JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 1回戦
2024.3.13 [WED] 19:00 長良川

岐阜

  • 66' 粟飯原 尚平
1 - 2
0 前半 0
1 後半 2

大宮

  • 51' 浦上 仁騎
  • 84' 種田 陽
試合経過
監督コメント
シーズンの中で山場はいくつも来ますが、今週から始まるルヴァンカップも含めた4連戦が今シーズン最初の山場だと思っています。連戦というのは流れが急激に変わったり、良い流れをつかんだり、その一番最初のところになるので、ルヴァンカップも含めて全体で結果と良いゲームをやることを続けることが一番大事だと思っていますし、しっかり良い準備をしていきたいと思います。

連戦は総力戦ですし、やっぱりインテンシティが核になっているので、連戦になると全部をMAXでいくのはなかなか難しく、出たメンバーがMAXでやるのが条件になると思うので、それで様子を見ながらとイメージしています。トーナメントは10回やって何回勝つかということではなく一発勝負なので、別の要素が入ってきますが、それも含めて今年は準備してきたつもりなので、1回戦からしっかり入りたいと思います。ルヴァンカップは勝ち上がることだけが目的なので、やれることは全部準備していこうと思っています。

公式戦が増えるということは選手にとって良いことですし、練習よりも試合の方が間違いなく良いので、その機会を自分たちでつかみ取っていく、公式戦の場をどんどん作っていくということは、チームを回していく上でも大事だと思いますし、しっかり取りにいきたいと思っています。置かれた状況や連戦の中でも、勝つ可能性が一番高いメンバーで臨みたいと思っていますし、進まないとアウトになってしまうので、しっかりとメンバーを揃えていきたいと思います。

リーグ戦で対戦したばかりの岐阜との再戦することになりますが、自分たちが先手を取って入っていくぶん、相手もリバウンドメンタリティを用意してそういったミーティングをして入ってくるでしょうし、ただそれも踏まえて勝ち上がらなければ終わってしまうので、しっかり準備していきたいです。
選手コメント
このルヴァンカップでチームとして目指すところはもちろん頂点ですが、試合によって選手が多少入れ替わったりすることもあるでしょうし、また過密日程の中で自分たちがどれだけできるのかであったり、そういったことも楽しみながら大会を迎えたいと思います。

自分たちが勝ち進めばJ1やJ2のチームと戦うことができますし、そこで良い結果を出すことができれば自分自身の価値もそうですし、チームとしての価値も上がると思いますので、本当にチャンスしかない大会だと思っています。チームとしては頂点を目指しながら、一つでも多く勝ち進むことで、チームとしても個人としても価値を上げていければと思っています。

ニューヒーロー賞に関してはあまり考えることはないのですが、自分がやるべきことをしっかりやってチームの結果が伴えば、自ずとそういった賞ももらえると思っています。過去にニューヒーロー賞を受賞している選手たちはそうそうたるメンバーで、昨年は自分と同い年の早川隼平選手(浦和)がもらっているので、そこに対する思いは少なからずありますし、気にするところはありますが、まず一番はチームが勝つことなので、一つでも上に勝ち進んで最終的に優勝できるように頑張りたいと思います。
プロデビュー2戦目で自分自身初スタメンとなったリーグ前節の岐阜戦は、前半は空回りというか緊張もあってうまく試合に入ることができなかったのですが、チームメートが声を掛けてくれたり1点取ってくれたことで少し気が楽になって、後半からは徐々に自分のプレーが出せたかなと思うので、また次のルヴァンカップの岐阜戦に向けて、良い準備をしたいです。

開幕から2試合に出場して、自分の強みでもある積極的に仕掛けることやゴール前に関わっていくプレーは出せるようにはなってきているかなと思うのですが、まだまだビルドアップ時の関わり方や味方との連携などは精度が足りない部分だと思うので、もっと上げていきたいです。

次はルヴァンカップになりますが、チームとしてはトーナメントの一発勝負なので先制点が大事になってくると思います。個人としては先日初めてスタメンで出場した試合の相手で正直モヤモヤして終わってしまったので、そのモヤモヤをすぐに晴らせるという意味でも、また同じ相手とすぐ対戦できるというのは自分にとってすごくプラスなことだと思います。次は自分が点を決めて、チームを勝たせたいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 50 後藤 大輝
DF 19 松本 歩夢
80'
DF 23 萩野 滉大
DF 25 和田 侑樹
89'
DF 18 小川 真輝
MF 21 青木 拓矢
46*'
MF 6 北 龍磨
MF 14 生地 慶充
FW 7 河波 櫻士
63'
FW 9 山内 寛史
80'
FW 24 粟飯原 尚平

控えメンバー

GK 20 林 祥太郎
DF 39 遠藤 元一
DF 40 川上 竜
DF 26 羽田 一平
80'
MF 16 西谷 亮
FW 15 上野 輝人
63'
FW 27 横山 智也
46*'
FW 11 藤岡 浩介
89'
FW 17 田口 裕也
80'

監督

上野 優作

スターティングメンバー

46*'

控えメンバー

46*'

監督

長澤 徹
試合詳細
9 シュート 9
10 GK 4
12 CK 6
15 直接FK 10
3 間接FK 4
0 PK 0
試合データ

主審

石丸 秀平

副審

馬場 規

副審

山村 将弘

第4の審判員

安藤 康平

入場者数

2,006人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

6.7℃/38%

HIGHLIGHT

18歳の種田がデビュー戦で決勝点、若い力でルヴァンカップ初戦を突破
今季からJリーグすべてのカテゴリーが参加するルヴァンカップの初戦を迎えた。相手は、1週間半前に明治安田J3第2節で戦い、1-0で勝利した岐阜。こちらは、3日後にJ3第3節を迎える状況で、相手は3日前にJ3第3節を終えたばかり。互いに連戦で、リーグ戦から選手を大幅に入れ替えて臨む形となった。

長澤監督は、前回の岐阜戦から先発を総入れ替え。GK加藤、4バックに右から貫、村上、浦上、植田。中盤は、ダブルボランチに関口と清水。攻撃的MFは右に阿部、左にU18昇格1年目の種田。トップ下には、来季加入が内定し特別指定選手となったアカデミー出身のMF中山(東洋大)を起用した。前線は、キャプテンマークを巻いた大澤のワントップ。種田、中山、大卒新人の清水は、プロ初公式戦だ。控えにはU18所属で2種登録をされたDF斉藤も名を連ね、平均年齢21.5歳と若い陣容となった。岐阜もメンバーを多く入れ替え、大宮に在籍していたGK後藤やMF青木もピッチに立った。

試合の立ち上がりは、岐阜に押し込まれる展開。ボールを奪っても、前線に起点を作れずに縦パスを奪われて押し返される場面が多かった。15分を過ぎると、MF中山がMF関口と入れ替わる形で中盤にパスを受けに行き、最終ラインのビルドアップからサイドに起点を作る形に変更。しかし、相手の出足が早く、前進できなかった。守備は全体を押し上げたが、プレスをかけるタイミングをつかめず。攻守両面で苦しい時間が続いた。

それでも敵陣でプレスを仕掛け続けると、少しずつショートカウンターでゴールに迫る回数が増えた。25分には、植田のクロスの跳ね返りを、種田が左からセンタリング。27分、左で奪って関口の背面パスから中山がミドルシュートを狙った。しかし、前半の終盤は、厳しい時間になった。37分、強烈なミドルシュートを打たれた場面は、GK加藤が辛くもセーブ。続けて押し込まれたが、ゴール前で体を張ってスライディングブロックで難をしのいだ。

どうにか無失点で迎えた後半は、互いに選手を1人交代。長澤監督は、関口に代えて、推進力のある藤井を投入した。藤井が大澤とともに前線に立ち、中山と清水が中盤を形成。すると、すぐに藤井がドリブルでバイタルエリアに侵入。相手を引き付け、植田のミドルシュートにつなげる場面を作り出し、試合の流れを変え始めた。

そして51分、敵陣の浅い位置でのFKを右へ展開すると、U18から昇格2年目の阿部の右足のクロスを浦上がヘディングでゴールへ突き刺し、先制に成功した。

しかし、相手も選手交代でリズムを変えて来た。66分、後半開始時に投入された岐阜MF横山が右からカットインシュート。岐阜FW粟飯原の足下にボールが収まった。慌てて2人が同時にシュートブロックに飛び込んだが、フェイントでかわされ、同点ゴールを許した。一気に相手ペースに引き戻され、再び苦しい時間となった。なんとか耐えしのぐと終盤はオープンな展開。77分、大卒ルーキーの藤井が前線で起点を作って大澤がシュートを放つなど、押され気味な中でも少しずつチャンスを作っていった。

そして84分、後半途中から位置を入れ替え、右サイドに入っていた18歳のMF種田がカットインでゴール前の密集地帯に入り込むと左足のシュートをニアサイドに流し込み、再び勝ち越しに成功した。

88分には、藤井が右から単独でゴール前まで持ち込み、相手をかわしてシュート。藤井は前半に作れなかった前線の起点を作るだけでなく、フィニッシュ、ラストパスに持ち込み、攻撃を活性化した。

目安5分のアディショナルタイムは、何度もCKをクリアする展開となったが、GK加藤を中心に全員で相手の猛攻をしのいでタイムアップ。J1に属する名古屋が待つ2回戦へ駒を進めた。

若い陣容で臨んだゲーム。試合内容は苦しかったが、大きな勝利を勝ち取った。次戦は、3日後にJ3第3節が控えており、ホームで奈良と対戦。開幕3連勝を狙う。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
平日のナイターでも大宮のサポーターの方が応援に来てくれて、勝ち切れたのも、最後守り切れたのも、やっぱり力になってくれたサポーターに感謝したいと思います。

直近で岐阜と対戦していて、岐阜はリバウンドメンタリティを持ってものすごい気迫でゲームに入ってきました。前半は少し受けるような形でなかなかゲームを作ることができない中で、それでも今年は我慢できるようになったので、流れが悪いなら悪いなりに何をしなければいけないかを整理していますし、そういう中でハーフタイムに少し修正を加えて、少し勇気が出て、立ち上がりからペースが取れた中で、点を取ってゲームが進んでいきました。

相手も当然、あれぐらい攻勢に出てきて、一点は妥当かなと思って次の点が勝負になると思っていました。(種田)陽が左サイドで少し浮いていた形になったので右サイドに回してきて、右サイドから突破口を開けないかなと思っていたら、期待に応えてくれて、一目散にボックスに入って足を振り抜いてくれたので、その一瞬という意味では、彼が日頃ずっとあのような形でシュート練習をやっているのを知っているので、それが形になって非常に良かったと思います。

カップ戦なので、選手には次に勝ち上がることだけが目標だと、内容が良かったけど残念だねというのは、カップ戦に関してないので、そういう意味では非常にタフに戦ってくれましたし、初めての公式戦の選手もいた中で、徐々に目が慣れてきてプレーできるようになってきて、チームの戦力という意味では、これを経験してどんどん公式戦のピッチに入ってくると思います。今日の試合は、大きな経験の場でもありましたし、ミッションコンプリートしたという意味では非常によくやってくれたと思います。
選手コメント
ひさしぶりの大宮アルディージャでの試合になりましたが、ピッチで自分のチャントを聞くことができて本当にうれしいです。「戻ってきたな」という感じがしました。チームとしては、直近のリーグ戦で勝利して、その中でターンオーバーのような形で臨む試合になりましたが、内容よりもやっぱり結果を求めて試合に入りました。

前半はあまりうまくいかない局面が多かったですが、それは想定内でしたし、その中でも前半をゼロで終わることが本当に大事だなと思っていたので、チームがバタつかないように、慌てさせないように、うまく声をかけながら、後ろには(浦上)仁騎くんもいますし、(村上)陽介とか日頃から一緒にやっていた選手も多かったので、そこは信頼してプレーできました。

個人としては、練習でやってきたことはプレーで表現できたと思いますが、まだまだ90分を通してのゲームコントロールであったり、そういった面では課題もあります。もっとクオリティの高いプレーを自分自身もそうですし、チームも望んでいると思うので、そこはこだわってやっていきたいです。

次の2回戦はJ1のチームとの対戦で、自分たちがどれぐらいの立ち位置でやれるのかが分かる良い機会になると思うので、怖がることなくチャレンジしていきたいと思います。

また中2日でリーグ戦になりますが、大宮に残っているメンバーも、焦りではないですが「やらなきゃな」という気持ちは強くなると思うので、しっかり下から底上げして、強いチームになっていければと思います。
チームが勝てたことは良かったですが、個人的には課題しかないデビュー戦だったかなと思います。攻撃の部分では、ボールがずっと行ったり来たりしていて、そこで自分が落ち着かせたり、ビルドアップのところで出口になれたりできれば、もっと優位に進められたかなと思います。全体の距離が遠かったこともあって、ボールを持ってもなかなか前に運べないことも多かったので、ボランチやCBがもっと顔を出して、動いて出しての繰り返しで前進できたら良かったです。

守備の部分では、走って、球際にいって、切り替えて、という自分たちのプレスのかけ方というところは、自分主導で工夫できた部分がたくさんあったので、そこは結構自信になったかなと思います。

プロの真剣勝負の場を経験できたことは自分にプラスになることしかなかったので、試合に出て経験を積むためには練習あるのみですし、練習や練習試合から一生懸命やっていくしかないので、また頑張っていきたいです。
自分自身あまり緊張しないタイプですし、チームのみんなも支えてくれたので、意外と緊張もなく試合に入れました。結果的には自分のゴールで勝ったんですけど、(浦上)仁騎くんや後ろの選手みんながしっかり守ってくれたからこその勝利だと思うので、決勝点を取ったことよりデビュー戦を勝利という形で終われたことのほうが大きなことだと思っています。

前半はなかなか左サイドで受けられない場面やボックス内に侵入できないシーンが続いてたのですが、右サイドに変わってからは(中山)昂大くんからもしっかり前を向けるパスをもらうことができて、それを自分で思い切って仕掛けてボックス内で足を振れて良かったかなと思います。相手の位置が見えていたので、相手の股を狙ったシュートで相手GKのタイミングもずらせて良かったです。U18までとはやっぱりスタジアムの雰囲気も違いますし、選手のレベルも質も違いますけど、自分自身のストロングのドリブルは通用すると思っていますし、そこは変わらずにやれていると思うので、自信を持ってやっていきたいたいです。

なかなかメンバーにも入れない試合が続いていましたが、一つ結果を出せば変わると思っていました。デビュー戦だからと言ってこの試合を無駄にすることはできないですし、チャンスをもらえて良い結果を残すことができたのが、まず一つ大きなアピールかなと思います。連戦に向けて気持ちを切り替えてやっていかないといけないので、しっかりメンバーに絡んでいけるようにしたいですし、今日のようにチームを勝たせられる選手になれるように頑張ります。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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