明治安田生命J2リーグ 第32節
2021.10.3 [SUN] 14:00 カンセキ

栃木

  • 57' 谷内田 哲平
1 - 3
0 前半 1
1 後半 2

大宮

  • 4' 西村 慧祐
  • 51' 菊地 俊介
  • 83' 河本 裕之
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 50 オビ パウエル オビンナ
DF 33 黒﨑 隼人
DF 5 柳 育崇
DF 36 乾 大知
MF 49 溝渕 雄志
MF 14 西谷 優希
83'
MF 25 佐藤 祥
MF 44 谷内田 哲平
69'
FW 32 畑 潤基
FW 31 豊田 陽平
60'
FW 34 有馬 幸太郎
83'

控えメンバー

GK 1 川田 修平
DF 20 三國 ケネディエブス
MF 10 森 俊貴
69'
MF 23 植田 啓太
83'
MF 41 松本 凪生
83'
FW 19 大島 康樹
FW 29 矢野 貴章
60'

監督

田坂 和昭

スターティングメンバー

GK 35 南 雄太
DF 8 馬渡 和彰
DF 3 河本 裕之
DF 24 西村 慧祐
DF 4 松本 大弥
MF 26 小島 幹敏
88'
MF 7 三門 雄大
MF 9 菊地 俊介
62'
MF 48 柴山 昌也
57'
FW 10 黒川 淳史
62'
FW 33 河田 篤秀
88'

控えメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 42 山越 康平
88'
DF 43 山田 将之
62'
MF 5 石川 俊輝
88'
MF 41 小野 雅史
57'
FW 34 佐相 壱明
62'
FW 27 中野 誠也

監督

霜田 正浩
試合詳細
12 シュート 5
4 GK 14
10 CK 1
10 直接FK 7
1 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

岡部 拓人

副審

金井 清一

副審

イ サンギ

第4の審判員

辛島 宗烈

入場者数

4,861人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

26.2℃/50%

HIGHLIGHT

西村のゴールで幸先よく先制、菊地、河本も決めて粘る栃木を突き放す
開放されたカンセキスタジアムとちぎのビジター席がオレンジ色に染まった。明治安田J2第31節は、勝点3差で14位の栃木とのアウェイゲーム。順位が近いチームとの6ポイントマッチだ。勝てば順位で上回れるだけに、確実に勝点3を持ち帰りたい。

試合はいきなり動いた。4分、栃木のCKからのカウンターだった。西村が相手のパスをインターセプトすると、そのまま前線に持ち込んだ。右にはたくと、馬渡から逆サイドに大きく展開。相手がクリアしたボールを柴山が素早く回収すると、DF二人を引き付けてスペースにパスを送る。走り込んでいたのは、最初にボールを奪ったDFの西村だった。落ち着いてゴール左隅に流し込み、早くも先制点を奪った。

その後はセットプレーからピンチを招いたが、ゴール前にブロックを築いて粘り強くボールをかき出した。奪ったボールは、河田、黒川をターゲットにして、素早く縦に展開。つなぎ役の三門も最終ラインまで下がってビルドアップに貢献した。菊地も前からプレッシャーをかけ、栃木に自由を与えなかった。

飲水タイムのあとは栃木がボールを支配する時間が長くなった。それでも大きなピンチを招かなかったのは、前からアプローチを仕掛けて栃木のパスコースを徹底的に封じていたからだろう。球際でも負けなかったし、GK南も声で守備陣を統率していた。前半を終えて、シュート数は栃木の「9」本に対してアルディージャは「1」本。CKは栃木の「8」本に対してアルディージャは「0」本。数少ないチャンスをものにしたアルディージャが1点をリードしたまま前半を折り返した。

後半もアルディージャ陣内でのゲームが続いた。前線で細かいパスをつないでディフェンスラインの裏を狙ってくる栃木に対して、守勢に回る時間が続く。流れが変わったのは51分だ。右サイドで馬渡が相手のパスをインターセプト。素早く前線の河田にくさびを打つ。落としたボールを黒川が前線へ浮き球のパス。馬渡がダイレクトでゴール前に流すと、走り込んでいた菊地がシュートを放った。鮮やかな連携から追加点を奪った。

57分に1点を取り返されたが、霜田監督はすぐに修正をかけた。柴山に代えて小野を投入。62分には、山田と佐相を同時に送り込んだ。しかし、その後は栃木の攻勢が続く。途中出場の矢野をターゲットにして、ゴール前に何度もボールを送り込んできた。さらに前からのプレッシャーで、ビルドアップを許さない。重苦しいムードを断ち切ったのは河本だった。83分、右からのCK。松本が蹴ったボールを河本が高い打点から頭で叩き込み、ゴールネットを揺らした。

3-1。残り時間を考えれば、落ちついてゲームを進めるだけだった。佐相が前線でうまく時間を使った。石川、山越を投入して守備を固めた。山越にとっては、地元である栃木で、悲願のJリーグ通算100試合出場だ。アディショナルタイムの6分も栃木の猛攻をしのいだ。相手のロングフィードをGKの南が収めた瞬間、試合終了のホイッスル。連勝で勝点3を上積みした。

栃木に押し込まれる時間も続いたが、3点を取って勝ち切ったことは大きな収穫だ。相手から攻撃の決め手を奪ったのも、全員の守備の意識が高かったことによる成果に他ならない。先制点を決めた西村も「スタートから出た11人もそうだし、途中から出た選手も自分のやるべきことをしっかりやっていた。チーム全員でつかみ取った勝利だと思います。来てくれたサポーターの皆さんにも勝利を味わって帰ってほしかった」と笑顔。チームの成長を感じさせる大きな勝利だった。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 霜田 正浩
アウェイでしたが本当に多くのサポーターが来てくれましたし、彼らの背中を押すためにも今日はどうしても勝ちたくて、彼らを勝って帰らせたくて、そのために選手たちが頑張ってくれました。

前節はホームで約4,500人のサポーターに背中を押してもらったので、今日は約900人が来てくれましたが、「今度は自分たちが彼らの背中を押してあげたい」と選手たちに話をしました。選手たちはその通りに栃木のパワープレーをことごとく跳ね返し、体を張り、自分たちの形で点を取るということをやってくれました。
選手コメント
DF 3 河本 裕之
最近は大弥が蹴るボールの質もわかってきましたし、その質が良いので、得点シーンはイメージ通りに落下地点に入れたかなと思います。

相手は空中戦が多いので、そこは割り切って我慢することを意識してプレーしました。競る選手とこぼれ球を拾う選手で役割を分担して対応できていたので、しっかり守れたと思います。

サポーターの皆さんの手拍子がすごく力になりましたし、それが勝利につながりました。ここからまた勝っていけるように、1試合1試合頑張ります。
MF 9 菊地 俊介
前半は押し込まれてなかなか自分たちのサッカーはできなかったのですが、そこで失点しなかったことは良かったですし、今は内容よりも結果が大事なので、今日のような難しいゲームで勝点3を取れたことはすごく大きいと思います。

自分の得点は時間帯も良かったですし、カズがスーパーなパスをくれたので、GKを見る余裕もありましたし、落ちついて決められたと思います。河田が決めたんじゃないかというぐらい河田が喜んでくれたのでうれしかったですし、ミカさんや雄太さんも声を掛けてくれました。

残り10試合でもっと得点に絡むプレーを増やしていきたいです。ここからは今後は内容の厳しいゲームが増えてくると思います。今日のようにワンチャンスを決めるような細かい部分が勝負を分けると思うので、球際や戦う部分にはこだわってやっていきたいです。
DF 24 西村 慧祐
得点シーンは相手の後ろの枚数が少ないことがわかっていたので、馬渡選手につけてから縦に出て行こうと考えて、シュートの場面も冷静に打てました。つけてから出て行くことやカウンターは常に狙っているので、スキを見て出て行けたことは良かったです。

相手の攻撃に対して自分たちがしっかり奪い切ることが難しかったなかで、もう少し落ちいてボールを動かす時間を作れれば良かったと思います。それでも、相手がクロスを中心に攻撃してきたり、ロングボールを弾き返すことが大事になることは試合前から話していたので、自分たちがうまくいかなくても最終的にそこをやらせないという部分は、共通意識として皆で持てていました。

スタートで出た選手も、途中から出た選手たちも、しっかり役割を果たして全員でつかみとった勝利だと思います。
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