明治安田J3リーグ 第22節
2024.7.20 [SAT] 18:00 花園

FC大阪

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
讃岐戦の決勝点のシーンは、終盤に多くの選手たちが前に入っていくような形になりましたが、うちはあまりルールが難しくなくシンプルなので、それに従ってそれぞれがジャッジしながらという感じでした。ただ、後半は(泉)柊椰がぶつけた場面とか人は入っているので、どこで入ってもというのはありました。決勝点の場面は、3人が飛び込んで1人遅れて(杉本)健勇が入った形だったので、健勇がよく前の状況を観てスタートを決めたなと。スタートを決めなかったらたぶん同数で弾かれているので、いつもやっているように前の状況を観てジャッジして入っていったなと思います。

琉球戦も讃岐戦も終盤で試合を決め切る展開で、やっぱり終盤は戦術が割れる時間帯なのでオーガナイズも割れていますし、その中で何ができるかというところで、前半で勝負が決まっちゃえばいいのですがそこは紙一重で、やっぱり勝負がつくのはほとんど終盤なので、日々積み重ねている部分です。

選手たちが自分で判断して出ていくという部分では、もうピッチに出たらベンチからは何もできないですし、そこは自分でジャッジしてくださいと。外から言われて出ても遅いので、その一瞬はピッチの中にしか落ちていないですし、そこの芽は練習の中で全部入れているので、自然に反応ができるようになればと思っています。試合中に外から檄を飛ばしても選手には聞こえていないですし、基本的には僕らは練習中で終わっていて、日頃自分たちで積み重ねたものが勝負になるので、選手たちにも映像を見せたのですが讃岐戦の得点シーンは先週の初日の練習とまったく同じボールの流れで決めていて、やっぱり練習がすべてだよねと話をしました。

2巡目の難しさという意味では、相手も考えていると思いますがこっちも考えていますし、仕切り直しのゲームなので前半戦のアドバンテージはないということで、当然難しいですし、お互いに研究した中でゲームを作るので、どの試合を観ていても1戦目よりもイーブンペースで進む時間が長いか、もしくは思いっきり壊れちゃうか、あまりゲームが割れないというか、新戦力とか交代とかが重要になってくるというのが、J1やJ2も含めた傾向だと思います。

新加入選手も加わりましたが力のある選手たちですし、それを出してもらえればあとは競争だけなので、フェアにジャッジしたいと思います。ただ、僕が選ぶというよりも他の選手たちに認めさせないといけないですし、トレーニングで認めさせられるかというのは彼ら次第だと思います。

FC大阪戦はラグビー場での試合になりますが、これまで富山戦や沼津戦などアウェイのピッチ状態で苦しんだりもしているので、それなりのしっかりした準備をしていきたいと思います。やりたいことが全部できるわけではないので、精査してゲームに入っていかないとなかなかうまくいかないのがこのリーグですし、なんとかこれを乗り越えてしっかり勝点を取ってきたいと思います。

FC大阪はソリッドで、特にホームは戦い方も知っていて、ただそれでも勝たないと上は取れないので、いい準備をしっかりして臨みます。
選手コメント
FC大阪のスタジアムは実家のすぐ近くなので家族も応援に来てくれますし、みんながゴールを期待してくれていると思うので、点を取りたいです。

ここ最近は、意識的にゴール前に入っていく回数を増やしています。クロスを上げるのももちろん仕事なのですが、えぐってGKと2対1を作ってより確実なものにすることもそうですし、もう一個スケールアップできればいいかなと思っています。

ウイングバックもやっていますが、自分のキャラクターはアタッカーなので点を取らないと評価されないですし、いろいろな人が自分のゴールを期待して待ってくれていると思います。少しずつ得点に近づいてきているのは確かだと思うので、点を取りたいというのが一番の思いですし、自分のゴールで勝てればいいかなと思います。自分の役割は守備で貢献しながら、得点を取るところと取らせるところが武器なので、こだわってやりたいと思います。

新加入選手も加わりましたが、誰と組んでも攻守において左サイドは制圧したいですし止められたくないので、コミュニケーションを取りながらより良い関係を築いてやっていきたいです。個人としては、これまであまりアシストできるタイプではなかったのですが、今シーズンはアシストも増えていますし、より結果にこだわってゴールをアシストを重ねていきたいです。

今週も一戦必勝でやれればと思いますし、FC大阪戦ももちろん難しいゲームになると思いますが、粘り強くアグレッシブに前に出ていって戦いたいと思います。

地元での試合ですし、知り合いも含めてたくさんの方が観に来てくれると思うので、ホームのような雰囲気で戦えたらなと期待しています。前回のアウェイの沼津戦にもたくさんの方が来てくれましたが、アウェイで負けるというのは僕的にはホームで負けるのとまったく変わらないので、アウェイはホームより距離も遠くて大変だと思うのですが、そのぶん勝つことであったり自分がゴールを決めることで喜んでもらいたいです。沼津戦のようなゲームはもちろんしてはいけないと思いますし、自分のゴールで勝って、来て良かったなと思えるようなゲームをしたいです。
讃岐戦は苦しい展開が続いていましたが、相手も勝点を取りたくてアウェイに乗り込んで戦ってきて、僕たちもそれに負けないように戦いながら最後の最後に一点を取って、いろいろな運もありながら勝点3を取れたということは非常に良かったと思います。

やっぱり、勝負強さという部分は去年に比べてだいぶ上がってきていると思いますし、本当に最後に守り切ることであったり、点を決め切るところは去年よりもレベルアップできていると思うので、これを続けていければ自ずと勝点は積み上がっていくのかなと思います。その部分は練習中でもお互いに要求し合いながらやっていますし、それが練習で出ているからこそ試合でも出ていると思います。

個人としては若い選手たちについていくのに必死ですが、彼らに負けないように毎日毎日しっかりケアをして、メンバーに食い込んでいけるようにやっていければと思います。練習はハードですが非常にコンパクトで時間も制限されているので、その中でしっかり出し切って一日一日レベルアップできるようにしたいですし、みんなで切磋琢磨していい競争ができていると思うので、これを続けていければいいなと思います。

新加入で特長のある選手であったり昔から知っている選手など、非常にいい選手が入ってきて、また競争が激しくなると思うので、レベルアップもそうですがいい競争が生まれてみんなで成長していければいいなと思いますし、僕もそこに負けないように食い込んでいきたいです。

FC大阪は球際であったり走って戦ってくるチームだと思うので、まずはそこに負けないように僕たちもしっかり準備して、難しい試合になると思いますがしっかり勝ち切れるように、チーム全員でやっていきたいと思います。

いつも本当に熱い声援のおかげで最後に守りきれたり勝ち切れたりしているので、これを続けていけるように僕たちも頑張りますし、これからも熱い応援をよろしくお願いします。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 永井 建成
DF 2 美馬 和也
DF 23 秋山 拓也
DF 3 齊藤 隆成
DF 6 舘野 俊祐
89'
MF 16 下澤 悠太
MF 25 武井 成豪
MF 10 久保 吏久斗
78'
MF 11 利根 瑠偉
72'
FW 43 西村 真祈
72'
FW 34 古川 大悟
72'

控えメンバー

GK 29 姜 成國
DF 22 林田 魁斗
DF 98 ジョアン モウラ
89'
MF 19 増田 隼司
72'
MF 38 夏川 大和
78'
FW 21 望月 想空
72'
FW 14 田中 直基
72'

監督

大嶽 直人

スターティングメンバー

72'
72'
46*'

控えメンバー

72'
72'

監督

長澤 徹
試合詳細
13 シュート 6
6 GK 12
4 CK 5
10 直接FK 8
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

中井 敏博

副審

正木 篤志

副審

国吉 真樹

第4の審判員

小林 清訓

入場者数

4,610人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

良芝

気温/湿度

31.7℃/48%

HIGHLIGHT

サンデー、和田も奮闘して勝点1を持ち帰る
讃岐に競り勝ち連敗を回避した首位の大宮は、明治安田J3第22節で7位のFC大阪と対戦した。

夏の移籍市場でオリオラ・サンデー、和田拓也、ファビアン・ゴンザレスをいずれも完全移籍で獲得し、磯﨑麻玖のトップチーム登録も発表したチームは、ここからさらに勢いを増してJ3の頂点へ向かう。

東大阪市花園ラグビー場でのアウェイゲーム。普段とは異なるピッチコンディションでの一戦を前に、長澤監督は水を撒かずに練習するなど対策を練りながら、「このリーグは、そのあたり(の環境)も乗り越えないと勝点を取れない。ストレスに負けないようにしないと」と、気持ちを引き締めていた。

ここまで4-4-2のフォーメーションを貫いているFC大阪に対して、この日の大宮は3-5-2を選択した。前節からのメンバー変更は2人。出場停止の市原に代わり濱田が最終ラインに入り、茂木に代わり下口が右のワイドを務めた。対戦相手の分析が進む2巡目のゲームは「新戦力とか交代が重要になってくる」と語っていた指揮官の狙いもあり、サンデー、和田の2人は途中出場に備える形となった。

予想どおり芝の深さと荒れが目立つ中、序盤はロングボールを多用するFC大阪に何度かゴール前までボールを運ばれてしまう。しかし、笠原を中心とした守備陣が危なげない対応を見せた。

中盤で互角の競り合いが続いた9分には、センターサークル付近で相手3枚をはがしたアルトゥール・シルバがロングシュートを放った。永井のセーブにあいCKとなったものの、6月度の月間MVPに輝いたインサイドハーフは、この日も積極的な姿勢でチームを鼓舞した。

15分以降は、シンプルな縦パスやロングスローを続けるFC大阪の前に、やや押し込まれる展開となる。18分には久保のラストパスを受けた西村にゴールに迫られたが、ここは右からポジションを絞った村上がすばらしいアプローチを見せ、フィニッシュを食い止めた。

大宮は飲水タイム後も流れを引き寄せられない。藤井が振り向きざまにシュートを打つ場面はあったが、29分にはパスカットした舘野にクロスバー直撃の決定的なシュートを許してしまった。その後も自陣でのファウルが増え、FC大阪のFKが続く。最終局面での冷静な守備でゴールを割らせることはなかったが、試合はFC大阪ペースで進んだ。

前半終了間際、ペナルティエリア内で藤井のパスを受けたシルバが素早く右足を振ったが、枠を捉えることができず、両チーム得点のないままハーフタイムへ。

後半開始から藤井に代わりサンデーが登場。期待の新加入FWは早速ボールに絡み、自慢のスピード、高い身体能力、簡単に競り負けないフィジカルも披露する。48分には杉本とのコンビネーションから好機を創り出し、先制点への期待を膨らませた。

どちらが先手を取っても不思議ではない一進一退の展開の中、大宮は68分にチャンスを迎える。小島がドリブルでボールを運び、前を走るサンデーにスルーパス。右足でのシュートは永井にセーブされたが、可能性を感じさせるシーンだった。

73分、長澤監督は泉に代えて茂木、石川に代えて和田を投入。茂木が右のワイドに入り、下口が左へと移動。7年ぶりに大宮に復帰した和田は、左のインサイドハーフでプレーした。

その後も均衡は破れず、試合時間は残り10分を切る。終盤は、両チームともにカウンターからビッグチャンスを作った。増田のドリブルシュートを笠原が止めた4分後、大宮も一気の逆襲でゴールに迫る。相手CKの流れからボールを掴んだ笠原が前方へロングスロー。相手を背負いながらボールをキープしたサンデーが中央を駆け上がってきた小島につなぐと、小島のラストパスを受けた和田が左足でシュート。美しい連係からの見事な仕上げだったが、永井の牙城を崩すことはできなかった。

後半のアディショルタイム、永井のロングフィードを受けた夏川のドリブルシュートに肝を冷やしたが、村上がシュートコースを限定し、笠原がニアサイドへの鋭い一発を右手で弾いて難を逃れた。その直後にタイムアップ。気温31度を超える酷暑の中の一戦は、勝点1を分け合うドローゲームで終了した。

次節は1週間後。大宮は再びアウェイに乗り込み、中断前のラストゲームで宮崎と対戦する。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
アウェイのナイトゲームでしたが、大宮から700人近いサポーターに来ていただき、本当にありがとうございます。際、際のところでしっかりと守り切れたというか対応できたのは、やっぱり後半は背中にサポーターがいので、スキはまったくなかったと思っています。

ちょっとタフなピッチで、FC大阪のダイレクトでボールを入れてきて押し込んでくるという非常にパワフルなサッカーに対して、我々は今日はやりたいことがほとんどできていません。やはりグラウンダーのパスのズレとかが出てしまう、そういうピッチに対して、逆にやりたいことを彼らは押さえ込んで勝負に徹してくれました。選手を誇りに思います。大宮というとそういったところのひ弱さが非常に感じられたチームだったのですが、そうではなく勝負に徹して、やっぱり勝つことから逆算して、多少不格好になっても彼らはそのサッカーを選択して勝ちに行きました。すごく成長したと思います。いつもならやりたいことができなくて、できなかったよなと言いながら1点刺されて、でもしょうがないよなという繰り返しだったこのチームが、本当になりふり構わず体を張って跳ね返し、トップの選手は走りポイントを作りという、こういうサッカーも彼らはできるんだということと、FC大阪はたぶんJ3で一番こういう系統のパワーが強いと思うのですが、同等以上にやり合えたというのは、我々の中ではすごくすばらしかったことだと思っています。

今日はしっかりと勝点1は取れたので、もう1試合、宮崎でアウェイが続きますが、今日のような戦い方もできるのでしっかり積み重ねて、次は勝点3を取れるようにしていきたいと思います。今日は取れなかったのですが、後ろがスキを見せなかったこと、(和田)拓也とカウンターでサンデーがGKと1対1での場面ができて、決め切れなかったのですが得点は水物なので、これをしっかりと守りながら、チームを強くしていきたいと思います。
選手コメント
勝つことができなかったのは悔しいですが、チームのために自分ができることを頑張りました。自分にチャンスがあって、決め切れなかったのが悲しいです。自分のストロングのスピードやパワーは出せたときもあって、あれぐらいは毎試合、絶対にできると思っています。でも、やっぱり毎試合が勝負でゴールを決めなければ不合格なので、スピードやパワーで差を出しながらもっと練習してゴールを決められるようにします。

チームメートとのコミュニケーションとか連携はまだまだこれからですが、みんなが声を掛けてくれたりサポートしてくれてうまくできたこともありましたし、これからもっと良くなると思います。選手たちもみんな優しいし、ちゃんと教えてくれるので、大丈夫だと思います。

今日はたくさんのサポーターの皆さんがここまで来てくれて、ありがとうございました。本当にうれしかったです。私の名前も呼んでくれて、試合中でもボールを持っているときも声が聞こえていましたし、それで自分も力が入っていました。みんな、本当にありがとうございます。その声を聞いて力が入って、今日は少ししかできませんでしたが、これからもっとみんなを喜ばせられるように頑張ります。次の試合では、点を決めます。
前半はベンチで見てて、インサイドハーフが相手に対してちょっと前めに取りすぎかなって思っていたので、自分が入ったらセカンドを拾える位置から前に出ていきたいなと思っていました。

(小島)幹敏とアルトゥール(シルバ)のところのプレスはめちゃくちゃ早かったので、中で中でというよりかは一回ウイングバックを使って時間作りたいなと思っていたので、そこに関しては(茂木)力也とも入るときに話しましたし、(下口)稚葉にも入ったときに話せたので、自分の思ったような試合展開には持っていけたかなとは思います。ただ点を取っていたら試合を決めて終わらせられましたし、そういうところを僕がやらなきゃいけないのに、という感じです。

ボールが落ちつかないとは言え、このピッチでもあの時間ならある程度ボールを持てるなと思っていて、真ん中はどうしてもきついから自分がサイドで絡んでいけると(杉本)健勇が外に出なくて済むので、健勇は中に置いておきたいから自分がウイングバックと絡んでっていうイメージでしたけど、もう少しクロスの本数とかは増やさないとなと感じました。

次節の宮崎戦はやっぱり勝点3を取りにいかなきゃいけないし、今日は引分けでしたけど、こういうゲームができるので絶対結果がついてくるだろうなっていう戦い方と、みんなのこの姿勢はやっぱりすごいなと感じました。楽観的なわけじゃないですけど、これを続けたら勝てると思うので、僕が何かするとか、してあげるとかじゃなくて、僕がこのチームの中に入ってついていかなきゃいけない、合わせていかなきゃいけないと思っています。
ピッチコンディションとかがいろいろ難しい中でもしっかり戦うっていう部分はできたんじゃないかなと思います。自分たちのやりたいことができないとか、相手もすごくアグレッシブに来るとか、そういうことがあった中で、際で防ぐっていうのは僕の売りですし、サッカーの根本的な戦う部分っていうのは、僕個人もそうですし、チームも含めてできたんじゃないかなと思います。

決定機はありましたし、セットプレーも多かったので、そこはやっぱり決め切れるように、練習から質を上げていきたいなと思います。本当に練習がすべてで、今日の試合のような展開でも現れると思うので、突き詰めてやっていくだけかなと思います。

昇格と優勝に向けて勝ちを積み重ねていくだけだと思うので、その目標はぶらさずに一戦一戦しっかり戦っていきたいなと思っています。サポーターの皆さんがたくさん来てくれて、前々節のアウェイの沼津戦のときもそうですし、今日も本当にホームのような雰囲気を作っていただいて、本当に心強いですし、ぜひ最後優勝と昇格をともに分かち合いたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします。
フォトギャラリー

(写真:山田 勉)

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