明治安田生命J2リーグ 第41節
2021.11.28 [SUN] 14:00 Gスタ

町田

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 42 福井 光輝
DF 2 奥山 政幸
DF 5 深津 康太
DF 17 高橋 祥平
DF 3 三鬼 海
90+1'
MF 8 髙江 麗央
MF 6 佐野 海舟
MF 14 吉尾 海夏
81'
MF 41 安井 拓也
46*'
MF 10 平戸 太貴
81'
FW 30 中島 裕希
46*'

控えメンバー

GK 1 増田 卓也
DF 4 水本 裕貴
90+1'
MF 13 岡田 優希
81'
MF 18 長谷川 アーリアジャスール
FW 9 鄭 大世
81'
FW 11 ドゥドゥ
46*'
FW 28 太田 修介
46*'

監督

ランコ ポポヴィッチ

スターティングメンバー

GK 35 南 雄太
DF 8 馬渡 和彰
DF 24 西村 慧祐
DF 6 河面 旺成
DF 22 翁長 聖
MF 5 石川 俊輝
MF 7 三門 雄大
MF 10 黒川 淳史
84'
MF 41 小野 雅史
46*'
FW 9 菊地 俊介
72'
FW 33 河田 篤秀
90+1'

控えメンバー

GK 31 上田 智輝
DF 20 櫛引 一紀
DF 43 山田 将之
72'
FW 18 髙田 颯也
FW 11 奥抜 侃志
46*'
FW 34 佐相 壱明
90+1'
FW 27 中野 誠也
84'

監督

霜田 正浩
試合詳細
10 シュート 8
10 GK 14
3 CK 2
12 直接FK 13
0 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

御厨 貴文

副審

岩田 浩義

副審

藤井 陽一

第4の審判員

佐藤 貴之

入場者数

4,137人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

13.3℃/27%

HIGHLIGHT

勝利への執念がぶつかり合い…勝点1を手にする
残り2試合にJ2残留をかけて、明治安田生命第41節の町田戦に臨んだ。アウェイでの一戦だが、大宮のファン・サポーターも多く詰めかけている。選手を後押しするメッセージが記された横断幕も掲げられた。

5試合ぶりの勝利が欲しいなかで、霜田監督は前節から3選手を入れ替えた。右CBの西村が2試合ぶり、ボランチの石川が3試合ぶりにスタメン入りした。さらに菊地が10月の33節以来8試合ぶりのメンバー入りで先発に名を連ねる。システムは河田を1トップに、菊地をトップ下に配する4-2-3-1でスタートした。

試合は自陣での攻防からスタートした。守備の局面では菊地が河田と並んで4-4-2となり、前からはめる局面とブロックを敷く局面を使い分けながら、いい守備をいい攻撃へつなげていく。

最初に相手ゴールへ迫ったのは11分だった。石川の縦パスを河田が胸で落とすと、黒川がペナルティエリア外から右足を振り抜く。際どいシュートがゴールを襲った。

19分にはセットプレーから決定機をつかむ。河面の右CKを菊地が合わせたが、DFと競り合いながらのヘッドはバーを越えていった。

前半終了間際には、連動性のある攻撃を披露する。河面の縦パスを中盤で下りてきた河田が収め、サポートした石川が受けると右サイドの黒川へ展開する。黒川はペナルティエリア右へ流れた菊地を使い、ボールはサポートした馬渡へつながる。右サイドからワンタッチで供給された馬渡のクロスに、小野が飛び込んだ。相手のプレスを剥がしてフィニッシュまで持ち込んだシーンは、後半への期待を抱かせるものだっただろう。前半は0-0のまま終了した。

後半開始とともに、霜田監督が動く。前半終了間際のシーンで肩を痛めた小野が下がり、奥抜が出場する。

後半の立ち上がりは町田の圧力を受けた。前線の選手を2枚入れ替えた相手に押し込まれ、47分に途中出場のドゥドゥのシュートがクロスバーを叩く。

試合の流れを押し戻すきっかけは、53分のFKだった。敵陣左サイドの距離のあるFKを、馬渡が直接狙う。相手守備陣の意表を突くシュートが、ゴール左をかすめるように逸れていった。

56分には黒川の仕掛けから、河田がペナルティエリア外から狙う。河田は63分にも河面のクリアをセンターサークル内で受け、超ロングシュートを放つ。相手GKのポジションを冷静に見た一撃は、惜しくもゴール右へ外れた。

その直後、決定的なピンチに襲われる。右サイドを崩されてドゥドゥがフリーで抜け出してくるが、GK南が落ち着いて間合いを詰めたこともあり、得点は許さなかった。

70分の飲水タイム直後、選手交代が行なわれる。72分、菊地が退いて山田が送り出され、右サイドバックに入る。2列目は右から馬渡、黒川、奥抜の並びとなった。

この試合の最大の決定機は79分に訪れた。左サイドでパスを受けた奥抜が、タッチライン際からカットインして3人を抜き去り、ゴール正面からシュートする。しかし、GKに阻まれてしまった。

84分には黒川がベンチへ下がり、中野が投入される。システムは4-4-2となる。

終盤はややオープンな展開となった。相手に連続して攻められる場面もあったが、一人ひとりの選手が最終局面で身体を張り、足を延ばし、相手に身体をぶつけ、シュートシーンで自由を与えない。

アディショナルタイムに突入した直後には、奥抜がまたも相手守備陣を切り裂く。翁長のパスを受けて左サイド深くまで侵入し、ゴール前へクロスを送る。飛び込んだ馬渡が合わせたが、シュートは枠をとらえられなかった。

90+1分には河田から佐相の交代が行なわれ、直接FKをきっかけに相手ゴール前に連続してクロスが供給される。しかし、シュートへ持ち込むことはできず、0-0のまま終了のホイッスルを聞いた。

ビルドアップからの攻撃は思うように繰り出せなかったが、相手ゴールを脅かすことはできた。ピッチに立ったすべての選手が、体力と気力をすべて出し切ったと言っていい。霜田監督は「勇気ある勝点1だったと思います」と振り返った。

勝点を「39」とした大宮は、J2残留圏の18位で最終節を迎えることとなった。17位の金沢とも、19位の相模原とも勝点1差である。J2残留の行方は、最終節に持ち越された。

最終節はホームでの群馬戦だ。NACK5スタジアム大宮で、ファン・サポーターとともに戦うことができる。間違いなくクラブの歴史を左右する一戦へ向けて、霜田監督以下スタッフと選手は1ミリの油断もなく準備を進めていくはずだ。

(総評:戸塚啓/写真:山田勉)

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監督コメント
監督 霜田 正浩
非常に良いゲームができましたが、勝点3を取ることができませんでした。とても多くのサポーターに来ていただいて、彼らと一緒に勝点3を持って帰りたかったのですがそれが叶わず、非常に悔しいですし、申し訳ないですし、勝ちたかったです。

これまで僕らがやってきたことがしっかりできたかというと、まだまだ課題は多いです。せっかく奪ったボールをパスミスで失うことも多く、しっかり崩していくような攻撃はできませんでした。それでも守備では非常にプレスもかかり、相手にボールを蹴らせ、それを跳ね返し、セカンドボールを回収し、カウンターにつなげていくという、不恰好ではありましたが、「割り切って相手陣地でサッカーをやろう」「相手にサッカーをやらせず自分たちがゴールに向かっていくサッカーを徹底しよう」と1週間準備をしてきたので、きれいなサッカーはできませんでしたが、相手のゴールに向かっていく気持ちは伝えられたゲームになったかなと思います。

クロスが足りなかったという反省はありますが、決定的なシーンは作れていましたし、1-0で勝てるゲームだったので非常にもったいないと感じています。

今日も本当に多くのサポーターが来てくれて、ホームではないかと思うぐらいの応援をしてもらいました。最後は本物のホームで戦えるので、彼らと一緒に喜べるように、僕らも全力を尽くす、死力を尽くすだけです。
選手コメント
MF 5 石川 俊輝
チームとして、前に意識を持って、相手コートでプレーする時間をより多くしたい意図があったので、個人的にも後ろ向きではなく前向きなプレーで、チーム全体に躍動感を与えることを意識していました。

前半はチーム全体として丁寧になり過ぎた部分があったと思いますが、後半は前に前にという意識がより出て、相手コートでプレーする時間が増え、相手ゴールに迫っていくことができました。今日出た課題をしっかり取り組んで、最終節はホームで勝って残留を決められるように、良い準備をしていきたいです。

今日もアウェイまで1,000人近くのファン・サポーターの皆さんが来てくださったなかで、ピッチでプレーできることは幸せなことだと思いましたし、皆さんに勝利を届けることがプロとして大事だと思います。今日は引分けてしまいましたが、最終節は必ず勝って、笑顔でスタジアムを後にしていただけるよう頑張ります。
MF 9 菊地 俊介
自分自身のコンディション面は問題なく試合に臨むことができたのですが、勝点3を取れず残念です。ボールをもっと引き出したかったのですが、ビルドアップの部分でのつながりがうまくいかず、良い攻撃の形がなかなか作れませんでした。

最後の試合で勝って必ず残留を決めなくてはいけないですし、1週間でしっかり準備をして臨みたいです。今日はサポーターの皆さんがホームのような雰囲気を作ってくれましたし、なんとか勝って残留を決めたかったのですが、あと1試合、一緒に戦ってもらえたらうれしいです。
DF 43 山田 将之
自分が交代で入ったあとは、相手の前線の選手の攻め残りもあったので、なかなか前に駆け上がっていくシーンはなかったのですが、相手の足が速い選手へのカウンターのケアなど、バランスをとることを意識していました。チャンスがあればゴールを狙いつつ、最低でも勝点1を持ち帰ろうというイメージだったので、最低限の結果だったと思います。

今日は途中から出た選手も含めて一人一人が戦っていましたし、全員で守備をして、無失点で終えられたことは価値があると思います。これをベースとして、最終節でもしっかり続けて、なおかつ点を取れればと思います。
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