第97回 天皇杯 2回戦
2017.6.21 [WED] 19:00 NACK

大宮

  • 69' 黒川 淳史
  • 73' ドラガン ムルジャ
  • 89' 奥井 諒
3 - 0
0 前半 0
3 後半 0

tonan前橋

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 20 大屋 翼
DF 2 菊地 光将
DF 4 山越 康平
DF 19 奥井 諒
MF 5 沼田 圭悟
MF 27 黒川 淳史
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
MF 16 マテウス
64'
FW 44 瀬川 祐輔
FW 30 藤沼 拓夢
64'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 25 高山 和真
DF 6 河面 旺成
DF 13 渡部 大輔
MF 9 ネイツ ペチュニク
64'
FW 8 ドラガン ムルジャ
64'
FW 14 清水 慎太郎

監督

伊藤 彰

スターティングメンバー

GK 21 高田 鴻
DF 15 武士俣 雄己
DF 5 長谷 澪杜
DF 3 韓 昌柱
DF 2 小口 大貴
79'
MF 6 田中 淳
MF 8 野田 卓宏
75'
MF 30 吉田 直矢
MF 18 松本 大輝
FW 14 宮崎 明浩
FW 9 山腰 泰博
86'

控えメンバー

GK 1 橋本 登
GK 32 中村 楽
MF 7 亀井 一
MF 13 小檜 宏晃
75'
MF 23 忠田 ガブリエル
MF 25 リ ギョンミン
79'
FW 11 深山 翔平
86'

監督

アマラオ
試合詳細
12 シュート 4
7 GK 14
11 CK 4
5 直接FK 12
1 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

藤田 和也

副審

和角 敏之

副審

阿部 将茂

第4の審判員

大塚 一輝

入場者数

1,874人

天候

雨のち曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

22.2℃/90%

HIGHLIGHT

後半3発で無失点勝利、天皇杯の初戦を突破
明治安田J1第15節・新潟戦に勝利して中3日で迎えるのは、天皇杯2回戦だ。相手は群馬県代表のtonan前橋。所属リーグは関東2部だが、1回戦で東京国際大学を破って勝ち上がってきていること、また初戦で動きが硬くなる可能性もあるため油断は禁物だ。

伊藤監督は、連戦による疲労の考慮やチームの底上げを図る意図で、新潟戦から大幅に選手を入れ替えて臨んだ。GK加藤順、4バックに右から奥井、山越、菊地、大屋。中盤はアンカーに長谷川、その前にマテウスと黒川。3トップは右に藤沼、左に沼田、中央に瀬川が入った。

ただ、前半は残念ながら低調だった。まだ新監督の戦術を理解しようとしている段階で、さらにリーグ戦とは異なるメンバー。自分の武器をアピールしたい気持ちも秘めている。大屋は「前半はみんな、自分が決定的な仕事をしてやろうという気持ちが強過ぎた。前の選手は相手の背後を狙っていたけど、最終ラインからでは遠くて狙い切れない。中盤の選手も自分のスルーパスで決めてやろうという感じになっていて、自分たちで流れを失っているのではないかとハーフタイムに話した」と、課題を感じていたという。

相手は中央を固めてカウンターを狙う形のため、最終ラインが押し上げ切れず、全体をコンパクトに保てなかったことも苦戦の要因だった。ボールは保持できるが、効果的な崩しまで持っていけず、前半のシュート数は、わずかに2本。風に乗ったFKやドリブルによるカウンターなどで、ピンチを迎える場面さえあった。

後半は藤沼と瀬川のポジションを入れ替え、藤沼が最前線から中盤に下りて全体の距離を縮めにかかった。さらに、後半途中からは大屋が中盤の底に入って配球役を担い、攻撃を加速させた。60分には黒川が左から中央に入れ、藤沼には合わなかったが、後ろに残したボールをマテウスが狙ってポストに当てる場面もあった。

そして64分、伊藤監督はムルジャ、ペチュニクを同時に投入して、試合を動かした。69分、奥井が蹴った左CKをペチュニクがファーサイドで競り勝ち、黒川が右足で先制点を奪った。73分には、大きなサイドチェンジから奥井がクロス。逆サイドに流れたが、瀬川が拾って折り返すと、ムルジャがヘディングシュートをたたき込んだ。

さらに、試合終了間際には鮮やかなカウンターが決まった。左サイドで菊地、沼田、そして瀬川と縦パスを通すと、中央へ運んで逆サイドへ斜めのパス。ペチュニクがスルーし、右でフリーになった奥井がシュートを決めて、ダメ押しの3点目を奪った。

前半の内容に課題は残ったが、伊藤監督は「前半は動きが硬かったけど、後半はパワーを掛けて良くなった。私が監督になってから失点ゼロはなかったですし、大事なこと。慌てて4点目、5点目を取りにいくのではなく、ゲームをコントロールしていった」と、就任後の公式戦4戦を無敗で、しかも無失点で締めくくれた手ごたえを話した。

攻撃的に戦い、なおかつ無失点で終えることは、今後のリーグ戦でも重要になる。次戦は、中3日で迎える明治安田J1第16節・広島戦。16位と17位の対決で、前節に続いてJ1残留争いの直接対決となる。伊藤監督が就任してから、ルヴァンカップ、リーグ戦、天皇杯の計4試合で無敗を貫いている。この勢いを落とさず、広島戦もモノにしたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 伊藤彰
選手コメント
DF 5 沼田 圭悟
ケガはもう大丈夫です。今日は地域リーグのクラブが相手でしたが、自分がどれだけプレーできるか、結果を求めてプレーしました。まずは90分間プレーできたので、一歩ずつ前進していると思います。リーグ戦でもチームの調子は上向いていますので、自分もアピールして試合に絡んでいけたらと思いますし、チームのJ1残留に貢献できるように頑張っていきたいです。
FW 8 ドラガン ムルジャ
ファン・サポーターは12番目の選手です。平日の夜の試合で、かつ天候も悪い中でもスタジアムに足を運んでくれ、ともに戦って後押しをしてくれたことに本当に感謝しています。NACKでは久しぶりのゴールですし、もちろんうれしいです。

相手はアマチュアのクラブでしたが、非常に難しい展開になっていましたし、自分に出番がきたら全力を尽くそうと思っていました。0-0の状態で入ったのでチームを助けたかったですし、貢献することができて良かったです。
MF 27 黒川 淳史
前半の決定機で自分が決めていれば、もっと楽な試合展開になったと思います。次は絶対に決めようと思っていました。ネイツが粘って落としてくれましたし、GKも出ていたので、枠に飛ぶように抑えて蹴りました。前半は、自分がランニングすることで周りにスペースを作れればと思いましたが、途中から、翼くんとアーリアくんが後ろでゲームを作ってくれたので、自分も良い位置で受けることができるようになりました。

ファン・サポーターの皆さんに勝利を届けたいという気持ちが強かったので、喜びをわかち合えて良かったです。
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