明治安田生命J1リーグ 第20節
2017.8.5 [SAT] 19:00 埼玉

浦和

  • 26' 興梠 慎三
  • 69' 柏木 陽介
2 - 2
1 前半 0
1 後半 2

大宮

  • 66' マテウス
  • 88' 瀬川 祐輔
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 西川 周作
DF 46 森脇 良太
DF 6 遠藤 航
DF 3 宇賀神 友弥
MF 24 関根 貴大
MF 10 柏木 陽介
MF 22 阿部 勇樹
MF 38 菊池 大介
80'
MF 21 ズラタン
90+2'
MF 9 武藤 雄樹
FW 30 興梠 慎三
75'

控えメンバー

GK 25 榎本 哲也
DF 17 田村 友
MF 14 平川 忠亮
MF 18 駒井 善成
80'
MF 39 矢島 慎也
FW 8 ラファエル シルバ
75'
FW 20 李 忠成
90+2'

監督

堀 孝史

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
58'
DF 3 河本 裕之
DF 2 菊地 光将
DF 22 和田 拓也
MF 15 大山 啓輔
77'
MF 37 カウエ
85'
MF 40 茨田 陽生
MF 47 岩上 祐三
FW 33 マルセロ トスカーノ
FW 7 江坂 任

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
MF 17 横谷 繁
85'
MF 16 マテウス
58'
FW 44 瀬川 祐輔
77'
FW 10 大前 元紀

監督

伊藤 彰
試合詳細
12 シュート 4
4 GK 10
5 CK 0
16 直接FK 14
3 間接FK 3
1 PK 0
試合データ

主審

山本 雄大

副審

間島 宗一

副審

大川 直也

第4の審判員

塚田 智宏

入場者数

45,411人

天候

晴のち曇、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

27.9℃/72%

HIGHLIGHT

瀬川が劇的ゴール、アウェイでのダービーは引分け
夏は、正念場だ。苦しくても、乗り越えなければならない。中断期間に3人の外国籍選手が加わり、マルセロは前節・神戸戦で早くもゴールを挙げた。チーム内の競争を高め、総力戦で残留圏浮上を目指す。明治安田J1第20節は、浦和とのアウェイゲーム。今シーズン2度目のさいたまダービーだ。相手は監督交代直後で気合い十分。熱い展開になるだろう。

試合は苦しい展開で進んだ。はじめは[5-3-2]のような形で守る展開だったが、序盤から相手にボールを支配され、江坂を前線に配置した[5-4-1]で守備網を形成。しかし、ピンチの連続だった。21分、CKのこぼれ球を宇賀神にミドルシュートで狙われた場面をGK加藤順が好守でしのぐなど、我慢の展開となった。

そんな中、26分に高く舞い上がったボールの処理に入った奥井がハンドの判定を受け、このPKを決められて先制を許した。失点後はボールを持てる時間が増えたが、前半終了間際には、カウンターで決定機に持ち込まれるなど苦戦が続いた。

後半に入ると、中盤の底に位置していたカウエを最終ラインに入れて[3-5-2]に布陣を変更。伊藤監督は「ズラタンと和田のマッチアップで、制空権のミスマッチがあった部分を解消するため」と狙いを説明した。

ウイングバックの位置に移った和田が、攻撃参加できるようになった部分もあり、一定の成果が出た。64分には中盤でルーズボールを奪った江坂がドリブルでカウンターを仕掛け、右サイドから途中出場のマテウスが切り込むシーンがあった。

そして、チャンスはいきなり訪れた。相手が自陣でのFKの連係ミスを起こし、前線に残っていたマルセロがボールを奪取。パスを受けたマテウスが得意の左足シュートをたたき込んだ。マテウスは2年連続となるアウェイ、さいたまダービーでのゴールだ。

しかし、喜んでいられたのは、わずかな時間だった。3分後、サイドチェンジで1対1を作られるとクロスボールを許し、GKがはじいたところを柏木に決められた。嫌な雰囲気がただよったが、伊藤監督は瀬川を前線に投入して、さらに攻撃姿勢を強めた。

すると88分、岩上のアーリークロスに飛び込んだ瀬川がヘディングシュート。地面にたたきつけたボールがワンバウンドで相手GKの頭上を越えてゴールへ吸い込まれた。「クロスのスピードが速く、考える余裕はなかった。とにかく、遠藤選手の前に出ようとして、足ではダメだと思って頭でいった」という一撃が、チームを救った。

意地の同点ゴールによって試合は2-2の引分けとなり、アウェイから勝点を持ち帰った。試合内容では課題が見えたが、和田は「ボールを奪った後の立ち位置がハッキリせず、またボールを失って相手に回され続けてしまったと思う。もう少しボールを持ちたかった。ただ、この形がダメとは思わない。目指している理想とは違うけど、それで勝てるなら構わない」と、残留争いをしながら内容面の向上を目指すバランスについて言及した。

焦らず、少しずつ、勝点と改善の収穫を得なければならない。ここから中3日の3連戦だ。第21節はFC東京と、第22節は新潟とホームで対戦する。さらに勝点と内容面の手ごたえを着実に積み上げたい。

(総評:平野貴也/写真:高須力)

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監督コメント
監督 伊藤彰
まずは、ここ埼玉スタジアム2002に大勢の大宮アルディージャのファン・サポーターの皆さまが応援に来てくださり、本当に感謝しております。前半は、相手にプレッシャーを掛けながらゲームをコントロールしようと試合を進めました。少し引き気味になった時間帯があった中で、攻撃に転じる場面もありましたが、先に点を取られたことで我慢をする時間が多かったと思います。

ハーフタイムには、少し攻撃的にシフトチェンジをしようということで後半からパワーを掛け、途中から入ったマテウス選手が点を取ってくれました。ただ、その後に自分たちの課題である『点を取った後の5分間』で、また失点してしまったことは反省材料です。これをしっかりと改善しなければ上にはいけないので、課題として受け止めたいと思います。しかし点を取られた後、最後まであきらめずに点を取り返してくれたことに関して、選手たちに感謝しています。
選手コメント
MF 15 大山 啓輔
この後で内容はしっかり分析したいと思いますが、大勢のファン・サポーターの中で戦えて良い経験になりましたし、サッカーの楽しさを、あらためて感じることができました。今日はダービーということもあり、自然と気持ちが入る試合でしたので、空回りしないことを意識しました。でも、普段通りというわけにはいかなかったかなと思います。

負けないことも大事ですが、一つ上の順位のチームも勝ちましたし、しっかり積み上げて、チーム全体で頑張っていきたいと思います。
MF 16 マテウス
この試合に懸ける強い思いがありました。立ち上がりはこちらのペースだったと思いますが、先制されたことでリスクを背負いながらプレーしなければいけない状況になりました。その中で、同点ゴールを決めることができて本当に良かったです。

今週も気持ちの入ったトレーニングができていたので、監督に呼ばれたときには、1週間やってきたことをピッチで表現しようと思いました。残りのシーズンの中で、大きな意味を持つ貴重な勝点1を得ることができて良かったです。
MF 44 瀬川 祐輔
ビハインドの状況だったので、まずは同点に追いつくこと、そして裏へのランニングが少ないと感じていたこともあり、自分にできるのは走ることだと思ってピッチに入りました。自分のゴールシーンは無我夢中で、祐三さんにボールが渡ったところもあまり覚えていませんし、ゴールに入ったことも気付かないくらい、気持ちで押し込みました。

ケガ続きで結果が出せていなかったので、今日のゴールで少しは貢献できたかと思いますが、次は勝利につながるゴールを挙げたいです。今日は負けませんでしが、まだ降格圏内ですし、上に行くためにはファン・サポーターの皆さんの力が必要です。引き続き、応援よろしくお願いします!
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