明治安田生命J1リーグ 第13節
2017.5.27 [SAT] 15:00
柏
柏
- 40' 伊東 純也
- 59' 武富 孝介
- 64' 武富 孝介
- 67' クリスティアーノ
4
-
2
1
前半
1
3
後半
1
大宮
- 2' 河本 裕之
- 85' 瀬川 祐輔
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 23 中村 航輔
DF 13 小池 龍太
86'
DF 4 中谷 進之介
DF 2 鎌田 次郎
DF 22 輪湖 直樹
MF 7 大谷 秀和
MF 17 手塚 康平
79'
MF 19 中川 寛斗
FW 8 武富 孝介
FW 9 クリスティアーノ
FW 14 伊東 純也
69'
控えメンバー
GK 1 桐畑 和繁
DF 26 古賀 太陽
DF 27 今井 智基
86'
MF 28 栗澤 僚一
MF 37 細貝 萌
79'
FW 20 ハモン ロペス
FW 11 ディエゴ オリヴェイラ
69'
監督
下平 隆宏
スターティングメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 13 渡部 大輔
DF 4 山越 康平
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
80'
MF 40 茨田 陽生
MF 16 マテウス
65'
MF 44 瀬川 祐輔
FW 7 江坂 任
FW 9 ネイツ ペチュニク
67'
控えメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 25 高山 和真
DF 19 奥井 諒
MF 15 大山 啓輔
67'
MF 17 横谷 繁
MF 47 岩上 祐三
80'
FW 10 大前 元紀
65'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
23 | シュート | 5 |
---|---|---|
7 | GK | 19 |
12 | CK | 4 |
10 | 直接FK | 11 |
4 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
荒木 友輔
副審
今岡 洋二
副審
前之園 晴廣
第4の審判員
井上 知大
入場者数
10,807人
天候
曇のち晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
25℃/57%
HIGHLIGHT
河本のヘディングで先制するも、後半にリズムを崩して逆転負け
浮上のきっかけをつかみたい。それには勝つしかない。勝って勝点3を大宮に持ち帰る。それがこの試合で課せられた使命だ。
相手が絶好調なのは分かっている。6連勝中。しかも、うち4試合が完封勝ちと、攻守にスキのないチームと言えるだろう。しかし、ひるむわけにはいかない。勇気を持って前進するのみだ。
会心の入り方だった。アルディージャのキックオフで試合が始まると、右サイドハーフのマテウスが粘ってCKを獲得する。キッカーは茨田。古巣サポーターのブーイングを力に変えた。
「ブーイングはすごかったけど、蹴ることだけに集中した。いい球を蹴れば、中の選手は強いし、ゴールも決められる。いい形で点が取れて良かった」と茨田。1本目は相手にクリアされたが、続く2本目——。相手が触って角度が変わったボールを、ファーサイドの河本が頭で合わせた。鮮やかなヘディングシュートで、幸先良く先制した。
これでアルディージャの勢いが増した。5分には、カウンターから瀬川が前線で粘り、マテウスにスルーパス。抜け出したマテウスがうまくGKのスキを突いてシュートを決めたかに思われた。しかし、その前にオフサイドのフラッグが上がっていた。
ピンチもあった。12分には中川にヘディングシュートを打たれるが、バーに救われた。30分を過ぎたあたりから、柏が攻撃のギアを上げてくる。35分にはゴール前の混戦から伊東がシュート。1分後には、手塚にミドルシュートを打たれるが、いずれもゴールマウスの外だった。
しかし、流れは相手に傾いていた。「ミスも出てしまったし、前にボールが当たっても人がいなかったり、数的不利な状況が多かったりしたと思う。前線の選手は頑張っていたけど、もう少し全体で押し上げるなど連動性を持っていかなければいけない」。こう振り返ったのは河本だ。
そして、前半も残り時間が少なくなった頃、ついに同点ゴールを許す。40分、右サイドから入れられたクロスボールは、アルディージャの選手に当たって不規則な回転がかかっていた。GK塩田の手前でバウンドしたボールが大きくはねた。取りこぼしたボールを伊東に押し込まれ、スコアは1−1となった。
後半は柏が攻撃の手を強め、ひやりとする場面が何度もあった。相手のセットプレーも続いた。そして59分、ついに左サイドを崩された。伊東の蹴ったクロスが逆サイドのポスト近くに上がると、武富に体ごと押し込まれて逆転ゴールを許す。さらに59分にもセットプレーから3点目を献上。67分にはクリスティアーノに4点目を許し、3点を追いかける展開になった。
アルディージャのベンチも動いた。大前、大山を続けて投入。瀬川をFWに上げ、フレッシュな選手で相手の守備を崩しにかかった。江坂も積極的にボールに絡み、71分には茨田のクロスに飛び込んで頭で合わせるが、シュートはゴールをそれた。
捨て身の攻撃が実を結んだのは85分、岩上のロングフィードを左サイドで受けた大前が、ドリブルで中央に向かって侵入。ペナルティーエリア手前で横パスを出すと、それを受けた瀬川が右足を振り抜きゴール右隅に突き刺した。意地の一発だった。しかし、反撃もここまで。2−4のまま試合終了を迎えた。
明治安田J1はC大阪戦に続き2連敗となった。「下を向くことなく、チーム一丸となって頑張りたい」とペチュニク。茨田は「失点してから自分たちのリズムを崩してしまった。この負けをしっかりと受け止めて一戦一戦、勝ちに向けてしっかりと戦っていきたい」と、目の奥に強い決意をにじませた。
6月は順位が近いチームとの対戦が続く。一戦一戦、全力で戦う。その先に、必ず光が見えてくる。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
相手が絶好調なのは分かっている。6連勝中。しかも、うち4試合が完封勝ちと、攻守にスキのないチームと言えるだろう。しかし、ひるむわけにはいかない。勇気を持って前進するのみだ。
会心の入り方だった。アルディージャのキックオフで試合が始まると、右サイドハーフのマテウスが粘ってCKを獲得する。キッカーは茨田。古巣サポーターのブーイングを力に変えた。
「ブーイングはすごかったけど、蹴ることだけに集中した。いい球を蹴れば、中の選手は強いし、ゴールも決められる。いい形で点が取れて良かった」と茨田。1本目は相手にクリアされたが、続く2本目——。相手が触って角度が変わったボールを、ファーサイドの河本が頭で合わせた。鮮やかなヘディングシュートで、幸先良く先制した。
これでアルディージャの勢いが増した。5分には、カウンターから瀬川が前線で粘り、マテウスにスルーパス。抜け出したマテウスがうまくGKのスキを突いてシュートを決めたかに思われた。しかし、その前にオフサイドのフラッグが上がっていた。
ピンチもあった。12分には中川にヘディングシュートを打たれるが、バーに救われた。30分を過ぎたあたりから、柏が攻撃のギアを上げてくる。35分にはゴール前の混戦から伊東がシュート。1分後には、手塚にミドルシュートを打たれるが、いずれもゴールマウスの外だった。
しかし、流れは相手に傾いていた。「ミスも出てしまったし、前にボールが当たっても人がいなかったり、数的不利な状況が多かったりしたと思う。前線の選手は頑張っていたけど、もう少し全体で押し上げるなど連動性を持っていかなければいけない」。こう振り返ったのは河本だ。
そして、前半も残り時間が少なくなった頃、ついに同点ゴールを許す。40分、右サイドから入れられたクロスボールは、アルディージャの選手に当たって不規則な回転がかかっていた。GK塩田の手前でバウンドしたボールが大きくはねた。取りこぼしたボールを伊東に押し込まれ、スコアは1−1となった。
後半は柏が攻撃の手を強め、ひやりとする場面が何度もあった。相手のセットプレーも続いた。そして59分、ついに左サイドを崩された。伊東の蹴ったクロスが逆サイドのポスト近くに上がると、武富に体ごと押し込まれて逆転ゴールを許す。さらに59分にもセットプレーから3点目を献上。67分にはクリスティアーノに4点目を許し、3点を追いかける展開になった。
アルディージャのベンチも動いた。大前、大山を続けて投入。瀬川をFWに上げ、フレッシュな選手で相手の守備を崩しにかかった。江坂も積極的にボールに絡み、71分には茨田のクロスに飛び込んで頭で合わせるが、シュートはゴールをそれた。
捨て身の攻撃が実を結んだのは85分、岩上のロングフィードを左サイドで受けた大前が、ドリブルで中央に向かって侵入。ペナルティーエリア手前で横パスを出すと、それを受けた瀬川が右足を振り抜きゴール右隅に突き刺した。意地の一発だった。しかし、反撃もここまで。2−4のまま試合終了を迎えた。
明治安田J1はC大阪戦に続き2連敗となった。「下を向くことなく、チーム一丸となって頑張りたい」とペチュニク。茨田は「失点してから自分たちのリズムを崩してしまった。この負けをしっかりと受け止めて一戦一戦、勝ちに向けてしっかりと戦っていきたい」と、目の奥に強い決意をにじませた。
6月は順位が近いチームとの対戦が続く。一戦一戦、全力で戦う。その先に、必ず光が見えてくる。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 16 マテウス
立て続けに失点してしまい、相手のゲームになってしまったことは反省点です。今日は自分の特長であるスピードを生かすプレーを意識していました。オフサイドになってしまいましたが、相手ディフェンスラインを抜け出したシーンもありました。
立ち上がりから非常に良いサッカーができたことで、早い時間に先制することができましたし、その後もいくつかのチャンスを作れたことは非常に良かったと思います。しかし、チャンスを決め切る必要があると思います。
立ち上がりから非常に良いサッカーができたことで、早い時間に先制することができましたし、その後もいくつかのチャンスを作れたことは非常に良かったと思います。しかし、チャンスを決め切る必要があると思います。
MF 40 茨田 陽生
このスタジアムのピッチに、違うユニフォームを着て立つことは想像していませんでしたが、試合前からたかぶるものがありました。立ち上がりから気持ちを込めてプレーしましたし、狙っていたセットプレーで先制点を取ることができました。ただ、自分たちの時間をうまく使えませんでした。
誰もあきらめていなかったのが、最後に1点返すことにつながったと思います。口で言うのは簡単ですが、この悔しさを糧にピッチで表現していくしかないと思います。
誰もあきらめていなかったのが、最後に1点返すことにつながったと思います。口で言うのは簡単ですが、この悔しさを糧にピッチで表現していくしかないと思います。
MF 44 瀬川 祐輔
勝てなかったことが一番、悔しいです。今日の敗戦は誰か一人のせいではなく、11人全員が集中を切らすことなく90分間プレーできなかった結果だと思います。僕自身もプレスバックができていないシーンもありました。FWに移ってからは、ゴールに向かう動きを増やそうと思いました。
やはり、前に走っていくべきですし、前に走ることで得点が生まれたと思います。すぐにルヴァンカップがありますので、チーム一丸となって戦っていきたいです。
やはり、前に走っていくべきですし、前に走ることで得点が生まれたと思います。すぐにルヴァンカップがありますので、チーム一丸となって戦っていきたいです。
後半、我々は相手の背後にボールを入れて押し込むということをやらなければいけなかったですが、逆に相手にそれをやられ続けてしまい、我々の陣地でずっとサッカーをやられて失点してしまったことが非常に残念です。相手が少し緩んだ部分があったのかもしれませんが、4点目を奪われた後のようなプレーをずっとやり続けてほしいということを、後半のスタートのときにも言っていましたので、それを私が徹底できなかったのが今日の敗因だと思っています。
ゲームの中でうまくいくところといかないところがありますが、崩れないで逆転されても粘り強く戦えば、また追い付ける可能性もあるのですが、我慢できずに3点目、4点目を奪われてしまう今の状況については、もっと選手たちがピッチの中で話をしなければいけないし、私自身も徹底しないといけないと思います。サッカーでは3点目、4点目と取られてしまうと、追いつくことも難しくなります。失点をしない中で試合を進め、一つずつ取りにいくということを意識したいと思います。
ただ、攻撃面ではここ数試合、複数得点ができているので、後ろでしっかり我慢して、やられないという意識をもっともっと高めていかないといけないと思います。ルヴァンカップをまた挟みますので、そういった意識を持ちつつ、次のホームでの鳥栖戦に臨みたいと思います。