明治安田J3リーグ 第14節
2024.5.18 [SAT] 14:00 ピカスタ

讃岐

0 - 2
0 前半 1
0 後半 1

大宮

  • 38' アルトゥール シルバ
  • 51' 浦上 仁騎
試合経過
監督コメント
リーグ戦も1/3を過ぎたので、またここから13試合、しっかり戦っていきたいと思っています。公式戦で一つ負けたので、チームとしてまず連敗をしないというところで、彩の国カップでは(清水)祐輔が流れを断ち切ってくれて、次はリーグで連敗しないというところなので、まずそこに集中して、中盤戦の1発目なのでしっかりやっていきたいと思います。

このタイミングで、元々自分たちが大事にしてきたところがどこか緩んでいないかと、選手たちだけでミーティングをしてくれたようですが、彼らもやはり勝ちたいと思いますし、勝つと負けでは天国と地獄で、片方ばっかりだとよくわからなくなってくるので、それを味わって選手自身も感じるものがあるのかなと思います。なかなか表現が下手なグループでしたが、そうやって彼らが出してくる勝ちたいという気持ちに対しては、こっちも受け止めてちゃんとやらなければいけないと思っています。

松本戦で初めて負けましたが、チームは普段どおりにやっています。プレシーズンから勝ち負けの味であったり落差をあまり味合わずに来ていたので、ルヴァンカップはターンオーバーなどの都合もありましたが、本当に本腰を入れてやられたというのはチームとして感じています。出たメンバーが負けたというのことではなくて、トレーニングを構成した全員で負けたので、それに慣れちゃダメなのですが、ひさしぶりに味わったので、いろいろと考える選手もいたのかなと思います。

基本はチームを成長させなければいけないので、連戦中はやりくりでしたが、ちゃんと練習をやって個人個人が伸びていかないとチームは強くならないので、そっち側にシフトして、一戦一戦力をつけていくような強いチームになっていかなければいけないですし、そこの伸び代が中盤戦、ここからの13試合の勝負だと思います。

序盤戦はどこもそうだと思うのですが、ゲームをちゃんと握っていて結果が出るパターンと、ゲームをちょっと握れないけど結果が出てしまうパターン、かなり握ってるんだけど引分けてしまうパターンがあって、そのバランスが一致してくるとたぶん勝ち続けられるんだと思います。第10節ぐらいから少しリズムが取れかけていたのですが、そういう意味ではちょっとずつですが、内容と結果のバランスというのは別に相反するものではなくて、両方を追い求めていくことで選手のやれた感も出てくるので、そこがこの何試合かで整うかどうかだと思います。やっぱり勝ちながら修正していかなければいけないので、負けると別の作業をやらなくてはいけなくなりますし、そこがポイントかなと思います。観ている人がどう感じるかというのもありますが、プレーしている彼らのやれている感というか、どっちにボールがあろうと自分たちがゲームを握っていると感じられるかが勝負なので、そこも含めてやっていければと思います。
選手コメント
ここまでは首位で来れていて、まだ一敗ですし、いい感じで来ていると思います。チーム全体でよく走れていると思いますし、すごくアグレッシブに戦えていると思います。ただ、個人としてはまだ結果が残せていないので、得点を決めたりアシストをしたり、数字にこだわりたいです。

アンカーでのプレーが多くなっていますが、意識している点は、チームのパス回しや前進するという部分では自分が中心になってやろうと思っていますし、守備でもしっかり戦えればいいかなと思います。3バックの試合も4バックの試合もありますが、システムが変わってもやることはあまり変わらないと思っています。

天皇杯明けでリーグ戦は少し間隔が空きましたが、次の讃岐戦が第14節でここから中盤戦に入りますし、ここでグッと、中だるみしないように、しっかり勝って勢いをつけたいです。

クラブのJリーグ通算1200ゴールまであと1ゴールで、周りのみんなも言っていますし、チャンスがあれば取りたいなとは思います。ミドルシュートでズドンと決めたいです。
リーグの松本戦で負けたあと、彩の国カップでは勝って、チームとして連敗はしなかったですが、リーグ戦という意味ではリスタートだと思うので、とにかく勝利にこだわって勝点3を取りたいと思います。

もちろん誰かが手を抜くわけではなかったですが、シーズンが始まって負けなしでずっとここまで来て、緩んだというか、キャンプであったりシーズンインのときに比べて落ちてしまっている部分は少なからすあったと思うので、この2週間でサッカーの根本的なところをチームとして見直しました。負けてしまって下を向くのではなく、前向きに変えられている部分はあるつもりですが、結果でしかそれは証明できないので、讃岐戦がまずはすべてかなと思います。

最近はアカデミー出身の選手で3バックを組むことが多くなっていますが、プレーも立ち振る舞いも、アカデミーの選手たちにとって見本となるような存在にならなければいけないと思いますし、僕個人としては自分がアカデミーにいた5年前に、今こうやって自分がトップチームで試合に出ていることは想像もしていませんでした。今、アカデミーで試合に出れていないような選手にとっても、希望となるような存在に自分がならなければいけないと思います。(市原)吏音とかはエリートでずっと来ていると思いますが、自分はある意味ちょっと違った種類の選手として価値を示していければと思います。ただ、3人並んだからOKではなく結果を出すことがすべてだと思うので、しっかり無失点に抑えて、セットプレーから点を取ることも含めて、存在価値を個人としても3人としても示していければと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 今村 勇介
DF 66 内田 瑞己
DF 3 宗近 慧
DF 99 奈良坂 巧
DF 24 深港 壮一郎
MF 2 臼井 貫太
55'
MF 6 長谷川 隼
87'
MF 13 前川 大河
MF 11 吉田 源太郎
FW 23 岩岸 宗志
74'
FW 10 川西 翔太
74'

控えメンバー

GK 32 松原 快晟
DF 29 田尾 佳祐
MF 8 森 勇人
74'
MF 14 吉田 陣平
87'
MF 20 下川 太陽
FW 18 冨永 虹七
55'
FW 19 赤星 魁麻
74'

監督

米山 篤志

スターティングメンバー

89'
75'
60'

控えメンバー

75'
MF 8 高柳 郁弥
89'
60'

監督

長澤 徹
試合詳細
10 シュート 10
11 GK 12
6 CK 4
10 直接FK 8
0 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

山口 隆平

副審

秋澤 昌治

副審

平塚 将哲

第4の審判員

河野 航大

入場者数

1,859人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

29.5℃/20%

HIGHLIGHT

今季6試合目のクリーンシートで完勝
明治安田J3第14節は、前節のリーグ戦で初勝利を収めた讃岐と、初黒星を喫した大宮の対戦となった。両チームとも天皇杯代表決定戦における大学生相手の勝利を挟んではいるが、リーグ戦とはテンションが異なる。優勝が目標の大宮としては連敗を避け、アウェイから勝点3を持ち帰りたいところだ。

「中盤戦の一発目なのでしっかりやっていきたい」と語っていた長澤監督は、前節と同様3-5-2の布陣を組んできた。ゴールマウスに笠原が立ち、最終ラインは右から村上、市原、浦上。両サイドに下口と泉が構え、アンカーに小島。アルトゥール・シルバと石川がインサイドハーフに入り、リーグ戦10試合ぶりの先発となった大澤が前線で杉本とコンビを組んだ。

大宮は、キックオフ直後から優勢に試合を進めた。7分、高い位置での鋭い寄せと連動した動きで相手ボールを奪うと、シルバのパスを受けた小島が自ら持ち込んで左足を強振。得点には至らなかったものの、「そろそろ1点欲しい」と語っていた今季無得点の小島が、ゴールへの積極性を見せた。

シンプルに縦を突いてくる讃岐に対して、大宮はしっかりとパスをつないでゲームをコントロールする。左の泉、右の下口ともに積極的にボールを受け、サイドからチャンスをうかがう。シルバと石川に加え、小島も中盤の底から前線へ果敢に飛び出していき、先制点を狙いにいった。

29分にはペナルティエリア外からの杉本のシュートが相手に当たり、こぼれ球に反応した石川が左足でシュート。だが、これは相手GKに抑えられてしまう。32分、左からのアーリークロスをつながれて最後は川西にヒヤリとさせられたが、オフサイドの判定で事なきを得た。

パスを回しながらジワジワとゴールに迫る大宮と、縦に速い攻撃で反撃を試みる讃岐という構図のなか、37分にはシルバが左足で強烈なミドルシュートを放つ。その1分後、今度は浦上のクサビを大澤がつなぎ、杉本、下口とつないだボールが、ペナルティエリア内に侵入していたシルバの足下に入る。足裏でボールを止めた直後、右足で蹴り出されたシュートは低い弾道を描き、ゴール左隅に吸い込まれた。クラブのJリーグ通算1200ゴール目となる、技ありのメモリアルゴールで先制に成功した。

その後も大宮は確実にボールを握り、讃岐陣内で試合を進める。時折り受けるカウンターの場面では最終ラインが落ち着いた対応を続け、シュートまで持ち込ませない。試合は、1点リードのままハーフタイムとなった。

後半も大宮のリズムで試合が進んだ。立ち上がりこそ何度かゴール前までボールを運ばれたが、そこを凌いだ51分には、相手のパスをインタセプトした浦上が前線まで駆け上がり、貴重な追加点につなげる。杉本、石川とつないで左サイドの泉に展開し、落としのパスを小島が中央へ入れると、右足アウトサイドで軽く合わせてゴールに流し込んだ、これまた技巧的なフィニッシュだった。

その後、吉田のミドルシュートと前川のクロスにゴールを脅かされたが、笠原が好セーブで弾き返す。讃岐の攻撃を食い止めると、正確なつなぎとセカンドボールへのすばやい反応で波状攻撃を展開。70分には、浦上のロングフィードに走り込んだ富山の左足シュートがクロスバーを直撃する場面もあった。

残り15分、長澤監督は泉に代えて濱田を投入。システムは変えずに村上、濱田、浦上の3枚が後方に並び、市原が右のワイド、下口が左のワイドに移った。守備を固めながらもパスワークは衰えず、81分に右サイドのスローインから市原がクロスを上げると、こぼれ球をシルバがつなぐ。最後はペナルティアーク付近から小島が強烈なシュートを打ち込んだが、相手GKに防がれて3点目とはならなかった。

89分には、イエローカードを受けた石川に代えて高柳を投入。その直後、不用意なバックパスを相手に奪われて絶体絶命のピンチとなったが、ここでも守護神の笠原が抜群の存在感を見せる。1対1の場面を身体全体でブロックし、失点を許さなかった。

結局3分のアディショナルタイムにもゴールを割られることはなく、今季6試合目のクリーンシートでタイムアップ。攻守ともに安定感があり、最後まで危なげない試合運びを見せつけた大宮は、最高の形でリーグ中盤戦の第一歩を踏み出した。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
アウェイでしたが大宮から300人近くのサポーターの方が来てくれて、笑ってしっかり帰ってもらえるということに対してはホッとしています。非常に力になりました。ありがとうございます。

リーグの前節で松本に敗戦して、そこからカップ戦を挟んだりして2週間あったのですが、今、選手にも言ってきたのですが、今日はもうこの2週間の練習で決まっていました。非常に集中力高く、スキもなく、昨日の準備までほぼパーフェクトにトレーニングをしてきたので、自分として実はあまり心配していなくて、ゲームとしてもしっかりゲームを握って、非常に堅い、おそらくJ3の中で一番堅い讃岐のディフェンスに対して、しっかり自分たちのリスクのかけ方で2つ点を取れたということが非常にいいことですし、点を取っただけではなく仕掛けておいて切り替えのところ、トランジションのところで先手をずっと取りながら試合を進められたので、ゲームをしっかり握って勝利に結びつけるというところに関しては非常によかったと思います。

同時に、やっぱり今後もですが、一番最後に(市原)吏音が後ろのパスをミスしたところを笠原が助けたという絵なのですが、リーグにとっても非常に大事な局面で、誰かのミスを誰かがカバーするという意味では、一番年下のミスを一番年上がカバーしたという絵で、あのワンプレーはこのリーグを進んでいく上では非常に重要なシーンだと思います。やっぱりサッカーなので、足でやるスポーツなので必ずミスが起きるのですが、それをどう処理するかというところがクオリティを上げることともに大事な仕事なので、あの局面は非常にすばらしい局面だと思いました。ない方がいいですけどね。また次、カップ戦を挟んでリーグ戦が続いていきますので、今週のような練習をしっかり重ねて、また次のリーグ戦に臨んでいきたいと思います。
選手コメント

最初から最後まで主導権を握ることができた試合だったかなと思います。自分たちがしっかりボールを持って、相手の陣地でしっかりプレーするというのを、トレーニングから準備してきたので、それをちゃんと達成できて、なおかつ2得点して勝点3を持ち帰ることができたので、いいゲームだったと思います。

先制点のシーンは、相手が引いてくるというのは情報として知っていたので、その引かれた中で自分たちが何ができるかということを念入りに練習してきて、その成果が出たのかなと思います。ああやって自分のところに来たボールを素早くちゃんと決め切れたというのがうれしいです。

本当にサポーターの力というのが欠かせないものであって、彼らがいるからこそ自分たちはこうやってピッチに立っていられますし、遠いアウェイゲームでもここまでの人数で応援をしてくれることは本当にありがたいことです。自分たちも精いっぱいやるので、最後まで自分たちを後押ししていただければなと思います。

よかった部分もたくさんあったと思いますが、もっともっといろいろ試しながら、トライ&エラーではないですが、練習からいろいろなことにチャレンジしていければと思います。

リーグ戦は前節から2週間空きましたが、やっぱり日々の過ごし方がピッチに出るんだなということを、この試合で改めて気づかされました、日頃の練習の中からちょっとしたスキすら作らないように、もっともっと緊張感ある1日1日をチームとして作り上げていかなければいけないと感じています。

徹さんからは「この2週間の準備がパーフェクトだった」というような話がありましたが、僕はやっている側なので、そこの評価というのは観ている方々が判断していただくのがいいと思います。僕たちが「やっています」と言っても、傍から見てやっていなかったらそれはやっていないのと一緒です。チームの中での温度感の部分で、気づいたことがあればどんどん伝えるようにしていますが、この準備をしてきてこの結果なので、もう一回、本当にネジを締め直していくいいきっかけになればと思います。

前節の松本戦の敗戦はもちろん悔しかったですし、モヤモヤした気持ちでしたけど、そういうのを取り返すのはやっぱりピッチでしかできないですし、僕たちは最後にてっぺんに立つためにやっているので、決してブレていなかったです。今日こうやって連敗することなくしっかり勝てたことは非常に良かったですし、今日ここに来てないメンバーも含めてすごく質のいい練習ができていたので、今日の勝利は本当に全員で勝ち取ったなと思います。

チームが始動してからもちろん手を抜いたことはなかったですけど、ただもう1回見つめ直してみたら、ちょっと緩んでたんじゃないのかな、緩みが出始めてるんじゃないかな、というのもあったので、そこは選手たちでミーティングをして、もう1回俺たちのやってきたことを真摯にやろう、今まで大事にしてきたことをもう1回やろう、ということを再確認して、しっかり練習から取り組めていたので、それが勝利にもつながってるんじゃないかなと思います。

今日の得点シーンもそうですけど、3バックの場合は1人上がっても後ろに2人いるので、ああやってマークがついてない選手が後ろから上がってくるとやっぱり相手も混乱すると思うので、うまくリスクマネジメントをしながらですけど、そういったところも意識しています。もちろん僕は守備の選手なので守備も気にしながら、そこの質も高めてやっていけたらいいかなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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