Jリーグ ディビジョン1 第16節
2013.7.13 [SAT] 19:00 日産ス

横浜FM

  • 22' マルキーニョス
  • 36' 齋藤 学
2 - 1
2 前半 0
0 後半 1

大宮

  • 90+4' 今井 智基
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 榎本 哲也
DF 13 小林 祐三
65'
DF 4 栗原 勇蔵
DF 22 中澤 佑二
DF 5 ドゥトラ
MF 8 中町 公祐
84'
MF 27 富澤 清太郎
MF 7 兵藤 慎剛
MF 25 中村 俊輔
90'
FW 11 齋藤 学
FW 18 マルキーニョス

控えメンバー

GK 30 六反 勇治
DF 15 ファビオ
DF 2 天野 貴史
DF 24 奈良輪 雄太
65'
MF 14 熊谷 アンドリュー
84'
FW 17 端戸 仁
FW 19 藤田 祥史
90'

監督

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 26 村上 和弘
MF 13 渡邉 大剛
MF 6 青木 拓矢
MF 23 金澤 慎
61'
MF 9 チョ ヨンチョル
77'
FW 28 富山 貴光
61'
FW 32 長谷川 悠

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 34 片岡 洋介
DF 30 渡部 大輔
MF 7 上田 康太
61'
MF 5 カルリーニョス
77'
MF 24 鈴木 規郎
61'
FW 14 清水 慎太郎

監督

試合詳細
10 シュート 11
10 GK 11
4 CK 3
11 直接FK 2
0 間接FK 5
0 PK 0
試合データ

主審

高山 啓義

副審

相樂 亨

副審

川崎 秋仁

第4の審判員

前之園 晴廣

入場者数

29,722人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

30.6℃/67%
今井のプロ初弾も実らず!リーグ戦今季2敗目を喫す
チームの真価が問われる一戦だ。

ケガ人が続出している。前節に続いての欠場となる左サイドバックの下平だけでなく、ノヴァコヴィッチも戦線離脱してしまった。リーグ戦の中断明けは出場していないズラタンを含めると、開幕から中核を担ってきた3人を同時に欠くことになる。

とはいえ、首位を快走する今シーズンの成績は、特定の個人に依存したものではない。全員がハードワークを怠らず、攻守にわたってチーム一丸となって戦うことでつかんできた。3人が出場できないのは確かに痛いが、そのなかでどのような試合を見せてくれるのかは興味深い。

横浜FMとは4月3日にヤマザキナビスコカップで対戦し、チョ ヨンチョルのゴールで1対0の勝利をあげている。J1リーグ戦では6勝8分2敗と、相性のいいカードでもある。オレンジ色のファン・サポーターの歓声とともに、中2日での上位対決が幕を開けた。

アウェイゲームということを考えれば、守備の時間がある程度長くなるのは想定済みだったはずである。同点のままゲームが推移していけば、精神的に焦れるのはホームチームだ。敵地に乗り込んだアルディージャからすれば、早い時間に先制点を許さないことはひとつのポイントだっただろう。

ところが、22分に先制点を奪われ、36分にも追加点を喫してしまう。どちらも相手選手の高い技術が発揮されたものだが、「0対1で我慢して折り返していこうと、みんなで声を掛け合っていたのに……」と、渡邉は2点目を悔やむ。「相手がどうこうというより、自分たちが良くなかった。全体的に動き出しが鈍かったし、運動量も多くなかった」と村上も話す。中村のセットプレーを警戒してファウルを避けたいとの心理が、球際での激しさを削いでいたところもあったかもしれない。

0対2となった直後、ベルデニック監督は戦術を修正する。左サイドハーフのチョ ヨンチョルと、2トップの一角を担う富山のポジションを入れ替えたのだ。「立ち上がりからあまりうまくいっていなかったので代えた」と指揮官は説明したが、本来の攻撃が見られないままハーフタイムを迎えることとなった。

前半終了時と同じ配置で臨んだ後半、アルディージャが攻勢に転じる。48分、左サイドからカットインした富山が、バーをかすめるような際どい一撃を見舞う。52分、金澤のタテパスを長谷川がダイレクトでさばき、サポートした青木につなぐ。鋭いドリブルでボールを運んだ背番号6のプレーが、相手守備陣を脅かす。いつものアルディージャらしい連動性が発揮されたシーンだ。

61分、ベルデニック監督が交代のカードを切る。金澤に代えて上田が、富山に代わって鈴木が投入される。
 
71分、ペナルティエリア内から長谷川が右足で狙う。80分、途中出場のカルリーニョスが自陣からドリブルで持ち込み、相手守備陣のバランスを崩す。決定的な場面になりかけたものの、惜しくもシュートにはつながらない。
 
ゴールへの執念が実を結んだのは90+4分だった。左サイドの村上のクロスを、ゴール前へ走り込んだ今井が右足ボレーでゲットする。だが、背番号27のプロ初ゴールが決まった直後、終了のホイッスルが鳴り響いた。

残念ながら勝点を持ち帰ることはできなかったが、9本のシュートを浴びせた後半の戦いぶりは今後につながるはすだ。「すべてが悪かったわけではなく、後半はいくつか我々らしいチャンスを作りかけることはできた」と、ベルデニック監督も話している。

「結果をしっかり受け止めて反省をしながら、チームとして前へ進んでいきたい」と北野は言う。今シーズン2度目の敗戦をどのように活かしていくのか。ホームで行なわれる次節での反発力が期待される。

(総評:戸塚 啓/写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 ベルデニック
今日は、今シーズンで最も悪い試合の1つでした。残念ながら負けという結果を受け入れざるを得ないものだったと思います。差が出たのは特に立ち上がりで、ホームの横浜FMは「何が何でも勝ちたい」という意欲が前面に表れ、アグレッシブさや運動量、球際の強さ、すべての面で我々を上回っていました。今日のような内容であれば、もう少し点を取られてもおかしくありませんでした。
 
後半は我々もいくつか攻撃を仕掛けましたが、それは横浜FMが2点のリードをどのようにコントロールしていくかを考え、「奪ったらカウンター」という狙うだったので、我々にも攻め入るスキができたものでした。我々らしいサッカーの中で何度かチャンスも作りかけましたが、残念ながら今日の相手には、それでは十分ではなかった、ということです。
 
前半の立ち上がりで、なぜ相手にアグレッシブさで上回られたのか、我々はなぜ相手以上に球際に強く、よりダイナミックにプレーできなかったのか、そういった点は自分自身に対ししっかり問い掛けていかなければなりません。ひょっとすると、横浜FMの立ち上がりのプレーに対して、我々が受け身に回ってしまったことがすべての要因になったのかもしれません。この試合を教訓に、次に向かって進まなければいけないと思っています。

Q:前半途中で富山とチョのポジションを入れ替えた意図は?
コンセプトに従ったプレーの中で、立ち上がりにあまりうまくいかなかった部分に対して変化を与えよう、という意図で2人のポジションを入れ替えました。

Q:J1リーグ戦では初めてノヴァコヴィッチ選手、ズラタン選手の両方を欠いたが、その影響はあったか?
影響がなかった、とは言い切れないでしょう。ゴールに対してより危険であること、自分たちがより効率よく攻めること、という点では少なからず影響はあったと思います。相手にとっても、より警戒してプレーしなければならない選手がいないという意味で、影響したのではないかと思います。
選手コメント
DF 27 今井智基
Q:ハーフタイムには選手間でどのような言葉を掛け合ったのか?
2点ビハインドでしたが、取り返せるとも思っていました。「まだ半分ある、最後まで走ろう」と声を掛け合いました。

Q:試合終了間際にはプロ初ゴールもあったが?
負けていたので、あの時間帯はもう点を取りに行くしかなく、ずっと攻撃的な位置取りでした。たまたま入って良かったです。次は自分のゴールで勝てればいいな、と思います。

Q:中3日での川崎F戦への意気込みを。
負けを引きずらないことが大事だと思います。連敗だけは絶対に避けたいので、いい準備をして試合に臨みたいと思います。
GK 1 北野貴之
Q:自分たちのサッカーができなかった原因は?
前線でもう少しボールキープできれば、中盤とDFラインで押し上げることができたものの、すぐ奪われるシーンが多かったです。そこで中村俊輔選手にボールが渡り、常に相手に主導権を握られた、ということに尽きるのかなと思っています。あとは、相手のセットプレーを警戒し過ぎて、僕たちの持ち味であるアグレッシブな守備ができなかったのが、1失点目のクロスにつながってしまったのかな、とも思います。

Q:主力選手が欠場した影響は感じていたか?
連戦で総力戦ということで、あまりそこは考えていませんでした。今回FWの大黒柱を欠いたことで、新たな展開になるかなとも思っていましたが、これはこれでみんなで頑張った中での結果です。この結果をしっかり受け止めて、次の川崎F戦に生かしていきたいと思っています。

Q:中3日での川崎F戦への意気込みを。
この試合が終わるとまた少し中断します。「疲れ」とかそういう言葉を発することなく、全部出し切ってまずこの連戦を乗り切りたいです。どういったメンバー、どういった布陣になるかはわかりませんが、僕たちのサッカーは走力、そして相手が嫌がるようなアグレッシブな守備だと思うので、そこをもう1回引き出して、その中での結果をもう1回楽しみたいと思います。
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