明治安田生命J2リーグ 第32節
2020.11.8 [SUN] 14:00 NACK

大宮

  • 58' 菊地 俊介
1 - 2
0 前半 1
1 後半 1

甲府

  • 34' ドゥドゥ
  • 90+5' 内田 健太
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 43 山田 将之
DF 50 畑尾 大翔
DF 24 西村 慧祐
DF 42 山越 康平
MF 26 小島 幹敏
MF 7 三門 雄大
MF 45 青木 亮太
59'
MF 9 菊地 俊介
87'
MF 10 黒川 淳史
67'
MF 22 翁長 聖

控えメンバー

GK 40 フィリップ クリャイッチ
DF 4 ヴィターリス マクシメンコ
DF 25 高山 和真
67'
MF 29 川田 拳登
MF 41 小野 雅史
59'
FW 17 ネルミン ハスキッチ
FW 28 富山 貴光
87'

監督

高木 琢也

スターティングメンバー

GK 31 岡西 宏祐
DF 3 小柳 達司
DF 8 新井 涼平
DF 20 中塩 大貴
78'
DF 39 内田 健太
MF 6 野澤 英之
MF 14 武田 将平
MF 21 荒木 翔
86'
FW 16 松田 力
FW 11 泉澤 仁
90+7'
FW 10 ドゥドゥ
78'

控えメンバー

GK 33 小泉 勇人
DF 4 山本 英臣
78'
DF 40 メンデス
MF 7 中山 陸
FW 18 太田 修介
90+7'
FW 17 金園 英学
78'
FW 9 ラファエル
86'

監督

伊藤 彰
試合詳細
6 シュート 12
5 GK 9
6 CK 8
14 直接FK 11
2 間接FK 1
0 PK 1
試合データ

主審

井上 知大

副審

竹田 明弘

副審

藤澤 達也

第4の審判員

酒井 達矢

入場者数

3,876人

天候

曇、無風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

22.2℃/36%

HIGHLIGHT

数的不利で果敢に勝利を目指すも、土壇場で決勝点を許す
試合前のNACK5スタジアム大宮は、大きな期待に満ちていただろう。北九州をアウェイで撃破した前節は、内容的にも高く評価できるものだったからだ。5連戦の3試合目となるこの明治安田J2第32節で、第22、23節以来となる連勝を飾りたい。

立ち上がりは悪くなかった。開始早々に右サイドの背後を取られたものの、4分に西村のロングフィードから山田が右サイド深くを突く。9分には山田の縦パスから菊地が右サイドを抜け出し、ペナルティエリア内からシュートを放った。

その後もディフェンスラインの背後を狙っていく。西村、畑尾、小島らのパスに合わせて、菊地、黒川、青木、翁長、山田らが動き出す。彼らが競り合ったセカンドボールは三門らが素早く回収し、さらに攻撃へつなげていった。

26分には黒川の右CKから、ファーサイドの山田がヘディングで折り返す。畑尾と西村が反応するが、押し込むことができない。相手ゴールを脅かしている中で34分、ドゥドゥに先制点を奪われてしまう。前半は0-1で折り返した。

後半は前半以上にパワーを注いで試合に入った。相手の背後を突く意識を継続しながら、甲府のゴールをこじ開けたのは58分だ。

左サイドの翁長がワンタッチで前線へパスを出すと、相手DFがクリアしたボールを黒川が収める。黒川がゴール前の菊地へスルーパスを通す。ペナルティエリア内左から菊地が左足を振り抜くと、気持ちのこもった一撃がGKの左を破った。NACK5スタジアム大宮での得点は23節の水戸戦以来5試合ぶりで、菊地は加入後初ゴールだ。

同点に追いついてからも、主導権を握り続ける。ところが64分、山越がレッドカードを受けてしまう。ドゥドゥに反則を受けたことがきっかけに、数的不利に立たされることとなった。

高木監督がすぐに手を打つ。黒川を下げて高山を投入して3バックを維持する。それでも守りの時間が長くなってしまうが、守るだけではないのだ。10人でも攻める意思を、選手たちは明確に示していく。

70分にはピンチに見舞われる。最終ラインでのパス回しからボールを失い、PKを与えてしまう。ここで甲府に立ちはだかったのがGK笠原だ。泉澤のシュートを完璧に読み切り、スコアを1-1に保って流れを引き寄せる。

守備陣が踏ん張れば、攻撃陣は奮い立つ。74分、右サイドから持ち上がった山田のパスで、菊地がペナルティエリア内正面からの右足シュート。ボールはGKのセーブを許さないが、惜しくも左ポストに嫌われてしまった。

しかし、選手たちは足を止めない。セカンドボールに翁長が反応して相手のパスを引っ掛け、フォローした三門が攻め上がってきた高山を使う。ゴールライン際から高山がクロスを入れると、相手DFに当たったボールが今度はバーをたたいた。

ここから先は自陣での攻防が多くなる。それでも、全員が粘り強く身体を張り、甲府に得点を許さない。85分にペナルティエリア内から浴びた決定的なシュートは、GK笠原がガッチリとキャッチした。

後半アディショナルタイムには、87分に菊地と代わった富山がゴール前まで持ち込んでいく。スタンドと一体になって、最後まで勝点3を追い求めた。闘争心を前面に押し出したプレーが、数的不利を感じさせない内容を生み出していた。

それだけに……。90+5分の失点はあまりにも重い。1-2で敗れてしまった。

試合後の高木監督は、「もうちょっと私自身が意思表示をして、例えば勝点1でもOKなぐらいの指示を伝えられれば良かった。そこは自分自身が腹立たしい」と自らを責めた。前節に続いての気持ちのこもった戦いぶりを、次節以降につなげていきたい。

(総評:戸塚啓/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 高木琢也
選手たちは一人少ない状況でも最後まで頑張ってくれました。勝点3を取りに行った中での失点で、若干後手になった部分はあったかもしれません。僕自身も勝点3が欲しかったですが、一人少ない状況では同数のときと比べるとボールを運んだりランニングを含めて制限があったのかなと思います。

終わってから考えると勝点1でも欲しかった試合でしたし、悔いが残ります。前半にできなかった後方からのビルドアップも後半は少しずつ良くなってきて、自分たちがやりたかったシャドーが上手く絡むという場面も出せたと思います。自分自身の判断については悔しいですし、責任を感じています。
選手コメント
GK 1 笠原 昂史
チーム全体として前節同様にアグレッシブなゲームをしようという認識でしたが、それは体現できていたと思います。最後は勝ちに行った結果、ひっくり返されてしまいましたが、良いゲームだったのかなと思います。連戦でフィールドの選手たちは体力的にも精神的にも大変だと思いますが、アグレッシブなゲームができていますし、これを継続していきたいです。

なかなか結果が出ずサポーターの皆さんには申し訳ない気持ちです。今日も最後までサポートしてもらいましたし、僕たちは結果で応えるだけです。これからも変わらぬ応援をお願いします。
MF 9 菊地 俊介
逆転を信じてプレーしましたが、一人少なくなった後は戦い方も難しくなりました。後半に自分が2点目を取れるチャンスがありましたし、どちらに転んでもおかしくないゲームだったと思います。決めるべきときに決めないと難しいゲームになってしまうと改めて感じました。

だいぶ遅くなってしまいましたが初ゴールを決められたことは自信になりますし、ホームで、自分の生まれ育った地元で点を取れたことは嬉しいです。シャドーの淳史や亮太と良い関係でプレーできている感触がありますし、前線の3人でもっと点を取らなければいけないと思うので、もっと連携を高めていきたいです。
DF 25 高山 和真
試合自体が久しぶりだったのですが、スムーズに入れましたし問題はなかったです。NACKでのプレーはやはり力がみなぎりますしパワーをもらえるので、ホームでは大きなアドバンテージになると思います。一人少なかったのである程度相手にボールを持たれる展開になりましたが、守備では周囲の選手と声を掛け合いながら対応できました。

次は中2日でのアウェイゲームですが、しっかりと準備をして勝点3を持って帰ってきたいですし、山形のサポーターの皆さんにも頑張っている姿を見せたいです。
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