明治安田J3リーグ 第13節
2024.5.6 [MON] 14:00 NACK

大宮

0 - 2
0 前半 0
0 後半 2

松本

  • 79' 浅川 隼人
  • 80' 藤谷 壮
試合経過
監督コメント
福島戦から鳥取戦までのアウェイ3連戦は、いずれも紙一重のゲームでピンチもチャンスもあったのですが、うまくピンチを防いでチャンスをモノにした3試合でした。

ここ2試合は4得点、3得点と点は取れてはいますが、今以上にチャンスがあったゲームで1点で終わったしまったこともありましたし、今回のようにチャンスの数の割に決定率が高くなったという部分もあって、目指すところはチャンスを増やして決定率を高めるというところなので、今回に関しては決定率のところはしっかり評価できますが、逆にチャンス構築のところはそれほど多くはないので、手応えとしてはどちらとも言えないかなという感じです。

鳥取戦は無失点で終えることができましたが、笠原が止めてくれたということが一番大きいと思います。ただ、どのゲームも被シュート0本というわけにはいかないですし、そんなリーグではありません。それでも、自分たちのエラーによる失点はなくしたいと思っています。

次は松本との対戦ですが、たぶん松本の今までのゲームは当てにならないですし、MAXの姿で来ると思います。ここまでの松本の戦績とか戦いはあまり参考にしていなくて、全然別のチームで乗り込んで来るということはわかっているので、それに対する準備をしたいと思います。ピンチとチャンスが両方とも来るので、しっかり点を取ってギリギリのところでプロテクトできるか、そういうゲームになると思います。

アウェイ3連戦が終わってひさしぶりのホームゲーム、そしてゴールデンウィークということもあってたくさんの方が方が観に来てくれるでしょうし、選手たちは選手冥利に尽きるというか、J3といえどもかなりの雰囲気になると思うので、その中で躍動するようなゲームであったり、来て良かったと思われるようなゲームをしっかりやりたいと思います。
選手コメント
鳥取戦はピンチもありましたが、笠原選手を中心に無失点で守り切れたことは非常に良かったと思いますし、ピンチの数を減らすという作業はしながらも、ピンチが来たときにはしっかり対応できるように、引き続きやっていきたいと思います。

アウェイ3連戦という、ある意味特別な日程で非常に大変でしたが、アウェイでもたくさんのサポーターの方が毎試合来てくれていましたし、なんとしても勝点3を取って笑顔で帰ってもらいたいと思ってたので、それを果たせたことは良かったです。

自分たちが評価されるのは結果だけなので、そういった意味では開幕からここまで、悪くない結果だと思います。ただ、僕たちが目指しているのはてっぺんなので、今の順位とかは正直関係ないと思っていて、引分けで勝点を落としてしまった試合もありましたし、まだまだ気を引き締めてやっていきたいです。

今後改善していきたい点としては、大きく言えば「チャンスを増やしてピンチを減らす」ということですが、ただ、ピンチは絶対にあるので、そういったときにDFとしてしっかり対応できるようにしていきたいですし、チャンスを多く作るためにも後ろからフィードや攻撃参加であったり、セットプレーなどの精度を上げていきたいです。また、個人としては、まだまだ僕自身の良さを出せると思っているので、もっとアグレッシブに大胆に、ただ「しっかり判断できる」というところも自分の良さなので、そこはこれからもっと突き詰めていきたいです。

次はひさしぶりのホームゲームですが、NACKは僕たちの要塞なので、絶対に、なんとしても勝点3を取れるようにやっていきたいです。

松本は上のカテゴリーにいた経験があるチームで、選手たちも攻撃力があったり、個性を持っている選手も多く難しい相手だと思うので、そこは全員がしっかり把握して引き締めて戦っていきたいです。
鳥取戦は内容的には難しいゲームでしたが、選手全員が時間帯によって「今、何をしなければいけないか」というところを合わせながらプレーできたことが、結果的に3-0というスコアにつながったかなと思います。

僕個人としては、試合を重ねるごとに成長できている実感があって、ようやく最近になって得点やアシストなど目に見える結果がついてきたと思いますが、もっと前線で起点を作ることであったり、一つひとつの細かいところは課題が多いと感じていて、そこはまだまだ伸ばしていけるところかなと思っています。

自分のストロングはゴール前にガツガツ入って行くところや得点に関わるところだと思うのですが、そういったところは少しずつ出せてきていて、前線からのハードワークであったりフィジカルの部分は自分の武器だなと、試合を重ねる中で感じています。ただ、一緒にプレーしてる(杉本)健勇くんやクバ(シュヴィルツォク)と比べると、ゴール前の質や判断は自分はまだまだ甘いなと感じるところがあるので、隣でプレーしている中で学びながら成長していきたいです。

まだNACKでは点を取れていないので、早くNACKで点を取りたいという思いはとても強いですし、NACKにはいつも大勢のサポーターの方が来てくれるので、そういった方たちの前で点を取りたいという気持ちをすごく持っています。

クラブのJリーグ通算1200ゴールは意識していないわけではないですが、それよりもチームが勝つことが一番大事だと思っていますし、常にそういう気持ちでプレーしている中で最近は点も取れるようになってきているので、いつもと変わらずに貪欲にゴールを狙い続けていけたらと思います。

松本はすごく攻撃的で、前からのプレスも強いチームだなという印象ですが、自分たちがやることは変わらないのでこれまでどおりにしっかりやるだけで、前線からのプレスやショートカウンターであったり、主導権を握りながらアクションを起こし続けていくことができているからこそ、相手より多く点が取れて勝てていると思うので、そこは変わらず意識してやっていきたいです。
メンバー

スターティングメンバー

81'
76'
81'

控えメンバー

81'
81'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 1 大内 一生
DF 48 藤谷 壮
86'
DF 44 野々村 鷹人
DF 5 常田 克人
DF 7 馬渡 和彰
72'
MF 15 山本 康裕
MF 6 山口 一真
72'
MF 32 米原 秀亮
86'
FW 14 安藤 翼
86'
FW 11 浅川 隼人
FW 22 佐相 壱明

控えメンバー

GK 16 村山 智彦
DF 13 橋内 優也
86'
DF 40 樋口 大輝
72'
MF 46 安永 玲央
86'
MF 41 村越 凱光
MF 23 滝 裕太
72'
FW 50 ジョップ セリンサリウ
86'

監督

霜田 正浩
試合詳細
10 シュート 13
10 GK 6
6 CK 9
13 直接FK 16
3 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

矢野 浩平

副審

村田 裕介

副審

長田 望

第4の審判員

森田 秀一

入場者数

10,928人

天候

曇、中風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

23.4℃/34%

HIGHLIGHT

拮抗した展開から連続失点、リーグ初黒星を喫する
明治安田J3第13節は、松本を相手に迎えるホームゲームだ。リーグ戦は、いまだ無敗の首位。4バックから3バックに切り替えた第10節の沼津戦は引分けたが、そこから3連勝と勢いに乗っている。中2日の連戦だが、4連勝で後続を引き離したい。クラブのJリーグ通算得点が1199点となっており、1200点目のゴールが生まれることにも期待がかかる。

しかし、試合の立ち上がりは、相手の出足が上回った。開始5分でヒヤリとさせられた相手の直接FKはGK笠原の好守で防いだが、続くCKでニアサイドからヘディングシュートを打たれ、10分のCKの流れからカットインシュートを打たれるなど、序盤に多くのシュートを許した。

それでも守備では5バック気味に人数をかけて防ぐとともに、ショートパスをつないで押し返した。18分に右からのアーリークロスにチーム得点王の杉本が飛び込んでゴールを脅かし、20分には左からのクロスを藤井がヘディングシュートで狙うなど、少しずつゴールに迫った。

試合のペースは、行ったり来たり。25分にはショートカウンターで慌てさせられ、31分には正面からミドルシュートでゴールを強襲されてピンチとなった。逆に、40分には左で得たFKを泉が高く巻き落とすキックでファーサイドに送り、市原がヘディングシュート。惜しくもクロスバーに嫌われたが、大きなチャンスとなった。さらに43分、左からパスを受けた藤井が反転シュート。相手に当たったこぼれ球を杉本が狙ったが、わずかにゴール右に外れた。

両チーム無得点で迎えた後半も似た展開だった。59分に頭上を越すシュートを狙われたGK笠原が辛くもセーブした場面から、ピンチが続いた。65分、FKからヘディングシュートを狙われ、66分には低い位置でボールを奪われ、ショートカウンターを受けた。逆に、70分にはチャンス到来。前線の右寄りの位置で杉本がカットインを仕掛けた場面から押し込み、最後は下口の右からのクロスに藤井が飛び込んだ。

試合が動いたのは75分過ぎ。シュヴィルツォクを投入し、勝負をかけた。ボランチを3枚から2枚に減らし、下口を左SB、市原を右SBに移して4バックに変更。長澤監督は「行ったり来たりなら、クバ(シュヴィルツォク)、(杉本)健勇で行けるかなと思った」と狙いを明かした。

ところが、79分、最終ラインの手前のスペースへの縦パスを起点にクロスからヘディングをたたき込まれて先制を許した。さらに80分、カウンター攻撃を一度は押し返したが、左サイドをワンツーで突破され、カットインシュートを決められた。あっという間の連続失点だった。

浦上は「システムが変わったときにどう守るか、もっと共有できていないといけない。(1失点目は)まず、くさびのパスコースが空いていたことが良くないし、(下口)稚葉も外から中への対応になってしまった。俺が行った方が良かったかもしれない。ただ、どうにかしのいで話すべきもの。1点目は(クロスに対して)僕が一歩後ろで対応できれば良かったかもしれないし、(村上)陽介が人に付いていければ良かったのかもしれない。最終的には、自分にベクトルを向けないといけない」と厳しい口調で課題を挙げた。

失点後すぐに泉澤、中野克を投入したが、選手交代で守備を固めた松本を崩すのは容易ではなかった。泉澤のドリブル突破から杉本がシュートを合わせる場面もあったが、ゴールは生まれず、0-2でタイムアップ。1万人を超える観衆を記録したゲームだったが、今季リーグ初黒星となった。

次節は、5月18日に行われる第14節のアウェイ讃岐戦だが、1週間前の5月11日に天皇杯の出場権をかけた埼玉県サッカー選手権大会の代表決定戦・東京国際大学FC戦が控えている。天皇杯の切符をつかみ、仕切り直したい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
今日は10,000人以上のサポーターの方に集まってもらって、勝利を届けて終わりたかったのですが、逆の形になって相手の松本のサポーターの歓喜を我々のサポーターに見せるような形になってしまい、非常に申し訳なく思っています。同時に、挨拶のときに非常に厳しい言葉をサポーターの方にいただいて、ちょっと選手が反応するような形になってしまったのですが、その辺も含めて私が管理をしっかりしなければいけないなと。そんなことを望んでるわけではないと思いますので、そこは代表して申し訳ありませんでした。ロッカーでもそういう話をしました。申し訳ありませんでした。

ゲームの方は、自分たちの入りのところで相手の勢いに押されてしまったかなというのはあったのですが、相手のセットプレーが前半だけで7本、こちらも本数はあったのですが、少し局面局面で出足と迫力がなかったかなと思います。構成等はそんなに問題なく進めたと思うのですが、どっちにしても取り切るところ、個と個の勝負とか奪い切るところでちょっと後手踏んだような立ち上がりで、内容的には押されてるのですが決定機はこっちが握っているというゲーム展開になったので、ダラダラいく前に先に刺しにいかなければ持っていかれてしまうなと思っていたのですが、自分たちで勝負に出たところを先に相手に刺されて、2点目が痛かったです。1点であればしっかりホームの力で持っていけると思ったのですが、ちょっと交代のところで一手遅れだったような感じがします。思い切ってしっかり攻勢をかけていけばという悔いがありますが、終わってしまったことなので仕方ありません。

選手はよくやりましたし、ちょうどここで3分の1を通過するのですが、プレシーズンからカップ戦はちょっと終わってしまいましたが、ずっと負けることなく今まで走ってきて、初めてある意味自分たちのセレクトしたメンバーで負けたというゲームがここで出たのですが、やっとリーグが始まるなと。ここからいろいろな感情が出てきてリバウンドメンタリティを整えて次に進んでいくのですが、逆に言ったら本当にここまでずっと潜水してきたような形で、息継ぎもせずに突っ走ってきたので、選手たちはここで一息してしっかりと整えて、まずカップ戦に臨んでいって次のアウェイの讃岐戦になりますが、もう一度自分たちで、序章が終わって次はセカンドステージに入っていきますが、ここの間の3分の1がリーグへの勝負だと思っていますので、しっかりトレーニングしてまたアウェイ讃岐へ向かっていきたいと思います。
選手コメント
自分たちが決め切れずスキを作って失点しまったことがすべてだと思います。ゲームの中で苦しい時間帯は必ず来るので、前半は凌げましたけど後半はその時間帯に失点してしまったというところは、一つ大きな課題かなと思います。

ポジションが変わることによって生じる修正に対して、臨機応変に対応することだったりアラートだったりというのは、もっと突き詰めていかなきゃいけないのかなと思います。

僕自身は1万人を超えるスタジアムの中でプレーするのは初めてだったので、本当に鳥肌が立ちましたし、すごくいい雰囲気を作ってくれたファン・サポーターの方には感謝しかないです。次は彩の国カップですけど連敗はあり得ないので、必ず東京国際大学FCに勝って、まずは天皇杯に出場できるように、全員でいい準備をしていきたいなと思います。
自分たちにも決定機がありましたし、どちらが勝ってもおかしくないゲームだったと思います。自分たちが取っていれば結果も変わっていたと思いますが、相手に先に取られてしまいました。後半は自分たちのミスが多くなった気がしますし、少しゆるさが出た部分もあったと感じています。失点前にミスが連続したり、セカンドを拾えなくなったような感じもあって、その流れでの失点でした。空気感も含めて良くなかったと思います。

タイミング的にはシステムを変えた直後の失点でしたが、攻守においてそれぞれのシステムの良さがありますし、それは自分たちではどうこうできないので、その中でやるしかありません。結局、対人ではないですが、1対1で抜かれないとか、ヘディングで負けないとか、そういったところが大事になってくると思います。

負けたことで、より「もっとやらなきゃ」という意識が出てくると思います。チームとしていい流れで来ていて、アウェイ3連勝で今日は観客もたくさん入っていい雰囲気で、いろんなことが整っていたのですが勝つことができず残念です。ただ、この負けでチームとしてもう一度引き締めたいですし、連敗は絶対にダメだと監督からも言われています。リーグ戦は次はアウェイでの試合になりますが、より引き締めて球際とか強度をもっと出していければと思います。リーグ戦の前に天皇杯の予選があるのでいいクッションにしたいですし、リーグ戦もちょうど3分の1が終わって、ここからいいリスタートを切れればと思います。
相手に押し込まれてるシーンも多かったんですけど、ウチはカウンターが武器だと思っていますし、僕自身ボールが前に入ったら飛び出そうと常に狙っているので、逆にチャンスかなとも思っているので、ネガティブな感情はそんなになかったかなと思います。ただ、2失点に関しては目を背けずにしっかり反省して、守備でも攻撃でも自分のストロングは出し続けたいですし、ウィークポイントは改善していきたいと思います。

前半にあったチャンスの場面を決め切らないとでしたし、自分のところでリズムを変えたり、攻撃の質にもっとこだわったりしていくことが、チームの得点に繋がるのかなと思います。システムの併用に関しては自信を持ってできてるので、そこで僕が左サイドを破られないようにするだとか、逆にチャンスを作って流れを完全に持ってくいくとか、そういう役割を担えればなと思います。

僕は負けることは成長のチャンスだと思いますし、これからの大宮アルディージャのために、この敗戦をより良いものに変えていきたいなと思います。ゴールにより繋げていくとか、守備は1対1では絶対負けないだとか、自分自身も今回反省点がいろいろと出たので、そういう細かいところにもちょっとずつこだわっていければ、チームもより良くなっていくと思います。ただ負けて終わりだともったいないので、今日の結果を成長のきっかけにできればいいなと思いますし、あとは立ち上がるだけだと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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