明治安田生命J1リーグ 第29節
2017.10.14 [SAT] 14:00
日産ス
横浜FM
- 57' 中町 公祐
1
-
1
0
前半
1
1
後半
0
大宮
- 18' 横谷 繁
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 21 飯倉 大樹
DF 18 遠藤 渓太
DF 22 中澤 佑二
DF 2 パク ジョンス
DF 24 山中 亮輔
MF 8 中町 公祐
MF 5 喜田 拓也
MF 37 イッペイ シノヅカ
60'
MF 14 天野 純
MF 25 前田 直輝
83'
FW 7 ウーゴ ヴィエイラ
18'
控えメンバー
GK 31 杉本 大地
DF 4 栗原 勇蔵
DF 23 下平 匠
MF 6 扇原 貴宏
MF 33 ダビド バブンスキー
83'
MF 20 マルティノス
60'
FW 17 富樫 敬真
18'
監督
エリク モンバエルツ
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 13 渡部 大輔
46*'
MF 17 横谷 繁
59'
MF 37 カウエ
MF 40 茨田 陽生
MF 16 マテウス
FW 33 マルセロ トスカーノ
FW 7 江坂 任
84'
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
46*'
MF 23 金澤 慎
MF 15 大山 啓輔
MF 47 岩上 祐三
59'
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
FW 10 大前 元紀
84'
監督
伊藤 彰
試合詳細
22 | シュート | 10 |
---|---|---|
10 | GK | 10 |
11 | CK | 4 |
23 | 直接FK | 8 |
3 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
村上 伸次
副審
五十嵐 泰之
副審
岩田 浩義
第4の審判員
大坪 博和
入場者数
20,670人
天候
曇のち雨、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
17.4℃/69%
HIGHLIGHT
悔しく、痛いドロー。先制後にペースを奪われて失点
降格圏内の17位で残り6試合。厳しい状況でシーズン終盤を迎えた。残留圏の15位・広島との差は勝点5だが、得失点差で大きく下回るため、勝点で上回らなければならないことを考えると勝利を目指すしかない。明治安田J1第29節は、横浜FMとのアウェイゲーム。小雨の中でキックオフを迎えた。
立ち上がりは前線の動きが乏しく、縦パスを入れても相手に奪われる展開が続いた。しかし、守備では個々で体を張ったプレーが多く見られた。10分、相手の左サイドバックが斜めに入れたパスからウーゴ ヴィエイラに抜け出されたピンチは、GK加藤順のセーブと渡部のブロックで難を逃れた。
ピンチの後にチャンスあり。18分、守備の狙いがゴールにつながった。相手ゴールキックをヘディングではね返すと、左サイドに開いていたマルセロが素早くクロスを送り、逆サイドをかけ上がった横谷がダイビングヘッドで先制点を突き刺した。横谷は「相手のゴールキックは、前の方をマンツーマン気味にして狙っていた。泥臭く戦いたかったし、自分らしくない形のシュートだったけど、点が取れて良かった」と先制ゴールを振り返った。
しかし、リードを奪っても試合運びが安定したわけではなかった。結果が出ていないチームは、リズムを好転させることが難しい。このまま勝ち切りたいという考えが強まり、首位を追いかけようとする4位の相手に押されてしまった。
38分に天野にクロスバーをたたくシュートを打たれるなど、少しずつ試合のペースを奪われた。「リードしてからが一番うまくいかず、相手のペースになった。自分も含めて守備に意識が回ってしまい、ボールを奪った後にパスコースを作る動きや追い越す動きに力を使えていなかった」と、茨田は振り返った。守備一辺倒になり、すぐにボールを奪い返される苦しい展開に陥った。
それでも、負傷の渡部に代えて山越を投入して臨んだ後半は、先にビッグチャンスを迎えることができた。49分、江坂のシュートがブロックされたこぼれ球をマルセロがヘディングで押し込もうとするも、元日本代表の中澤がブロック。さらにカウンターで江坂が抜け出しに成功したが、決め切れなかった。
すると57分、自陣で奪ったボールを奪い返され、中町にミドルシュートを決められてしまう。追いつかれると「引分けでなく、勝たなければいけない」という気持ちが、冷静な判断力を奪っていった。思うようにシュートチャンスを作れずに時間が過ぎ、焦りも生まれた。
残り時間が少なくなった終盤は、菊地と山越を前線に上げてパワープレーを狙ったが、マルセロが2度目の警告を受けて退場したり、マテウスが足を痛めたりと、攻撃の迫力を出し切れなかった。一方で、守備がおろそかになって決定的なピンチの連続に陥った。ただ、それでも最後まで粘り強く戦い、勝点1は持ち帰ることができた。
勝てなかったことで、不満や失望感が漂わないと言えば、嘘になる。だが、下を向いてはいられない。まだ、サバイバルは終わっていないのだ。残り5試合、暫定15位の甲府とは直接対決も残っている。次節はNACK5スタジアム大宮で柏を迎え撃つ。残されたホームゲームは、2試合だ。オレンジの熱い声援を力に変えて、苦境を乗り切りたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
立ち上がりは前線の動きが乏しく、縦パスを入れても相手に奪われる展開が続いた。しかし、守備では個々で体を張ったプレーが多く見られた。10分、相手の左サイドバックが斜めに入れたパスからウーゴ ヴィエイラに抜け出されたピンチは、GK加藤順のセーブと渡部のブロックで難を逃れた。
ピンチの後にチャンスあり。18分、守備の狙いがゴールにつながった。相手ゴールキックをヘディングではね返すと、左サイドに開いていたマルセロが素早くクロスを送り、逆サイドをかけ上がった横谷がダイビングヘッドで先制点を突き刺した。横谷は「相手のゴールキックは、前の方をマンツーマン気味にして狙っていた。泥臭く戦いたかったし、自分らしくない形のシュートだったけど、点が取れて良かった」と先制ゴールを振り返った。
しかし、リードを奪っても試合運びが安定したわけではなかった。結果が出ていないチームは、リズムを好転させることが難しい。このまま勝ち切りたいという考えが強まり、首位を追いかけようとする4位の相手に押されてしまった。
38分に天野にクロスバーをたたくシュートを打たれるなど、少しずつ試合のペースを奪われた。「リードしてからが一番うまくいかず、相手のペースになった。自分も含めて守備に意識が回ってしまい、ボールを奪った後にパスコースを作る動きや追い越す動きに力を使えていなかった」と、茨田は振り返った。守備一辺倒になり、すぐにボールを奪い返される苦しい展開に陥った。
それでも、負傷の渡部に代えて山越を投入して臨んだ後半は、先にビッグチャンスを迎えることができた。49分、江坂のシュートがブロックされたこぼれ球をマルセロがヘディングで押し込もうとするも、元日本代表の中澤がブロック。さらにカウンターで江坂が抜け出しに成功したが、決め切れなかった。
すると57分、自陣で奪ったボールを奪い返され、中町にミドルシュートを決められてしまう。追いつかれると「引分けでなく、勝たなければいけない」という気持ちが、冷静な判断力を奪っていった。思うようにシュートチャンスを作れずに時間が過ぎ、焦りも生まれた。
残り時間が少なくなった終盤は、菊地と山越を前線に上げてパワープレーを狙ったが、マルセロが2度目の警告を受けて退場したり、マテウスが足を痛めたりと、攻撃の迫力を出し切れなかった。一方で、守備がおろそかになって決定的なピンチの連続に陥った。ただ、それでも最後まで粘り強く戦い、勝点1は持ち帰ることができた。
勝てなかったことで、不満や失望感が漂わないと言えば、嘘になる。だが、下を向いてはいられない。まだ、サバイバルは終わっていないのだ。残り5試合、暫定15位の甲府とは直接対決も残っている。次節はNACK5スタジアム大宮で柏を迎え撃つ。残されたホームゲームは、2試合だ。オレンジの熱い声援を力に変えて、苦境を乗り切りたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 2 菊地 光将
先制することができたので、しっかり勝ち切りたい試合でした。もう少し自分たちでボールを握りたい思いはありましたが、マリノスにボールを持たれたときは割り切ってプレーしました。最後は自分が前線に上がり、何とか打開して点を取れればと思いましたが、相手の守備も堅く、点を奪うことはできませんでした。次はNACKで戦えるので、ホームで勝って、もう一度勢いをつけたいです。
MF 17 横谷 繁
勝点3が必要な試合で、勝点2を失ったに等しい結果です。でも、みんなが体を張ったプレーをしていましたし、もう1点取ることができればと思いました。前半と同じようなサポートの質やランニングの質を出して、バリエーションある攻撃ができれば、もっとチャンスを増やせたと思いますし、ピンチの数も減らせたと思います。90分を通して、前半と同じようなサッカーができるようにしていきたいです。
残り試合は少ないですが、勝点3を目指して戦うだけです。
残り試合は少ないですが、勝点3を目指して戦うだけです。
MF 37 カウエ
観客の皆さんにとっては素晴らしいゲームだったと思いますが、私たちにとっては悔しい勝点1となりました。前半は良い攻撃の形をたくさん作れたと思います。特に15分過ぎからは主導権を握ることができ、良い形で先制することもできました。その後で追加点を決めるチャンスもありましたが、残念ながら決め切ることができませんでした。
非常に厳しい状況が続きますが、次の試合ではホームのアドバンテージを生かして、勝点3を取れるように戦っていきたいです。
非常に厳しい状況が続きますが、次の試合ではホームのアドバンテージを生かして、勝点3を取れるように戦っていきたいです。
今日は必ず勝点3が欲しい試合だったので、中盤から後ろの守備をしっかりと構築しながら入りました。我慢しなければいけない時間帯や危ない場面もありましたが、しっかりとボールにプレッシャーを掛けながら、カウンターで点を取れたことは良かったと思っています。
後半に向かうに当たっては、ボールへのプレッシャーが甘くなっていたので、サイドへのプレッシャーをしっかりいくこと、さらに2トップのボールの追い方を修正ポイントとして指示しました。先にもう1点取れるチャンスもあった中で決め切ることができず、逆にその時間帯で失点してしまいました。
終盤は菊地と山越を前線に上げ、パワープレーで何とかチャンスを作ろうとしました。オープンなゲームになりながらも、選手たちは最後まで戦ってくれたと思っています。
欲しかった勝点3は得られませんでしたが、この勝点1を次の試合につなげて、次こそ勝点3を取りたいと思います。