Jリーグ ディビジョン1 第2節
2014.3.8 [SAT] 15:00
NACK
大宮
- 70' 高橋 祥平
1
-
2
0
前半
0
1
後半
2
名古屋
- 53' 玉田 圭司
- 66' 小川 佳純
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 31 清水 慶記
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 26 村上 和弘
80'
DF 34 片岡 洋介
71'
MF 23 金澤 慎
83'
MF 41 家長 昭博
MF 10 渡邉 大剛
FW 11 ズラタン
FW 20 ラドンチッチ
控えメンバー
GK 1 北野 貴之
DF 3 福田 俊介
DF 14 中村 北斗
MF 5 カルリーニョス
71'
MF 18 横山 知伸
MF 39 泉澤 仁
80'
FW 32 長谷川 悠
83'
監督
スターティングメンバー
GK 1 楢﨑 正剛
DF 14 田鍋 陵太
DF 2 大竹 峻
DF 4 田中 マルクス闘莉王
DF 15 本多 勇喜
86'
MF 38 枝村 匠馬
62'
MF 13 磯村 亮太
62'
MF 8 ダニルソン
MF 10 小川 佳純
FW 11 玉田 圭司
FW 16 ケネディ
控えメンバー
GK 50 高木 義成
DF 3 牟田 雄祐
MF 7 中村 直志
86'
MF 28 田口 泰士
62'
FW 17 松田 力
FW 18 永井 謙佑
62'
FW 19 矢野 貴章
監督
試合詳細
4 | シュート | 9 |
---|---|---|
6 | GK | 6 |
7 | CK | 0 |
7 | 直接FK | 14 |
2 | 間接FK | 6 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
飯田淳平
副審
前之園春廣
副審
竹田明弘
第4の審判員
佐藤貴之
入場者数
9,980人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
10.3℃/12%
終盤の猛攻も実らず!持ち越された初勝利
春の訪れを感じさせる穏やかな日差しが、色鮮やかな緑のピッチに降り注ぐ。NACK5スタジアム大宮に、2014シーズンの開幕が訪れた。アルディージャ対名古屋のJ1リーグ戦第2節が、15時からキックオフされる。
前節の横浜F・マリノス戦は4-2-3-1でスタートしたが、この日は4-4-2で臨んだ。渡邉と家長が中盤の2列目に入り、ラドンチッチとズラタンが2トップを組む。最終ラインとダブルボランチは前節と同じだ。
ゴール裏を中心としたファン・サポーターの声援は、試合前から熱を帯びている。ホームの後押しを受けて、アルディージャはシーズン初勝利を目ざす。
前半は一進一退の攻防が繰り広げられた。家長のキープ力を生かしてポゼッッション率を高め、今井、村上の両サイドバックも攻撃に加わっていく。前節より高い位置でボールに関わる金澤の動きも、相手守備陣を悩ませる。
最初の好機は32分だ。家長の柔らかなパスを受けた渡邉が、ペナルティエリア左へ侵入する。マイナスのショートパスにラドンチッチが詰めるが、相手DFにシュートコースを潰されてしまった。38分には右サイドから家長がクロスを供給し、ラドンチッチがヘディングで合わせる。決定機を数多く作ることはできなかったが、名古屋にもチャンスを与えていない。前半の出来は悪くなかったはずだ。
試合が動いたのは53分だった。名古屋に先制点を許してしまうのだ。66分には左CK後の逆襲から、追加点を奪われてしまう。
だが、試合の主導権が名古屋に傾いたわけではない。依然として一進一退である。
70分、アルディージャがゴールネットを揺らす。右サイドのズラタンのクロスを菊地が折り返し、高橋が左足でプッシュする。
ここから先は、アルディージャがイニシアチブを掌握した。1点差に詰め寄った直後に登場したカルリーニョスが、積極的にボールをさばいて攻撃のリズムを高めていく。大熊監督は80分に泉澤、83分に長谷川も送り込み、相手守備陣に圧力をかける。ラドンチッチ、ズラタン、長谷川が最前線に並び、泉澤、家長らがセカンドボールを支配するパワープレーが、名古屋を追い詰めていく。後半のアディショナルタイムにはオフサイドで取り消されたものの、相手守備陣を完全に揺さぶったなかでネットを揺らした。あと一歩、もう一歩で、勝点をつかむことはできた。
「失点をしてからは、内容的にもかなり良くなり、チャンスも作れていた。前半からああいうゲームをやらなければいけない」
ラドンチッチは後半の戦いを評価しつつ、次戦以降への課題をあげる。終盤は名古屋を自陣にクギづけにしただけに、「失点してから目覚めるのではなく、最初から強い攻撃をしていかなければいけない」と、ズラタンも悔しさを隠さない。
「守備のところでは、相手のやりたいことをやらせていない。攻撃のところで自分たちのやりたいことを、どんどん出していきたい。ショートパスで相手を剥がすシーンを、もっともっと出していけたら」と渡邉は言う。家長も「相手が嫌がるところでボールを回せるようにしたい」と話す。
惜しくも勝利はつかめなかったが、試合内容は前進を感じさせる。「選手それぞれが、いい仕事をしてくれた」という大熊監督の見立ては、客観的にも納得できるものだ。結果を真摯に受け止め、課題と向き合う指揮官と選手の姿勢は、やがて大きな成果となってピッチ上で表現されるだろう。
(総評:戸塚啓/写真:山田勉、高須力)
前節の横浜F・マリノス戦は4-2-3-1でスタートしたが、この日は4-4-2で臨んだ。渡邉と家長が中盤の2列目に入り、ラドンチッチとズラタンが2トップを組む。最終ラインとダブルボランチは前節と同じだ。
ゴール裏を中心としたファン・サポーターの声援は、試合前から熱を帯びている。ホームの後押しを受けて、アルディージャはシーズン初勝利を目ざす。
前半は一進一退の攻防が繰り広げられた。家長のキープ力を生かしてポゼッッション率を高め、今井、村上の両サイドバックも攻撃に加わっていく。前節より高い位置でボールに関わる金澤の動きも、相手守備陣を悩ませる。
最初の好機は32分だ。家長の柔らかなパスを受けた渡邉が、ペナルティエリア左へ侵入する。マイナスのショートパスにラドンチッチが詰めるが、相手DFにシュートコースを潰されてしまった。38分には右サイドから家長がクロスを供給し、ラドンチッチがヘディングで合わせる。決定機を数多く作ることはできなかったが、名古屋にもチャンスを与えていない。前半の出来は悪くなかったはずだ。
試合が動いたのは53分だった。名古屋に先制点を許してしまうのだ。66分には左CK後の逆襲から、追加点を奪われてしまう。
だが、試合の主導権が名古屋に傾いたわけではない。依然として一進一退である。
70分、アルディージャがゴールネットを揺らす。右サイドのズラタンのクロスを菊地が折り返し、高橋が左足でプッシュする。
ここから先は、アルディージャがイニシアチブを掌握した。1点差に詰め寄った直後に登場したカルリーニョスが、積極的にボールをさばいて攻撃のリズムを高めていく。大熊監督は80分に泉澤、83分に長谷川も送り込み、相手守備陣に圧力をかける。ラドンチッチ、ズラタン、長谷川が最前線に並び、泉澤、家長らがセカンドボールを支配するパワープレーが、名古屋を追い詰めていく。後半のアディショナルタイムにはオフサイドで取り消されたものの、相手守備陣を完全に揺さぶったなかでネットを揺らした。あと一歩、もう一歩で、勝点をつかむことはできた。
「失点をしてからは、内容的にもかなり良くなり、チャンスも作れていた。前半からああいうゲームをやらなければいけない」
ラドンチッチは後半の戦いを評価しつつ、次戦以降への課題をあげる。終盤は名古屋を自陣にクギづけにしただけに、「失点してから目覚めるのではなく、最初から強い攻撃をしていかなければいけない」と、ズラタンも悔しさを隠さない。
「守備のところでは、相手のやりたいことをやらせていない。攻撃のところで自分たちのやりたいことを、どんどん出していきたい。ショートパスで相手を剥がすシーンを、もっともっと出していけたら」と渡邉は言う。家長も「相手が嫌がるところでボールを回せるようにしたい」と話す。
惜しくも勝利はつかめなかったが、試合内容は前進を感じさせる。「選手それぞれが、いい仕事をしてくれた」という大熊監督の見立ては、客観的にも納得できるものだ。結果を真摯に受け止め、課題と向き合う指揮官と選手の姿勢は、やがて大きな成果となってピッチ上で表現されるだろう。
(総評:戸塚啓/写真:山田勉、高須力)
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選手コメント
MF 5 カルリーニョス
愛するサポーターの前でプレーでき、非常に大きな経験になりました。大宮は日本でプレーを始めるにあたっての初めてのチームであり、日本でプレーすることになったこの場所に戻ってこれたことをうれしく思っています。サポーターの皆さんの声援をたくさん受けましたので、これから恩返しができるように頑張りたいと思います。
Q.交代出場のときは大熊監督からどんな指示を受けて入ったのでしょうか?
ディフェンスラインの前からうまくボールを運ぶこと、そういった指示を与えられました。そこからチャンスを作れるようになって、僕が入ってからリズムを作れたと思っています。
Q.カルリーニョス選手が入ってすごくチームが活性化しましたが、どういうプレーを意識していましたか?
できるだけFWにボールを付けることを意識していました。FWに多くボールを触らせることで自分にもボールが転がってくるだろうとチャンスをうかがっていましたし、自分がこぼれ球を拾って、シュートを打てるチャンスを作ろうと考えていました。結果的にシュートはゼロでしたが、良いパスは出せたと思います。
Q.ベンチで見ていてチームの課題は見えましたか?
守備はしっかりできていたと思います。ただ、FWにボールをつなぐ回数が少ないな、FWにうまくボールが入ってないな、という印象でした。やはりFWにボールが入らないと、FWにゴールを決めてくれとは言えません。自分が入ったらFWにボールを運ぶことをやっていこうと考えていました。
Q.次節の川崎F戦に向けて意気込みを聞かせてください。
久しぶりにゲームをやって、ここでの再デビューを果たしました。良い緊張感を持って試合ができましたし、そのステップはもう終わりましたので、もっとレベルの高い自分を見せられるように、1週間しっかりと準備をしてゲームを迎えたいです。
Q.交代出場のときは大熊監督からどんな指示を受けて入ったのでしょうか?
ディフェンスラインの前からうまくボールを運ぶこと、そういった指示を与えられました。そこからチャンスを作れるようになって、僕が入ってからリズムを作れたと思っています。
Q.カルリーニョス選手が入ってすごくチームが活性化しましたが、どういうプレーを意識していましたか?
できるだけFWにボールを付けることを意識していました。FWに多くボールを触らせることで自分にもボールが転がってくるだろうとチャンスをうかがっていましたし、自分がこぼれ球を拾って、シュートを打てるチャンスを作ろうと考えていました。結果的にシュートはゼロでしたが、良いパスは出せたと思います。
Q.ベンチで見ていてチームの課題は見えましたか?
守備はしっかりできていたと思います。ただ、FWにボールをつなぐ回数が少ないな、FWにうまくボールが入ってないな、という印象でした。やはりFWにボールが入らないと、FWにゴールを決めてくれとは言えません。自分が入ったらFWにボールを運ぶことをやっていこうと考えていました。
Q.次節の川崎F戦に向けて意気込みを聞かせてください。
久しぶりにゲームをやって、ここでの再デビューを果たしました。良い緊張感を持って試合ができましたし、そのステップはもう終わりましたので、もっとレベルの高い自分を見せられるように、1週間しっかりと準備をしてゲームを迎えたいです。
DF 17 高橋 祥平
良い雰囲気でやらせてもらい、サポーターの声援もすごく聞こえました。でも試合には負けてしまったので残念です。
Q.名古屋戦で意識していたことと、それはどの程度できましたか?
意識というより、とにかく勝ちたいという気持ちが出ていたと思います。でも、失点をしてから流れが崩れて、2失点目もすぐに喫してしまいました。気持ちを切り替えてやっている中で取った1点でしたが、意味の少ない1点になってしまいました。
Q.得点を入れたときの気持ちは?
まだ1点ありましたので、切り替えてもう1点を狙うつもりでした。でも負けてしまったので、非常に残念です。
Q.後半の途中から積極的に前へ出て点を取りに行っていましたが、それは練習でやっていたことですか?
練習ではやっていなかったのですが、試合中にボランチと言われました。昨季、ボランチをやっていた経験を生かせたので良かったと思います。
Q.サポーターの声援は大きな力になりましたか?
サポーターの声援は力になったし、やる気も起きます。今日は負けてしまいましたけど、ホームでも勝ちたいですし、アウェイでも勝ちにこだわる試合をしたいと思います。
Q.次の試合での課題を教えてください。
失点が多いので、それを少しずつ減らしていきたいです。2試合で4失点は多いと思います。次の試合は無失点に抑えたいです。
Q.名古屋戦で意識していたことと、それはどの程度できましたか?
意識というより、とにかく勝ちたいという気持ちが出ていたと思います。でも、失点をしてから流れが崩れて、2失点目もすぐに喫してしまいました。気持ちを切り替えてやっている中で取った1点でしたが、意味の少ない1点になってしまいました。
Q.得点を入れたときの気持ちは?
まだ1点ありましたので、切り替えてもう1点を狙うつもりでした。でも負けてしまったので、非常に残念です。
Q.後半の途中から積極的に前へ出て点を取りに行っていましたが、それは練習でやっていたことですか?
練習ではやっていなかったのですが、試合中にボランチと言われました。昨季、ボランチをやっていた経験を生かせたので良かったと思います。
Q.サポーターの声援は大きな力になりましたか?
サポーターの声援は力になったし、やる気も起きます。今日は負けてしまいましたけど、ホームでも勝ちたいですし、アウェイでも勝ちにこだわる試合をしたいと思います。
Q.次の試合での課題を教えてください。
失点が多いので、それを少しずつ減らしていきたいです。2試合で4失点は多いと思います。次の試合は無失点に抑えたいです。
Q:長谷川選手を投入し、パワープレーに切り替えた際、選手に送った指示は?
あの状況になれば、(具体的な指示を送らなくても)選手たちは理解してくれると思います。空中戦が一番強いのは福田選手だと思いますが、ラドンチッチ選手もズラタン選手も最後まで頑張れるということでしたので、長谷川選手を入れました。前半から、(つながずに)もう少し早くクロスを上げてほしいというのがありました。クロスを上げた後、ルーズになったボールをまたつなげば、相手を引き出すこともできますし、GKとDFとの間を衝くこともできます。ですので、自分たちのストロングポイントを出すという意味では、もっと早めにクロスを上げるという選択があってもいいと思います。そういうことを含めて、自分たちの強みを発揮できるシーンは開幕戦より増えていたように感じます。その証として、途中出場のカルリーニョスをはじめ、それぞれが良い仕事をしてくれたと思いますので、これをチームの勝ちにつなげていきます。