JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ Aグループ 第3節
2017.4.26 [WED] 19:00 札幌ド

札幌

  • 16' 小野 伸二
1 - 1
1 前半 0
0 後半 1

大宮

  • 85' 瀬川 祐輔
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 金山 隼樹
DF 35 進藤 亮佑
DF 4 河合 竜二
46*'
DF 15 菊地 直哉
MF 19 石井 謙伍
MF 27 荒野 拓馬
MF 16 前 寛之
MF 3 田中 雄大
46*'
MF 44 小野 伸二
FW 14 上原 慎也
FW 13 内村 圭宏
84'

控えメンバー

GK 30 杉山 哲
DF 24 福森 晃斗
46*'
DF 37 濱 大耀
MF 26 早坂 良太
84'
MF 41 井川 空
FW 38 菅 大輝
46*'
FW 40 藤村 怜

監督

四方田 修平

スターティングメンバー

GK 50 松井 謙弥
DF 19 奥井 諒
DF 4 山越 康平
DF 25 高山 和真
DF 6 河面 旺成
79'
MF 15 大山 啓輔
MF 17 横谷 繁
MF 23 金澤 慎
73'
MF 27 黒川 淳史
60'
FW 28 長谷川 アーリアジャスール
FW 7 江坂 任

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 3 河本 裕之
DF 13 渡部 大輔
79'
MF 40 茨田 陽生
MF 44 瀬川 祐輔
60'
FW 30 藤沼 拓夢
FW 11 播戸 竜二
73'

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
6 シュート 12
9 GK 8
3 CK 3
10 直接FK 5
0 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

村上 伸次

副審

越智 新次

副審

穴井 千雅

第4の審判員

長谷 拓

入場者数

6,611人

天候

屋内、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

24℃/43%

HIGHLIGHT

瀬川の移籍後初ゴールで1-1のドロー。さいたまダービーに、はずみをつける
負けて失った流れは、勝って取り返したい。6失点の悔しい敗戦を喫した明治安田J1第8節から中4日、北の大地に渡ってJリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第3節を迎えた。相手はグループステージ連勝中の札幌。5月6日のリーグ戦で再戦することを考えても、絶対に負けるわけにはいかない。

アルディージャは、リーグ戦から大きくメンバーを入れ替えた。GK松井は今シーズン公式戦初先発。右から奥井、山越、高山、河面の4人が最終ラインを形成した。ルーキー河面はルヴァンカップの柏戦に続いてプロ2度目の出場。先発は初めてだ。ボランチは金澤と横谷。右サイドハーフに大山が入り、左は黒川。2トップは江坂と長谷川が組んだ。

手ぶらで大宮に帰るわけにはいかない。勝って勝点3を持ち帰る。今こそ、内容とともに結果が求められる。試合は19時3分、札幌のキックオフでスタートした。

立ち上がりは悪くなかった。札幌にボールを動かされるが、センターバックの山越、高山を軸に守備が安定。最終ラインを高く保ち、相手に縦への侵入を許さなかった。3-5-2の両ウイングを生かした札幌の横の揺さぶりにもしっかりと対応。

「相手は一発の展開が多い。うちのサイドバックがウイングに食いつくと、サイドバックとセンターバックの間を使われる。そこは自分たちの運動量と予測が重要だった。みんながボールにプレッシャーを掛けて、ロングボールを蹴られてもしっかり対応できていた。監督から求められたとおりの守備ができたと思います」。高山は試合後にこう振り返り、守備での手応えを口にしている。

しかし、失点は一瞬だった。16分、相手GKから一気に右サイドを突かれると、クロスの折り返しをフリーの小野に叩き込まれて先制点を許す。

アルディージャにも反撃のチャンスはあった。左サイドの黒川がボールを引き出し、果敢にドリブルで中央へと切り込んでいった。江坂、長谷川もハードワークして前線からボールを追った。大山も右サイドで攻撃の起点になった。サイドバックの河面、奥井もチャンスと見るや、前線まで上がってボールを要求。ゴールを奪うために、全員がハードワークを繰り返した。

それでも、フィニッシュが遠かった。札幌の献身的な守備もあった。しかし、アルディージャのボールがつながらない。前線でボールが収まらず、前半のシュートはわずかに3本。43分には右サイドの奥井がドリブルで中に切り込んだが、シュートは相手GKに防がれた。0-1のまま前半を終了した。

後半のスタートから、長谷川と黒川のポジションをチェンジ。最前線の江坂を絡めたコンビネーションで札幌の守備を崩しにかかる。さらに60分には、黒川に代わって瀬川がピッチに入った。

「ボールを持っている選手が顔を上げた瞬間に走り込むことを意識した。そうすれば相手のディフェンスラインも下がる。そこに任くんや2列目の選手が顔を出して連係を図れたらと思った」と瀬川。その言葉とおり、最前線を縦横無尽にかけ回ってチャンスをつくり出す。73分には、播戸が入って攻撃の迫力を一気に高めていった。

その直後、大きなチャンスが舞い込んだ。右サイドの奥井が前線の播戸にボールを送ると、江坂が相手DFをかわしてフリーに。しかし、シュートは惜しくも相手GKに防がれた。

待望のゴールが生まれたのは85分だ。左サイドでボールを持った瀬川が中央へ切り込むと、右足を一閃。「右足のシュートは僕の武器」と自負するシュートは直線の軌道を描き、相手GKの手をはじいてゴールネットを揺らした。

アディショナルタイムを含め、残り時間は8分だった。オープンな展開の中、一進一退の攻防があったが、1-1のままタイムアップ。勝点1を獲得した。勝つことはできなかったが、ケガで苦しんできた瀬川の渾身の一発は、間違いなくチームに勇気と自信を与えた。

中3日で行われる明治安田J1第9節は、浦和とのさいたまダービーだ。「勝てていない状況だが、応援してくれるファン・サポーターの方々がいます。目の前の試合に集中し、個人としても自分の良さをアピールしてチームの勝利に貢献したい」と、河面は前を向いた。

「次の試合に勝ってこそ、今日の試合が自信につながったと言える」と話すのは瀬川だ。「相手は手強いが、そういうチームに勝ってこそ自信につながる」。早くも迎える大一番。この試合の勝利の先に、明るい未来が待っている。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日は平日のナイトゲームにもかかわらず、札幌までかけつけてくださった約100名のファン・サポーターの皆さまに応援していただいた中で、またも勝利を持って帰っていただくことができず本当に申し訳ないですし、悔しい気持ちしかありません。この気持ちを力にして、選手とともにしっかりと次に向けて頑張っていきたいと思います。

ゲームに関しては、相手のミドルパスに対する対応に課題が出ました。システムの兼ね合いで、相手のワイドに位置する選手からフリーでクロスを上げられ、危険な場面になってしまいました。相手ゴールキーパーや最終ラインからのロングボールに対して、失点シーンでもワイドの選手へのプレッシャーが遅れてしまいました。そして、上げられたクロスに対して、ゴール前の対応も遅れてしまいました。

しかし、選手全員が粘り強く最後までタフに戦い、相手が疲れてきたこともあって、後半は攻撃が少しスムーズになりました。その中で、瀬川選手が得点を決めてくれました。ルヴァンカップはまだ無敗ですし、川崎フロンターレさんもAFCチャンピオンズリーグのグループリーグで引分けが続いていましたが、粘り強く戦い続けることで、最後に勝って決勝トーナメントに上がるチャンスを残しています。それを考えれば今の我々にもチャンスがあると思いますので、ルヴァンカップの準備も次に向けてしっかりとしていきたいと思います。

札幌とは5月上旬に今日と同じ、この札幌ドームで対戦します。今日の悔しさを忘れずに、またここに来たいと思います。我々はリーグ戦で前節、G大阪さんに0-6という屈辱的な大敗をしました。とにかくこの状況を全員で乗り越えて、最後にしっかりと結果を出したいと思います。次のダービーに向けて切り替えて、選手とともに次の準備に取り組んでいきたいと思います。
選手コメント
DF 6 河面 旺成
プロ初先発ということで緊張はありましたが、周りの声のおかげで自然に入ることができました。個人的には、攻撃面で得点に絡むプレーを増やしていきたいと思います。流れの中で落ち着いてボールを持てたときは、前線へ良いボールを入れることができましたし、今後も自信を持ってビルドアップしていければと思います。

応援してくださる方々に対して、勝利できなかったことはチームとして深く受け止めなければいけません。個人としては周囲の信頼を得て、チームの勝利に貢献できる選手になっていきたいと思います。
FW 11 播戸 竜二
相手のDFとボランチの間でボールを受けてタメを作る、というプレーが少なかったと思うので、まずは自分がボールを受けて相手を中央に絞らせ、空いてきたサイドから攻撃するという展開を意識しました。時間の経過とともに相手の守備は崩れていたので、もう少し時間があれば逆転できるチャンスもあったと思います。

苦しい状況の中でチームの助けになれる自信はありますし、個人としては今シーズンの第一歩を踏み出せましたので、これからも良い準備を続けて、ずっと応援してくださる皆さんの気持ちにプレーでこたえたいと思います。
MF 44 瀬川 祐輔
ゴールに向かって走ったり、ゴールに向かうパスを出したりという場面を増やしたいと思ってピッチに入りました。自分の特長である裏への抜け出しで、相手の最終ラインを下げることを狙っていましたし、ゴールシーンではシュートを思い切って打つことができました。チームとして得点がまだまだ少ないので、個人としてもゴールを増やしていきたいと思います。

ケガの影響もあって試合に絡めず、チームの結果が出ていない中で情けない気持ちがありました。日曜日のダービーは一年の中でも一番熱い試合ですし、良い準備をして臨みたいと思います。
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