第97回 天皇杯 3回戦
2017.7.12 [WED] 19:00
ニンスタ
大宮
- 71' 清水 慎太郎
- 119' 山越 康平
- 120+3' 江坂 任
3
-
2
0
前半
0
1
後半
1
0
延前
0
2
延後
1
愛媛
- 90' 近藤 貴司
- 111' 近藤 貴司
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 5 沼田 圭悟
DF 25 高山 和真
DF 4 山越 康平
DF 19 奥井 諒
MF 27 黒川 淳史
91*'
MF 20 大屋 翼
90+4'
MF 23 金澤 慎
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
FW 9 ネイツ ペチュニク
68'
FW 14 清水 慎太郎
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 2 菊地 光将
91*'
DF 6 河面 旺成
MF 16 マテウス
MF 40 茨田 陽生
90+4'
FW 7 江坂 任
68'
FW 10 大前 元紀
監督
伊藤 彰
スターティングメンバー
GK 21 馬渡 洋樹
DF 6 三原 向平
DF 4 西岡 大輝
DF 2 浦田 延尚
66'
MF 10 安田 晃大
MF 11 神田 夢実
79'
MF 14 白井 康介
MF 24 鞠 楓
75'
FW 7 近藤 貴司
FW 40 鈴木 隆雅
FW 15 丹羽 詩温
控えメンバー
GK 1 阿波加 俊太
DF 23 林堂 眞
MF 8 小島 秀仁
79'
MF 16 田中 裕人
66'
MF 17 小暮 大器
75'
MF 41 小池 純輝
FW 20 河原 和寿
監督
間瀬 秀一
試合詳細
15 | シュート | 10 |
---|---|---|
8 | GK | 16 |
5 | CK | 1 |
12 | 直接FK | 10 |
2 | 間接FK | 3 |
1 | PK | 1 |
試合データ
主審
清水 勇人
副審
村上 孝治
副審
上原 直人
第4の審判員
藤田 優
入場者数
924人
天候
晴れ、無し
ピッチ状態
全面良芝・乾燥
気温/湿度
31℃/60%
HIGHLIGHT
延長戦終了間際に再逆転! ラウンド16へ進出
天皇杯3回戦は、明治安田J2に所属する愛媛FCとの対戦だ。一昨年、1-3の敗戦を喫して苦い思いをさせられたニンジニアスタジアムで借りを返したい。明治安田J1第18節・札幌戦から中3日、疲労の考慮やチーム全体の底上げを図る狙いで、リーグ戦では出場時間の少ない選手が起用される一面もある。伊藤監督は、右サイドバックが定位置の奥井を左FWで先発起用する思い切った布陣で臨んだ。
試合の滑り出しは、良かった。3分、長谷川の縦パスから清水がクロスを送ると、黒川がヘディングシュート。クロスバーに嫌われたが、いきなりチャンスを作り出した。6分にも黒川がシュートを打ち、積極性を見せた。17分に長谷川がドリブルでカットインし、右サイドへ展開して清水がシュートを放った場面も惜しかった。
しかし、相手の前線3人に背後を取られる場面もあり、また蒸し暑さにスタミナを奪われて次第に攻撃のリズムが停滞。30分過ぎ、攻撃陣は3トップ中央の清水以外が位置を1つずつ左に移し、奥井は右FWに移った。「普段とは違うポジションだと使うパワーが違うので、とにかくきつかった」と奥井。沼田は「前半はどこでボールを奪うのかがハッキリしなかった。それは後ろの選手が声を掛けないといけなかったので、反省点になった」と、守備の課題を挙げている。
得点を奪えないまま後半に入り、伊藤監督は68分に江坂を投入。すると3分後、白井にスルーパスを通され、丹羽に際どいシュートを打たれるピンチがあったが、直後の71分、右サイドバックでプレーしていた金澤のクロスに、清水が頭で合わせて先制点をたたき込んだ。
その後は、ピンチがあったもののボール保持率を高め、課題であるゲームコントロールをする終盤の時間帯に入った。ところが、そこで気の緩みが出た。90分、何気ないセットプレーからサイドを押し込まれ、近藤が放ったクロスが沼田の足に当たってゴール。同点に追いつかれた。
思わぬ形で突入した延長戦では、菊地が最終ラインに投入されて山越、高山と3バックを形成。さらに、大屋が足をつったために茨田が投入された。総力戦となる中、菊地が思い切った攻撃参加を見せたが、チャンスを決め切れずにいると、111分に近藤に抜け出され、GK加藤順が止めたところでファウルの判定を受けてPKを献上。近藤に決められて1-2となった。
しかし、あきらめなかった。パワープレーに打って出ると、菊地が前線で奮闘。119分、「天皇杯は勝たないと次がない。途中から出た自分が一番疲れていないので、運動量を多くしないといけないし、できるだけゴールの近くに行って、自分が決めなくても他の人のマークが外れればと思った」という菊地が、沼田のクロスに競ったところを山越が決めて同点。
さらにアディショナルタイム、江坂のクロスに飛び込んだ菊地がファウルを受けてPKを獲得。このPKを江坂が冷静に決めて逆転すると、直後に試合終了の笛が鳴った。90分の中で、1点のリードを守り切れなかった点は課題となったが、劇的な再逆転でどうにか勝ち残った。
チームは、7月16日から同20日まで群馬県嬬恋村で夏季キャンプを行い、シーズン後半に向けた強化を行う。夏をどのような形で乗り切るかが、J1残留のカギを握る。次のリーグ戦は、7月29日にアウェイで行われる神戸との一戦。パワーアップした姿を見せたい。
なお、ラウンド16(4回戦)以降の組み合わせ抽選会は、8月7日(月)に日本サッカーミュージアム ヴァーチャルスタジアムで開催される。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
試合の滑り出しは、良かった。3分、長谷川の縦パスから清水がクロスを送ると、黒川がヘディングシュート。クロスバーに嫌われたが、いきなりチャンスを作り出した。6分にも黒川がシュートを打ち、積極性を見せた。17分に長谷川がドリブルでカットインし、右サイドへ展開して清水がシュートを放った場面も惜しかった。
しかし、相手の前線3人に背後を取られる場面もあり、また蒸し暑さにスタミナを奪われて次第に攻撃のリズムが停滞。30分過ぎ、攻撃陣は3トップ中央の清水以外が位置を1つずつ左に移し、奥井は右FWに移った。「普段とは違うポジションだと使うパワーが違うので、とにかくきつかった」と奥井。沼田は「前半はどこでボールを奪うのかがハッキリしなかった。それは後ろの選手が声を掛けないといけなかったので、反省点になった」と、守備の課題を挙げている。
得点を奪えないまま後半に入り、伊藤監督は68分に江坂を投入。すると3分後、白井にスルーパスを通され、丹羽に際どいシュートを打たれるピンチがあったが、直後の71分、右サイドバックでプレーしていた金澤のクロスに、清水が頭で合わせて先制点をたたき込んだ。
その後は、ピンチがあったもののボール保持率を高め、課題であるゲームコントロールをする終盤の時間帯に入った。ところが、そこで気の緩みが出た。90分、何気ないセットプレーからサイドを押し込まれ、近藤が放ったクロスが沼田の足に当たってゴール。同点に追いつかれた。
思わぬ形で突入した延長戦では、菊地が最終ラインに投入されて山越、高山と3バックを形成。さらに、大屋が足をつったために茨田が投入された。総力戦となる中、菊地が思い切った攻撃参加を見せたが、チャンスを決め切れずにいると、111分に近藤に抜け出され、GK加藤順が止めたところでファウルの判定を受けてPKを献上。近藤に決められて1-2となった。
しかし、あきらめなかった。パワープレーに打って出ると、菊地が前線で奮闘。119分、「天皇杯は勝たないと次がない。途中から出た自分が一番疲れていないので、運動量を多くしないといけないし、できるだけゴールの近くに行って、自分が決めなくても他の人のマークが外れればと思った」という菊地が、沼田のクロスに競ったところを山越が決めて同点。
さらにアディショナルタイム、江坂のクロスに飛び込んだ菊地がファウルを受けてPKを獲得。このPKを江坂が冷静に決めて逆転すると、直後に試合終了の笛が鳴った。90分の中で、1点のリードを守り切れなかった点は課題となったが、劇的な再逆転でどうにか勝ち残った。
チームは、7月16日から同20日まで群馬県嬬恋村で夏季キャンプを行い、シーズン後半に向けた強化を行う。夏をどのような形で乗り切るかが、J1残留のカギを握る。次のリーグ戦は、7月29日にアウェイで行われる神戸との一戦。パワーアップした姿を見せたい。
なお、ラウンド16(4回戦)以降の組み合わせ抽選会は、8月7日(月)に日本サッカーミュージアム ヴァーチャルスタジアムで開催される。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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監督コメント
監督 伊藤彰
選手コメント
DF 4 山越 康平
天皇杯はトーナメントの大会なので、内容どうこうよりも、まずは勝ったことが一番大きいです。90分間のゲームという意味で、最後の最後に失点してしまいました。この前の札幌戦もそうでしたし、リーグ戦だったら勝点2を失ってしまう状況なので、試合の締め方に関してはチームとして反省しなければいけないと思います。終盤は何とか得点を取るために自分自身も前線へ上がっていましたから、同点ゴールをあげることができて良かったです。
自分の武器であるヘディングや力強い守備は今後も磨いていきたいですし、彰さんの目指すサッカーには最終ラインからのビルドアップが必要なので、その部分を伸ばしていきたいと思います。
自分の武器であるヘディングや力強い守備は今後も磨いていきたいですし、彰さんの目指すサッカーには最終ラインからのビルドアップが必要なので、その部分を伸ばしていきたいと思います。
FW 14 清水 慎太郎
90分間で終わらせるべき試合だったと思います。前半からチームとしてチャンスを作れていたので、それを決め切れなかったことで難しい展開にしてしまいました。それでも、良い形で先制してリードすることができていた中で、試合終了間際の最後のプレーで失点してしまったのは反省点です。淳史を中心に中盤の選手が良く動いてくれていたので、1トップに入った自分としては、彼らとのコンビネーションで崩せればと思っていました。
これから中断期間、そして夏季キャンプに入りますが、また新しいスタートだと考えています。日頃のトレーニングからこだわって、シュート1本1本に集中して取り組んでいきたいです。
これから中断期間、そして夏季キャンプに入りますが、また新しいスタートだと考えています。日頃のトレーニングからこだわって、シュート1本1本に集中して取り組んでいきたいです。
MF 23 金澤 慎
120分間、チーム全員があきらめずに最後まで戦ったことが結果につながったと思います。慣れない右サイドバックでのプレーでしたが、周りのみんながすごく助けてくれました。先制点の場面では、イーニョが良い動きをしてくれたからこそ自分がフリーになり、そこから慎太郎のヘディングにつながるクロスが上げることができました。ただ、自分のパスが奪われたところから失点してしまったので悔やまれます。
夏季キャンプでは、彰さんが目指すサッカーにチーム一丸となって取り組み、良い競争をしながら良いチームを作って、結果を出したいと思います。
夏季キャンプでは、彰さんが目指すサッカーにチーム一丸となって取り組み、良い競争をしながら良いチームを作って、結果を出したいと思います。