明治安田生命J1リーグ 第14節
2017.6.4 [SUN] 16:00
NACK
大宮
- 72' 江坂 任
1
-
1
0
前半
1
1
後半
0
鳥栖
- 17' 趙 東建
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 50 松井 謙弥
DF 22 和田 拓也
DF 25 高山 和真
DF 3 河本 裕之
DF 19 奥井 諒
59'
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
46*'
MF 40 茨田 陽生
MF 17 横谷 繁
MF 47 岩上 祐三
FW 14 清水 慎太郎
77'
FW 7 江坂 任
控えメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 4 山越 康平
DF 6 河面 旺成
MF 20 大屋 翼
MF 15 大山 啓輔
46*'
MF 16 マテウス
59'
FW 44 瀬川 祐輔
77'
監督
伊藤 彰
スターティングメンバー
GK 33 権田 修一
DF 13 小林 祐三
DF 5 キム ミンヒョク
DF 35 青木 剛
DF 23 吉田 豊
MF 6 福田 晃斗
MF 14 高橋 義希
MF 4 原川 力
MF 7 鎌田 大地
FW 9 趙 東建
74'
FW 11 豊田 陽平
控えメンバー
GK 12 辻 周吾
DF 3 フランコ スブットーニ
DF 8 藤田 優人
MF 20 小川 佳純
MF 50 水野 晃樹
FW 18 富山 貴光
FW 32 ビクトル イバルボ
74'
監督
マッシモ フィッカデンティ
試合詳細
13 | シュート | 5 |
---|---|---|
13 | GK | 8 |
4 | CK | 7 |
8 | 直接FK | 12 |
3 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
東城 穣
副審
戸田 東吾
副審
松井 健太郎
第4の審判員
秋澤 昌治
入場者数
11,631人
天候
晴、中風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
24.7℃/26%
HIGHLIGHT
伊藤新監督のリーグ戦初陣は、江坂のゴールでドロー
ルヴァンカップ・磐田戦の勝利は鮮烈だった。前半早々に相手より一人少ない状況になりながら先制し、同点に追いつかれたが試合終了間際に岩上のゴールで勝ち越し。伊藤新監督の初陣を劇的な勝利で飾った。
この勢いを本物にするためにも、欲しいのは連勝である。ルヴァンカップと明治安田J1では大会が異なるが、続けて勝つことに意味がある。
中3日ながら、アルディージャは磐田戦とほぼ同じメンバーでスタートした。フォーメーションは長谷川をアンカーに配した4-3-3。磐田戦から代わったのは、左サイドバックの和田。そして、出場停止の大前に代わって入った清水だ。
新しいフォーメーションは、守備面で効果を発揮した。アンカーの長谷川が危険なスペースを消し、豊富な運動量でセカンドボールに対応。攻撃の起点にもなり、あらゆるボールが長谷川を経由して前線へと送られた。しかし、失点はセットプレーからだった。右サイドでのFKから、趙にヘディングシュートを決められた。
0−1。追いかける展開になったが、その後はボールを持つ時間が長くなっていく。岩上と清水が両サイドに開き、ピッチを広く使った。前線に人数を掛けることで、縦パスも入った。最前線で流動的にポジションを変え、江坂、茨田、横谷にくさびのボールが入る。果敢に前に出たサイドバックの奥井、和田からも効果的なクロスが入った。
「前線に複数のパスコースができたので、シンプルに落として攻撃ができた。相手にプレッシャーの的を絞られず、ビルドアップという面では良い方向にいっていると感じる。しっかりオーガナイズされていて、後ろもリスクマネジメントしてくれる安心感がある」
こう振り返ったのは和田だ。チャンスはあった。終了間際には前半最大の決定機が訪れる。左サイドの和田からのクロスを、ファーサイドの横谷がヘディングシュート。ゴールまでの距離はわずかだったが、ボールは惜しくも相手GKの腕の中に収まった。
後半、長谷川に代わって投入された大山が、そのままアンカーの位置に入った。これでボールがさらに動くようになった。「自分の両脇のスペースをうまく使いながら攻撃ができたらと思っていた。自分がボールを持ったときに、味方がいるポジションはある程度はっきりしている」と大山。そして59分、マテウスがピッチイン。持ち前のドリブルを駆使して、何度も右サイドを疾走した。
チームを勇気づけたのが、和田のプレーだ。自陣の左サイド、深い位置でボールをキープすると、横谷、江坂を中継して右サイドに展開。岩上のクロスはギリギリのところで相手にはじかれたが、逆サイドに走り込んでいたのは和田だった。自陣のゴールラインから反対側のゴールラインまで。およそ100メートルの全力疾走に、ゴール裏のボルテージも高まった。
そして、このプレーの直後に同点ゴールが生まれる。左サイドからの岩上のロングスローは、一度は相手にはね返された。しかし、返ってきたボールが再び岩上の足もとへ。ニアに入ったクロスを清水が頭で角度を変え、中央の江坂が頭で押し込んだ。
「スタジアムが空気を作ってくれた。自分たちもやらなければいけないという雰囲気が出てきて、それが同点ゴールにつながった」
ゴールシーンをこう振り返った江坂。1−1。そこから瀬川を投入し、なおも攻撃の圧力を強めていく。マテウスも相手の隙を見てシュートを放った。しかし、終盤は相手のセットプレーが続いた。アルディージャはゴール前に築いたブロックでピンチをしのぎ切り、1−1のままタイムアップを迎えた。
勝つことはできなかった。しかし、価値のある勝点1だ。最下位は脱出した。もちろん満足している者は一人もいない。江坂も「彰さんが監督になって時間が短い。戦術の部分をもっとみんなですり合わせていきたい。苦しい状況は変わらないので、ひたむきに走って戦って、勝ちにこだわっていきたい」と、気を引き締めることを忘れなかった。
約2週間の中断期間が明ければ、アウェイでの2連戦が待っている。相手は順位が近い新潟と広島。ここでしっかりと勝点6を持ち帰り、浮上のきっかけにしたいところだ。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
この勢いを本物にするためにも、欲しいのは連勝である。ルヴァンカップと明治安田J1では大会が異なるが、続けて勝つことに意味がある。
中3日ながら、アルディージャは磐田戦とほぼ同じメンバーでスタートした。フォーメーションは長谷川をアンカーに配した4-3-3。磐田戦から代わったのは、左サイドバックの和田。そして、出場停止の大前に代わって入った清水だ。
新しいフォーメーションは、守備面で効果を発揮した。アンカーの長谷川が危険なスペースを消し、豊富な運動量でセカンドボールに対応。攻撃の起点にもなり、あらゆるボールが長谷川を経由して前線へと送られた。しかし、失点はセットプレーからだった。右サイドでのFKから、趙にヘディングシュートを決められた。
0−1。追いかける展開になったが、その後はボールを持つ時間が長くなっていく。岩上と清水が両サイドに開き、ピッチを広く使った。前線に人数を掛けることで、縦パスも入った。最前線で流動的にポジションを変え、江坂、茨田、横谷にくさびのボールが入る。果敢に前に出たサイドバックの奥井、和田からも効果的なクロスが入った。
「前線に複数のパスコースができたので、シンプルに落として攻撃ができた。相手にプレッシャーの的を絞られず、ビルドアップという面では良い方向にいっていると感じる。しっかりオーガナイズされていて、後ろもリスクマネジメントしてくれる安心感がある」
こう振り返ったのは和田だ。チャンスはあった。終了間際には前半最大の決定機が訪れる。左サイドの和田からのクロスを、ファーサイドの横谷がヘディングシュート。ゴールまでの距離はわずかだったが、ボールは惜しくも相手GKの腕の中に収まった。
後半、長谷川に代わって投入された大山が、そのままアンカーの位置に入った。これでボールがさらに動くようになった。「自分の両脇のスペースをうまく使いながら攻撃ができたらと思っていた。自分がボールを持ったときに、味方がいるポジションはある程度はっきりしている」と大山。そして59分、マテウスがピッチイン。持ち前のドリブルを駆使して、何度も右サイドを疾走した。
チームを勇気づけたのが、和田のプレーだ。自陣の左サイド、深い位置でボールをキープすると、横谷、江坂を中継して右サイドに展開。岩上のクロスはギリギリのところで相手にはじかれたが、逆サイドに走り込んでいたのは和田だった。自陣のゴールラインから反対側のゴールラインまで。およそ100メートルの全力疾走に、ゴール裏のボルテージも高まった。
そして、このプレーの直後に同点ゴールが生まれる。左サイドからの岩上のロングスローは、一度は相手にはね返された。しかし、返ってきたボールが再び岩上の足もとへ。ニアに入ったクロスを清水が頭で角度を変え、中央の江坂が頭で押し込んだ。
「スタジアムが空気を作ってくれた。自分たちもやらなければいけないという雰囲気が出てきて、それが同点ゴールにつながった」
ゴールシーンをこう振り返った江坂。1−1。そこから瀬川を投入し、なおも攻撃の圧力を強めていく。マテウスも相手の隙を見てシュートを放った。しかし、終盤は相手のセットプレーが続いた。アルディージャはゴール前に築いたブロックでピンチをしのぎ切り、1−1のままタイムアップを迎えた。
勝つことはできなかった。しかし、価値のある勝点1だ。最下位は脱出した。もちろん満足している者は一人もいない。江坂も「彰さんが監督になって時間が短い。戦術の部分をもっとみんなですり合わせていきたい。苦しい状況は変わらないので、ひたむきに走って戦って、勝ちにこだわっていきたい」と、気を引き締めることを忘れなかった。
約2週間の中断期間が明ければ、アウェイでの2連戦が待っている。相手は順位が近い新潟と広島。ここでしっかりと勝点6を持ち帰り、浮上のきっかけにしたいところだ。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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監督コメント
監督 伊藤 彰
選手コメント
DF 3 河本 裕之
「相手にやられたのはセットプレーだけですし、あれは僕が抑えるべきだったので、チームとしては良い出来だったと思います。試合を通して大きなピンチはあまりなく、もう少しできると感じました。攻撃面では、前半は選手同士の距離感があまり良くなくて、うまくいきませんでしたが、後半は修正することができました。今日は勝点3を取らないといけない試合でした。中断期間があるのでチームを成熟させて、次は勝点3を取れるようにしたいです」
MF 7 江坂 任
「この2試合、キャプテンマークを託されて責任を感じていますし、プレーでチームを引っ張れるようにと思ってピッチに入りました。特に後半は流れも良かったですし、それまでもセットプレーの際にニアで慎太郎が競り勝っていたので狙っていました。今日は前線に人数を掛けて攻撃できていましたし、良い形も作れていましたので、2点目を奪うことができずに残念です。厳しい戦いが続きますが、がむしゃらにプレーしますので、一緒に戦ってください」
FW 14 清水 慎太郎
「良い形でボールを受けるシーンも多かったので、ゴールを決めたかったです。試合に出られない中で客観的に自分を見つめ直し、自分に足らないところは、もっとシュートを打つことだと思っていました。今日はシュートは打てましたが、得点を奪うことができず残念です。僕に対して大きな声援を送ってくれているのがよく聞こえましたし、その声援のおかげで苦しい中でも一歩を踏み出せます。チームは下位ですが、引き続き僕たちを後押ししていただければと思います」
MF 17 横谷 繁
「チャンスを作ることができていましたし、自分自身にもチャンスがありました。最後に決め切る質が求められると思います。個人的には、ボランチよりポジションが少し高くなったので、ゴールに向かう部分を高めていきたいです。攻撃も守備も全てにおいて、監督が求めるものには達していないと思います。僕たち選手は意識を変えて練習から取り組み、試合で結果を出すというサイクルにしなければいけません。一戦一戦、勝点3を取るために取り組むことが、良い結果につながると思います」