、今は目の前の試合を取りにいくことがすべてだと思っています。チームとしては今やっている勝負の際のところを抑えながら、個人の色や顔が出るような組み合わせであったり、しっかりブラッシュアップしていければと思います。

奈良は非常にハードワークで、前からプレスに来て、GKのロングキックの飛距離があって、昨シーズンも含めて失点はすごく少ないイメージです。整備されたチームでスキがなく、球際も強く、難しいゲームにはなると思いますが、我々もそれ以上にやれる強度でやってきたので、あとはぶつけてみてどうなるかで、あまり小細工とかではなく、立ち上げたばかりなのでしっかりぶつかってみて、試合の変化に対して選手とどう対応していくかという形で進めていければと思っていますし、しっかり戦って良い結果を残したいです。
選手コメント
リーグ戦は開幕から2試合、内容は必ずしも良かったとは言い切れない部分もありますが、それでも勝ち切れているという事実は一番大事だと思いますし、まだまだ先は長いので、勝ちながらどんどん内容も詰めていければと思います。

個人としては、セービングの部分だけでなく、それ以外でも自分の長所をチームの武器として生かせる場面が増えてきていると思うので、より自分の強みをどんどん出していけるようにしていきたいです。

奈良は戦術的に完成されつつあるチームかなと思いますし、攻撃でも守備でも特徴のあるチームだと思います。相手のスキをうまく突いて、自分たちの土俵に乗せて試合を進めていければと思います。

ルヴァンカップでの勝利を必ず次につなげなければいけませんし、4連戦を全部勝って終われるように、この流れを切らないようにやっていきたいと思います。
ルヴァンカップの岐阜戦は、自分自身は今シーズン初スタメンで、前半は相手ペースの時間が多く苦しい展開でしたが、(浦上)仁騎くんと(加藤)有輝くんを中心に前半を無失点で抑えられたことは大きかったと思います。ハーフタイムには、「もっとできるぞ」「勇気を持ってプレーしよう」というような話が監督からありましたが、前半は自分も含めて少し消極的だったかなと思います。

後半の仁騎くんと(種田)陽のゴールで勝てたことは良かったのですが、個人としてはまだまだだなと感じています。前半はなかなかボールにかかわれませんでしたですし、もっと自分から受けたり抜け出したり、ボールにかかわるところや、あとは個人のところをもっと追求していかなければいけません。そこはこれから絶対に必要になってくる部分だと感じていますし、FWなので結果も必要だと思っています。

中2日で次はリーグの奈良戦になりますが、チームとしては今ずっと勝てているのでこの流れが途切れないようにしたいです。個人としては本当にまだまだ足りないと思うので、結果を求めてしっかり準備して奈良戦に臨みたいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

69'
69'
90'
80'

控えメンバー

80'
90'
69'
69'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 96 マルク ヴィト
DF 22 生駒 稀生
DF 3 澤田 雄大
DF 5 鈴木 大誠
DF 49 下川 陽太
78'
MF 8 堀内 颯人
MF 14 中島 賢星
83'
MF 20 國武 勇斗
78'
MF 11 西田 恵
78'
MF 31 岡田 優希
FW 15 パトリック グスタフソン
69'

控えメンバー

GK 1 岡田 慎司
DF 6 寺島 はるひ
78'
DF 23 小谷 祐喜
MF 25 神垣 陸
83'
MF 10 山本 宗太朗
78'
MF 39 嫁阪 翔太
78'
FW 17 百田 真登
69'

監督

フリアン
試合詳細
4 シュート 9
9 GK 9
2 CK 7
13 直接FK 11
0 間接FK 4
0 PK 0
試合データ

主審

酒井 達矢

副審

櫻井 大輔

副審

長谷 拓

第4の審判員

永野 貴大

入場者数

6,219人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

20.4℃/20%

HIGHLIGHT

市原がプロ初得点、濱田も加入後初得点で開幕3連勝
明治安田J3第3節は、奈良を相手に迎えるホームゲームだ。中2日での連戦だが、ルヴァンカップ1回戦では、第2節までに出場時間の少なかった選手たちで挑み、勝利をつかんだ。十分にフレッシュな戦力で第3節に臨める。

試合序盤は、自陣でのパス回しから右へ展開し、中野克がドリブルで侵入を図った。守備は、クロス攻撃を多く受けて危ない場面もあったが、最終ラインが空中戦で跳ね返した。14分、左サイドの下口からのアーリークロスに、中野誠が飛び込んでチャンス。相手に阻まれて右に流れたが、スローインから杉本を経由し、ワンタッチのラストパスを中野克が鋭角からシュート。迫力のある攻撃を続けた。

さらに20分、右サイドでFKを獲得すると、泉のセンタリングを市原がゴール正面からヘディングシュートをたたき込み、プロ初ゴールとなる先制点を挙げた。3日前の試合で同期の種田がプロ初得点を決めたばかり。自分も得点をと刺激を受けたという市原は「ヘディングをしたあと、最後までボールを見れなかったけど、観客が沸いたので入ったんだとわかって、そのまま走って行った。得点したら……と昔から想像していたが、点を取ったら忘れていた」と頭に描いていた自陣ベンチではなく、興奮そのままにサポーター側へ走って行ったゴールシーンを振り返った。

リードしてからは、最終ラインでパスをつないで相手を引き込みながら前進のチャンスをうかがったが、ボールを奪われたあとにプレスを仕掛けるタイミングを失い、結果的に押し込まれた。34分には、すばやい攻撃で左サイドを崩され、ゴール正面からシュートを打たれたが、笠原の好守で辛くも防いだ。逆に41分には、セットプレーで好機。左CKから杉本がヘディングシュートを放ったが、ゴール左に外れた。

1点リードで折り返した後半は、相手ペースになった。58分、中盤の守備が遅れて相手FWに正面からシュートを打たれたが、笠原がコースを読んでファインセーブ。笠原は「相手が右に持ち直した瞬間に、味方が確実にファーのコースを消せていた。あっちしかないだろうと思っていた」と話し、長澤監督がこだわるゴール前の攻防における守備陣との連係によるものだと強調した。

63分にも右サイドから押し込まれ、マイナスのクロスでフリーになった相手にミドルシュートを打たれた。ゴールの枠を外れたが、ボールホルダーにプレッシャーをかけられずにピンチを招いた場面。石川は「相手のミス待ちになったところが多かった。僕たちの良さは取りに行くところ。いつまでも引いてOKではなく、引いたらその後どうするか」と改善のイメージを話した。

ズルズルと押し込まれる形が多くなったが、長澤監督は69分に大澤、藤井を同時に投入し、流れを変えに行った。すると前線1列目、2列目の流動性が生まれて攻守が活性化。

試合の潮目が変わった直後の77分、右サイドの攻撃を阻まれた場面でMF石川が奪い返してアーリークロス。相手に阻まれたが、ハイサイドでスローインを獲得。人数をかけたパスワークから突破を仕掛けた茂木がファウルを受けてFK。泉のセンタリングはGKに弾かれたが、こぼれ球を拾った小島のバックパスから泉がワンタッチでクロス。ニアで茂木がつぶれ、FKの流れでゴール前に残っていた市原が中央で競った背後から、濱田がヘディングシュートを決めて79分に追加点を獲得した。

2点のリードとなり、長澤監督はすかさず村上を投入し、5バックで守備固め。前がかかりになった相手の攻撃を跳ね返し続け、スタンドから「無敵大宮」が響く中、シャットアウトに成功して開幕3連勝を飾った。

次戦は、中3日で相模原と対戦。リーグでは初のアウェイゲームとなるが、4連勝を狙う。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
今日も6,000人以上のサポーターの方に集まっていただいて、ミーティングでは「サポーターに対して我々から何かを与えなければいけない」と話をしたのですが、結果的にはサポーターの皆さんに力を貸していただいた試合になってしまったので、もう少し自分たちからアクションできればいいなと思っています。

日程の都合上、リーグの前節から2週間空いていたので、リズムよくゲームを重ねてきている相手に対して試合勘のところは少し気になっていたので、セットプレーを準備していたのですが、それでゲームが取れたことは良かったと思います。

なかなかプレーのリズムがおぼつかなくて、一つプレーをひねったりとか割とシンプルにプレーした方が局面的には楽に打開できるところを少し目が揃わない時間がずっと続いてる中で、厳しい展開が続いたのですが、今シーズンやっている、そうなったときにどうするのかというところで、そこで文句を言い合っても立ち止まっていても仕方がないので、やることはもうプレー原則ではっきりしていますし、しっかりと笠原を中心にしっかり押さえるべきところを押さえながらゲームを進めていきました。

ただ、ゲームの流れというのは必ず反転するので、反転した瞬間に集中力を高めていく部分は徐々にですが、ベビーステップで、赤ちゃんの一歩ずつですけれども前進はしていると思うので、これでゲームリズム感は戻ってくると思います。

次はアウェイになりますが、しっかりと自分たちのプレーをもう少し呼び起こしながら、今の勝負強さを徹底してゲームをブラッシュアップしていきたいと思います。
選手コメント
得点シーンはイメージどおりのボールが来たので、しっかり飛び込めてしっかり枠に入れることができました。数日前の練習後に今日アシストしてくれた(泉)柊椰にちょうどボールを上げてもらいながら自分でヘディング感覚を確かめるということをしていたので、その成果が出たのかなと思います。僕自身も毎試合点を取りたいと思っていますし、セットプレーは拮抗した展開の中では大きな勝負を分けるポイントだと思うので、得点できて良かったです。

攻撃面でうまくいかないなと感じる時間帯もありましたが、ただそれでも勝つというのが今年大事にしているところです。なかなか内容が思ったようにいかない中でも、失点をしないでしっかり勝つというのが大事だと思うので、悪かった部分は勝ちながら修正していきたいと思います。(市原)吏音とは、CBだけはしっかり耐えよう、チームがうまくいかなくてもここがしっかりしいてれば大丈夫だからという話をしています。それをボランチの選手とかにも伝えて、うまくいってないけど今はこういう時間だよ、と認識しながら試合を進めていければ、今日僕が追加点を取ったように必ずチャンスが来たり流れが変わったりするので、流れが悪いときに耐えるというのは今後もリーグ戦を戦っていく上では大事なことだと思います。

しっかりボールに寄せて面を作る、体を背けない、股を閉じる、などそういうところを徹底できれば、笠くん(笠原)が今日ビッグセーブしてくれたように相手のシュートは大体GKが届く範囲に飛んでいくので、DFとGKの連携もしっかり意識してやっていきたいと思います。相手がボックスに入ってきたときにいかに慌てずに自分たちのやるべきことを整理してできるかが大事だと思っています。そのあたりの冷静な声がけとかはできていると思うので、それは続けていきたいです。
ここまで3試合の試合内容は自分たちが目指しているものとは少し違いますが、勝つことが一番大事ですし、監督からも勝ち癖をつけるように言われています。3連勝できたことはうれしいですが、リーグはまだまだ続きますし、あと105ポイント取りに行くという話をしているので、本当に全勝するつもりで満足せずにやっていきたいと思います。

得点の場面は、本当にいいボールが来て自分の前で(茂木)力也さんが相手をブロックしてくれて、フリーでヘディングすることができました。昨日の練習から点が取れそうな雰囲気はありましたし、最近は全然点が取れていなかったので、ちょっとホッとしています。ルヴァンカップで同期の(種田)陽が点を取っていたので、少し先を越された感覚はありました。小学校から一緒にやってきたので嬉しかったですが、自分も点を取りたいと思っていました。

今日は苦しい時間が長くて危ないシーンもありましたが、笠くん(笠原)と(濱田)水輝くんとうまくコミュニケーションを取りながら、きつい時間帯は自分たちがいかに最後のところで守れるかがカギになるとずっと言われていて、自分たちもそれは理解はしていたので冷静に対応できましたし、これを続けていきたいです。

明日からU-19日本代表の活動でチームを離れますが、連戦の中で代表に行くことに対して悩みましたし申し訳ない気持ちもあります。ただ、行くからには日本を背負って外国と試合するわけなので、大宮の選手という責任を持って、しっかり向こうでも結果にこだわっていきたいと思います。ここから2試合は自分は出ることができませんが、チームは絶対に勝ってくれると思いますし、そこは信頼しているので、大宮のことは一旦考えずに集中してやれればと思います。
守備の時間は長かったですが、最後までみんな体を投げ出してコースを限定してくれていましたし、ディフェンスラインの選手との連携があったから守り切れました。失点しなかったのはそれが一番大きいかなと思います。

今日の勝利は、簡単にスライディングしないとか、最後まで足を運ぶとか、しっかりと全員がそういうところを日頃のトレーニングから常に声を上げながら実践できている結果だと思います。

自分自身、良い感じに試合に入れていますし、今のチーム状況にもつながっているからこそのメンタリティで試合ができている部分もありますが、難しくなったときに何ができるかというところも今後大事になってくるかなと思います。今日の試合でももっと冷静にプレーすれば良かったなと思うところもあって、そういうところも突き詰めていかないと強いチームになっていけないと思うので、そこは反省して次に生かしていきたいです。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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