明治安田J3リーグ 第25節
2024.9.11 [WED] 19:00 長野U

長野

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
普段とは異なる特殊な試合になりますが、「残り11分間でできることを最善を尽くしてやる」ということで、しっかり意思統一をして試合に臨みたいと思います。

11分しかないので必然的にプレー回数がお互いに少なくなりますし、そのワンプレー、ワンプレーで、勝つためのジャッジができるかというところが、この試合の一番のポイントになるかなと思っています。

私自身は岡山にいたときに再開試合の経験がありますが、今回はリスタートとかコーナーキックから始まるわけではなくゴールキックから始まるので、わかり切っている部分はその準備をしっかりやるということと、あとは出たところ勝負なので、あまり策に走らずに、やっぱり戦い切るというところが一番重要で、一つひとつのプレーを最善を尽くしてやることが大事かなと思います。

前回の長野にも松本にも、アウェイまでたくさんのサポーターが駆けつけてくれましたが、今回も11分プラスアディショナルタイムでしっかり点を取って勝ちにいこうと思っていますので、ぜひまた力を貸していただければと思います。
選手コメント
こういった形の試合は僕自身も初めての経験ですが、ゲームを作るみたいな時間はないので、ある程度、早い展開というか、強度高くシンプルな展開になるのかなと思います。試合の中でポイントになるのは、どれだけ相手のゴールの近くでプレーできるかということとと、そのこぼれだったりセットプレーだったりも含めて1点勝負みたいなところがあると思うので、やっぱり相手陣内でプレーすることがキーになるかなというイメージを持っています。

僕個人としては、普段だったら90分を考えて、「今は後ろに戻そう」「ちょっと時間を作ろう」「今は早い方がいいかな」とか考えながらプレーしているのですが、今回の試合はそういうのがすべて「シンプルかつ早く」という感じになってくるのかなと思います。

アウェイでも毎試合たくさんのサポーターが応援に来てくれていますが、アウェイまで来るのも簡単ではないと思いますし、あれだけ多くの人が来て、かつあれだけ大きな声で、アウェイと感じさせないぐらいの雰囲気を作ってくれているので、個人的にもチームとしても本当に力になっていると思いますし、それが今の順位にも表れていると思います。引き続き、応援をよろしくお願いします。
11分とアディショナルタイムなので、試合の入りから全力でいくしかないですし、中止になった時点で試合に出ていた前線のメンバーは普段も途中から出ていることが多く、やっぱりみんなどこかで悔しい思いを持っていると思うので、ここで結果を残せるかどうかというのが個人にとってもチームにとっても大事だと思います。もう最初から、パワー全開でいきます。自分たちは勝利しか目指していないので、勝利以外はないと思っています。

このようなシチュエーションは人生で初めてなので、どういった入りになるかもわかりませんが、自分のストロングはゴリゴリいくところだと思うので、そういうところを入りから意識してプレーできれば、よりゴールには迫れるかなと思います。そこはいつもどおりにやれればと思います。

ここで取れればチームとしてもさらに勢いづきますし、個人としてもここ最近は途中出場が多く悔しい思いが続いているので、そういった意味でも大事な試合になるかなと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 金 珉浩
DF 37 高橋 耕平
DF 7 大野 佑哉
DF 5 池ヶ谷 颯斗
MF 8 近藤 貴司
MF 46 古賀 俊太郎
69'
MF 6 西村 恭史
MF 19 杉井 颯
MF 13 小西 陽向
90+3'
MF 14 三田 尚希
90+3'
FW 18 浮田 健誠

控えメンバー

GK 1 田尻 健
DF 4 行德 瑛
MF 10 山中 麗央
MF 17 忽那 喬司
90+3'
MF 33 安藤 一哉
MF 47 加藤 弘堅
69'
FW 11 進 昂平
90+3'

監督

髙木 理己

スターティングメンバー

79'
75'
69'
75'

控えメンバー

75'
79'
69'
69'

監督

長澤 徹
試合詳細
13 シュート 5
11 GK 12
4 CK 3
13 直接FK 7
3 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

宇田 賢史

副審

竹田 和雄

副審

堀 格郎

第4の審判員

山本 邦博

入場者数

6,430人

天候

晴、中風

ピッチ状態

良芝

気温/湿度

28.2℃/75%

HIGHLIGHT

雷雨による中断を乗り越え、勝点1を得る
「非常に大きな勝点ですけど、次のアウェイの長野戦に勝利できれば、この勝点の大きな意味が出てくる。次のアウェイゲームを取れれば(自分たちのやることが)確信に変わっていくので、一番大事なのは次のアウェイだと思います」

8月17日、再開したリーグ戦の初戦で金沢に勝利した長澤監督は、そうコメントした。

明治安田J3第25節。長野の地で迎える中断明け2戦目となるゲームは、首位を独走する勢いを持続し、自分たちのサッカーに確信を持って頂点へ辿り着くために、絶対に落とせない一戦だ。

6月の前回対戦は4-1の完勝だったが、首位大宮との2巡目に懸ける相手チームの積極性は、ここまで痛感するところ。相手の熱量に怯まず、しっかり上回り、勝点3を持ち帰りたい。

長澤監督は、前節の金沢戦と同じメンバーを選択した。選手の並びは、前回が「初めての試み」だったという3-4-3。ゴールマウスに笠原が立ち、最終ラインは村上、市原、浦上の3人。下口、和田、小島、泉が中盤を支え、前線でオリオラ・サンデー、石川、杉本の3人が三角形を作った。

序盤、大宮は長野のビルドアップのミスを逃さず、高い位置でボールを奪っては何度かゴールへ迫る。鋭い嗅覚でポジションを取り、正確な散らしで攻撃の起点となった和田、小島のセンスが光った。15分に得点ランキングでトップに立つ浮田に決定機を許したものの、その後もしっかりボールを回し、縦パスやサイドチェンジをおりまぜながら先制点を狙った。

だが、飲水タイム後は三田のボレーにゴールを脅かされた一方、大宮はフィニッシュに持ち込めない。村上、市原、浦上の3人が最後の局面で身体を張るなど、耐える時間帯が続いた。ただ、開幕前から練習を積んでいる相手のシュートに対して面を作って対応する守備は、この日もピッチ上で体現されており、ゴールを割られそうな危うさは感じなかった。

35分、石川のラストパスに反応した杉本がゴールに近づく場面はあったが、チャンスらしいチャンスは作れない。1分のアディショナルタイムにも長野にボールを持たれ、最後まで自陣から抜け出せないまま無得点で前半を終了した。

ともに選手交代なく迎えた後半、いきなりゴールを襲われる。左サイドからの三田のクロスに合わせた杉井のヘディングは枠を外れたが、続いた西村のロングシュートはクロスバーに救われた。

ただし、その後は徐々にボールを持てるようになり、長野陣内に攻め込む回数が増える。市原のクロスを捉えた杉本のヘディング、左サイドでボールを持った泉の内側を追い越した浦上のセンタリング、泉のクロスへのサンデーの飛び込み、ペナルティエリア内でこぼれ球を拾ったサンデーのフィニッシュなど、得点への期待が膨らみ始めた。

ところが、後半の飲水タイムの前から雨脚が強くなり、荒れたピッチ、高い湿度と合わせて選手たちを苦しめる。長澤監督はサンデーに代えて大澤、石川に代えて藤井を投入して1点を狙いにいく。さらに、杉本と泉を下げてファビアン ゴンザレスと茂木を送り込み、過酷な状況下での勝利を目指した。しかし75分過ぎ、落雷により主審が試合を中断。40分近く経っても回復せず、試合中止となった。

試合が再開されたのは、18日後の9月11日。中止が決まった79分から、出場選手、交代人数などを引き継ぐ形で実施された。なお大宮は、中断中にケガをした下口に代わり濱田の出場が認められている。

アディショナルタイムを含めて試合時間は10分と少し。コンディションを作り、そのために移動して、短い時間にすべてを出し切る。「普段とは異なる特殊な試合」(長澤監督)となったが、選手たちはいつもと変わらず、落ちついて試合を進めているように見えた。

ともにスコアレス、79分から長野のゴールキックで再開した試合の開始直後、緊急登板となった濱田、さらには茂木がヘディングで相手ボールを跳ね返す。82分、茂木のロングスローから藤井が押し込んだと思われたが、これはオフサイドの判定でゴールとはならなかった。

残り時間が刻々と減るなか、アディショナルタイムは4分の表示。直後に、藤井が最初のCKを掴む。小島が入れたボールにゴンザレスが詰めたが、枠を捉えることはできなかった。そこから、長野の反撃を堅守でしのぐと、Jリーグ最短という「11分間の試合」はタイムアップとなった。

次節は3日後。ホームに北九州を迎えての一戦となる。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
2試合挟んでしまって前回の試合のことは正確に場面を思い出せないので、今日のゲームの総括だけさせてもらいます。

まず、この15分のために大宮から長い時間をかけて来てくれた約300人のサポーターの方に感謝しています。本当にありがとうございました。

特殊なゲームだったのですが、最初スローインで相手に当たって(藤井)一志が入れたのでゴールかと喜んだんですが、ジャッジのところは審判が持っているものなのであれですが、でも逆に僕はこの状況をよくこじ開けたと思います。やっぱり彼らの集中力をちゃんと確認できましたし、ここ一発というところであれぐらい高い集中力で入っていってゴールをこじ開けたのは事実なので、ただ、やっぱりステージをちゃんと繰り上げていって、 VARとかそういうものがあるところにいかないと僕らは言える立場にないので、これをまた何かのサインだと思っていますので、勝点1でしたけど彼らは15分で勝点3に値するプレーをしたと思っていますし、評価しています。勝点1しか取れなかったので、これをまた薬にして、北九州との試合がホームで待っていますので、しっかり締め直して次のホームでのゲームに臨みたいと思います。

相手も同じことを考えていて、やはりインテンシティはマックスで戦術的にはおそらくこの時間だと割れない、体力的にも十分ですしお互い準備しているしというところで、やっぱりスキを突いてこっちはスキを見せないというところからスタートする、いつもの戦いでした。日頃のトレーニングで7分×2セットをよくやるので、彼らもしっかり把握していたと思いますし、日常をぶつけていくというところで、あのスローインは全体の1発目でしたがとても集中力が高かったと思います。そのほかにコーナーキックもありましたが、おそらく1発2発はチャンスが来るんじゃないかなという読みでゲームを進めていました。11分なのであまり策略的なことではなくて、どうスキを取っていくかというところに焦点を合わせて、このゲームは臨んでいました。

僕は姿勢としては彼らは勝点3だととらえているので、それはちゃんと評価しつつ、でも逆に言ったら別の場面で点が取れたのかもしれないですし、そこはしっかりと精査しながらですが、この試合のことはもうここに置いていこうと思います。少し特殊なゲームで分析しすぎると余計なものが見えてきてしまうので、今日のメンバーも大宮に帰って明日は普通に練習をやりますし、北九州戦に自分たちのすべてをぶつける準備をしたいと思います。今日のゲームはここでもう締めてしまおうと思っています。
選手コメント
自分自身ひさしぶりの試合出場で、この11分でチームに対して何ができるか、そこを示すチャンスだと思って臨みました。結果勝てればよかったんですけど、ちょっと不完全燃焼というか、とにかく時間が足りなかったなという印象です。

短い時間での戦いになるので、よりダイレクトな攻め方をウチもするし相手もしてくるだろうという想定の中で、スキを作らない相手にスキを与えないで、相手のスキを突いていく戦い方を選んで入ったんですけど、思った以上に時間がなかったです。ただ、スキを与えないという部分はしっかりできたと思います。一人ひとりがしっかり競ってボールを前に運ぶ意識は持ってやれたので、その結果があのロングスローだったりコーナーキックだったり、そういうプレーにつながったので、そこはできたと思います。

記録にこだわってるわけじゃないですけど、今日も負けではないですし、無失点記録は続いていますし、しっかりした守備というのは継続できてるので、これを持ち帰って次の北九州戦も激しいバトルになると思うので、またホームで勝てるように頑張りたいと思います。

この短い時間にも関わらず大宮から駆けつけてくれて、試合中もずっと声援は届いてましたし、本当に心強いなと今日だけじゃなくて毎回感じています。これからも最後まで熱くともに戦ってください。お願いします。
特殊なゲームでしたけど、僕たちは勝点3を取るためにしっかりやろうという話はしていましたし、アディショナルタイムを入れて15分ぐらいのゲームに対して、大宮から数多くのファン・サポーターも来てくれていたので、なんとか少ない時間でも勝点3を持ち帰りたかったです。ただ、この悔しさや熱量を次節に向けて、しっかりまた準備したいなと思っています。

今日のゲームに対して対策をするというよりかは、僕たちの日頃の練習の強度だったり積み重ねだったり、そういった日常がすべてピッチに出ると思っていました。特別何かをするというわけではなくて、これまで僕たちがやってきたその日常を今日の長野戦に出そうという話をしてたので、しっかりそこで失点しなかったというのはよかったかなと思います。

古巣の長野での試合はやっぱり特別な感情がかなりありますし、僕がプロサッカー選手としての第一歩を踏めたのはAC長野パルセイロというクラブがあったからなので、感謝してもしきれないですし、こうやって僕が大宮でもサッカーを頑張ってるというのを見せられてよかったかなと思います。
まず、たくさんのファン・サポーターの方々に15分ぐらいのために足を運んでいただいたにもかかわらず、勝ち切れなかったことは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

自分たちが絶対にスキを与えてはいけないし、逆に相手のスキを突くということをチーム全体で共有してやっていましたし、そういうところは練習からいつもやっているので、練習どおりしっかり入っていこうと話をしていました。前から前からという展開になるのはもうわかっていたので、自分はその方が特長を出せるタイプだと思っていましたし、まずは自分のストロングである推進力を生かしたプレーやゴールに向かっていくところを出していこうと意識していました。

ゴールを認められたければJ1に行ってVARがある環境下でプレーしなければいけないですし、モヤモヤした気持ちは次の北九州戦で爆発させたいと思います。

すぐ3日後にゲームがあるので切り替えなければいけないですし、チームの目標はJ3優勝J2昇格なので、そこに向かって下を向いている時間はないですし、この試合で勝点3を取れなかったことをマイナスにとらえるのではなく、この試合があったからさらにチームに勢いが出たと言えるような形にこれからしていきたいと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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