JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ Aグループ 第7節
2017.5.31 [WED] 19:00 ヤマハ

磐田

  • 77' 高橋 祥平
1 - 2
0 前半 1
1 後半 1

大宮

  • 39' 江坂 任
  • 90+1' 岩上 祐三
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 31 志村 滉
DF 2 中村 太亮
41'
DF 24 小川 大貴
DF 35 森下 俊
DF 41 高橋 祥平
MF 7 上田 康太
MF 13 宮崎 智彦
MF 14 松本 昌也
MF 27 荒木 大吾
61'
MF 40 川辺 駿
85'
FW 16 齊藤 和樹

控えメンバー

GK 36 三浦 龍輝
DF 5 櫻内 渚
MF 8 ムサエフ
MF 11 松浦 拓弥
MF 15 アダイウトン
61'
MF 26 藤川 虎太朗
85'
MF 30 上原 力也
41'

監督

名波 浩

スターティングメンバー

GK 50 松井 謙弥
DF 6 河面 旺成
DF 25 高山 和真
DF 3 河本 裕之
DF 19 奥井 諒
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
46*'
MF 40 茨田 陽生
77'
MF 17 横谷 繁
80'
MF 47 岩上 祐三
FW 10 大前 元紀
FW 7 江坂 任

控えメンバー

GK 32 加藤 有輝
DF 20 大屋 翼
46*'
DF 5 沼田 圭悟
MF 38 山田 陸
77'
MF 16 マテウス
FW 30 藤沼 拓夢
FW 14 清水 慎太郎
80'

監督

伊藤 彰
試合詳細
12 シュート 2
1 GK 15
9 CK 0
10 直接FK 16
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

村上 伸次

副審

名木 利幸

副審

西橋 勲

第4の審判員

鈴木 規志

入場者数

6,329人

天候

曇、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

24.6℃/64%

HIGHLIGHT

江坂と岩上がゴール! 劇的な勝利をつかみ、伊藤新監督の初陣を飾る!
新たな船出だ。チームは5月28日(日)、渋谷洋樹監督と黒崎久志ヘッドコーチを解任。それに伴い、伊藤彰監督、海本慶治ヘッドコーチ、奥野誠一郎コーチの就任を発表した。あらためて立てた目標は、残り21試合で8勝5分以上。ここまでの勝点7に加え、勝点36でJ1残留を確定させる。

「今までの戦いをベースに、より攻撃的なサッカーをやりたい」。新たな指揮官が掲げるテーマは明確だ。チーム再構築の伏線となるルヴァンカップ グループステージ Aグループ第7節・磐田戦。「ステップアップするための試合にしたい」という新監督のメッセージは、この日の先発メンバーにも表れていた。

フォーメーションは4-1-4-1。GK松井は、古巣との一戦に闘志を燃やす。DFは右から奥井、河本、高山、河面。長谷川がアンカーに入り、MFは右から岩上、横谷、茨田、大前。1トップの江坂が、果敢にボールを引き出した。

しかし、試合は思わぬ展開からスタートする。開始わずか9分のことだった。前に出たボールを追い掛けた大前が、相手GKと接触。これが「著しく不正なプレー」と見なされて退場処分を受けた。

一人少なくなったことで、長谷川がポジションを上げて4-4-1に布陣を変更。さらに20分を過ぎたあたりから、岩上をアンカーに配し、その前方に右から長谷川、横谷、茨田、江坂の4人が並んだ。

この変更が功を奏したのは30分、岩上が抜群のタイミングで前線にボールを供給する。走り込んだ江坂との呼吸もピッタリだった。惜しくも相手DFに阻まれたが、攻撃の一つの形を見いだした。両サイドバックの奥井、河面も高い位置を保って攻撃に参加。特に奥井は、横谷や長谷川とのコンビネーションで、たびたび突破を図った。

連係が実を結んだのは39分だ。長谷川とのパス交換から右サイドを抜け出した奥井がクロス。ファーサイドに走り込んだ江坂が頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。まっしぐらに伊藤監督の下に走り寄った江坂。チームメートから手荒い祝福を受けたゲームキャプテンのバースデーゴールで、一人少ないアルディージャが先制した。

江坂が言う。「立ち上がりに元紀君が退場してゲームプランはガラッと変わったけど、その中でも全員が走っていたし、ボールをつなごうという意識もあった。伊藤監督がやろうとすることを、みんながピッチ内で120パーセントやっていた」。

1-0で迎えた後半のスタートから、アルディージャは長谷川に代えて大屋を投入した。フォーメーションは変わらず、アンカーに大屋が入り、中盤は右から横谷、岩上、茨田、江坂。守備の連係が高まり、攻撃への切り替えがスムーズになった。江坂と河面を軸に、左サイドの動きも活発になった。

しかし、ノックアウトステージ進出の可能性を残す磐田に猛攻を仕掛けられ、我慢の時間が続いた。センターバックの河本や高山を軸に、強固なブロックをゴール前に構築。GK松井が相手と競り合ったこぼれ球は、高山が頭ではじき出した。相手のセットプレーから生まれたピンチも、全員がゴール前で体を張って防いだ。

77分、山田が茨田に代わってピッチに入る。チーム生え抜きの19歳が、ついに公式戦デビューを果たす。直後に失点を喫したものの、アルディージャは慌てない。80分、右サイドに清水を投入。カウンターからチャンスを作った。

最後は江坂を1トップに配した4-4-1。これでスイッチが入った。「攻めに行くぞというメッセージが伝わってきた」と岩上。左サイドに入った清水が積極的にボールに絡んだ。

歓喜の瞬間は、アディショナルタイムに入ってすぐだった。山田のパスを受けた清水が左サイドを突破。深い位置からクロスを入れると、ゴール前に走り込んだ岩上が、右足で合わせたシュートをネットに突き刺した。

土壇場で勝ち越しに成功した。5分のアディショナルタイムをしのぎ切り、2−1のままタイムアップ。劇的な勝利で、新体制の初陣を飾った。「ラスト5分から攻撃的な布陣に変えて、狙った通りに交代選手で点が取れた」と伊藤監督。殊勲の岩上も、「監督が代わって2日しかなかったが、監督が伝えてくれたサッカーをしっかりと実行できた。勝てたことが何よりも良かった」と、自信を深めた。

大事なのは、この勝利をリーグ戦につなげることだ。明治安田生命J1リーグ第14節の鳥栖戦まで中3日。アルディージャの反撃が、いよいよ始まる。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 伊藤 彰
まずは遠いところまで応援しに来てくださったファン・サポーターの方々に勝利を届けられたことがすごく良かったです。前半の早い時間帯に大前が退場になってしまいましたが、そこから守備をしっかり構築しながら最終的には2点取れましたし、選手がすごく頑張ってくれました。守りながらもラスト5分は攻撃的に布陣を変えて勝負しました。それが功を奏しましたし、交代で入った選手も頑張ってくれましたので、選手を称えたいと思います。
選手コメント
DF 19 奥井 諒
とにかく勝ちたかったです。監督が代わり、サッカーのやり方が変わったので、適応できるように意識してプレーしました。チームとして声を出せていましたし、戦っていたと強く感じました。早い時間帯で数的不利になってしまいましたが、耐えられたらチャンスが来ると思っていましたし、前半も後半も1つの決定機を生かすことができて良かったです。

週末のリーグ戦で結果を残せなければ意味がありませんが、結果を残せた今日の流れを絶対に無駄にしたくありません。これからもっともっと良くなっていくと思いますので、監督の目指すサッカーに近づけるように個人としてはもちろん、チーム全員で成長してきたいと思います。
MF 47 岩上 祐三
監督が代わってしまったことに対して申し訳ない気持ちが強かったので、伊藤監督の初戦で勝利をプレゼントすることができて素直にうれしいです。僕たちの前でボールを回される分には問題ないと考えていました。中盤の選手が運動量を上げて対応できていたので非常に良かったと思います。終盤に布陣を変えて攻めに出た中で慎太郎が良い突破から良いボールを上げてくれ、僕は信じて走り込むだけでした。

グループステージ敗退が決まっている中でも、多くのファン・サポーターの皆さんが応援してくださったことに本当に感謝しています。鳥栖戦で勝たなければ意味がないので、気を引き締めて準備していきたいです。
GK 50 松井 謙弥
古巣対戦ということは、あまり意識していませんでした。それは、新体制の初戦で先発で出場できたことを大事にしたいという思いが強かったからです。今シーズンはずっと試合に絡めていませんでしたが、変に気負うことはなく落ち着いてプレーできましたし、僕個人としてはチャンスだという気持ちもあったので、試合を通じて集中力を高く保つことができたと思います。自分自身ももっとビルドアップに加わり、正確に対応できるようにトレーニングから取り組んでいきたいです。

すぐに週末の鳥栖戦がある中で、勝たなければいけない状況は変わりません。勝利を目指す姿勢は保てているので、その思いをプレーで表現していきたいと思います。
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