明治安田生命J1リーグ 第30節
2017.10.21 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 90+3' マテウス
1 - 1
0 前半 1
1 後半 0

  • 43' ハモン ロペス
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 25 高山 和真
MF 17 横谷 繁
71'
MF 37 カウエ
83'
MF 40 茨田 陽生
MF 16 マテウス
FW 7 江坂 任
FW 28 長谷川 アーリアジャスール
62'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
83'
MF 23 金澤 慎
MF 47 岩上 祐三
MF 15 大山 啓輔
FW 44 瀬川 祐輔
62'
FW 10 大前 元紀
71'

監督

伊藤 彰

スターティングメンバー

GK 23 中村 航輔
DF 13 小池 龍太
DF 4 中谷 進之介
DF 5 中山 雄太
DF 3 ユン ソギョン
MF 15 キム ボギョン
MF 6 小林 祐介
MF 14 伊東 純也
MF 20 ハモン ロペス
FW 19 中川 寛斗
68'
FW 11 ディエゴ オリヴェイラ
77'

控えメンバー

GK 1 桐畑 和繁
DF 2 鎌田 次郎
80'
DF 22 輪湖 直樹
DF 26 古賀 太陽
MF 28 栗澤 僚一
FW 8 武富 孝介
68' 80'
FW 10 大津 祐樹
77'

監督

下平 隆宏
試合詳細
9 シュート 8
7 GK 5
3 CK 10
12 直接FK 11
5 間接FK 4
0 PK 0
試合データ

主審

高山 啓義

副審

木川田 博信

副審

金井 清一

第4の審判員

野村 修

入場者数

9,752人

天候

雨、無風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

17.2℃/88%

HIGHLIGHT

マテウスが豪快な直接FKを決め、1-1の引分けに持ち込む
明治安田J1も佳境を迎えている。残り試合は「5」。アルディージャにとっては、全てが背水の陣だ。チームのダメージも決して小さくない。前節の横浜FM戦で渡部が負傷。今日は左サイドバックに高山が入った。さらに出場停止のマルセロに代わり、長谷川が11試合ぶりに先発出場を果たしている。チケットは販売予定枚数終了。細かい雨に包まれる中、14時3分、キックオフを迎えた。

アルディージャは立ち上がりから積極的に前に出た。2分、奥井が右サイドの高い位置で相手のパスをカット。茨田のシュートは相手DFに防がれたが、ショートカウンターからチャンスをつかんだ。雨の日は、早めのクロスが効果的だ。濡れた芝生の上をボールが滑る。そうかと思えば、水がたまったところでボールが止まる。予測不能な動きをすることが多く、相手陣内で試合を進めたいというのが両チームに共通する思いだろう。

セカンドボールを拾い、チャンスにつなげた。20分には、マテウスがペナルティーエリアの手前で相手をかわしてシュート。一度は相手GKにはじかれたが、一度下げたボールを右サイドの奥井が中に切れ込んで左足を振り抜く。これは惜しくもクロスバーをたたいたが、積極的な姿勢が実を結んだシーンだった。

粘り強い守備も光った。伊東、小池を軸にした柏のサイド攻撃には高山が対応。セットプレーもゴール前にブロックを作ってしのぎ続けた。27分には伊東に決定的なシュートを打たれたが、GK加藤順がファインセーブ。その1分後にはゴール前の混戦からネットを揺らされるも、直前にオフサイドがあった。しかし43分、ハモン ロペスにヘディングシュートを決められて先制点を献上。ボールホルダーに意識が集中し、逆サイドのマークが手薄になったスキを突かれてしまった。

1点のビハインドで前半を終えた。勝点3を奪うには、残された45分で2点以上を取らなければいけない。しかし、後半も柏ペースで試合が進んだ。流れを変えるためにも、きっかけがほしい。62分、ベンチが動いた。長谷川に代えて瀬川を投入。マテウスと2トップを組み、そこに左サイドに移った江坂が絡むことで機動力が高まった。

ビッグチャンスは70分、センターサークル付近でボールを奪ったマテウスがドリブルで仕掛けていく。絶妙のタイミングで右にパスを出した。そこに走り込んでいたのは横谷。トラップからシュートを放つが、惜しくも相手GKのブロックに阻まれた。

71分、大前がピッチイン。アルディージャが攻撃の厚みを増やした。85分には、奥井のクロスを江坂がファーサイドからヘディングシュート。ボールはゴールの隅をとらえていたが、体を投げ出した相手GKにはじき出された。終盤に入ると菊地、河本を前線に上げてパワープレーを展開する。「とにかくキク(菊地)さんの頭を狙って蹴った」と高山。何度も何度も、相手ゴール前にボールを入れた。

絶対にあきらめない。執念が実を結んだ。試合はアディショナルタイムに入っていた。ペナルティーエリアの外からのFK。キッカーはマテウスだ。左足から放たれたシュートは鮮やかな弧を描き、ゴールネットを揺らした。同点。スタジアムが歓喜に包まれた。だが、逆転ゴールを奪うには残された時間はあまりに少なかった。1-1のまま試合終了のホイッスル。勝点1を分け合う結果となった。

勝点3を取ることはできなかった。しかし、残留を争う甲府、広島はともに敗れ、15位・甲府との勝点差は「4」に縮まった。同点ゴールのマテウスは、「みんなの思いがあったから、最後にゴールを決めることができた。大きな勝点1になるはずだ」と顔を上げた。土壇場でつかみ取った勝点1。この勝点1を無駄にしないためにも、次なる戦いへ前を向かなければいけない。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 伊藤彰
選手コメント
MF 16 マテウス
FKの前のプレーでは、山越選手が体を張ってファウルを獲得してくれました。絶対に決めてやろうと思いましたし、良いコースに飛んで良かったです。今日は、どの選手も自分の持っている力を発揮していました。監督が自分のプレーを後押ししてくれる指示をくれたことで、ドリブルやシュートをチームにもたらすことができたと思います。

今日も雨の中で応援してくれた多くのファン・サポーターの方へは感謝しかありません。一緒に戦って、最後にはこの状況を抜け出し、絶対に残留しましょう。
DF 25 高山 和真
相手は右サイドの攻撃が武器だと思っていましたし、対面した伊東選手はスピードがあるので、同サイドのマテウスと協力しながらプレーしました。周りがたくさん良い声を掛けてくれたので救われました。この状況で自分を信じて使ってくれた監督のためにも、また、出られない選手のためにもやってやろうと思っていました。

僕たちも気持ちを込めてプレーしていますし、今日もファン・サポーターの皆さんの声援が励みになりました。最後まで一緒に戦ってくれるとうれしいです。
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
雨の中、今日のホームゲームに来てくれた方に勝利をプレゼントしたかったです。前からの守備で、相手のディフェンスラインにしっかりプレッシャーを掛けようと心掛けてゲームに入りました。任と連動して良い形でボールを奪うことができたシーンもありましたが、攻撃ではゴールに迫るプレーという点で課題が残りました。

一戦一戦が勝負です。最後の最後まで、気持ちを出して、あきらめずにプレーし、残留を勝ち取りたいです。また、明日の練習からしっかり頑張っていきたいです。
MF 40 茨田 陽生
勝点3が何としても欲しい状況で勝てなかったので、悔しい気持ちでいっぱいです。ある程度は相手にボールを持たれると思っていたので、奪った後に自分たちが、どうやって攻撃につなげるかを考えていました。最後にパワープレーを仕掛けた結果、FKを得ることができましたし、それが決まって良かったです。

勝点3を目指して一戦一戦をしっかり戦っていくしかありません。ファン・サポーターの皆さんも一緒に一丸となって、最後まで戦っていきましょう。
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