明治安田J3リーグ 第16節
2024.6.9 [SUN] 14:00 ゴースタ

金沢

0 - 1
0 前半 1
0 後半 0

大宮

  • 8' アルトゥール シルバ
試合経過
監督コメント
次の試合ではあまりダラダラせず攻守をやらないと相手のペースになってしまうので、トレーニングではそういったことも含めて取り組みました。金沢はボールをちゃんと丁寧に動かして、スローペースになると持っていかれてしまうので、なんとかそうならないように試合を運べたらと思いますし、カウンターも速いのでそこも含めてしっかり対応できればと思います。金沢はここ10試合負けていなくて一番安定していますし、大宮出身の人が多くて選手もお世話になった人がいっぱいいて、今回は丸裸であまり小手先は通用しないので、今持っているもので戦わなければいけないですし、そういう準備をしています。

長野戦は前半の苦しい時間もあったし、自分たちの時間もあったしという中で、決定的に仕事をすることととさせないことという面で、いいこともありましたけどやられているのも事実なので、そこは選手は謙虚に受け止めていると思います。ただ、今が完成しているわけではないですし、残り10試合に向けてチームをどうブラッシュアップしていくかがポイントなので、なんとか厳しい戦いに勝つ中で一歩一歩進んでいければと思います。すべて中盤の選手の得点でしたが、特定の人には頼らないチームを作っていますし、そうでないと欠けたらチームは終わってしまうので、点を取るペースはどこからでも狙えるような形にはしているので、個人でよく練習している選手たちですし、そこは結果が出て自信になってくれればなと思います。

ここからの3連戦で、その場その場にならないと色々な変化が出ますしわからないですが、基本的には総力戦でいきながらも、自分たちが追いかけるイメージで先週同様に入っていきたいです。受ける必要はもうないので、10戦負けなしのチームとまずやって、J1のチームとやって、トーナメント戦(ルヴァンカップ)を勝ち抜いているチームとやるわけですから、世間的には相手の方が背景は整っているチームなので、先週同様、自分たちから仕掛けるような戦いでしっかりチャレンジしていきたいと思います。

諸行無常なので、メンバーは変化が起こります。それは怪我もそうですし、ここから後期戦に入ると累積も入ってきます。11人でやったらどこも強いし、でもやっぱり誰かが抜けるし、抜けたときにパッと出ていった選手が点を取ってくれたり、それがチーム力なので、11人で完成してもそれで実際に何試合やるかと言ったら実はそんなにないのがリーグ戦の現実で、J1もJ2もJ3も、ベストメンバーはどこも強いです。ただ、変化が起こったときに勝点をどれだけ持って来れるかというのが、現場は本当の勝負だと思います。

プレシーズンから負けずに来て、ルヴァンカップとリーグ戦で1回負けて、それも全体で共有できたことは前半戦ではすごく大事なことなので、それを経過して今度は金沢とやれるので、丸裸ですし思い切ってぶつかっていくしかないので、そういう戦いでいきたいと思います。
選手コメント
長野戦の自分のゴールは、うまくこぼれて来て、しっかり抑えてミートすることができて、ちょっとコースは悪かったのですがラッキーでした。今までも何度かあのようなシュートシーンがあったのですが、とりあえず一発決めることができてホッとしています。

ここまで順調に勝点を積み上げることができていますが、チーム全体でアグレッシブに戦えていますし、強度高く戦えていることは本当にいいことだと思います。

次節対戦する金沢は、監督も知っていますし、たぶんボランチでマッチアップする選手も知っている選手だと思います。いつも以上に激しく、負けられない気持ちがありますし、熱くいきたいです。

ここから天皇杯も含めるとアウェイ3連戦で、難しい戦いになると思いますが、チーム全体でしっかり戦って3連勝したいと思います。応援よろしくお願いします。
長野戦は、失点はしてしまいましたがチームとしていい形で得点が生まれましたし、全体として試合の進め方というか、チームとして大事にしている部分は出せたのなかと思います。セットプレーからの失点でしたが、あのような試合だからこそセットプレーがカギになってきますし、ああいった場面を防げたらとみんなが思っていると思います。

昨シーズンは自分もすごく苦しみましたし、チームにもたくさん迷惑をかけたので、今シーズン、まずはこうやってピッチに立てていることが幸せですし、今この時間を大事にしたいと思っています。ただ、チームに貢献しないと選手としての価値はないですし、昨シーズンよりもチームに貢献したいという思いを強く持っているので、もっともっと長い時間ピッチに立てるように練習から頑張っていきたいと思います。

途中から出ることが多くなっていますが、後ろの選手なので入ってからは試合を締めるというか、どうやって終わらせるかを考えて試合に入っています。そういった部分では無失点に抑えて試合を終えられていることには満足していますが、もっともっと自分の特長であったりそういったものを、練習ではなくて試合で出さないとアピールにならないと思うので、そこはもっとこだわってやっていきたいです。

金沢は僕たちと同じく昨シーズン降格して、特別な思いを持ったシーズンを戦っていると思いますし、勢いもあると思います。でも、僕たちは常に優勝すること、昇格することだけを考えて、受け身になるのではなく常にチャレンジャーとして戦っていきたいと思っています。チームとして勝利を目指すことはもちろんですが、個人としてもそこに貢献できるように頑張りたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 31 上田 樹
DF 25 小島 雅也
DF 39 庄司 朋乃也
DF 4 井上 竜太
83'
DF 38 山本 義道
MF 6 梶浦 勇輝
MF 15 西谷 優希
83'
MF 8 大山 啓輔
75'
MF 14 石原 崇兆
FW 17 加藤 大樹
65'
FW 77 マリソン
65'

控えメンバー

GK 21 山ノ井 拓己
DF 2 長峰 祐斗
83'
DF 16 毛利 駿也
83'
MF 7 塚元 大
65'
MF 10 嶋田 慎太郎
75'
FW 9 土信田 悠生
FW 11 杉浦 恭平
65'

監督

伊藤 彰

スターティングメンバー

88'
83'
70'
83'

控えメンバー

70'
MF 8 高柳 郁弥
83'
83'
88'

監督

長澤 徹
試合詳細
6 シュート 7
8 GK 9
5 CK 2
15 直接FK 8
3 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

松本 大

副審

山口 大輔

副審

廣瀬 成昭

第4の審判員

表 慶

入場者数

8,265人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

25.3℃/52%

HIGHLIGHT

熱闘をものにし、成長に繋がる完封勝ち
明治安田J3第16節、大宮はアウェイで金沢と対戦した。

ここ10試合負けなしと好調の金沢を率いるのは、伊藤彰監督。その脇には渋谷洋樹コーチ、さらには山岸範之GKコーチもいる。大山啓輔、嶋田慎太郎、畑尾大翔(この日は欠場)と大宮と縁の深い選手も多く、対戦相手は特別な思いでこの一戦に臨んでくるに違いない。ただし気負わず、受け身にもならず、これまでの試合と同じように、目の前の1試合に全力を注ぐ覚悟で勝点3を持ち帰りたい。

3-4-2-1の金沢に対し、長澤監督はこの日も3-5-2を採用。4-1で勝利した前節・長野戦からの変更は、ケガのためU-19日本代表への参加を見合わせた市原に代わって、最終ラインの中央に入った濱田のみ。強度の高い練習と公式戦で練度を上げてきているメンバーが、先発のピッチに立った。

開始早々は両チームとも前線からの激しいプレッシングが奏功し、ゴール前まで持ち込めない。しかし、大山に立て続けにシュートを許した直後の8分、大宮は右サイドの下口がニアサイドに入れた低くて速いクロスからチャンスを掴む。藤井が潰れ、フォローした村上が入れ直すと、ゴール前で相手選手と石川が交錯。ふわりと浮いたボールをアルトゥール シルバが蹴り込み、価値ある先制点につなげてみせた。

20分過ぎ、石川と西谷が激突して試合が中断して以降は、スタジアムのボルテージがより一層高まる。2人とも立ち上がり試合続行となったが、小島に対する大山の激しいチャージがファウルとなり、ピッチサイドで抗議を続けていた伊藤監督にはイエローカードが提示された。

その後、試合は落ち着きを取り戻し、33分には再び大宮に決定機が訪れる。相手のバックパスを杉本が高い位置で引っ掛け、それを受けた藤井が一気にゴールへ。GKとDFのポジションを見極めて、右足に持ち替えてフィニッシュを放ったが、ボールはわずかに右へ外れてしまった。

3分後、今度は村上の縦パスが起点となる。受けた藤井がドリブルでロングカウンターを仕掛けると、並走していた杉本が緩急をつけて斜めに走る。空いたスペースへのラストパスに反応したのは泉。しかし、左足でのダイレクトシュートは大きく枠を外れ、追加点とはならなかった。

前半の残り時間は押し込まれる展開となり、ゴール前で身体を張るシーンが増える。39分には石原の、アディショナルタイムには梶浦のシュートがクロスバーを叩く危ない場面もあった。大宮は笠原の果敢な飛び出しと全員の踏ん張りで耐え、1点リードを守ってハーフタイムを迎えた。

後半も、お互いの闘志がぶつかり合う展開となる。中盤では小島、石川、シルバがボールに食らいつき、必死にパスをつなぐ。61分、大宮に後半最初の決定機。村上のロングパスに走り込んだシルバがポケットを取り、折り返しに反応した藤井が左足で合わせたが、これは相手GKの好守に阻まれた。

金沢が2枚代えで前に出てきた5分後、長澤監督は藤井に代えて茂木を投入。ケガで戦列を離れていた頼もしい男が、10試合ぶりにピッチに帰ってきた。シャドーのポジションに入った茂木は、相手ボールの際は右サイドに張り出し、5-4-1のような布陣で耐える時間に貢献した。

76分に左サイドを割られて、走り込んできた杉浦にゴールを脅かされたシーンでは、7試合ぶりの先発となった濱田が「ゴール前で相手のFWに仕事をさせないのが自分の仕事。負けたら自分の価値はない。よく集中して守れたと思います」と語ったすばらしい対応を見せる。相手の目前でボールに触れ、CKに逃げて難を逃れた。

終盤、杉本に代わり富山、泉に代わり高柳がピッチへ、さらに、石川に代えて大澤を起用し、総力戦で勝利を目指す。それでも攻勢を強めてきた金沢の前に防戦一方となり、89分には石原に決定的シュートを許したが、茂木が身を挺してブロック。全員でゴールを守り抜き、歓喜のタイムアップとなった。

試合後、長澤監督は「チームとして一歩ずつ逞しくなっていると思います」と手応えを口にした。また、先輩である大山と激しいバトルを繰り広げた小島は「今日のような苦しい戦いで勝ちを取れたのは大きい」と語り、殊勲のシルバは「今は、自分たちがどんな目標を掲げて、どこに向かっているのか、忘れることなく戦えています。今日のような難しいゲームで勝ち切ることができたのは、次につながると思う」と、次節以降の戦いに気持ちを向けていた。

(総評:粕川哲男)

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監督コメント
すばらしいスタジアムで、私は初めてだったのですが、すばらしい雰囲気の中でやれた選手たちはすごくフットボーラー冥利かなと。同時に大宮からやはりサポーターがたくさん駆けつけてくれて、両チームの応援の中でなんと言うか本当に応援という形で、両チームの選手が何もネガティブな雰囲気の中でプレーすることなく90分やれたことは、本当に幸せなことだなと思って観ていました。

ゲームの方は、今選手にも話してきたのですが、アグレッシブにやりたいと。アグレッシブというのは2種類あって、自分たちのやりたいことができました、思うようにできました、と言うのもアグレッシブですが、もう一つのアグレッシブさ、うまく回らないときに一致団結してその時間を過ごして流れを戻すという作業、その両方が今日は非常にうまく表現できたのかなと思っています。

得点の場面は非常に我々のアグレッシブさが出た場面で、瞬間的に相手の5枚に対して6枚と7枚目がかかっていってボール後方から奪って、7、8秒後にはゴール前で8人かけれていたので、そこは彼らが日々積み上げてるものがしっかり出たなと思っています。

そこから金沢が準備してきたボールの動かし方をやってきたのですが、ストレスがかかりそうな局面というのは、今週は時間がありましたのでしっかり予習できた中で、慌てずに対応しながらボックスの中でしっかり対応できたと思います。

最終的には少し立ち位置を変えながらとか、ペースを戻すためにやったのですが、欲を言うならやっぱりあの2点目を取れたシーンが、今本人にも話したのですが、取れなかったときにどう振る舞うかというのが、入ったり入らなかったりするスポーツなので、本当の決定機が取れなかったときにどう立ち振る舞うかというのは全体で共有できて、ああいう流れが来るぞというのは中でもうわかっていたイメージだったので、そういう意味ではチームとして一歩ずつですが、逞しくなっていると思います。

次は天皇杯でJ1のチームとやって、次はルヴァンカップで躍進している富山なので、またしっかり準備して臨んでいきたいと思います。
選手コメント
チームが苦しい時間帯で、普段とは違うポジションでの出場でしたが、プレッシャーをかけることなど役割ははっきりしていたので、スムーズに試合に入れたと思います。2ヶ月ぶりに試合に復帰できた喜びもあって気持ちも入っていましたし、前半からみんながあれだけ頑張ってくれていて、自分ができることは「戦う」とか「球際」とかそういうところでした。

終盤にあったシュートブロックは、練習とかキャンプのときからやってきていたので、体をよけなかったことが一番良かったと思いますし、やっぱり練習でやっていることが本当に大事だなと思います。

最初はシャドーのポジションで入って、前にプレッシャーかけるように指示もありましたし、相手の3バックの選手のところにどれだけプレッシャーにいけるかというのはかなり意識していました。

ひさしぶりの試合は最高でした。今日みたいな雰囲気の中で試合ができるのは幸せだなと、あらためて感じました。ここまでだいぶ休ませてもらったので、ここからフル稼働するぐらいの気持ちで、もうケガなく最後まで走り切りたいと思います。
チームとしての今やらなきゃいけないことは、自分たちが難しいシチュエーションの中でも、明確にやれているのかなと思います。ゴールシーンを振り返っても、ほかの選手が打ってこぼれたものを自分が押し込んだ形になりましたけど、ハイラインでプレスをかけて、しっかりとボールを保持して、自分がしっかりとゴール前にいたのもそうですし、自分たちがやらなきゃいけないこと、やっていることがちゃんと実ってるのかなと感じています。

何を掲げて何に向かって進んでるのかっていうのを自分たちが忘れることなく、毎試合自分たちのすべてを出せていると思います。リーグ戦は長いので、もちろん苦しい時期もあると思うんですけど、ただその苦しい時期にどう抑えられるか、苦しいまま終わるのか、苦しい中を逆転するのか、自分たちはそこを問われていると思っています。今日みたいな難しい試合でも勝ち切ることができていますし、強いチームというのはやはり苦しいときでも良いときでも、どんな状況でも常に自分たちの目標を見続けるというのが大事になってくると思いますし、自分たちは今それがちゃんとできているのかなと思います。

次の天皇杯で対戦する京都はカテゴリーが違うチームですが、自分たちが勝てるチャンスも大いにあるのかなと思ってます。サッカーというのは、やはりピッチに立っての90分が本番なので、そこに対して自分たちがどう準備して、またどう見せるのかっていうのが大事になってくるので、しっかりと準備して試合に挑みたいなと思います。
金沢も10戦負けなしということで非常に難しい試合になることは試合前から十分わかっていました。その中で、うまく立ち上がりで先制できて、そこから結構苦しい時間が多かったですけど、クリーンシートで終われて良かったかなと思っています。

今日は一発目のヘディングからかなりいけるなという感触もありましたし、相手もパワーを売りにしているようなFWだったので、そこに対してやっぱり負けてはいけないと思ってやっていました。シャドーの選手がドリブラーで、僕は1対1の対応を強みにしているので、そこに対しても今日はしっかりと対応できたかなと思います。

やはり前に人数をかければかけるほどチャンスは増えますし、そこにどうやってリスクをかけて勇気を持って踏み込んでいけるかだと思います。得点にはなってないですけど、今日もCBやボランチの選手がボックス内に踏み込んでいっているシーンはたくさんあったと思いますし、今日は僕のところがうまく点につながったので良かったかなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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