Jリーグ ディビジョン1 第26節
2013.9.21 [SAT] 16:00 NACK

大宮

0 - 2
0 前半 0
0 後半 2

仙台

  • 53' 石川 直樹
  • 73' 梁 勇基
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 27 今井 智基
DF 22 ニール
DF 2 菊地 光将
DF 8 下平 匠
MF 17 高橋 祥平
MF 20 和田 拓也
MF 13 渡邉 大剛
84'
MF 9 チョ ヨンチョル
78'
FW 19 ノヴァコヴィッチ
FW 11 ズラタン
84'

控えメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 3 福田 俊介
MF 24 鈴木 規郎
84'
MF 18 橋本 早十
MF 7 上田 康太
FW 28 富山 貴光
78'
FW 32 長谷川 悠
84'

監督

スターティングメンバー

GK 16 林 卓人
DF 25 菅井 直樹
77'
DF 3 渡辺 広大
DF 2 鎌田 次郎
DF 5 石川 直樹
MF 17 富田 晋伍
MF 11 太田 吉彰
90+2'
MF 10 梁 勇基
MF 6 角田 誠
FW 13 柳沢 敦
78'
FW 18 ウイルソン

控えメンバー

GK 21 関 憲太郎
DF 33 石川 大徳
77'
MF 8 松下 年宏
90+2'
MF 15 ヘベルチ
FW 19 武藤 雄樹
FW 9 中原 貴之
FW 24 赤嶺 真吾
78'

監督

試合詳細
12 シュート 8
8 GK 13
8 CK 2
14 直接FK 11
3 間接FK 6
0 PK 0
試合データ

主審

木村 博之

副審

間島 宗一

副審

田中 利幸

第4の審判員

木川田 博信

入場者数

11,185人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

30.0℃/44%
内容は悪くなかったが…後半の2失点で勝利を逃す
リベンジのときを迎えた。アルディージャの不敗記録が「21」でストップしたのが、第11節の仙台戦だったのだ。

「目の前の試合に集中して戦うのがアルディージャのスタンス」と菊地が話すように、選手たちはいつもどおりのメンタリティで臨むことだろう。しかし、3試合連続で苦杯をなめているカードだ。リーグ戦の連敗を避けるためにも、ホームで勝点3をつかみたい。
 
先発メンバーには変化がある。出場停止の1試合を除いてリーグ戦24試合でピッチに立ってきた青木が、ケガで欠場する。昨季途中からダブルボランチを組んできた青木と金澤が同時にスタメンから外れるのは、今季初めてのことだ。
 
アルディージャ対仙台は、似たような特徴を持ったチームの戦いと言っていいかもしれない。どちらも決定力の高い外国人ストライカーを擁し、チーム一丸となったディフェンスを持ち味とする。

残暑の日差しが照りつけるNACK5スタジアム大宮には、アルディージャのファン・サポーターの声援が響いている。第24節の横浜FM戦に続いて、ホームで勝点3をつかみたい。
 
序盤の主導権を握ったのはアルディージャだ。5分、ズラタンのクロスにノヴァコヴィッチが飛び込む。直後の右CKから、ズラタンが左足シュートを浴びせる。
 
8分には相手FKのセカンドボールをノヴァコヴィッチが持ち出し、カウンターを仕掛ける。ここでもCKをつかみ、一度は跳ね返されたボールをつないで今井のシュートへ結びつけた。
 
ディフェンスも機能した。最終ラインの背後を狙ったロングボールは、ニールと菊地の両センターバックが確実に跳ね返す。セカンドボールは高橋と和田のダブルボランチが収め、自陣でボールを持たせない。

攻撃陣の献身的なチェイシングも見逃せないだろう。前半の仙台がGKへのバックパスを繰り返したのは、アルディージャがパスコースを限定したからに他ならない。

ゲームが動いたのは、後半開始早々の53分だった。ゴール前へ入り込んできた相手サイドバックに、ヘディングシュートを喫したのだ。
 
ビハインドを背負ったアルディージャは、攻撃のテンポを上げていく。58分には決定機を作り出す。右サイドを突いたズラタンのクロスを、ノヴァコヴィッチが左足ボレーで合わせる。決定的な一撃だったが、相手GKの好守に阻まれた。
 
67分にもゴールへ迫る。渡邉のクロスにノヴァコヴィッチが飛び込むが、ヘディングシュートはわずかに枠を逸れてしまう。
 
73分に0-2とされたアルディージャは、78分にチョ ヨンチョルに代えて富山を送り込む。右から渡邉と今井、左からは富山と下平がサイドアタックを仕掛け、ダブルボランチも敵陣深くまで飛び出す。2トップも積極的にボールを引き出すが、相手守備陣の最後の一枚を剥がせない。終盤に長谷川、鈴木も投入して猛攻を仕掛け、仙台を上回るシュートを浴びせたが、0対2のまま押し切られてしまった。

試合後の菊地が「後半も極端に内容が悪くなったわけではない」と話したように、ゲームの主導権を譲ったわけではなかった。「前節の新潟戦を踏まえた戦いができていたと思う」と、渡邉も話している。「決定機は僕らのほうが多かった。勝点3だけが足りなかった」という思いも共感を呼ぶものだ。

古巣との対戦を終えた和田は、「チャンスをもらったので絶対に勝ちたかった」と切り出し、「ボランチのところでバランスを気にし過ぎたかもしれない。バランスを崩さないと、得点できないところもあるので」と振り返った。

次節もNACK5スタジアム大宮でホームゲームを戦う。ホームで勝点3を逃した悔しさを噛みしめつつ、選手たちは今後への課題を見つけている。

反攻の機会は、まだ残されている。

(総評:戸塚啓/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 小倉 勉
前半の立ち上がりからこちらのペースで試合を進められましたが、後半に入って失点してしまったことと、前半も含めチャンスがある時にしっかり点を決られなかったこと、そうなるとこういう試合になるという典型的な試合になってしまいました。常日頃選手たちには、失点の重みと得点を取れない重みは同じだと話しています。その重みを少しでも感じてくれたら、と思うような試合でした。

Q:特に前半、攻め込みながらも決定的なチャンスは少なかったが?
シュートチャンスはあったと思っています。そこで、うちのいいところでもある決定力が今日は欠けていました。チャンスの数の割には得点が取れなかった、というのが正直な感想です。

Q:青木がベンチ外だった理由と、高橋と和田のダブルボランチの評価を。
青木に関しては、肉離れ気味の怪我で今日は出場しませんでした。診断が下ったらまた詳しいお話ができると思います。
 
ダブルボランチの2人については、初めて公式戦で組んだわりには一生懸命やっていたと思います。東京V時代から2人はチームメートでしたが、同じポジションで並ぶよりは、どちらかがサイドでどちらかがボランチ、という感じでプレーしていたことが多かったようです。今回急きょ2人を並べましたが、試合に負けているのでいい出来だったは言えませんが、悪くはなかったと思います。

Q:目標である勝点53に向けて必要なものは?
残り14ポイントというのは、不可能な数字でもないですし、簡単に取れる数字でもありません。それに向かってやるというよりは、現状では1試合1試合進めていくしか方法はありません。一番いいのはまず1試合勝つことで、そのトータルがどこまで積み上がるかというのが今の大宮の課題でもあります。今シーズンどういうポジションでフィニッシュするかによって、また目標が出てくると思いますので、そういう順位で終えられるようにベストを尽くしたいと思っています。
選手コメント
MF 20 和田 拓也
Q:後半2失点の要因は?
プレスに行くタイミングやスピードが少しずつ遅れてくると、相手を自由にさせてしまうので、もう少し前半と同じように動ければ失点はなかったのかなと思っています。

Q:高橋とのダブルボランチはどうだったか?
2人とも下がり目のエリアを意識してしまうので、もう少しどちらかが前に出ていかなければいけなかったとは感じています。守備面では、それほどバランスを崩さずにできたと思います。

Q:次節FC東京戦に向けて。
勝つために積極的にプレッシャーを掛けて、前線からボールを奪うのが理想です。そういうサッカーができるように頑張りたいです。
MF 17 高橋 祥平
Q:今日は和田とのダブルボランチだったが?
東京V時代に練習試合で一度組んだことがあり、それ以来でした。お互いプレースタイルが似ているところもあるので、「気を遣いながらプレーできればいいね」と試合前に話していました。実際には、やはり同じところでかぶってしまったところもありましたが、もっとやっていけばスムーズになると思います。

Q:攻撃面での課題は?
ボランチも含めて中盤のラインでもっとチャンスを作れるようにしていかなければいけません。それが課題だと思っています。それから、前節同様シュートが少ないです。もっと遠めからのシュートも考えたり、きれいな崩しばかりでなく泥臭いシュートを狙ったり、もっとそういうことをやっていければいいと思います。

Q:次節FC東京戦へ向けて。
やはりホームでは負けたくありません。全力を尽くして勝ちたいと思います。
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