明治安田生命J2リーグ 第38節
2019.10.27 [SUN] 13:00 タピスタ

琉球

  • 2' 上里 一将
  • 48' 山田 寛人
2 - 3
1 前半 2
1 後半 1

大宮

  • 18' フアンマ デルガド
  • 43' 茨田 陽生
  • 87' ロビン シモヴィッチ
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 23 石井 綾
DF 21 上原 慎也
DF 4 岡﨑 亮平
DF 33 福井 諒司
DF 5 徳元 悠平
MF 36 風間 宏矢
86'
MF 20 上里 一将
MF 6 風間 宏希
88'
MF 13 河合 秀人
FW 14 上門 知樹
FW 9 山田 寛人

控えメンバー

GK 17 積田 景介
MF 8 小松 駿太
MF 10 富所 悠
MF 11 田中 恵太
MF 19 越智 亮介
MF 25 金 成純
88'
MF 34 ハモン
86'

監督

樋口 靖洋

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 50 畑尾 大翔
DF 3 河本 裕之
DF 45 櫛引 一紀
MF 5 石川 俊輝
82'
MF 7 三門 雄大
MF 18 イッペイ シノヅカ
MF 8 茨田 陽生
MF 33 奥抜 侃志
74'
MF 20 酒井 宣福
FW 22 フアンマ デルガド
48'

控えメンバー

GK 32 加藤 有輝
DF 4 山越 康平
DF 13 渡部 大輔
MF 26 小島 幹敏
MF 11 ダヴィッド バブンスキー
82'
FW 9 ロビン シモヴィッチ
48'
FW 28 富山 貴光
74'

監督

高木 琢也
試合詳細
9 シュート 15
10 GK 5
2 CK 6
8 直接FK 9
2 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

柿沼 亨

副審

勝又 弘樹

副審

中澤 涼

第4の審判員

蒲澤 淳一

入場者数

8,002人

天候

曇のち雨、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

26.3℃/50%

HIGHLIGHT

シモヴィッチの芸術的なゴールで競り勝つ!
明治安田生命J2第38節は、クラブ史上初の沖縄県でのリーグ戦となる。琉球には前回対戦で3-4の苦杯をなめた。もっともそれは、第2節のことである。シーズン開幕当初から、両チームとも陣容を変えている。この試合の参考資料にはならないだろう。

先発には変更点があった。ここまで全試合フルタイム出場を続けてきた河面が出場停止で、畑尾が7月13日の第22節・鹿児島戦以来の先発に名を連ねる。3バックは右から畑尾、河本、櫛引の並びだ。

第32節・横浜FC戦を最後に先発から外れていた石川は、5試合ぶりにスタートからピッチに立つ。奥抜は2試合ぶりの先発だ。ベンチに控える7人では、5月26日の第15節・柏戦で負傷交代した山越が、約5カ月ぶりにメンバー入りを果たした。

前節の徳島戦は2度のビハインドをはね返したものの、2-3で競り負けた。J1自動昇格を果たすには、何としても勝点3をつかまなければならない。

試合はいきなり動く。キックオフ直後の2分、直接FKを決められてしまった。14分にも際どいシーンを作られるが、ここはGK笠原がストップする。

アウェイのスタンドをオレンジ色に染めるファン・サポーターが、この試合最初の歓喜に包まれたのは18分だ。茨田のパスを受けた右ウイングバックのシノヅカが、縦へ切り込んでグラウンダーのクロスを供給する。ニアサイドへ走り込んだフアンマが、相手のマークを物ともせず右足のワンタッチシュートで合わせた。

1-1の同点としてからは、しっかりと主導権を握った。29分、茨田のスルーパスから、奥抜が至近距離で右足を振り抜く。GKにはじかれたセカンドボールには、フアンマがすかさず反応して狙った。41分にはシノヅカの右CKから、酒井がヘディングシュートを放つ。

相手ゴールに迫っている中で、43分に追加点が生まれた。右サイドからシノヅカがロングスローを入れ、フアンマがヘディングシュートを浴びせる。相手GKにはじかれたボールはクリアされるものの、三門が回収して茨田へつなぐ。ペナルティエリアすぐ外のほぼ正面から放たれたコントロールショットが、鮮やかにネットを揺らしたのだ。茨田は今シーズンのリーグ4得点目だ。

2-1で後半を迎えたが、すぐにまたスコアが動く。得点を挙げたのは、大宮ではない。右サイドをドリブルでえぐられ、懸命に身体を投げ出す笠原の目前で同点ゴールを決められてしまった。その直後、フアンマが退いてシモヴィッチが投入される。勝点3奪取へ、どん欲に攻撃を仕掛けていく。

62分、相手陣内でインターセプトした茨田がドリブルで持ち込む。ペナルティエリア内からシュートするが、相手DFにブロックされた。直後の左CKでは、酒井が相手のマークを振り払って左足で合わせる。しかし、勢いを欠いたシュートはクリアされてしまった。

69分、琉球に決定機を許す。ペナルティエリア正面すぐ外で相手をフリーにしてしまう。失点につながりかねないシーンだったが、シュートは左ポストにはじかれた。

74分、高木監督が2枚目のカードを切る。奥抜がベンチへ下がり、富山が第32節以来の出場を果たす。これに伴って、システムが3-4-2-1から4-4-2となる。3バックに酒井が加わって4バックを形成し、茨田が2列目左サイド、シノヅカが同右サイドを担当。2トップはシモヴィッチと富山だ。

82分にはダブルボランチの一角を務めてきた石川が下がり、バブンスキーが3人目の交代選手として送り込まれる。背番号11は2列目の左サイドに入り、茨田がボランチへスライドした。

後半途中から雨が降り出す中、沖縄までかけ付けたファン・サポーターの声援がピッチに降り注ぐ。果たして87分、この試合3度目の、そして勝利を決定づける歓喜が訪れた。

左サイドからドリブルで持ち込んだバブンスキーが、ライナーのクロスを入れる。これをDFの前へ走り込んだシモヴィッチが、右足アウトサイドで流し込んだのだ。背番号9の芸術的なボレーが決勝点となり、アウェイで貴重な勝点3をもぎ取った。

苦しんだ末につかんだ勝利は、チームに勢いをもたらす。首位の柏をホームに迎える次節へ弾みをつける意味でも、価値ある勝利と言えるはずだ。

(総評:戸塚啓/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 高木琢也
大勢のサポーターが遠方まで駆けつけてくださって、その声援が最後まで選手たちに伝わったゲームだったと思います。

今日のゲームに向けてもちろん琉球のスカウティングはしっかりしましたし、順位は関係なく、非常にチームとして機能している印象でした。一番難しくしてしまったのは、前後半の立ち上がりの失点がすべてだと思います。どうしても先に点を取られてしまうと、普段やりたいことが中々できなかったり、慌ててしまうシーンがあったりするのですが、なんとか同点に追いついて逆転して勝ち越してくれました。勝点3が取れたことについてはよかったなという印象です。

もっともっとチームとしてオフェンスもディフェンスもオーガナイズしながら、ボールの連動性、人の連動性が必要だと思います。失点が多い分、攻撃につなげるシーンを作れなくなる時間帯もありましたので、そこは次のゲームに向けてしっかりと準備をしたいです。

本当に多くのサポーターが駆けつけてくれて勝点3を取ることができたので、非常に感謝しています。
選手コメント
MF 8 茨田 陽生
ミカさんが丁寧にパスをくれ、イメージ通りのシュートを決めることができました。毎試合、得点につながるプレーにこだわっているので、結果を残せて良かったです。逆転勝ちした水戸戦は自信になっていて、僕たちは確実に得点できると感じています。だからこそ失点後も慌てることなく、逆転することができました。ただ、失点は反省しなければいけません。全員で意識を高めたいです。

目標は優勝してJ1に戻ることです。目の前の相手に勝ち続けることでチャンスが来ると思いますので、モチベーション高く戦い続けたいと思います。
FW 9 ロビン シモヴィッチ
全員で90分間しっかりと最後まで戦うことができ、勝利することができて非常にうれしいです。自分自身もハードワークすることができました。最後に得点を決められたことも大きな喜びです。決勝点の場面は一瞬、何が起こったのか分かりませんでしたが、状況を理解した直後に体の中から歓喜があふれ出てきました。

多くのファン・サポーターの方が応援に来てくださり、感激しています。今日も本当にありがとうございました。次の柏戦は非常に重要な試合です。勝点3をつかめるように、良い準備をしたいと思います。
DF 50 畑尾 大翔
クラブとして良い準備をしてきた中、勝たなければいけない試合でした。選手同士でも、苦しいときこそ声を出して、エネルギーを出して戦おうと話していました。『今は何をしなければいけないのか』を全員で意識を合わせながら戦い、勝利することができたのは収穫です。

沖縄まで多くの方が来てくださり、終盤のきつい時間帯に雨が降った中でも、大きな声援を送り続けてくださいました。本当に力になりました。僕は復帰してからアウェイでしかプレーしておらず、またNACKの声援を受けて戦いたいと頑張ってきたので、次もぜひ、スタジアムに足を運んでいただければ幸いです。
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