明治安田生命J2リーグ 第22節
2018.7.7 [SAT] 18:00
フクアリ
千葉
- 10' ラリベイ
1
-
3
1
前半
1
0
後半
2
大宮
- 30' マテウス
- 69' 富山 貴光
- 71' 大前 元紀
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 ロドリゲス
DF 25 茶島 雄介
74'
DF 3 近藤 直也
DF 5 増嶋 竜也
DF 28 乾 貴哉
MF 18 熊谷 アンドリュー
MF 20 矢田 旭
46*'
FW 11 船山 貴之
FW 50 指宿 洋史
58'
FW 13 為田 大貴
FW 9 ラリベイ
控えメンバー
GK 23 佐藤 優也
DF 26 岡野 洵
DF 4 エベルト
DF 2 ゲリア
MF 14 小島 秀仁
46*'
MF 6 山本 真希
74'
FW 8 清武 功暉
58'
監督
フアン エスナイデル
スターティングメンバー
GK 22 笠原 昂史
DF 20 酒井 宣福
DF 4 山越 康平
DF 3 河本 裕之
DF 6 河面 旺成
MF 8 茨田 陽生
87'
MF 15 大山 啓輔
MF 7 三門 雄大
MF 16 マテウス
63'
FW 28 富山 貴光
81'
FW 10 大前 元紀
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 25 高山 和真
DF 19 奥井 諒
MF 17 横谷 繁
87'
MF 39 嶋田 慎太郎
63'
FW 11 マルセロ トスカーノ
FW 9 ロビン シモヴィッチ
81'
監督
石井 正忠
試合詳細
14 | シュート | 12 |
---|---|---|
7 | GK | 5 |
10 | CK | 2 |
17 | 直接FK | 17 |
7 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
井上 知大
副審
間島 宗一
副審
山際 将史
第4の審判員
淺田 武士
入場者数
11,069人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
27.1℃/71%
HIGHLIGHT
3ゴールで逆転! 相手ペースの試合をひっくり返す
7月に入り、暑さが本格化する時期になった。明治安田J2第22節は、千葉との対戦。18時キックオフのナイトゲームだ。第13節のホームゲームでは、優位に試合を進めながら一発に泣き、続く山形戦、岐阜戦と白星を逃して調子を落としてしまった。今度はアウェイで白星を挙げたいところだ。ファン・サポーターも多くかけ付け、キックオフ前から相手に負けない大声援が送られた。
ただ、厳しいスタートを強いられた。千葉のポジショニングに惑わされる時間が続いたからだ。「相手2トップの1人が中盤に下りて、捕まえにくくなっていた」(河面)、「ボランチの矢田選手がセンターバックとサイドバックの間にいて、つかみどころがなかった」(大山)と選手が話した通り、ボールの奪いどころが定まらなかった。
サイドからドリブルによる侵入を許すなど後手に回っていると、右サイドから入れられたクロスをラリベイに合わせられ、先制を許す。だが、ボールを奪えば、攻め手がないわけではなかった。前線で大前やマテウスが個人技を見せ、30分には、酒井が相手の隙を見逃さずバイタルエリアに鋭いパスを送り、マテウスがゴール左へシュートを決めて同点に追いついた。
それでも、試合のペースを奪うには至らず、相手のCKは何度もピンチとなった。42分にヘディングシュートを打たれた場面は、富山がゴールライン上でクリア。アディショナルタイムにもサイドチェンジで振られてピンチを迎えたが、茨田のスライディングでしのぐなど、耐える時間が続いた。
しかし、後半は最終ラインを押し上げる守備と、丁寧にパスをつないで相手を押し込む攻撃で、少しずつ反撃ムードが高まった。中盤で食い止めてボールを奪えるようになった69分、右サイドの酒井が中央へグラウンダーのパスを送ると、富山がファーストタッチで浮かしたボールをボレーシュートでゴールへたたき込み、逆転に成功。自分のゴールに、ひと際大きな歓声が沸くことを自身も認識しており、「本当に励みになる。サポーターの皆さんが(シュートをゴールに)吸い込んでくれたのかもしれない」と感謝を示した。
そして、さらに2分後の71分、「中盤に下りる相手を前半から狙っていた」という大山がボールを奪い取ると、相手の背後へラストパス。抜群の抜け出しとトラップを見せた大前が冷静にゴールを陥れて3-1、リードを2点に広げた。
シーズン後半戦の初戦を、逆転で制した意味は大きい。今後も相手ペースで進む試合は必ずある。大山は「失点したのは課題だけど、相手のペースに焦れると悪い方向に進む。前半のような時間帯もあるという意識で、粘り強く戦っていくことが大事だと思う」と話した。試合中の対応力や、選手の組合せの多彩性が整えば、シーズン終盤の大事なときに苦境に立たされても、打開の道を見つけられるようになる。
この試合を勝って、7戦負けなし。次戦は、天皇杯3回戦を挟んで、大分とのホームゲームを迎える。粘り強く勝点を積み重ね、優勝争いに食い込みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
ただ、厳しいスタートを強いられた。千葉のポジショニングに惑わされる時間が続いたからだ。「相手2トップの1人が中盤に下りて、捕まえにくくなっていた」(河面)、「ボランチの矢田選手がセンターバックとサイドバックの間にいて、つかみどころがなかった」(大山)と選手が話した通り、ボールの奪いどころが定まらなかった。
サイドからドリブルによる侵入を許すなど後手に回っていると、右サイドから入れられたクロスをラリベイに合わせられ、先制を許す。だが、ボールを奪えば、攻め手がないわけではなかった。前線で大前やマテウスが個人技を見せ、30分には、酒井が相手の隙を見逃さずバイタルエリアに鋭いパスを送り、マテウスがゴール左へシュートを決めて同点に追いついた。
それでも、試合のペースを奪うには至らず、相手のCKは何度もピンチとなった。42分にヘディングシュートを打たれた場面は、富山がゴールライン上でクリア。アディショナルタイムにもサイドチェンジで振られてピンチを迎えたが、茨田のスライディングでしのぐなど、耐える時間が続いた。
しかし、後半は最終ラインを押し上げる守備と、丁寧にパスをつないで相手を押し込む攻撃で、少しずつ反撃ムードが高まった。中盤で食い止めてボールを奪えるようになった69分、右サイドの酒井が中央へグラウンダーのパスを送ると、富山がファーストタッチで浮かしたボールをボレーシュートでゴールへたたき込み、逆転に成功。自分のゴールに、ひと際大きな歓声が沸くことを自身も認識しており、「本当に励みになる。サポーターの皆さんが(シュートをゴールに)吸い込んでくれたのかもしれない」と感謝を示した。
そして、さらに2分後の71分、「中盤に下りる相手を前半から狙っていた」という大山がボールを奪い取ると、相手の背後へラストパス。抜群の抜け出しとトラップを見せた大前が冷静にゴールを陥れて3-1、リードを2点に広げた。
シーズン後半戦の初戦を、逆転で制した意味は大きい。今後も相手ペースで進む試合は必ずある。大山は「失点したのは課題だけど、相手のペースに焦れると悪い方向に進む。前半のような時間帯もあるという意識で、粘り強く戦っていくことが大事だと思う」と話した。試合中の対応力や、選手の組合せの多彩性が整えば、シーズン終盤の大事なときに苦境に立たされても、打開の道を見つけられるようになる。
この試合を勝って、7戦負けなし。次戦は、天皇杯3回戦を挟んで、大分とのホームゲームを迎える。粘り強く勝点を積み重ね、優勝争いに食い込みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 16 マテウス
貴重な時間に得点できて良かったです。ゴールシーン全体を見てほしいのですが、ノリがボールを持ったときに、トミが相手を引っ張ってスペースを空けてくれました。素晴らしいビルドアップからフィニッシュまでいけたと思いますし、結果につながったことでチームとしても自信が生まれました。
石井さんが言うように、我々の目標はタイトルです。今日、シーズン後半戦の良いスタートを切ることができましたので、この勢いを次も、その次も続けて、まずは7月を全勝できるように努力していきたいです。
石井さんが言うように、我々の目標はタイトルです。今日、シーズン後半戦の良いスタートを切ることができましたので、この勢いを次も、その次も続けて、まずは7月を全勝できるように努力していきたいです。
MF 20 酒井 宣福
対面の相手がドリブルを仕掛けてくると分かっていた分、中に行かせないように意識し過ぎてしまいました。もう一歩、寄せることが必要だったと思います。
攻撃に関しては、互いの感覚が合ってきて、全員が良いポジションでボールを受けられるようになってきました。
苦しい展開の中で勝ち切る力は足りなかったので、勢いを持って逆転できたのは大きなプラスになります。もちろん失点しないことを前提に、チームとしてアグレッシブにプレーしたいです。
攻撃に関しては、互いの感覚が合ってきて、全員が良いポジションでボールを受けられるようになってきました。
苦しい展開の中で勝ち切る力は足りなかったので、勢いを持って逆転できたのは大きなプラスになります。もちろん失点しないことを前提に、チームとしてアグレッシブにプレーしたいです。
MF 39 嶋田 慎太郎
1-1の状態での交代出場だったので、逆転して勝ちにいくためにも、自分が入って流れを変えてやろうと思っていました。僕自身は直接的に絡んでいませんが、自分のサイドから立て続けに2点を挙げることができて良かったです。
ペナルティーエリア内までドリブルで侵入していったシーンのように、ゴールに向かって仕掛けていくプレーが僕の特長ですし、ああいった形をもっと出して、チームの勝利に貢献していきたいと思います。
ペナルティーエリア内までドリブルで侵入していったシーンのように、ゴールに向かって仕掛けていくプレーが僕の特長ですし、ああいった形をもっと出して、チームの勝利に貢献していきたいと思います。
そして、サイドの展開からトミと元紀が追加点を取ってくれたことで、そこからは守備の勢いが高まり、連動した守備ができるようになりました。しかし本来は、そうした戦いを前半からできれば良かったと感じた試合でした。
今日も、スタジアムに多くのアルディージャサポーターの方がいらしてくださいました。シーズン後半戦の最初の試合ということで、期待していただいた中で勝つことができて非常に良かったと思います。