明治安田生命J1リーグ 第19節
2017.7.29 [SAT] 19:00 ノエスタ

神戸

  • 49' ルーカス ポドルスキ
  • 62' ルーカス ポドルスキ
  • 78' 田中 英雄
3 - 1
0 前半 0
3 後半 1

大宮

  • 60' マルセロ トスカーノ
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 18 キム スンギュ
DF 39 伊野波 雅彦
DF 5 岩波 拓也
71'
DF 3 渡部 博文
DF 22 橋本 和
MF 7 ニウトン
46*'
MF 17 田中 英雄
MF 24 三原 雅俊
MF 13 小川 慶治朗
46*'
FW 19 渡邉 千真
FW 10 ルーカス ポドルスキ

控えメンバー

GK 30 徳重 健太
DF 4 北本 久仁衛
71'
DF 34 藤谷 壮
MF 23 松下 佳貴
46*'
MF 29 大森 晃太郎
46*'
MF 31 中坂 勇哉
FW 9 ハーフナー マイク

監督

ネルシーニョ

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 22 和田 拓也
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 47 岩上 祐三
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
58'
MF 15 大山 啓輔
MF 40 茨田 陽生
79'
MF 33 マルセロ トスカーノ
FW 10 大前 元紀
58'
FW 7 江坂 任

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
DF 6 河面 旺成
DF 19 奥井 諒
MF 37 カウエ
79'
MF 17 横谷 繁
58'
FW 16 マテウス
58'

監督

伊藤 彰
試合詳細
12 シュート 8
10 GK 9
3 CK 2
5 直接FK 11
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

岡部 拓人

副審

金井 清一

副審

竹田 明弘

第4の審判員

川崎 秋仁

入場者数

19,415人

天候

晴、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

29.5℃/82%

HIGHLIGHT

マルセロの同点ゴールも実らず、再開初戦を落とす
3週間ぶりとなる明治安田J1、ヴィッセル神戸との第19節がアウェイで開催された。大宮は中断期間中に5日間の嬬恋キャンプなどで攻守のレベルアップに努め、マルセロ トスカーノ、カウエ、キム ドンスの新加入3選手とともに、巻き返しへの第一歩となる一戦に臨んだ。

神戸は、元ドイツ代表ルーカス ポドルスキの獲得で話題を独占している。とはいえ、世界的名手の引き立て役にはならない。「あのレベルとの対戦は初めてなので、楽しみなところはある。だけど相手どうこうではなくて、キャンプを通して磨いてきた自分たちのサッカーができるかどうか。自分たちからアクションを起こして試合を進めたい」という河本の言葉は、全員に共通する思いだったはずだ。

この日は、前節・札幌戦から先発3選手を入れ替えた。加藤順が12試合ぶりにゴールを守り、長谷川とマルセロが2列目に。「バランスを取りながら、自分らしく攻撃参加しようと思っていた」と言う岩上が右サイドバックを務めた。

試合は開始早々から、再開に向けて準備を進めてきた両チームのゴールへ向かう姿勢が打ち出された。長谷川がスペースへ飛び出して起点を作った直後、加藤順がヘディングでクリアせざるを得ない状況を作られる。どちらが主導権を握ってもおかしくない、緊迫した立ち上がりだ。

そんな中、大宮が最初にビッグチャンスをつかむ。大前が自陣からカウンターを仕掛け、マルセロがつないだボールに反応した江坂がGKキム スンギュをかわす。しかし、無人のゴールに流し込むだけだった左足シュートは、わずかにゴール右へ外れてしまった。

序盤を過ぎると、試合は落ち着いた展開となる。アンカーの大山がパスを散らし、2列目のマルセロ、茨田、長谷川、大前が流動的に絡み、江坂はポジションを下げてパスを引き出しながらゴール前にも顔を出す。34分、右サイドをかけ上がった岩上のクロスに飛び込んだマルセロのヘディングはミートしなかったが、相手に決定機を作らせないままスコアレスでハーフタイムを迎えた。

ところが後半の立ち上がりの49分、神戸に最初のチャンスを決められてしまう。ゴール前でのクリアを拾われ、松下とのパス交換から最も注意していたポドルスキに先制を許した。「一番取られてはいけない選手に取られ、スタジアムのボルテージが最高潮になった。あそこからゲームをコントロールするのは難しかった」と振り返ったのは茨田だ。

それでも60分、伊藤監督の交代策が的中する。途中出場したマテウスがボールを運び、横谷とのワンツーから右足でゴール前へラストパス。フリーのマルセロが同点としたが、流れを完全に引き寄せることはできなかった。

そのわずか2分後、再び輝いたのがポドルスキだ。大森のクロスを待つ相手エースに対して河本と岩上が体を寄せたが、その上をいく高度なヘディングでネットを揺らされた。試合後、岩上は悔しそうな表情で「同点にしてからの5分が大事だったのですが…。ポドルスキはゴール前で落ち着きがあり、ものすごいプレッシャーの中で戦ってきた選手なんだと、あらためて思いました」と言葉を絞り出した。

さらに78分、ゴール前のこぼれ球を田中に押し込まれて3失点目。終盤、岩上のロングスローからカウエが頭でゴールを襲い、マテウスも思い切りのいいシュートを放ったが、4分のアディショナルタイムにも追加点は生まれなかった。

再開初戦は勝利で飾れなかった。とはいえ、下を向く必要はないし、やるべきことに変わりはない。Jリーグデビューを果たしたマルセロとカウエは、「負けてしまったのは残念だけど、自分たちのサッカーができれば必ず結果は出る」と前を向く。「2人が入ってパワーアップした感じがある。これからも、どんどん成長していきたい」とは河本だ。1週間後の"さいたまダービー"に向け、攻守の精度を高めるだけである。

(総評:粕川哲男/写真:高須力)

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監督コメント
監督 伊藤彰
まずは遠いところまで応援に来てくれたファン・サポーターの皆さまに勝点3をプレゼントできなかったことを、とても申し訳なく思っています。

暑い中で消耗戦になるということは分かっていましたので、前半は少し固い入りで互いにペース配分を考えながらプレーしていました。後半に入り、神戸さんの方が先にパワーを掛けてきた中で失点しましたが、自分たちもパワーを掛けて1点を返したところまでは良かったと思います。ただ、同点になった後の5分間が、我々が改善しなければいけない部分です。その5分間をしっかりと守り切ることができれば、もう少し違ったゲームになったと思っています。

最後まであきらめずにゴールを目指す姿勢などは評価できますし、しっかりと続けていかないとチームとして積み上がっていきません。もう一度、自分たちを見つめ直し、守備の構築を改善することを含めて、チームをもう一つレベルアップしていかなければならないと思っています。
選手コメント
DF 3 河本 裕之
古巣・神戸との対戦に対して特別な気持ちはありませんでしたが、中断明けの初戦という今日の試合に勝って、勢いをつけたいと思っていたので非常に悔しいです。チームとしてボールを持てる時間ができていたとはいえ、まだまだ良い持ち方ができていないので、これから改善していかなければいけません。具体的には、もう少し相手を押し込んでボールを回しながら試合運びができたら、もっと良かったと思います。

新加入のマルセロやカウエは自分の力を出してくれましたし、彼らの良さをもっと引き出してあげられたらと思います。来週のさいたまダービーは絶対に勝たなければいけません。チーム全員で戦って、ファン・サポーターの皆さんと一緒に勝点3をつかみ取りたいと思います。
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
前半は僕らもチャンスを作れていましたし、我慢するべきところは我慢して相手に決定機を作らせず、失点ゼロで後半に入れた点は良かったと思います。僕自身は久しぶりのリーグ戦での先発で、『何かやってやろう』という気持ちで良い入り方ができました。

今日は負けてしまいましたが、日頃のトレーニングからしっかりと取り組んでいくことが結果につながると思うので、個人としては継続して積み上げていきたいです。チームとしては中断期間を挟んで、みんなで一つになって向かってきていますから、反省すべき部分は次に向けて改善していきたいと思います。

次のさいたまダービーは普通の試合とは違いますし、僕らは目の前の試合に一つずつ臨んでいくことが大事ですので、今日の負けを糧にして、しっかり頑張りたいと思います」
FW 33 マルセロ トスカーノ
結果として悔しい試合、悔しいデビュー戦になりました。我々は勝点を取りに来たわけですから、負けてしまい非常に悔しいです。ただ、ゴールを取れたことはうれしかったですし、ゴールできたことをプラス材料にして次に向かっていきたいと思います。伊藤監督やコーチングスタッフが今日の試合の良い点と悪い点を分析し、1週間の準備期間の中で修正してくれるはずです。

遠いところまで応援に来てくださり、さらに私のチャントを作ってくれたファン・サポーターの皆さんには感謝の言葉しかありません。アウェイの浦和戦は難しい試合になると思いますが、周りのみんなを信じて良い準備をしたいですし、多くの皆さんの熱い声援が結果につながると信じています。次こそは勝点3を奪い取りたいです。
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