J1参入プレーオフ 第1節
2018.11.25 [SUN] 13:00 NACK

大宮

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

東京V

  • 71' 平 智広
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 20 酒井 宣福
DF 50 畑尾 大翔
DF 2 菊地 光将
DF 6 河面 旺成
MF 28 富山 貴光
76'
MF 15 大山 啓輔
81'
MF 7 三門 雄大
MF 8 茨田 陽生
81'
FW 16 マテウス
FW 10 大前 元紀

控えメンバー

GK 22 笠原 昂史
DF 3 河本 裕之
DF 13 渡部 大輔
MF 17 横谷 繁
81'
MF 33 奥抜 侃志
76'
MF 24 ダビド バブンスキー
FW 9 ロビン シモヴィッチ
81'

監督

石井 正忠

スターティングメンバー

GK 21 上福元 直人
DF 23 田村 直也
DF 3 井林 章
DF 5 平 智広
DF 4 香川 勇気
MF 8 内田 達也
MF 20 井上 潮音
MF 33 渡辺 皓太
64'
FW 24 奈良輪 雄太
71'
FW 16 佐藤 優平
FW 11 林 陵平
74'

控えメンバー

GK 1 柴崎 貴広
DF 2 若狭 大志
74'
MF 17 李 栄直
64'
MF 38 梶川 諒太
FW 7 アラン ピニェイロ
FW 10 レアンドロ
71'
FW 29 森 俊介

監督

ロティーナ
試合詳細
7 シュート 7
6 GK 5
5 CK 3
10 直接FK 16
1 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

高山 啓義

副審

福岡 靖人

副審

竹田 明弘

第4の審判員

武部 陽介

入場者数

11,858人

天候

晴、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

13.3℃/57%

HIGHLIGHT

J1復帰ならず。プレーオフ初戦でセットプレーに泣く
たった一試合で、その後の立場が決まる。J1復帰を懸けた戦いを続けられるのか、来シーズンもJ2で戦うことになるのか。J1参入プレーオフに臨むのは、クラブとして初めてのこと。プレーオフの緊張感は、第三者として接するのと当事者として臨むのとは大違いだ。

出場が決まってからの1週間、気持ちが落ち着かなかったファン・サポーターの方も多いことだろう。J1復帰には基本3連勝が必要と、厳しい条件だ。ただし、リーグ最終節で5位に浮上したため、1回戦はホームのNACK5スタジアム大宮で、引分けでも2回戦に進める条件となった。

石井監督は、大前とマテウスの2トップとし、右サイドハーフには富山を起用した。3バックの外側にウイングバックを置く、東京Vの攻撃の起点はサイド。そこでプレッシャーを掛けたかった。しかし、相手の3バックに前線から圧力を掛けられず、序盤からボールを支配された。大前が「ある程度、守備重視というのはあったけど、奪った後にボールを失う回数が多く、タイミングも早過ぎた」と話したように、押し込まれて波状攻撃を受けた。

それでも、耐えた。18分に内田が警告を受けた場面では、三門が自陣でスペースを埋めながら、前方に飛び出してインターセプトする好プレーを見せた。状況が好転しない中で、石井監督は守備時の布陣を変更。大前、富山の2トップに変え、マテウスを左サイドへ移した。三門が前線のプレスに加わって前への圧力を増し、相手が余裕を持って攻撃する展開に歯止めを掛けた。

苦しんだが、前半は想定内の展開だった。すると59分に状況が変わる。内田が2度目の警告で退場となり数的優位となったが、これがかえって相手に思い切りの良さをもたらした。71分、カウンターを阻止して右サイドでFKを与えると、佐藤のキックを平に頭で合わされて失点。リードした相手が守りに入り、一転してボールを保持して攻める展開になった。

石井監督は、76分に奥抜を投入してサイドの仕掛けを強化。81分には横谷とシモヴィッチを投入してパワープレーを展開し、目安6分のアディショナルタイムでは2度の決定機を迎えた。90+2分、大前が左からゴール前へ送ったボールに相手GKが飛び出したが触れず、シモヴィッチが折り返して酒井が頭で合わせたが、カバーに入ったDFにギリギリで防がれた。さらに90+4分、左からのクロスを酒井が折り返し、シモヴィッチが人垣の中で巧みなトラップからシュートを放ったが、左ポストに嫌われた。その後も懸命に攻めたが及ばず、タイムアップの笛が鳴り響いた。

難しい試合だったが、引分け以上の条件をクリアできなかった結果から目を背けることはできない。「相手が10人の試合で2敗目。戦い方が難しくなる部分もあったけど、同じ場所で何度もFKを与えてはいけなかった。シーズンを振り返ってみると、全員がハードワークをスタンダードにできていたか、クエスチョンが付くところや甘さもあった。今日の敗戦を忘れずに、イチからやり直したい」。三門は、現実を正面から受け止めて前を向いた。

2018シーズンの戦いは、ここで終わってしまった。しかし、J1復帰を目指す戦いは来シーズンも続く。今シーズンの悔しさを糧に、チームはまた次の一歩を踏み出す。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 石井正忠
今日も多くのファン・サポーターの皆さんがNACK5スタジアム大宮に応援にかけつけて一緒に戦ってくれたのですが、結果を出せず本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 
リーグ戦の順位からJ1復帰のチャンスが巡ってきた状況でのプレーオフ1回戦で、しっかり勝って次に進みたかったのですが、このような良い雰囲気をつくってもらいながら、選手たちにそれに負けないようなパフォーマンスを発揮させることができなかったのは私の責任ですし、非常に悔しい思いと残念な思いが残る試合でした。
選手コメント
DF 2 菊地 光将
もう少し自分たちでつなぐことができれば良かったですし、相手にボールを持たれている時間もありましたが、逆にカウンターからチャンスを作ることができると思いながらプレーしていました。終盤は押し込みましたが、勝ち上がるために必要だった得点を奪うことはできませんでした。

プレーオフを勝ち抜き、J1昇格をつかみ取ることができずに残念です。
MF 8 茨田 陽生
一年間、良いときも悪いときも応援してくれて、ありがとうございました。これが現実だと思うので、しっかり受け止めていきたいと思います。

なかなか自分たちの形が作れませんでした。苦しい状況で相手の攻撃に対して受け身になってしまうという悪い部分が出てしまいましたし、相手が一人少なくなってもボールを持たれていました。

来年もJ2で戦うことが決まってしまい、気持ちを切り替えるのは難しいと思いますが、引き続き応援してもらえると嬉しく思います。
FW 10 大前 元紀
点を取ってチームを勝たせるということができず自分の力の無さを感じています。

0-0で良いという考えは誰もなかったと思いますが、なかなかボールを奪うことができなかったですし、独特な雰囲気の中で行われた試合で簡単にボールを失うシーンも多かったと思います。

勝たないといけない試合、最低でも引分けにしないといけない試合で、結果を残すことができず本当に申し訳なく思います。今年は得点王を取りましたが、チームを優勝や自動昇格に導くことができずに責任を感じています。

大宮はJ1にいるべきクラブだと思いますし、今日のスタジアムの雰囲気もJ1のものでした。応援してくれたサポーターの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
MF 33 奥抜 侃志
得点を奪うことを期待されて投入されたと思うので、まだまだ努力が足らないと感じました。相手の守備は引いていたので、自分の特長である仕掛けるプレーやワンツーを使って崩すことができればと考えていました。緊張はありませんでしたし、ただ勝利をつかみ取りたい一心でしたが、自分がそういう存在になれずに残念です。

良い準備をして、来年は結果も内容も伴うサッカーをしてサポーターの皆さんにJ1昇格を届けたいです。
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