第97回 天皇杯 準々決勝
2017.10.25 [WED] 19:00
金鳥スタ
C大阪
- 23' 福満 隆貴
- 54' 澤上 竜二
2
-
0
1
前半
0
1
後半
0
大宮
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 27 丹野 研太
DF 3 茂庭 照幸
DF 4 藤本 康太
DF 5 田中 裕介
DF 20 酒本 憲幸
78'
MF 7 関口 訓充
83'
MF 10 山口 蛍
MF 17 福満 隆貴
MF 26 秋山 大地
FW 11 リカルド サントス
FW 19 澤上 竜二
90'
控えメンバー
GK 21 キム ジンヒョン
DF 14 丸橋 祐介
78'
MF 15 木本 恭生
MF 16 水沼 宏太
MF 24 山村 和也
83'
MF 46 清武 弘嗣
90'
FW 8 柿谷 曜一朗
監督
尹 晶煥
スターティングメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 23 金澤 慎
DF 4 山越 康平
DF 20 大屋 翼
DF 6 河面 旺成
MF 47 岩上 祐三
MF 15 大山 啓輔
MF 33 マルセロ トスカーノ
90'
MF 27 黒川 淳史
60'
FW 10 大前 元紀
FW 14 清水 慎太郎
控えメンバー
GK 50 松井 謙弥
DF 35 キム ドンス
MF 38 山田 陸
90'
MF 37 カウエ
MF 16 マテウス
FW 44 瀬川 祐輔
60'
FW 7 江坂 任
監督
伊藤 彰
試合詳細
7 | シュート | 10 |
---|---|---|
7 | GK | 7 |
5 | CK | 9 |
17 | 直接FK | 10 |
1 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
飯田 淳平
副審
武部 陽介
副審
作本 貴典
第4の審判員
武田 光晴
入場者数
4,526人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、水含み
気温/湿度
16.0℃/66%
2年連続の4強入りならず。C大阪に0-2で敗れる
今日の一戦には、様々な意味が込められている。もちろん、最大の目的は勝って準決勝に進むことだ。しかし今のアルディージャには、J1残留という最優先のタスクがある。くしくも、今日の相手は週末の明治安田J1でも対戦するC大阪。会場も同じキンチョウスタジアム。いい形で週末を迎えるためにも、内容が伴った戦いをしなければいけない。
伊藤監督は柏とのリーグ戦から11人全員を入れ替えた。フォーメーションは4-4-2。キャプテンマークを巻いたのはGK塩田。DFは右から金澤、山越、大屋、河面が入った。ボランチはマルセロと大山で、サイドハーフは右に岩上、左に黒川。大前と清水が2トップを組んだ。
立ち上がりはアルディージャが主導権を握る。攻撃を組み立てたのはマルセロだ。中盤の底から長短織り交ぜたパスを両サイドに供給。サイドチェンジを繰り返して、相手の守備陣を揺さぶった。
攻撃陣の集中力も高かった。17分には相手のFKを黒川がインターセプト。ハーフウェーライン手前までかけ上がっていた大前にスルーパスを出す。わずかにタイミングが合わず相手に止められたが、抜け切れていれば完全に1点を奪えたシーンだった。
前半は互角以上の展開だった。「ボールを保持する時間は長かった」と、金澤は手応えを口にしている。攻撃面では、「僕と翼のところから攻撃がスタートできるようにポジションを取ること、フリーならば前方に侵入して攻撃を組み立てること」を意識したという。
しかし23分、C大阪に先制点を許す。田中のクロスを福満に頭で押し込まれた。その後は、我慢の時間だった。相手のセットプレーが続いたが、守備で踏ん張った。体を張ってボールをはじき返す。0-1。後半の巻き返しに期待感を残したまま、前半を終えた。
「まずは1点を取って、次につなげていこう!」。伊藤監督の檄に背中を押されて後半に入った。しかし、先にスコアを動かしたのはC大阪だった。54分、関口のクロスを澤上に頭で決められた。クロスの位置こそ左右で異なるが、ヘディングシュートでやられたという点では先制点と同じだった。
柏とのリーグ戦でも同じパターンで失点している。塩田は言う。「リーグ戦もサイドからやられたし、今回もクロスから高さを使われている。もっとタイトに行って、簡単に上げさせないようにしなければいけない」。伊藤監督も「個の強さ、球際の強さは、今日の試合で感じたところ。これはリーグ戦につなげなければいけない」と振り返っている。
その後も拮抗した展開が続く。伊藤監督は黒川に代え、瀬川をピッチに送り込んだ。その背番号44が左サイドを活性し、前線に何度もボールを供給する。「ゴールに向かっていくことが大事だと思った。ドリブルなど自分の長所を生かしてハードワークしようと思った」と瀬川。サイドバックの河面もアップダウンを繰り返した。セットプレーからもチャンスをつかんだ。しかし、ゴール前を固めた相手にことごとくはね返される。
87分には好位置からのFKを得た。ゴールまでの距離は約25メートル。大前が蹴ったシュートはゴールの左隅を突いたが、惜しくも相手GKのファインセーブに阻まれた。終了直前には大前がゴール前に抜け出すも、相手のブロックに阻まれた。試合はこのままタイムアップ。0-2で敗れた。
ベスト4に進出することはできなかった。それでも、週末のリーグ戦につながる部分は決して少なくない。伊藤監督は「ゲームの主導権を握りながらサッカーができた。リーグ戦では、しっかり守ってカウンターという攻撃も形になりつつある」と手応えをつかんでいる。C大阪との再戦まで中3日。リベンジを果たし、今度こそ勝点3を持ち帰る。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
伊藤監督は柏とのリーグ戦から11人全員を入れ替えた。フォーメーションは4-4-2。キャプテンマークを巻いたのはGK塩田。DFは右から金澤、山越、大屋、河面が入った。ボランチはマルセロと大山で、サイドハーフは右に岩上、左に黒川。大前と清水が2トップを組んだ。
立ち上がりはアルディージャが主導権を握る。攻撃を組み立てたのはマルセロだ。中盤の底から長短織り交ぜたパスを両サイドに供給。サイドチェンジを繰り返して、相手の守備陣を揺さぶった。
攻撃陣の集中力も高かった。17分には相手のFKを黒川がインターセプト。ハーフウェーライン手前までかけ上がっていた大前にスルーパスを出す。わずかにタイミングが合わず相手に止められたが、抜け切れていれば完全に1点を奪えたシーンだった。
前半は互角以上の展開だった。「ボールを保持する時間は長かった」と、金澤は手応えを口にしている。攻撃面では、「僕と翼のところから攻撃がスタートできるようにポジションを取ること、フリーならば前方に侵入して攻撃を組み立てること」を意識したという。
しかし23分、C大阪に先制点を許す。田中のクロスを福満に頭で押し込まれた。その後は、我慢の時間だった。相手のセットプレーが続いたが、守備で踏ん張った。体を張ってボールをはじき返す。0-1。後半の巻き返しに期待感を残したまま、前半を終えた。
「まずは1点を取って、次につなげていこう!」。伊藤監督の檄に背中を押されて後半に入った。しかし、先にスコアを動かしたのはC大阪だった。54分、関口のクロスを澤上に頭で決められた。クロスの位置こそ左右で異なるが、ヘディングシュートでやられたという点では先制点と同じだった。
柏とのリーグ戦でも同じパターンで失点している。塩田は言う。「リーグ戦もサイドからやられたし、今回もクロスから高さを使われている。もっとタイトに行って、簡単に上げさせないようにしなければいけない」。伊藤監督も「個の強さ、球際の強さは、今日の試合で感じたところ。これはリーグ戦につなげなければいけない」と振り返っている。
その後も拮抗した展開が続く。伊藤監督は黒川に代え、瀬川をピッチに送り込んだ。その背番号44が左サイドを活性し、前線に何度もボールを供給する。「ゴールに向かっていくことが大事だと思った。ドリブルなど自分の長所を生かしてハードワークしようと思った」と瀬川。サイドバックの河面もアップダウンを繰り返した。セットプレーからもチャンスをつかんだ。しかし、ゴール前を固めた相手にことごとくはね返される。
87分には好位置からのFKを得た。ゴールまでの距離は約25メートル。大前が蹴ったシュートはゴールの左隅を突いたが、惜しくも相手GKのファインセーブに阻まれた。終了直前には大前がゴール前に抜け出すも、相手のブロックに阻まれた。試合はこのままタイムアップ。0-2で敗れた。
ベスト4に進出することはできなかった。それでも、週末のリーグ戦につながる部分は決して少なくない。伊藤監督は「ゲームの主導権を握りながらサッカーができた。リーグ戦では、しっかり守ってカウンターという攻撃も形になりつつある」と手応えをつかんでいる。C大阪との再戦まで中3日。リベンジを果たし、今度こそ勝点3を持ち帰る。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 6 河面 旺成
チームとしてボールを支配することができていたので、セットプレーや数少ないピンチから失点してしまったのは、守備の選手として反省しなければいけない部分です。個人としては、アシストや得点という数字に残る結果を出したかったですし、それによってチームに貢献できればと考えていました。
特に後半はスペースが生まれて攻撃参加していける場面があった中で、自分の良さである前へ出ていくプレーが出せた反面、クロスなどの精度はもっと磨いていかなければいけないと感じました。
残る公式戦はリーグ4試合となりましたが、若手が積極的にチームを活性化して勝利につなげていきたいと思います。
特に後半はスペースが生まれて攻撃参加していける場面があった中で、自分の良さである前へ出ていくプレーが出せた反面、クロスなどの精度はもっと磨いていかなければいけないと感じました。
残る公式戦はリーグ4試合となりましたが、若手が積極的にチームを活性化して勝利につなげていきたいと思います。
GK 21 塩田 仁史
平日に大阪まで来てくださったファン・サポーターの方々に対して、本当に申し訳ない結果になってしまいました。まずはしっかりと気持ちを切り変えて、次に向けて準備することが一番重要ですし、今日の悔しい気持ちを週末のリーグ戦につなげていきたいと思います。
どうやって相手のブロックを崩してチャンスを作っていくかという展開の中、プレッシャーをかわしながら相手のエリアに入っていけてはいました。そこからアタッキングサードでのクオリティーを発揮できれば、得点のチャンスは十分にあると思います。
C大阪は今日のようにリーグ戦でも堅守速攻で戦ってくると思うので、チーム全体でしっかりと対応したいです。
どうやって相手のブロックを崩してチャンスを作っていくかという展開の中、プレッシャーをかわしながら相手のエリアに入っていけてはいました。そこからアタッキングサードでのクオリティーを発揮できれば、得点のチャンスは十分にあると思います。
C大阪は今日のようにリーグ戦でも堅守速攻で戦ってくると思うので、チーム全体でしっかりと対応したいです。
FW 33 マルセロ
大宮ではボランチで出場するのは初めてでしたが、今までに経験したことはありましたので、監督に求められた役割を果たそうという思いでピッチに立ちました。自分がボールを受けてパスを配球することで、攻撃のリズムをある程度は作れましたし、先制された後も慌てることなく良い戦いを続けられていたと思います。
しかし、2失点目を喫して難しい展開になってしまいました。ただ、下を向いている時間はありません。
日曜日は自分たちの運命が懸かる試合ですし、トーナメントの決勝戦のような気持ちを前面に出して、全員が体を張って戦う必要があります。何が何でも勝利をつかむために、良い準備をしたいと思います。
しかし、2失点目を喫して難しい展開になってしまいました。ただ、下を向いている時間はありません。
日曜日は自分たちの運命が懸かる試合ですし、トーナメントの決勝戦のような気持ちを前面に出して、全員が体を張って戦う必要があります。何が何でも勝利をつかむために、良い準備をしたいと思います。
去年のベスト4を上回るという目標を持って試合に臨みました。内容としては、我々がやろうとしているサッカーはできていたと思います。最後に決め切れませんでしたが、アタッキングサードに入っていくようなチャンスは何回かありましたし、ゲームを支配しながら進めていくという部分ではある程度できたと思っています。ただ、セットプレーのこぼれ球からニアでやられた失点シーンは、相手の個の強さ、球際の強さをすごく感じましたし、この経験をしっかりとリーグ戦につなげなくてはいけないと思っています。
後半に入って、最初の15分をしっかりと我慢をして、そこから攻撃にパワーを掛けていくゲームプランだったのですが、左サイド深くまで運ばれ、球際へのプレスが掛からない状況からファーサイドにクロスを上げられて失点してしまいました。前半もありましたが、球際で負けていたと感じました。その後は、オーガナイズを変えながら攻撃的な部分はできたかなと思っています。
満足いく結果ではありませんが、やろうとしていることは間違っていないと思いました。選手とともにチーム一丸となって、この悔しい思いを、日曜日のセレッソ戦につなげていきたいです。