Jリーグ ディビジョン1 第5節
2013.4.6 [SAT] 14:00 味スタ

F東京

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

大宮

  • 78' ズラタン
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 20 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 加賀 健一
85'
DF 6 太田 宏介
MF 4 高橋 秀人
MF 8 長谷川 アーリアジャスール
MF 38 東 慶悟
82'
MF 11 李 忠成
53'
MF 49 ルーカス
FW 9 渡邉 千真

控えメンバー

GK 1 塩田 仁史
MF 7 米本 拓司
53'
MF 17 河野 広貴
MF 27 田邉 草民
MF 32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ
85'
MF 36 三田 啓貴
82'
FW 13 平山 相太

監督

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 30 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 8 下平 匠
MF 13 渡邉 大剛
79'
MF 6 青木 拓矢
MF 23 金澤 慎
MF 9 チョ ヨンチョル
87'
FW 28 富山 貴光
83'
FW 11 ズラタン

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 34 片岡 洋介
87'
DF 26 村上 和弘
DF 27 今井 智基
79'
MF 7 上田 康太
MF 25 宮崎 泰右
FW 32 長谷川 悠
83'

監督

試合詳細
10 シュート 7
9 GK 9
5 CK 2
12 直接FK 8
1 間接FK 11
0 PK 0
試合データ

主審

前田 拓哉

副審

戸田 東吾

副審

前之園 晴廣

第4の審判員

塚田 健太

入場者数

13,859人

天候

曇のち雨、中風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

18.0℃/58%
ズラタンが決勝点、敵地で勝負強さを証明
J1第4節から第6節までは、水曜日にヤマザキナビスコカップを挟んで5連戦というタイトなスケジュールとなっている。アルディージャは、リーグ戦第4節で鹿島に勝利、カップ戦でも横浜FMに勝利。連戦前のカップ戦も湘南に勝っている。J1第5節、アルディージャは公式戦4連勝をかけて敵地・味の素スタジアムに乗り込んだ。

前半、アルディージャは敵陣へボールを持ち運んだが、ラストパスの精度を欠いてシュートを打ち切れない場面が続いた。6分、左サイドでチョ ヨンチョルが渡邉とのコンビネーションでゴール前へ抜け出したシーンは相手の守備陣を崩していたが、わずかにラストパスに追いつけなかった。守備では高いカバーリングの意識で難をしのいだ。25分、最終ラインでパスをつないだ場面で菊地が強襲されてFC東京の李にゴール前へ持ち込まれたが、必死でカバーに入った金澤がスライディングでシュートを阻んだ。直後の26分、今度はアルディージャが富山のポストプレーから金澤が右へ展開し、渡邉のクロスにズラタンが飛び込んでチャンスを演出。前半終了間際には、FC東京がクロスから好機を作り出した。拮抗した展開の中、互いに一瞬の好機を逃すまいと攻撃を仕掛け合った。

前半はほぼ互角だったが、後半に入ると相手に主導権を握られる時間が続いた。それでも選手たちに焦りはなかったようだ。富山は「相手がボールを持つ時間が長く、相手を追うときに体がきつかった。でも、それを怠ったらやられてしまうし、チーム全体が守備から始める意識を持っている」と優先順位に迷いのなかったことを明かした。また、下平は「シュートまで持ち込めずに取られてしまう場面もあったのは反省点。でも、後半は疲れもあったし、雨が降っている状況だったので、無理に中盤でパスをつなぐとピンチにもなり得る。状況に合わせた戦い方をしようとみんなで話していた」と冷静に耐えしのいでいた状況を振り返った。そして、厳しい展開の中でもゴールを狙いに行けるのが、今のアルディージャの強みだ。58分、高橋がボール奪取からドリブルで持ち上がり、横パスを受けた富山がシュート。しかし、相手GKの好守に阻まれた。64分にはGK北野のロングパスからセカンドボールを拾った渡邉が低いアーリークロスをゴール前へ供給。ズラタンがダイレクトで合わせたが、今度はシュートがわずかにゴールの枠を外れた。1点勝負の気配が強まる中、勝負を分けたのは一つのセットプレーだった。78分、アルディージャは左サイドで得たFKで「ゴンちゃん(相手GK権田)がよく前に出てくるのは分かっていたので、マイナス気味に蹴った」という下平のクロスボールをズラタンが合わせてゴール。その後は今井、長谷川を投入して運動量を上げ、最後は片岡が最終ラインに入って5バックとなる鉄壁の布陣でゴールを死守した。

互角の展開から勝点3を奪える勝負強さを見せつけた試合だった。青木は試合後に「以前は内容が良いのに勝てないことが多かった。でも、今は勝負強さが出てきていると思う」と手ごたえを話した。次戦は、ヤマザキナビスコカップで甲府と対戦する。公式戦5連勝でさらに波に乗りたい。

(総評:平野 貴也/写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 ベルデニック
結果だけではなく、選手たちの頑張り、非常にアグレッシブな姿勢、また、プレーの内容では前半の戦いぶりに非常に満足しております。
 
選手たちには試合前に2つの話をしました。1つは今日のアグレッシブな戦いで負けず、自分たちが激しい戦いを挑むということ、もう1つは攻守両面でプレーの質にこだわっていこうということです。半年前の我々では、今日のような試合展開では勝つことは難しかったかもしれません。今では、こういった試合をしっかり勝利に結びつけることができるようになりました。
 
今日はプレーの激しさや泥臭さで負けないことはもちろん大事でしたが、サッカーで一番重要なことは「プレーをする」ことです。攻撃においては自分たちが主導権を握りボールをテンポよく動かすことで、相手チームは混乱しミスが起きます。今日も相手を揺さぶり意図的に崩すというところではかなりいい形が作れましたが、最後の締め括り…ゴールに結びつけるラストパスやシュートの精度は、少し欠けていたかもしれません。
 
後半は相手がさらに前掛かりになって攻撃を仕掛けてきたことに対し、我々も対抗しましたが、相手のほうが切り替えや球際では速く、マイボールになってもうまくボールを動かせませんでした。先日の(ヤマザキナビスコカップの)横浜FM戦の後半と、少し似たような状況でした。本来なら、相手が前掛かりになってくることを利用して、カウンターにつなげなければいけませんが、そうした点はうまくいきませんでした。ただ、非常にいい組織的な守備ができていたので、相手に簡単に崩されることはありませんでした。
 
ただ、我々が目指しているのは、前半も後半も、90分間を通してしっかり試合を進めていくことです。今はJ1リーグ戦とヤマザキナビスコカップ、水曜日と土曜日というタイトなスケジュールなので、我々が本来やるべきことが90分間できないということは、否めないところです。

Q:ズラタンと富山の2トップでスタートした理由は?
ズラタンは、けがというか腰に少し問題もありましたが、基本的には体が休めている状態、よりフレッシュな状態なので先発させようと考えました。長谷川に関してはここまで3試合出場していてフレッシュな状態ではなかったので、よりフレッシュな富山を先発に起用しました。

Q:先制した後、残り時間どう守っていこうと考えたか?
まず、彼らが我々に対しどう攻撃を仕掛けてくるのか、しっかり見て判断しないといけないと思いました。また、試合の終盤に差し掛かっていましたので、体力的に90分持たない選手が誰かということも見ていきました。そしてまず両サイドハーフに守備的な選手を入れて、プレーの安定化を図りました。
 
そういった分析はしましたが、我々がもっといいチームになっていくためには、相手のパワープレーや前掛かりの攻撃に対しても、しっかりボールをつなぎ、相手のプレスをはがし、マイボールの時間を増やすということができるようにならなければいけません。そうなれば、我々は本当に優勝できるぐらいのチームになっていく可能性があると思います。

Q:「半年前なら勝つのは難しかった」と言ったが、勝てるようになった理由は?
理由は1つだけではなく、いろいろな要素が絡み合い、1つのものが出来上がりつつある、と感じています。選手やコーチングスタッフだけではなく、クラブに関わる全員が同じ方向を向いて自分たちの仕事をしっかりと全うしている、というのは大きな理由の1つです。
 
私が監督に就任した際、どういうプレーを目指すべきかというプレーモデルを明確に設定し、それに従って、どのようなトレーニングプロセスを経ていくかというプログラムを組みました。その過程ではなかなか勝てないこともありましたが、そういう時期でも選手たちは、日々真面目にしっかり集中してトレーニングに取り組んでくれました。その結果、少しずつですがチームとしての成長を感じていますし、それが今、結果として表れているのだと思っています。
選手コメント
FW 11 ズラタン
Q:けが明けでの先発出場だったがコンディションは?
確かに万全な状態ではありませんでした。ただ、自分で今日の試合は「できる」と判断しましたし、ピッチに立った以上はチームの助けになるために全力を尽くさなければなりません。そういう強い気持ちを持って試合に入ることができました。

Q:得点シーンを振り返って。
非常にいいセンタリングが上がってきましたし、シュートを打つ瞬間にGKが前に出ているのも見えました。難しいゴールだったとは思いますが、決まってくれて非常にうれしかったですし、何よりもそのゴールで勝てたことが非常にうれしいです。

Q:今後も短い間隔で試合が続くがどんな気持ちで戦っていきたいか?
タイトなスケジュールではありますが、うちのチームにはいい選手が揃っています。その時の調子や状況で、誰が出ても同じプレーができ、そして結果を残すこともできるので、とてもいいチームになってきていると思います。
GK 1 北野 貴之
Q:前半は我慢の時間が続いたがどんなことを意識したか?
FC東京のペースもありましたが、前半から受け身ではなくアグレッシブに、走力で、そして気迫で戦い切ったことが、今日の大きなポイントだったのではないかと思っています。

Q:終了間際のビッグセーブは素晴らしかったが?
最後はピッチも濡れて難しい場面でした。ですが、フィールドプレーヤーが体を張ったプレーを見て、僕も感情が刺激されました。チームみんなの思いが伝わり、そしてサポーターの皆さんの応援が届いた中でのプレーでした。

Q:これで連続無敗記録は16試合となったが?
最近よくそれを言われますが、僕たち自身はもっと上を目指している中で、その過程で数字が続けばいいと思っています。今日の試合でも、もっと良くできるパフォーマンスがありました。それを個々に反省して次に生かす、そしてまた勝利に貪欲に戦う…、その繰り返しが、気づいた時に大きな成果になると思います。

Q:サポーターにメッセージを。
先日の(ヤマザキナビスコカップの)横浜FM戦も、平日のアウェイゲームにも関わらずたくさんのサポーターの皆さんが来てくれました。その試合に勝って、みんなで勝利の歌を歌って、サポーターの皆さんがとても喜んでくれたのを知って、今日もそれを歌いたいと皆さん詰めかけてくださったと思うんですね。雨の中でも最後まで応援してくださった皆さんと共に勝ち取った勝点3だと思うので、本当に感謝しています。
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