Jリーグ ディビジョン1 第1節
2014.3.2 [SUN] 13:00 日産ス

横浜FM

  • 17' 藤本 淳吾
  • 87' 伊藤 翔
2 - 0
1 前半 0
1 後半 0

大宮

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 榎本 哲也
DF 13 小林 祐三
DF 4 栗原 勇蔵
DF 22 中澤 佑二
DF 23 下平 匠
MF 8 中町 公祐
90+2'
MF 27 富澤 清太郎
MF 25 藤本 淳吾
80'
MF 10 中村 俊輔
MF 11 齋藤 学
FW 16 伊藤 翔
90+3'

控えメンバー

GK 30 六反 勇治
DF 15 ファビオ
DF 24 奈良輪 雄太
MF 6 小椋 祥平
90+2'
MF 7 兵藤 慎剛
80'
MF 20 佐藤 優平
FW 9 矢島 卓郎
90+3'

監督

スターティングメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 26 村上 和弘
MF 34 片岡 洋介
MF 23 金澤 慎
75'
MF 10 渡邉 大剛
MF 41 家長 昭博
FW 9 チョ ヨンチョル
74'
FW 20 ラドンチッチ
53'

控えメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 3 福田 俊介
DF 30 渡部 大輔
MF 18 横山 知伸
MF 39 泉澤 仁
74'
FW 11 ズラタン
53'
FW 32 長谷川 悠
75'

監督

試合詳細
14 シュート 8
8 GK 12
3 CK 3
14 直接FK 10
4 間接FK 5
0 PK 0
試合データ

主審

松尾 一

副審

馬場 規

副審

今岡 洋二

第4の審判員

山内 宏志

入場者数

23,166人

天候

雨、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

7.0℃/72%
悔しい黒星スタート、課題をホーム初戦で勝利につなげたい
しとしとと雨が降る横浜で、2014シーズンの火ぶたは切って落とされた。オフシーズンには様々な予想や期待が頭の中をめぐるが、ついに新しいチームの陣容や狙いがピッチ上に描かれる。だから、開幕戦には独特の高揚感がある。前日には第1節の第1日が行われ、勝敗とともに、各チームの悲喜こもごもがテレビやインターネットで報じられた。新しいシーズンの始まりはいつでも期待がふくらむが、ちょっとした不安も感じないわけではない。今シーズンは敵地でのスタートで、相手は昨シーズンの天皇杯を優勝した横浜FM。いきなりの難関をどのように乗り切るのか、注目だ。

緊張感の高まるキックオフの瞬間を迎え、アルディージャは鋭い出足を見せた。相手の縦パスに対して、厳しいチェックをかけてボールを奪取。最終ラインがハーフウェーラインに陣取り、敵陣へ押し込んだ。相手に押し返される場面もあったが、新加入でトップ下に入った家長が鋭いドリブルでカウンター攻撃を仕掛けるなど、まずは守備力をベースとした新チームの持ち味を見せた。しかし、横浜FMの流動的な中盤の動きに対し、守備のリズムは少しずつ狂わされた。17分、横浜FMはMF齋藤が左からドリブルで中央へ侵入。アルディージャは、最終ラインが進路とシュートコースを消し、戻って来たMF渡邉のスライディングで対応した。しかし、こぼれ球は横浜FMの藤本へと渡り、左足でシュートを決められた。高橋は「守備面で、スペースを見るところもマークの受け渡しも中途半端になっていった。失点は守備の選手の責任もあるけど、たぶん過程にも問題があった。相手を怖れたわけではないけど、ボールを奪いに行っていいのかどうかが分からなくなり、行っても後手を踏む場面が多かった」と悔しがった。

後半、アルディージャはズラタンを投入して反撃に出た。66分に素早いリスタートからボールを受けた家長がズラタンとの連係でシュート。74分には片岡のミドルシュートが鋭く落ちたが、ゴールにはならなかった。大熊監督は残り15分で泉澤と長谷川を立て続けに投入。前線を2トップにして攻撃姿勢を強調した。しかし、リードを得て余裕が生まれた相手のパス回しに苦しめられる場面が少なくなかった。今井は「相手の中盤が多くて、3人に対してダブルボランチで対応するような状況になって、うまくいかなかった感じがあった」と問題を指摘。金澤は「最初は(相手のトップ下の)中村選手をマークするような形だったけど、途中から相手のボランチをケアするように切り替わった。ただ、その後でボランチと最終ラインの間に入り込まれるようになってしまった。指示の後、試合の中で選手が対応策を見つけていく形にしていかないといけない」と対応力を課題に挙げた。苦しい中でも同点ゴールを狙ったアルディージャだったが、終了間際の87分にはロングシュートで2点目を奪われ、0-2での敗戦となった。

黒星スタートは何より悔しい。しかし、監督も選手も大きく変わった新体制での歩みは、まだ始まったばかりだ。序盤に見せた球際の厳しさには、大熊イズムの一端が見られた。家長を中心とする攻撃の可能性も垣間見られた。悲観するだけでは、単なる敗戦だ。課題を見直し、ホーム初戦となる次節の勝利へとつなげたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 大熊 清
前半はアウェイということの圧力を含めて、横浜FMの果敢な攻撃の前に自分たちのサッカーができませんでした。守備のバランスは良かったのですが、自分から積極的にボールを受けに行くというところがうまくできていませんでした。後半はそこを修正して、中盤が積極的にボールを受けに行くようになり、前線にも起点ができるようになったと思います。そういう意味で、後半は自分たちのやりたいサッカーがある程度できるようになりました。あとは、点を決め切ることに対する創造性や勇気などを膨らませていく必要があるように感じています。それから、今日出場した新加入の(泉澤)仁を含めて、途中から出た選手たちのチャレンジやアグレッシブなプレーは今後、大事になってくるでしょう。

Q:長谷川選手、泉澤選手を立て続けに投入した意図は?
もう残り20分を切っていましたので、交代選手に与える時間がそれより短くなると結果が出にくいと思ったので、(同時投入のような形で)2人を入れました。あと、家長(昭博)選手が足をつっていたようで、気にしていました。ですので、(落ちてきた)前線の運動量を増やしたかったというのも、投入の意図としてありました。結果的には、ズラタン選手と長谷川(悠)選手のプレースタイルが似ているせいか、活性化までには至らなかったと見ています。ただ、ズラタン選手が全体練習に合流して間もないということもありますので、今後は一人が流れてスペースを作り出し、もう一人はゴール前に詰めるなどのコンビーネ-ションが、時間を共有していくにつれて出てくると思っています。

Q:金澤、片岡というダブルボランチを選択しましたが、彼らのプレーに対する印象を聞かせて下さい。
守備に関しては、よく耐えていました。ただ、始動日からここまで、自分からボールを積極的にもらいに行くというプレーに取り組んできましたので、それを後半だけではなく、前半から出せるようになってくれればいいと思っています。パスコースを増やしたり、中盤で時間を作ったり、縦パスを入れたりということを、今後もやり続けていけばもっと良くなっていくはずです。
選手コメント
DF 2 菊地 光将
結果的に0-2で負けてしまったので、しっかり次に切り替えて、ホーム初戦で連敗しないようにやっていきたいです。

Q:試合前は、どのようなことを意識していたのでしょうか?
開幕戦ということもあって、しっかり勝点を持って帰りたいと思っていました。相手は公式戦2連敗ということで積極的に来ることは分かっていましたので、そこで受けて立つのではなく、跳ね返すくらいの気持ちでやろうと皆で話していました。

Q:守備面での課題と収穫を教えて下さい。
2失点しましたが、流れの中で崩された場面はありませんでした。2点とも相手がうまかったところはあります。戦っていて恐さを感じることはありませんでした。少しもったいなかったという気持ちはあります。

Q:次節はホームでの試合になりますが、どのように臨んでいきたいですか?
ホーム初戦で、サポーターの皆さんもしっかりと後押ししてくれると思います。応援してくれる皆さんと一緒に勝って、試合が終わった後に喜べるように頑張ります。

Q:試合直前の練習では別メニューでしたが、菊地選手の現在のコンディションはいかがですか?
別メニューではありましたが、僕自身は全然問題ありませんでした。やろうと思えば練習もできましたが、色々コントロールしてもらって、100%の状態で今日の試合を戦えるようにしてもらった感じですので、問題はありません。
MF 41 家長 昭博
結果が出ずに残念としか言いようがありません。

Q:チャンスメイクなどはしていたと思います。
チームとして得点がなかったわけですので、やはり残念な部分が多いです。ただ、そういうネガティブなところをポジティブに変えていけるように、今後はやっていきたいと思います。

Q:横浜FM相手に気を付けていたことはなんでしょうか?
FKなどセットプレーでしょうか。そこは注意をしていました。

Q:次節はホームでの戦いになります。
今日も多くのファン・サポーターがアウェイまで駆け付けてくれましたが、勝利を届けることはできませんでした。次のホーム初戦は、勝つ姿をしっかり見せたいと思っています。
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