第97回 天皇杯 4回戦
2017.9.20 [WED] 19:00 カシマ

筑波大学

0 - 2
0 前半 1
0 後半 1

大宮

  • 28' 清水 慎太郎
  • 85' 清水 慎太郎
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 30 阿部 航斗
DF 3 小笠原 佳祐
86'
DF 4 山川 哲史
DF 5 鈴木 大誠
DF 7 野口 航
MF 2 浅岡 大貴
65'
MF 6 鈴木 徳真
42'
MF 9 三笘 薫
MF 14 会津 雄生
FW 8 戸嶋 祥郎
FW 11 中野 誠也

控えメンバー

GK 1 森本 泰介
DF 12 竹中 広大
MF 15 長澤 皓祐
86'
MF 16 高嶺 朋樹
42'
MF 25 西澤 健太
65'
FW 10 北川 柊斗
FW 29 窪田 翔

監督

小井土 正亮

スターティングメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
DF 6 河面 旺成
DF 25 高山 和真
DF 13 渡部 大輔
MF 20 大屋 翼
MF 23 金澤 慎
78'
MF 27 黒川 淳史
69'
MF 28 長谷川 アーリアジャスール
86'
MF 47 岩上 祐三
FW 14 清水 慎太郎

控えメンバー

GK 50 松井 謙弥
DF 2 菊地 光将
DF 19 奥井 諒
69'
MF 15 大山 啓輔
MF 16 マテウス
78'
FW 7 江坂 任
86'
FW 10 大前 元紀

監督

伊藤 彰
試合詳細
9 シュート 11
9 GK 8
5 CK 4
13 直接FK 13
0 間接FK 5
0 PK 1
試合データ

主審

松尾 一

副審

西尾 英朗

副審

堀越 雅弘

第4の審判員

穴井 千雅

入場者数

2,429人

天候

曇、弱

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

22.7℃/73%

HIGHLIGHT

清水の2ゴールで勝利。準々決勝にコマを進める
天皇杯のラウンド16は、茨城県代表の筑波大との対戦だ。筑波大はここまで、YS横浜、仙台、福岡とJクラブを立て続けに撃破。J1の仙台から3ゴールを奪った攻撃力は、決して侮ることができない。先日、金メダルを獲得したユニバーシアードで活躍した戸嶋、三笘、中野など豊富なタレントをそろえる。

相手は最後まであきらめずに、全力で立ち向かってくるだろう。アルディージャはJ1のプライドを示しつつ、しっかりと勝ち切らなければいけない。残り8試合となったリーグ戦に勢いをつなげることも重要だ。舞台は県立カシマサッカースタジアム。19時4分、キックオフの笛が鳴らされた。

リーグ戦から中3日ということもあり、大幅にメンバーを入れ替えた。フォーメーションは大屋をアンカーに配した4-3-3。GKは塩田、右から渡部、山越、高山、河面がディフェンスラインに並んだ。中盤の大屋の前方には金澤と長谷川が入っている。前線は右から岩上、清水、黒川だ。

慎重な入り方だった。アルディージャは落ち着いてボールを回していた。一方の筑波大は、リスクを背負ってディフェンスラインの裏を果敢に狙ってくる。15分にはセットプレーからピンチを招いたが、GK塩田がファインセーブで防いだ。

アルディージャにとっていい時間帯に先制点が生まれた。28分、岩上のクロスを、清水が胸トラップから反転してシュート。このボールが相手DFの手に当たり、PKを獲得した。キッカーの清水が落ち着いてゴール左に蹴り込み先制した。

その後もチャンスが続いた。35分には右からのパスを清水がダイレクトでシュート。クロスバーにはじかれたボールを長谷川がヘディングで詰めた。しかし、ボールは相手GKの正面を突く。40分には高い位置でボールを奪った清水が強烈なミドルシュートを放った。しかし、惜しくもポストにはじかれた。

一方で、不用意なミスもあった。最終ラインでつないでいたボールをカットされて、ピンチにつながったのだ。失点にはならなかったが、ひやりとするシーンだった。1点リードで前半を折り返したものの、予断を許さない展開が続いた。

後半に入ると筑波大が積極的に攻めてきた。ロングフィードでディフェンスラインの背後を狙い、長短のパスを駆使してサイドを崩しにかかる。スピードに乗ったカウンターも脅威だ。CKに逃れたが、67分には決定的なシュートを許している。73分には、中野の強烈なシュートがバーをたたいた。

アルディージャにとって我慢の時間が続いた。伊藤監督は、運動量のある奥井、マテウスを投入して攻撃の活性化を図った。前線の厚みが奏効したのは85分、マテウスがゴールライン付近まで侵入すると、相手DFに当たったボールが宙に浮いた。ゴール前で身を翻した清水が、オーバーヘッドで豪快に蹴り込んだ。鮮やかにゴールネットを揺らし、2-0とリードを広げた。

終盤は江坂をピッチに送り込んで相手守備陣を揺さぶった。前線からボールを追い、相手にプレッシャーを掛け続ける。最後まで粘り強くしのぎ切り、2点差の完封勝利をつかんだ。

危ない場面はあった。それでも、失点をゼロで抑えたことに大きな意味がある。メンバーは入れ替わるかもしれないが、3日後の磐田戦に向けて小さくない手応えをつかんだ。

「リーグ戦では失点する試合が続いていたし、練習試合でも失点が多かった。相手が大学生とはいえ、公式戦でゼロに抑えたことは自信につながる」とは山越だ。2ゴールと活躍した清水も「難しい順位にいるが、試合に出ていないメンバーが結果を残せた。これをリーグ戦にも還元したい」と目を輝かせた。

次なる戦いは、3日後の磐田戦だ。アウェイでの一戦で、何としても勝点3を持ち帰りたい。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

続きを読む

監督コメント
監督 伊藤彰
まず、このカシマの地に大勢集まってくださったファン・サポーターの皆さまに、勝利をプレゼントできたことはすごく良かったです。

試合の中でやりづらい部分はありましたが、最初からパワーを掛けて試合に臨んでくれた選手たちをたたえたいと思います。前半はPKでの1点でしたが、自分たちでゲームをコントロールして終えることができました。後半に入って、相手がパワーを掛けてくるということは分かっていました。その中で、しっかりと対応しながら、受けて立たずに自分たちでゲームをコントロールしたいという意図があったのですが、リードしていたこともあり、選手たちが少し守備に回ってしまいました。

交代選手を使うことで前線にパワーを掛けて押し返し、我慢しながら最後に追加点を取れたのは良かったと思います。これをしっかり次につなげていきたいと思います。
選手コメント
FW 14 清水 慎太郎
大学生が相手ということで難しい試合でしたが、チーム全員で失点をゼロに抑えて勝つことができて良かったと思います。個人的に、前半はイメージ通りにプレーできました。シュートの意識を高く持ち、PKを獲得した場面だけでなく、ゴールポストやクロスバーに直撃するシーンを作ることができましたし、結果的に2得点につなげることができたと思います。

最前線の中央の選手はフィニッシャーですので、ゲームを作ることよりも最後の抜け出しや相手DFとのかけ引きを意識していました。押し込まれてしまった時間帯に、全員の意思統一を図れればもっと良かったと感じますが、公式戦で出場機会の少ない選手たちで結果を残しましたし、3日後のリーグ戦にも良い形でつなげられればと思います。
DF 20 大屋 翼
まずは勝って良かったです。監督の指示にもありましたが、自分たちから積極的にプレッシャーを掛けることで相手にボールを持たせず、マイボールの時間を増やしたいと思っていました。チームとしてボールを動かして相手を走らせて疲れさせるような、前半の終盤の戦い方が90分を通じてできれば、もっと楽な展開に持ち込めたと思います。

ボールを保持している時間帯に、どういう攻撃をするかという部分で少し意識のズレが出てボールを失ってしまったので、自分たちで苦しめてしまった面もあったと感じました。後ろに戻したり、苦しくなって大きく蹴ってしまう場面を減らすためにも、互いのサポートの意識を上げて、相手のプレスをはがすことができれば、もう1つ上のレベルにいけると思います。
DF 25 高山 和真
2点目を奪うまでにも得点チャンスがあったので、そこをしっかりと決め切ることは全員で取り組んでいかなければいけませんが、一方で守備は集中力を保てていたので、次の試合につなげていきたいと思います。中野選手を裏に走らせる相手の攻撃に対しては、塩さんと連係しながらケアできたので良かったです。

僕としては、同年代の大学生より先にプロの世界に入っている分、絶対に負けられないという気持ちでプレーしていましたし、リーグ戦に向けたアピールの場としても気合が入っていました。少し高い位置でビルドアップしようと心掛けていた中、フリーで持ったときのプレーに課題が残ったと感じていますが、シンプルに前線へ入れることでチャンスにつなげられる場面も作れて良かったです。
フォトギャラリー

カテゴリー


X

パートナーバナー