Jリーグ ディビジョン1 第6節
2014.4.6 [SUN] 15:00 NACK

大宮

0 - 3
0 前半 2
0 後半 1

神戸

  • 21' マルキーニョス
  • 45' ペドロ ジュニオール
  • 65' 森岡 亮太
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
46*'
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 14 中村 北斗
MF 10 渡邉 大剛
MF 34 片岡 洋介
MF 23 金澤 慎
74'
MF 41 家長 昭博
FW 11 ズラタン
FW 20 ラドンチッチ
46*'

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
46*'
DF 30 渡部 大輔
MF 4 橋本 晃司
MF 9 チョ ヨンチョル
46*'
MF 18 横山 知伸
MF 38 増田 誓志
74'
FW 32 長谷川 悠

監督

スターティングメンバー

GK 22 山本 海人
DF 2 高橋 峻希
82'
DF 19 岩波 拓也
DF 14 増川 隆洋
DF 3 相馬 崇人
67'
MF 16 チョン ウヨン
75'
MF 10 森岡 亮太
FW 13 小川 慶治朗
FW 7 ペドロ ジュニオール
FW 6 シンプリシオ
FW 18 マルキーニョス

控えメンバー

GK 30 徳重 健太
DF 5 河本 裕之
67'
MF 25 奥井 諒
82'
MF 27 橋本 英郎
75'
MF 26 髙柳 一誠
FW 11 田代 有三
FW 17 松村 亮

監督

試合詳細
7 シュート 10
8 GK 12
8 CK 0
21 直接FK 13
4 間接FK 6
0 PK 0
試合データ

主審

飯田 淳平

副審

名木 利幸

副審

亀川 哲弘

第4の審判員

木川田 博信

入場者数

9,870人

天候

曇のち晴、中風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

12.1℃/18%
後半の猛攻も実らず!ホーム連勝を逃す
本格的な春の訪れとともに、アルディージャは上昇気流に乗りつつある。J1リーグ戦では3節から連続して勝点をあげており、ここまで11得点はリーグ2位タイだ。
 
神戸にはJ1リーグ戦で3勝6分5敗と負け越しているが、過去5試合の公式戦に限れば2勝2分1敗と白星が先行する。オレンジ色に染め上げられたスタンドの声援を受け、ホームで2試合連続となる勝利をつかみたい。

両チームともに決定機をつかめないなかで迎えた21分、NACK5スタジアム大宮がため息に包まれた。GK北野の2度のシュートブロックもかなわず、先制点を喫してしまうのだ。
 
リードを許したアルディージャだが、試合の主導権を譲ったわけではない。一進一退の攻防が続く。27分にはCKのこぼれ球から菊地が狙い、31分にはラドンチッチが直接FKを浴びせる。家長が右サイドで起点となりながら攻撃を展開していくが、次にネットを揺らしたのもアルディージャではなかった。前半終了間際の45分、神戸に2点目を奪われてしまう。
 
後半開始とともに、大熊監督は交代のカードを2枚切る。21分の失点場面で右肩を痛めた北野に代えて清水が出場し、ラドンンチッチが下がってチョ ヨンチョルがピッチに立つ。家長がズラタンに近いポジションを取り、チョ ヨンチョルは左サイドからの仕掛けを担う。
 
選手交代と同時に、大熊監督は「立ち上がりの10分間、集中していこう」と選手に指示した。2対0は不安定なスコアと言われる。次の1点をアルディージャがあげれば、試合の流れを引き寄せるのは可能だ。
 
果たして、アルディージャは決定機を作り出す。48分、渡邉のクロスに金澤が飛び込み、ヘディングシュートを放つ。56分、家長のラストパスからズラタンがフリーとなり、至近距離から右足を振り抜く。強烈な一撃が、わずかにバーを越えていく。
62分には相手DFのクリアを家長が収め、ゴール正面から右足で狙う。「最終ラインからひとつ前へポジションを取っても、前半ほどプレスはきつくなかった」と今井が話したように、アルディージャのアグレッシブさが相手を凌駕していく。
ここで、アルディージャを不運が襲う。65分、相手のミドルシュートがコースを消そうとした菊地に当たり、絶妙な一撃となってしまったのだ。ゴールを許したGK清水も、「味方に当たってドライブがかかったので、飛ぶタイミングがずれてしまった」と振り返るしかないシュートである。DFラインとボランチの間のスペースを使われたのは、センターバックの高橋とボランチの片岡が直前にポジションを入れ替えていた影響もあっただろう。それも含めて、アンラッキーな失点だった。
 
残り15分からは、菊地を前線へ上げてパワープレーを仕掛けた。85分にはその菊地が、中村のクロスから技巧的なボレーでゴールを脅かす。攻撃にはっきりと軸足を置きながら4点目を与えず、後半は神戸を上回るシュートを記録した。
 
後半の攻撃は見応え十分であり、スタンドを多いに沸かせている。74分から加入後初出場を果たした増田も、的確にボールをさばいてゲームをコントロールした。

「3失点したけれど、守備がガタガタに崩れたわけではない。そこまでやられたという感じはない」というキャプテン菊地の肌触りは、誰もが納得できるものに違いない。ただ、「そこまで多くのチャンスを作れていない現実もある」と、菊地は付け加える。「後半の立ち上がりに何本かチャンスがあったが、そのまえに自分たちのやりたいことをやらなければ」と、渡邉も話している。
 
試合後の大熊監督は、「多少の方向転換をはかっていきたい」と語った。指揮官は先発メンバーの変更も視野に入れているようだが、選手たちのやることは変わらない。「戦術よりもまず、どれだけ身体を張れるか。粘り強くプレーできるかです」という金澤の言葉は、チーム全員に共通する思いのはずだ。

(総評:戸塚啓/写真:山田勉)

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監督コメント
監督 大熊 清
多少のイレギュラーがあった中で、後半は自分たちのリズムを作り出すことができましたが、ゴールをゲットするまでには至らなかった、そういうゲームだったと思います。前半だけを見れば、今後、考え方を思い切って変えざるを得ないかもしれません。試合全体を振り返ると、中盤で時間を作れてFWの動きがスムーズになれば、自分たちのリズムができるということが確かに見えたので、選手の組み合わせを含めて、今後は色々な部分で積み上げを図っていきます。ただ、リズムはできてもゴールを取らなければ試合には勝てないので、そこも考慮した上で多少の方向変換を行っていくつもりです。

Q:多少の方向転換とは、どういう部分を指すのでしょうか?
増田が入って、ボールの落ち着きどころができました。ボランチで時間を作れると、ほかの選手も良いポジションを取れて、主導権を握れました。ただ、前線の出入りがない分、パスコースが詰まるという現象もあります。そういう意味では、増田の加入も含めて、メンバーを変えていくことがチームをより良くしていくことにつながるかもしれませんし、そういった方向性を決断しなければならないということです。

Q:家長選手はもう少しボール触る必要があると思いますし、もっと活躍すべき選手では?
パスを出した後のリターンをもらう数などは増やさなければならないと思います。ただ、ハードワークする場面や相手に脅威を与えるプレーは増えました。色々な部分、例えば時間を作る部分など、彼に頼り過ぎる部分があるので、増田を含めてメンバー構成を変えることで、もっとシンプルになったり、パスコースが増えたりすると思うので、家長自身がさらに生きてくるでしょう。とにかく、彼は頑張っていますし、状態も上向いていると思います。

Q:あの時間帯(74分)に増田選手を入れた狙いを教えて下さい。
皆に疲れが出る時間帯です。負傷を抱えている選手もいるので、その選手たちに確認した上での投入でした。増田選手は(アルディージャでの)初めての試合にしては落ち着いてゲームを作れていました。増田がアンカーの位置でボールをさばき、散らすことで、こちらの縦パスをカットするという神戸の狙いはかわすことができたと思います。今後は、彼をどうやってチームに入れていくのか、それを明確にしていくことが、チームが安定した戦いをするための近道だと思います。

Q:北野選手の交代に関して聞かせて下さい。肩を負傷したようでしたが。
情報取集などを行った結果、チームとして最終的な決断。現状では、MRIなどを撮らないと詳しくは分からないと思います。
選手コメント
DF 27 今井 智基
前半のアディショナルタイムに、セットプレーのリスタートから2失点目を喫したのですが、ゴールを許した時間帯も悪かったですし、取られ方も悪かったと思います。前半は1失点で終わらせるべきでしたし、しっかりと締めなければいけませんでした。

Q:日本代表のザッケローニ監督も見に来ていました。
特に意識はしませんでしたし、いつも通りプレーすることしか考えていませんでした。

Q:攻撃面では無得点に終わってしまいました。
2日(水)にヤマザキナビスコカップがあった関係で中3日の連戦でした。そのため、今週は攻撃の形を構築する練習ができませんでした。来週は連戦ではないので、チームとして一体感を出せるような攻撃を練習で作っていきたいと思っています。

Q:7日から日本代表候補合宿に参加しますが、意気込みを聞かせて下さい。
緊張しても仕方がないので、自分のできることを精一杯やるだけです。
MF 38 増田 誓志
(チームに貢献できるようなことは)何もしていません。ただ試合に出た、というだけでした。

Q:ベンチに座っていた時は、チームの戦いをどう見ていたのですか?
何というか相手が出て来るのを待っているようなサッカーをしているように見えました。

Q:投入される際、どのようなことを意識していましたか?
大熊監督の指示が、後ろからボールをつないでいけ、ということでしたので、そこは意識しました。ただ監督から指示されたことだけをするのではなく、攻撃のスイッチを入れることができるようなプレーができれば良かったのかな、と思いますが、単純に簡単なプレーで終わってしまいました。

Q:次節の清水戦に向けて。
チームは勝たないといけません。自分が出場したときに、チームが勝って終わるという状況を作れたら、と思います。僕は一人で何かをするタイプではありませんので、とにかくチームのためにということだけを考えてプレーしていきたいと思います。
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