さいたまシティカップ
2020.2.9 [SUN] 13:00 NACK

大宮

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

クラブ・ナシオナル

  • 52' ティアゴ ベシノ
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 42 山越 康平
DF 3 河本 裕之
DF 6 河面 旺成
MF 7 三門 雄大
MF 26 小島 幹敏
MF 18 イッペイ シノヅカ
MF 14 近藤 貴司
54'
MF 9 菊地 俊介
75'
MF 22 翁長 聖
FW 17 ネルミン ハスキッチ

控えメンバー

GK 21 加藤 有輝
DF 24 西村 慧祐
MF 39 嶋田 慎太郎
FW 37 髙田 颯也
75'
MF 10 黒川 淳史
54'

監督

高木 琢也

スターティングメンバー

GK 1 セルヒオ ロチェット
DF 3 レンソ オリウエラ
DF 16 ニコラス マリシャル
DF 26 アルマンド メンデス
MF 15 アイルトン コウゴ
MF 20 フェリペ カルバショ
MF 27 ホアキン トラサンテ
46*'
MF 32 エミリアノ マルティネス
FW 7 ブライアン オカンポ
63'
FW 18 セバスティアン フェルナンデス
63'
FW 29 ティアゴ ベシノ
63'

控えメンバー

GK 12 イグナシオ スアレス
MF 5 サンティアゴ カルタヘナ
46*'
MF 13 ルーカス サンセヴィエロ
MF 28 パブロ ガルシア
63'
FW 19 アルフォンソ トレッツァ
63'
FW 24 クリスティアン ドゥマ
63'
FW 30 アクセル ペレス

監督

グスタボ ムヌア
試合詳細
5 シュート 6
11 GK 10
8 CK 3
7 直接FK 3
2 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

家本 政明

副審

大塚 晴弘

副審

西尾 英朗

第4の審判員

大坪 博和

入場者数

7,442人

天候

晴、中風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

6.3℃/25%

HIGHLIGHT

南米の名門に敗戦。リーグ開幕へ、体感した課題
NACK5スタジアム大宮に、選手たちの息遣いが、ファン・サポーターの声援が戻ってきた。2020シーズン開幕を前にした「さいたまシティカップ」が行われ、ウルグアイの名門クラブ・ナシオナル・デ・フットボールと対戦した。

アルディージャは3-4-2-1のシステムでスタートした。GKは笠原で、3バックは右から山越、河本、河面が構成する。ボランチは三門と小島の組合せで、右ウイングバックにシノヅカが、左ウイングバックには翁長が入る。2シャドーは右に近藤、左に菊地で、1トップはハスキッチだ。

最初に相手ゴールまで迫ったのはアルディージャだ。5分、右サイドからのクロスを菊地がペナルティーエリア内で受けるが、シュートはしっかりとインパクトできない。

そこから先はリズムをつかみきれない時間が続く。17分には自陣でボールを失い、あわや失点という場面を招いた。

「ディフェンスラインや中盤で引っかかることが多く、組み立てがうまくいっていない印象があった」と菊地が振り返ったように、もったいないミスやボールロストが連鎖するが、これについてはナシオナルにも触れるべきだろう。

現ウルグアイ王者は、先発メンバーの平均年齢が22.27歳という若い編成ながら、一人ひとりがボールを奪い取る力を持ち、ボールを失わない力も備えていた。なおかつ、前線から連動したプレスを仕掛けてきた。

「プレッシャーの速さや単純に走るスピードを取っても、Jリーグとの違いを正直に言って感じました」という三門の肌触りは、対戦相手のクオリティーを言い当てている。

それでも36分、アルディージャは相手ゴールへ迫る。菊地のパスを受けたシノヅカが右サイドを突き、ゴール前へグラウンダーのクロスを供給する。走り込んだハスキッチはDFのタックルを受けて倒れたが、PKにはならなかった。

0-0で迎えた後半は、序盤からスタンドが沸く。49分、翁長が左サイドから鋭いクロスを入れる。ゴール前にはハスキッチと近藤が詰めていたが、二人が重なり合うことになり得点には至らない。逆に52分、左サイドからのクロスをベシノに頭で合わせられ、アルディージャはビハインドを背負う。

失点直後の54分、近藤に代わって黒川が投入される。前半に比べればボールを保持する時間は増えたが、パスの出し手と受け手のイメージが微妙に噛み合わない。67分には小島の縦パスから菊地がペナルティーエリア内左でシュートへ持ち込むが、惜しくもGKの正面を突く。

ここで高木監督が動く。システムを4バックに変更するのだ。最終ラインが右から翁長、山越、河本、河面の並びとなり、シノヅカが右サイドハーフに、黒川が左サイドハーフに入る。75分には菊地が退いて髙田が起用され、ハスキッチと2トップを組んだ。

69分、すぐに決定機が生まれる。右サイドからのクロスからハスキッチがヘディングで狙うと、シュートは際どくバーを超えていった。

76分には髙田がドリブルで持ち込み、ハスキッチとのパス交換からペナルティーエリア内まで入り込んでいく。システム変更をきっかけとして、攻撃は活性化された。89分にはシノヅカがゴール正面から右足ミドルを浴びせる。ゴールの予感は確実に漂っているものの、同点に持ち込む前に試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

プレシーズンマッチとはいえ、勝利を求めて戦った。それだけに、試合後の高木監督と選手たちは「悔しい」と口をそろえた。一方で、この日のゲームに確かな意味を見出していたことも共通する。

新加入の近藤は、「連係を含めて、もっと距離感を近づければいいのでは」と修正点をあげた。シノヅカは「ポゼッションしようとしている中で、ボールを持つ時間は増えてきたと思う」と話す。

フル出場したハスキッチも、「どんな選手がいて、どんなプレーをするのかは分かってきたし、フィジカル的にも90分プレーできる準備は整っている」と語る。キャプテンの三門は、「反省点はありますけれど、前向きに考えて開幕へ向けてやっていけたらいい」と振り返った。

インテンシティーの高いゲームをこのタイミングで経験したことで、フィジカル的にもメンタル的にも磨かれたのは間違いない。2月23日(日)の明治安田生命J2リーグ開幕へ向けて、チームは確かなプロセスを踏んでいる。

(総評:戸塚啓/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 高木琢也
プレシーズンマッチではありますが、勝てなかったことは残念です。それでもリーグ戦の前にこのような国際試合を選手たちが経験できたこと、また我々にとっては勝敗もそうですが、この試合でチームとしても個人としてもいろいろなことを試せたので、非常に大きな意味のあるゲームだったと思います。

本来はもっとボールをしっかり止められたり、もっと時間があっていろいろなプレーができたと思いますが、そのあたりは国際試合の経験を積んでいないといけないですし、間合いのところや、ちょっとしたコントロールで足下に来られたりするようなミスが少し多かったです。チャンスの時にしっかりシュートまで持って行く、決めるというところが課題ではありますが、狙いを持ってプレーできたことはよかったと思います。
選手コメント
MF 7 三門 雄大
JリーグやACLでも外国籍選手と対戦する機会がありましたが、南米の選手の球際の強さやプレッシャーの速さは、この年齢になって初めての経験で、大きな違いを感じました。今日は自分たちのミスでピンチを招く機会が多かったので、反省しないといけません。ただ、前向きに受け止めて、開幕に向けて準備していかなくてはいけないと思います。

寒い中、僕たちを後押ししてくれたファン・サポーターの皆さんには感謝しています。リーグ初戦は水戸でのアウェイゲームですが、多くの方々にかけつけていただき、一丸となって戦いたいと思います。
FW 17 ネルミン ハスキッチ
ナシオナルは非常に若い選手が多かったですが、良い選手が多く良いチームでした。ウルグアイのリーグでも、きっと良い結果を出せるでしょう。

私は初めてホームであるNACK5スタジアム大宮で、多くの方々の前でプレーすることができましたし、素晴らしいサポーターからパワーをいただける場所なのだと実感することができました。2月23日のリーグ開幕まで、あと2週間となりました。私たち外国籍選手も含めて、できる限り多くの時間を一緒に過ごし、チーム全員の団結力を高めていきたいと思います。

開幕戦でも今日以上の情熱的な応援をしていただき、一緒に良い結果につなげたいと思います。
MF 22 翁長 聖
まず、試合に勝てなかったことが悔しいです。もちろん課題が見えましたし、一方で収穫もあった試合だったと思います。ナシオナルの選手たちのようなアグレッシブさや強さを、シーズン開幕前のこのタイミングで経験できたことは良かったです。

NACK5スタジアム大宮はピッチと観客席がすごく近く、ファン・サポーターの皆さんとの距離も近いですし、あらためてすごく良いスタジアムだと感じました。リーグ戦の開幕に向けて、もっとチームメートとコミュニケーションを取って、細かい部分をすり合わせていきたいです。
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