明治安田生命J1リーグ 第15節
2017.6.17 [SAT] 19:00
デンカS
新潟
- 60' 山崎 亮平
1
-
2
0
前半
2
1
後半
0
大宮
- 27' 江坂 任
- 33' 江坂 任
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 22 川浪 吾郎
DF 34 原 輝綺
DF 50 富澤 清太郎
DF 4 ソン ジュフン
DF 27 堀米 悠斗
MF 8 小泉 慶
MF 30 ロメロ フランク
39'
MF 19 矢野 貴章
MF 10 チアゴ ガリャルド
73'
MF 7 ホニ
FW 9 山崎 亮平
76'
控えメンバー
GK 21 守田 達弥
DF 33 西村 竜馬
MF 13 加藤 大
73'
MF 15 本間 勲
MF 17 伊藤 優汰
MF 18 成岡 翔
39'
FW 49 鈴木 武蔵
76'
監督
呂比須 ワグナー
スターティングメンバー
GK 50 松井 謙弥
DF 22 和田 拓也
DF 25 高山 和真
DF 3 河本 裕之
DF 13 渡部 大輔
MF 15 大山 啓輔
MF 40 茨田 陽生
85'
MF 17 横谷 繁
68'
MF 47 岩上 祐三
FW 10 大前 元紀
63'
FW 7 江坂 任
控えメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 4 山越 康平
85'
DF 19 奥井 諒
MF 20 大屋 翼
MF 16 マテウス
68'
FW 14 清水 慎太郎
63'
FW 44 瀬川 祐輔
監督
伊藤 彰
試合詳細
12 | シュート | 2 |
---|---|---|
9 | GK | 11 |
3 | CK | 3 |
12 | 直接FK | 15 |
2 | 間接FK | 4 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
飯田 淳平
副審
聳城 巧
副審
清水 崇之
第4の審判員
福岡 靖人
入場者数
27,605人
天候
曇、無風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
20.6℃/63%
HIGHLIGHT
アウェイで残留争いの直接対決に勝利
譲れない一戦だ。6月第2週のブレイクを挟んで2週間ぶりに臨む試合は、明治安田J1第15節・新潟とのアウェイゲーム。勝点8で並ぶ最下位の新潟との対戦は、残留争いの直接対決と言える。伊藤監督の就任以来、ルヴァンカップ・磐田戦を数的不利の状況で勝ち、リーグ戦でも鳥栖戦で先制される展開から引分けに持ち込むなど勝負強さを見せているだけに、勢いを落とすことなく勝ち切りたい試合だ。
しかし、シーズン半ばで監督交代に踏み切り、浮上のきっかけをつかもうとしているのは相手も同じ。容易な展開にはならなかった。開始12秒でシュートを打たれるスタートから、アーリークロスなどで攻め込まれる序盤となった。ただ、次第にパスワークが機能し始め、球際で激しい攻防を見せながらもペースを手繰り寄せていった。
横谷が「ペースをつかむのに少し時間が掛かったけど、10分過ぎからは最終ラインからも前線にボールが収まるようになり、ボールを動かせるようになった。ある程度は狙い通りの展開にできた」と振り返ったように、少しずつ攻撃の場面が増えていった。なかなかシュートまで持ち込めずにいたが、チームは焦れていなかった。
27分、左サイドで押し込むと、和田からパスを受けた江坂がクロスを送るモーションを止めて斜め後ろへパス。大山が放ったスルーパスに、動き直した江坂が抜け出し、左足のシュートで先制ゴールを奪った。利き足ではなかったものの、「思い切りの良いシュートがあまりなかったし、両足に自信を持っているので、振り切って良かった」という江坂の一撃は、試合の流れを大きく動かした。
33分には、高山の縦パスをインターセプトした相手DFがコントロールミス。そのボールを奪った江坂が正面からミドルシュートを突き刺して追加点と、理想的な展開に持ち込んだ。
ただ、2点差は最も危険なスコアと言われる。追うチームが1点を奪えば、優位にあるはずのチームがたちまち大きなプレッシャーを受けるからだ。後半が始まると、新潟は守備のプレスを強め、攻撃もパワープレーを仕掛けてきた。
攻め込まれる場面が増えて61分に失点すると、やはり試合の流れは相手のものに。だが伊藤監督は、63分に清水、68分にマテウスを投入し、苦しい時間帯を積極的な交代策で持ちこたえる。残り5分のところでは山越を投入して5バックへ変更し、どうにかリードを守り切った。
「後半は、守備のときにセカンドボールが気になって前に出にくくなった。ショートパスばかりで攻めるのでなく一度、相手を裏返して高い位置から守備をする形も織り交ぜた方が良かったかもしれない。ただ、この状況なので、反省点は出たけど、しっかり守って勝点3を取れたことは前向きにとらえたい」。2点差を生かし切れずに苦しんだため、試合の流れをコントロールする部分で課題が残ったが、大山は手ごたえを感じながら改善策をイメージしていた。
次戦は中2日で天皇杯の初戦を迎え、そこからさらに中3日で、広島とのアウェイゲームが待っている。広島も下位に低迷しており、残留争いの直接対決だ。負けられない試合が続く。今は、まず勝つことが肝心。もちろん完勝が理想だが、勝ちながら修正していけるのは前向きな状況だ。まずは目下の目標である残留ラインへの浮上まで、立ち止まることなく突き進みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
しかし、シーズン半ばで監督交代に踏み切り、浮上のきっかけをつかもうとしているのは相手も同じ。容易な展開にはならなかった。開始12秒でシュートを打たれるスタートから、アーリークロスなどで攻め込まれる序盤となった。ただ、次第にパスワークが機能し始め、球際で激しい攻防を見せながらもペースを手繰り寄せていった。
横谷が「ペースをつかむのに少し時間が掛かったけど、10分過ぎからは最終ラインからも前線にボールが収まるようになり、ボールを動かせるようになった。ある程度は狙い通りの展開にできた」と振り返ったように、少しずつ攻撃の場面が増えていった。なかなかシュートまで持ち込めずにいたが、チームは焦れていなかった。
27分、左サイドで押し込むと、和田からパスを受けた江坂がクロスを送るモーションを止めて斜め後ろへパス。大山が放ったスルーパスに、動き直した江坂が抜け出し、左足のシュートで先制ゴールを奪った。利き足ではなかったものの、「思い切りの良いシュートがあまりなかったし、両足に自信を持っているので、振り切って良かった」という江坂の一撃は、試合の流れを大きく動かした。
33分には、高山の縦パスをインターセプトした相手DFがコントロールミス。そのボールを奪った江坂が正面からミドルシュートを突き刺して追加点と、理想的な展開に持ち込んだ。
ただ、2点差は最も危険なスコアと言われる。追うチームが1点を奪えば、優位にあるはずのチームがたちまち大きなプレッシャーを受けるからだ。後半が始まると、新潟は守備のプレスを強め、攻撃もパワープレーを仕掛けてきた。
攻め込まれる場面が増えて61分に失点すると、やはり試合の流れは相手のものに。だが伊藤監督は、63分に清水、68分にマテウスを投入し、苦しい時間帯を積極的な交代策で持ちこたえる。残り5分のところでは山越を投入して5バックへ変更し、どうにかリードを守り切った。
「後半は、守備のときにセカンドボールが気になって前に出にくくなった。ショートパスばかりで攻めるのでなく一度、相手を裏返して高い位置から守備をする形も織り交ぜた方が良かったかもしれない。ただ、この状況なので、反省点は出たけど、しっかり守って勝点3を取れたことは前向きにとらえたい」。2点差を生かし切れずに苦しんだため、試合の流れをコントロールする部分で課題が残ったが、大山は手ごたえを感じながら改善策をイメージしていた。
次戦は中2日で天皇杯の初戦を迎え、そこからさらに中3日で、広島とのアウェイゲームが待っている。広島も下位に低迷しており、残留争いの直接対決だ。負けられない試合が続く。今は、まず勝つことが肝心。もちろん完勝が理想だが、勝ちながら修正していけるのは前向きな状況だ。まずは目下の目標である残留ラインへの浮上まで、立ち止まることなく突き進みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 7 江坂 任
良い流れの中で、良い崩しができ、1点目が取れました。2点目は相手のミスもありましたが、思い切って振り抜いたのが良かったです。少しショートバウンドになるようなイメージで蹴り、良いコースにいってくれました。今日は自分にボールが入った際に、バラくん、繁くん、啓輔が良いサポートをしてくれました。
ファン・サポーターの皆さんには、遠いところまでたくさん応援に来ていただいているし、苦しい中でも応援してくれて一緒に戦ってもらっているので、この後も一緒に勝点を積み上げていければと思います。
ファン・サポーターの皆さんには、遠いところまでたくさん応援に来ていただいているし、苦しい中でも応援してくれて一緒に戦ってもらっているので、この後も一緒に勝点を積み上げていければと思います。
DF 13 渡部 大輔
相手の左サイドの外国籍選手に特長があったと思いますし、攻め残った彼を使ってのカウンターがあるので、気をつけながらプレーしていました。前半は良いテンポ、良い距離感でボールを回し、相手のスキをうかがいながらプレーできました。また、今日はチャンスで決め切ることができましたし、セットプレーから失点しなかったことも良かったです。90分を通して、前半の戦いができるよう取り組んでいきたいです。
MF 15 大山 啓輔
後半は僕の上をボールが行ったり来たりして、あまり役に立てませんでしたが、久しぶりの先発でしたし、90分間ピッチに立つことができて素直にうれしいです。
前半は得点も奪え、試合運びも良かったですが、課題は後半にあったと思います。あまりつなげませんでしたし、相手がシンプルに放り込んできたこともあり、あまり押し上げられませんでした。それでも、今日は失点を1に抑えて勝点3を取れたことが収穫だと思います。
前半は得点も奪え、試合運びも良かったですが、課題は後半にあったと思います。あまりつなげませんでしたし、相手がシンプルに放り込んできたこともあり、あまり押し上げられませんでした。それでも、今日は失点を1に抑えて勝点3を取れたことが収穫だと思います。
前半は自分たちのペースでゲームをコントロールすることができ、2点を取ることができました。後半に入る際に、2-0というスコアは一番危ないので気を引き締めてゲームに入ろうと話をしていましたが、パワープレーで押し込まれている中で失点してしまい、その後バタバタしてしまったところはこれから改善していかないといけません。
それでも最後に山越をはじめ、交代で入った選手がしっかりと締めてくれたことは、今後につながる一つの材料かなと思います。