明治安田J3リーグ 第20節
2024.7.6 [SAT] 18:00 愛鷹

沼津

  • 5' 津久井 匠海
  • 9' 濱 託巳
  • 56' 川又 堅碁
3 - 1
2 前半 0
1 後半 1

大宮

  • 90+6' 茂木 力也
試合経過
監督コメント
シーズンの半分が終了して、ライバルチームが横にいてくれれば別に何をしなくても引き締まるというのがあるのですが、いろいろな部分で緩みの要素がたくさんある状況なので、前期の自分たちを追い越すしかないと。勝点46を稼いだのは彼らが大したものなので、それを越せるかどうかというところに設定して、今やっています。レース的にはこうなってしまうと難しくて、一気に緩んでガタガタといってしまいますし、最初の5戦で2位、3位、4位のチームとの試合があるので、最初の金沢のタームのところでしっかり試合ができるかどうかというのが大事かなと思います。

前節を終えて「勝点を箱にしまう」という話を選手たちにしましたが、やっぱりレースが難しくなるのと、このレース展開はJリーグの中だと、2020年のJ1の川崎F、2014年のJ2の湘南とかで、やっぱり下に結構差が開いてしまった状況で折り返すという、2020年のJ3の秋田も同じ勝点でしたがあのときは勝点10以上は開いてなくてレースしながらでした。ブチ抜けた戦力だと全然安心なのですがそうではないので、あまり点差を持たないほうがいいんだろうなとは思っていました。ここからスタートなのでというふうにリセットしたほうが、あんまりそれを計算しながら戦える選手はいないかなと思います。そういったことはあまり考えずに、一戦一戦勝点を積み上げて、あとから振り返っちゃったほうがいい戦いになるのかなと思っています。

いずれにしても、リーグ戦は最後のスパートをかけられるかどうかがどういう状況であろうと勝負なので、難しく考えずに最後に勢いを出せるかどうかで、それはどこのチームも考えていると思います。

失点数もリーグ最少になりましたが、あまり守備には時間をかけていなくて原則を抑えているだけで、あとはカサ(笠原)がかなりの本数を止めていると思います。紙一重のところということは選手は体感してわかっているので、崩されても何しても動じなくなったな、どうにかなるなとは、最後の最後のところで思っていると思いますし、バタバタはしなくなったなというのが、今のところの印象です。

沼津はホームで強くて攻撃力もありますし、我々は攻守を一生懸命やるチームなのでなんとか耐える時間もあるし、畳み掛ける時間帯もあると思うので、そこで流れをしっかり取って結果に結びつけたいと思います。
選手コメント
失点が続いていた中で、前節ゼロで終われたことはチームとしての成果かなと思いますし、相手がメンバーを変えてやることをはっきりさせてハードワークしてきて、モチベーションも高くやってやろうという気持ちの選手が多かったと思いますし、それがゲームにも表れていたと思います。簡単なゲームではなかったですが、その中でああやってゼロで進めていけば最後にやっぱりウチは特長がある選手がいますし、何より今は終盤にパワーを出せる状況にあると思うので、ゼロの時間を長くする、取られたとしても1でいくということをこの先も続けていかなければいけないと思います。

ここまで簡単な試合なんて1ゲームもなかったですし、力の差を感じながら進められたゲームも1つもないと思うので、自分たちの現在地ではないですが、しっかり地に足をつけて、今の結果としてはいい結果になっていますが、ミーティングで話があった「前期の自分たちを超える」ということは相当難しいことだと思いますし、それを全員がモチベーション高く目指していければまたさらにいいチームになるし、いいゲームを見せられると思います。

ここ2試合は終盤に粘って最後に勝つことができていますが、キャンプからずっと積み重ねてきたことが出ているということだと思いますし、簡単には負けない、やられないチームに、徐々にではありますがなってきているのかなと思います。耐えていれば決めてくれるという気持ちもありますし、結果としてもここまでほぼ毎試合ゴールを奪えているわけですし、ただもっと決められるシーンがここ2試合は特にあって、そこまでいけていることはすばらしいことですが、さらに強いチームになっていくためにはそこでしっかり決め切ることも、もっとチームとして求めていければと思います。

相手がどこであれ、1試合1試合勝っていく、勝点を取っていくだけで、何より相手に勝点を渡さないことが大事だと思うので、誰一人として油断しているような選手はいないですし、そんな選手がいればゲームになんてまったく絡んでこれなくなると思います。トレーニングからしっかりやっていけば、自分たちの獲得したいモノに近づいていくと思いますし、日々のトレーニングがすべてだと思います。
前節の岩手戦は、前半戦のラストゲームでホームでしたし、なんとしても勝点3を必ず取ろうと全員で話をしていました。その目標を達成することができて、自分もアシストをすることができて、非常に良かったと思います。アシストのシーンは、頭の中で思い描いていたようなクロスで、一瞬、やり直すような選択肢もあったのですが、中に(杉本)健勇くんが見えて、相手もいましたけど身長も高くてヘディングも強い選手なので、自分がしっかりいいボールを上げれば何か起きるんじゃないかと思って上げたら結果的にいいボールになって、あとは健勇くんがすばらしいヘディングで決めてくれたので良かったです。

シーズンの半分が終了しましたが、手応えは感じていますしそれは結果としても出ているので、そこに関してはいいと思います。ただ、(長澤)徹さんも言っていますし、いろいろな選手も言っていると思うのですが、後半戦は必ず厳しい試合、難しい試合が多くなるので、一回勝点は箱に置いて、もう一度ゼロからしっかり戦っていきたいと思います。

沼津戦は、まずは勝点3を取ることだけを考えていますし、アウェイで非常に難しいゲームになることは想定できるのですが、そういうゲームをしっかりモノにして大宮に帰って来たいと思っています。非常に攻撃力があって技術が高い選手が多いチームなので、そういった部分には気をつけたいと思っています。

後半戦も厳しい戦いになると思いますが、どんなときも僕たちは勝利を目指して、謙虚に、直向きに頑張るので、引き続き熱い応援をお願いします。これからも一緒に戦ってください。
メンバー

スターティングメンバー

GK 55 武者 大夢
DF 88 濱 託巳
DF 13 附木 雄也
DF 36 中村 勇太
DF 3 安在 達弥
MF 18 菅井 拓也
MF 7 持井 響太
88'
MF 14 徳永 晃太郎
77'
MF 21 森 夢真
62'
FW 20 川又 堅碁
77'
FW 23 津久井 匠海
77'

控えメンバー

GK 50 渡辺 健太
DF 26 宮脇 茂夫
MF 8 鈴木 拳士郎
62'
MF 41 遠山 悠希
77'
MF 44 柳町 魁耀
88'
FW 19 齋藤 学
77'
FW 27 和田 育
77'

監督

中山 雅史

スターティングメンバー

46*'
46*'
74'
74'

控えメンバー

46*'
62'
74'
74'
46*'

監督

長澤 徹
試合詳細
8 シュート 7
7 GK 10
8 CK 1
13 直接FK 9
2 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

國吉 真吾

副審

高寺 恒如

副審

安藤 康平

第4の審判員

坂本 優

入場者数

5,029人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

良芝

気温/湿度

30.1℃/57%

HIGHLIGHT

リーグ後半の初戦、上位対決で完敗
明治安田J3第20節は、沼津とのアウェイゲームだ。シーズン後半の初戦で、いきなり1位と2位の上位対決となった。3連勝をかけて臨む試合でもある。勝点15のリードがあるが、油断は禁物。後半戦も勝利を重ね、後続を突き放す姿勢を示す一戦としたい。

しかし、出鼻をくじかれた。沼津は、序盤の定石である速攻の打ち合いを避け、いきなりパスをつないで来た。5分、右サイドから中央への侵入を許すと、ボールはまだディフェンスラインの手前にあったが、相手にプレッシャーがかからず、ペナルティアークから思い切ったシュートをたたき込まれた。

先制点を奪われたあとも、沼津にボールを動かされて守備を強いられる展開となった。8分、右サイドを押し込まれ、ミドルシュートで脅かされた。さらに9分、またも右サイドから失点。前線にボールを預け、長い距離を走って追い越して来た沼津の左DF濱にマークを振り切られ、ゴールを許した。あっという間の2失点という悪夢のような立ち上がりとなった。

その後も右サイドから危険にさらされた。11分に攻撃的MFの位置で先発したアルトゥール・シルバのキープから左泉のカットインシュートにつなげる場面があったが、このあとは相手ゴールに迫れない時間が続いた。沼津は、巧みに中間スペースに選手が入り込み、パスを呼び込む。遅れて競り合いに行くと、テンポの良いパスでかわされた。自陣に押し込まれる時間が長く、ボールを奪っても相手ゴールが遠かった。

攻撃では、丁寧にパスをつなぎながら押し返そうとしたが、中盤で相手に捕まり、途中で奪い返されることが多かった。飲水タイムを挟んでも相手ペースは変わらず、サイドを押し込まれてクロスボールへの対応を強いられた。30分を過ぎてから少しずつ押し返したが、相手ペースのまま前半を終えた。

後半は、村上、大澤を投入。攻撃ではピッチを広く使い、相手の守備を間延びさせてパスワークの押し返しを図った。54分、左サイドを押し込み、泉のクロスからシルバが左足ボレーシュートを放つと、ようやく逆襲のイメージができた。

ところが、56分、相手にショートパスをつながれると、バイタルエリアで相手の攻撃を潰しきれず、ペナルティエリア内に持ち込まれた。守備の人数は揃っていたが、スペースを埋めてボールを見てしまった結果、ボールホルダーにプレッシャーをかけられず、横パスをゴール正面からフリーで押し込まれ、痛恨の3点目を奪われた。

リードを広げられると、サイドチェンジを駆使しながらカウンター気味に押し返しを図った。61分にシルバが負傷で交代したあとは、清水が穴を埋めた。74分には泉澤、富山を投入。泉澤のボールキープを起点にクロスやミドルシュートが増えた。

終盤は、押し込める時間帯となった。アディショナルタイムにチャンス到来。左でパスをつなぎ、中央に入り込んだ下口が左足で強烈なシュートを放ったが、相手GKに弾かれたボールは、クロスバーに嫌われた。諦めず、しつこくゴールに迫った終盤の90+6分、左から泉澤が上げたクロスボールを茂木が頭で押し込んで1点を返したが、ほどなくタイムアップ。1-3で今季2度目の黒星を喫した。

リーグの後半戦は、より相手に研究され、勝利の難度が高くなることを痛感させられる試合となった。次節は、ホームで讃岐と対戦する。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
まず、1,000人以上のサポーターの方が今日は新幹線が止まったり大変だったと思うのですが、それでも集まってくれて後押ししてくれたのですが、笑って帰ってもらうことができずに非常に申し訳なく思っています。

全体的にはスコアどおりかなと思っています。力負けです、完全な。ただ、その力負けの要因の一つが前半4分の失点で、スローインからパス20本をつながれてノータッチゴールという、プロの世界ではなかなか珍しいのですが、ちょっとそのプレーが悔やまれるかなと。

そこからは、いろいろな意味で沼津の良い部分が出てきてしまってなかなかペースをつかむことができずに、もう少し我慢できれば良かったのですが、そこがちょっと効かずにそのままゲームを持っていかれたなと。ただ、交代していって徐々にペースをつかんで、なんとか最後に(茂木)力也が1本取ったのですが、ああいう1ゴールというのはシーズンにとってみれば非常に大きいので、そのまま首下げて終わるのか、そこで一つ結果を出せるのかでは全然違うと思うので、ホームのサポーター側でしっかりと向かっていけたということは、次の試合につなげたいと思います。

今、失点の場面はロッカーで全員で映像を観ました。やっぱり誰がじゃなくて、選手もスタッフも全員を含めてこういう状態だっていうところで、自分たちでは腹落ちさせているので、ここからしっかり逆に頂点を目指すチャレンジャーとして、もう1回引き締めろという意味だと思っているので、しっかりとリカバリーして、週明けのトレーニングからまた積み上げて、今日の最初のようなゴールというのは、2度とないようにしっかり肝に銘じていきたいと思います。
選手コメント
何もできなかった試合かなと思いますし、技術の差が表れたかなと思います。

やっぱり今まで対戦した相手よりは、技術も一人ひとりの能力も高かったので、ちょっと去年のような感じの展開になってしまったというか、シンプルに相手の能力が高かったですし、能力の差だったのかなと思います。球際の部分とか体張るという部分は去年と比べればだいぶ変わったと思いますが、去年とはカテゴリも違いますし、そこも含めて相手のレベルがちょっと高かったと思います。

途中交代でピッチに入ったときは、いつもよりみんながあまりボールを欲しがっていなかったので、個でどうにか剥がしてチャンスを作ろうとピッチに入りました。少し相手のレベルが上がると見えないプレッシャーというか、背負っているときのプレッシャーというのがやっぱり見えない部分はあると思うのですが、それが今日の試合は結構遠くにあったかなと思います。

ここでこのまま落ちていくのか、上がっていくのかでまた全然別だと思うので、チームとしてしっかり這い上がっていく必要があると思います。
終了間際に1点取れたのは次につながるとは思うんですけど、他にもチャンスはありましたし、自分がもっとチャンスを作れれば、もっと相手を困らせることができたかなと思います。僕が入ったときは3-0だったので相手も結構余裕だったと思いますし、少ない時間でももっとチャンス作って、得点できれば良かったです。

相手のビルドアップでスムーズにパスワークでやられてたので、自分がプレスにどうやっていくのかと、自分が中心となって相手の嫌なところにどう入っていくかを意識してピッチに入りました。ペナルティエリア内に自分が入っていったり、逆にパスを出したりというのはある程度はできたんですけど、結果1点しか取れていないので、もっともっとやっていくべきかなと思います。

立ち上がりにああやって失点してしまうと苦しい部分があると思うので、失点したとしても最小失点で切り抜いて1点取れれば、サポーターもいるので勢いがつくと思いますし、今日もホームのような空気にしてくれていたので、それは本当に申し訳ないなと思います。

今日は久しぶりのリーグ戦出場になりましたけど、チームには良い選手がいますし、その選手たちを超えていかないと僕自身もっと上にいけないと思うので、もっと練習からアピールしてやっていきたいなと思います。
立ち上がりにああやって失点してしまったのは自分たちの責任だと思いますし、あれでゲームを難しくしちゃったかなと思います。失点するまでに相手に1回もアタックできなかったので、自分の良さもそこでは出せなかったですし、もう2度とこの入りはしないようにしたいなと思います。

後半はもうやるしかない状況だったので、前に前にっていうのはありましたし、ファーストをとにかく決めたいと思ってやっていました。自分自身ポジションが前になったので、そこでファーストを決めて、あとは後ろの選手が気持ち良くくさびのところを取りに来れるようにというのは意識していました。前半はファーストがあまり決めきれなかったんですけど、後半は相手が気持ち良くくさびを何本も入れるっていうシーンは少なくなったと思うので、後半みたいにファーストを決めたり、前からもっと圧力をかけたり、際の部分でマイボールになるとか、そういうところはまだまだ足りなかったと思います。

このままじゃ終われないっていう気持ちはずっと持ってたので、3点取られてからじゃ遅かったですけど、これから全部勝つつもりでいくので、あの1点はそのための一歩にはなるかなと思います。もう負けるのは嫌なので、絶対に負けないっていう気持ちを持ち続けて、もう全部勝つつもりで、みんなのために走りたいと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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