Jリーグ ディビジョン1 第7節
2014.4.12 [SAT] 15:00
アイスタ
清水
- 48' ノヴァコヴィッチ
- 90+2' 大前 元紀
2
-
0
0
前半
0
2
後半
0
大宮
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 櫛引 政敏
DF 19 ヤコヴィッチ
DF 3 平岡 康裕
DF 4 カルフィン ヨン ア ピン
DF 28 吉田 豊
MF 16 六平 光成
MF 20 竹内 涼
90'
MF 17 河井 陽介
90'
FW 10 大前 元紀
FW 18 ノヴァコヴィッチ
90+3'
FW 9 長沢 駿
控えメンバー
GK 21 相澤 貴志
DF 5 村松 大輔
90+3'
MF 6 杉山 浩太
90'
MF 7 本田 拓也
MF 8 石毛 秀樹
FW 11 高木 俊幸
FW 22 村田 和哉
90'
監督
スターティングメンバー
GK 31 清水 慶記
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 14 中村 北斗
MF 10 渡邉 大剛
MF 18 横山 知伸
74'
MF 38 増田 誓志
57'
MF 41 家長 昭博
FW 11 ズラタン
FW 32 長谷川 悠
80'
控えメンバー
GK 21 江角 浩司
DF 3 福田 俊介
DF 30 渡部 大輔
MF 4 橋本 晃司
74'
MF 9 チョ ヨンチョル
57'
MF 23 金澤 慎
FW 20 ラドンチッチ
80'
監督
試合詳細
9 | シュート | 5 |
---|---|---|
8 | GK | 12 |
6 | CK | 5 |
13 | 直接FK | 11 |
8 | 間接FK | 3 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
廣瀬 格
副審
唐紙 学志
副審
間島 宗一
第4の審判員
竹田 明弘
入場者数
11,497人
天候
晴、中風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
14.6℃/54%
先発入れ替え策でも攻撃改善は道半ば、敵地で連敗
「生みの苦しみ」という言葉がある。目指すものを作り上げるには、困難が付きものという意味合いだ。シーズン開幕から1カ月が経ち、アルディージャは堅守速攻のベースから少しずつボール支配の時間を作り出し、カウンター以外の得点機創出を探り始めている。しかし、いまだ改善は途上で苦しみの時期を迎えている。勝負の世界で与えられる猶予は少なく、結果を出しながらでなければ、チームの改善を進めることはできない。J1第7節は、ともに2勝1分3敗の成績で1ケタ順位への浮上をかける、清水とのアウェイゲームだ。前節の神戸戦で敗れた後、チームに変化が必要だと話した大熊監督は、先発メンバーに変化を加えた。ともに今季のリーグ戦で初先発となる増田、横山をダブルボランチで起用し、前線は長谷川が今季初先発。新しい顔ぶれになり、DFラインから中盤がボールを引き出し、周囲との連係プレーで相手の守備網を突破する形の実践に挑んだ。
前半、4バックにボランチの横山が絡み、後方でパスを回しながら攻撃の機会をうかがった。ただ、マイボールの時間は確実に増やせたが、攻撃が前に進まなかった。横山よりも前方に位置した増田は「下がってボールを受けることはできるけど、それでは前線のサポートに行けなくなると感じたので、ヨコさん(横山選手)と2人のセンターバックに(ビルドアップを)任せた。僕へのパスコースは相手に切られていたので、サイドバックやサイドMFを経由してパスを受けられればと思ったけど、上手くいかなかった」と悔しそうにゲームを振り返った。前半、大宮のチャンスは2回。26分にセットプレーの流れから菊地が放ったシュートは惜しかったが、流れの中から作ったシュート機会は1度しかなかった。
そして、後半に入ると立ち上がりに試合が動いた。清水はサイドを大きく変えるような斜めのスルーパスでカウンター気味に攻め込むと、右からのクロスに2人が飛び込んだ。アルディージャは2人をマークしていたが、自陣ゴールへ向かってプレーする難しい状況でクリアをし切れず、最後は昨季まで大宮に所属していたノヴァコヴィッチに押し込まれてしまった。大熊監督は57分に増田に代えてチョ ヨンチョルを投入。右MFの渡邉が横山とボランチを組み、最前線にズラタン、長谷川、その後ろに家長、ヨンチョルが並ぶ攻撃的な布陣に切り替えると、直後から前線の起点が増えて攻撃の場面は増えた。65分にカウンターから家長のクロスを長谷川が折り返し、ズラタンがヘディングで狙ったシーンは惜しかった。しかし、全体的にシュートへ持ち込む回数は少なく、次第にカウンターの打ち合いとなって試合の流れを押し戻されてしまった。終盤、選手交代でさらに攻撃的に出たところで、逆襲を受けて失点。試合は0-2で敗戦となった。
次の公式戦となるヤマザキナビスコカップの柏戦までは中3日。連戦の中で結果を残しながら改善策を見出さなければならない。公式戦3連敗と厳しい状況だが、長谷川が「戦い方が弱気になるとズルズル行ってしまう」と話したように、下を向いてはいられない。DFラインから中盤まで、攻撃の組み立ては進んだ。その先へパスをつなげるか。地道な改善の先に、勝利への道があると信じたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
前半、4バックにボランチの横山が絡み、後方でパスを回しながら攻撃の機会をうかがった。ただ、マイボールの時間は確実に増やせたが、攻撃が前に進まなかった。横山よりも前方に位置した増田は「下がってボールを受けることはできるけど、それでは前線のサポートに行けなくなると感じたので、ヨコさん(横山選手)と2人のセンターバックに(ビルドアップを)任せた。僕へのパスコースは相手に切られていたので、サイドバックやサイドMFを経由してパスを受けられればと思ったけど、上手くいかなかった」と悔しそうにゲームを振り返った。前半、大宮のチャンスは2回。26分にセットプレーの流れから菊地が放ったシュートは惜しかったが、流れの中から作ったシュート機会は1度しかなかった。
そして、後半に入ると立ち上がりに試合が動いた。清水はサイドを大きく変えるような斜めのスルーパスでカウンター気味に攻め込むと、右からのクロスに2人が飛び込んだ。アルディージャは2人をマークしていたが、自陣ゴールへ向かってプレーする難しい状況でクリアをし切れず、最後は昨季まで大宮に所属していたノヴァコヴィッチに押し込まれてしまった。大熊監督は57分に増田に代えてチョ ヨンチョルを投入。右MFの渡邉が横山とボランチを組み、最前線にズラタン、長谷川、その後ろに家長、ヨンチョルが並ぶ攻撃的な布陣に切り替えると、直後から前線の起点が増えて攻撃の場面は増えた。65分にカウンターから家長のクロスを長谷川が折り返し、ズラタンがヘディングで狙ったシーンは惜しかった。しかし、全体的にシュートへ持ち込む回数は少なく、次第にカウンターの打ち合いとなって試合の流れを押し戻されてしまった。終盤、選手交代でさらに攻撃的に出たところで、逆襲を受けて失点。試合は0-2で敗戦となった。
次の公式戦となるヤマザキナビスコカップの柏戦までは中3日。連戦の中で結果を残しながら改善策を見出さなければならない。公式戦3連敗と厳しい状況だが、長谷川が「戦い方が弱気になるとズルズル行ってしまう」と話したように、下を向いてはいられない。DFラインから中盤まで、攻撃の組み立ては進んだ。その先へパスをつなげるか。地道な改善の先に、勝利への道があると信じたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
FW 32 長谷川 悠
Q:どのような点を意識して試合に臨みましたか?
まずは起点になること。最近、ロングボールとか直線的な攻撃が多くて、ボールを失う場面が多かったので、自分がクッションになって、時間を作ることを意識しました。
Q:攻撃面に関してはいかがですか?
中盤でボールを回すことはできましたが、決定的な場面が少ないですし、サイドまで持っていってもクロスを上げ切れなかったり、シュートまでいかずに終わることも多いので、もう少し(フィニッシュまでの精度を)上げていかないといけません。
Q:公式戦3連敗という苦しい状況ですが、今後チームに必要なことは何でしょうか?
弱気になっては良くないと思います。戦い方が弱気になってしまうと、ズルズルいってしまうので、次の試合に勝ってポジティブに試合に臨めるようにしたいです。
Q:すぐにヤマザキナビスコカップ 柏戦があります。
すぐに試合があることは悪いことではありません。うまく修正して柏戦に臨めれば、週末のリーグ戦にもつながると思います。自分としてもゴールは欲しいですし、チームに勢いが着くような試合にしたいです。
まずは起点になること。最近、ロングボールとか直線的な攻撃が多くて、ボールを失う場面が多かったので、自分がクッションになって、時間を作ることを意識しました。
Q:攻撃面に関してはいかがですか?
中盤でボールを回すことはできましたが、決定的な場面が少ないですし、サイドまで持っていってもクロスを上げ切れなかったり、シュートまでいかずに終わることも多いので、もう少し(フィニッシュまでの精度を)上げていかないといけません。
Q:公式戦3連敗という苦しい状況ですが、今後チームに必要なことは何でしょうか?
弱気になっては良くないと思います。戦い方が弱気になってしまうと、ズルズルいってしまうので、次の試合に勝ってポジティブに試合に臨めるようにしたいです。
Q:すぐにヤマザキナビスコカップ 柏戦があります。
すぐに試合があることは悪いことではありません。うまく修正して柏戦に臨めれば、週末のリーグ戦にもつながると思います。自分としてもゴールは欲しいですし、チームに勢いが着くような試合にしたいです。
MF 18 横山 知伸
Q:どのような点を意識して試合に臨みましたか?
大熊監督にも指示を受けていたのですが、ノヴァコヴィッチをフリーにさせないということを意識しながらプレーしました。
Q:ダブルボランチを組んだ増田選手とはどういう役割分担を?
トップ下のノヴァコヴィッチは僕が見るので、攻撃のところのタスクを誓志(増田選手)にやってもらおうと、そういう話をしていましたが、(実際には)自分のところであまりボールを動かせませんでした。もう少し(自分が)ボールを握れていたら、攻撃にスムーズに入れたかもしれません。
Q:チームは苦しい状態にありますが、今後はどういう点が大事になりますか?
長いリーグ戦、一喜一憂することもあると思いますが、しっかり勝てるように良い準備をするしかないと思います。
Q:ヤマザキナビスコカップ 柏戦に向けての意気込みを聞かせて下さい。
まだ誰が出場するかは分かりませんが、良い準備をして勝点を積み上げたいです。
大熊監督にも指示を受けていたのですが、ノヴァコヴィッチをフリーにさせないということを意識しながらプレーしました。
Q:ダブルボランチを組んだ増田選手とはどういう役割分担を?
トップ下のノヴァコヴィッチは僕が見るので、攻撃のところのタスクを誓志(増田選手)にやってもらおうと、そういう話をしていましたが、(実際には)自分のところであまりボールを動かせませんでした。もう少し(自分が)ボールを握れていたら、攻撃にスムーズに入れたかもしれません。
Q:チームは苦しい状態にありますが、今後はどういう点が大事になりますか?
長いリーグ戦、一喜一憂することもあると思いますが、しっかり勝てるように良い準備をするしかないと思います。
Q:ヤマザキナビスコカップ 柏戦に向けての意気込みを聞かせて下さい。
まだ誰が出場するかは分かりませんが、良い準備をして勝点を積み上げたいです。
Q:ボランチを増田、横山にという2人にした理由は?
これまでは落ち着いてボールを持つ時間が少なかったので、中盤で主導権を握りたいという思いがありました。自分たちの時間の中で攻撃を組み立てたかったので、そういうことができる選手として2人の起用を選択しました。マイボ-ルの時間が少ないためにDFラインも守り切れない試合が続いており、守備のためにも自分たちの時間を増やしたかったので、そこも2人に期待した部分です。
Q:清水のノヴァコヴィッチ選手、大前選手と警戒していた選手にゴールを決められたが?
前半は体を張って守っていたと思います。ただ、清水の選手たちは『自分でゴールを決めてやろう』という気持ちが強く、そのためのポジショニングを取っていました。中盤でゲームを作ったりすることだけではなく、ゴールを決め切るところまで考えて動いており、我々も集中して守っていたのですが、その上をいかれました。我々も今後はポジションに関係なく、ゴールを決め切れるポジションニングを取れるように改善していきたいと思います。
Q:前半、縦パスが入らなかった理由は?
2トップのズラタンも長谷川もサイドに流れる場面が多く、増田に彼らへボールを付ける役割を期待しましたが、彼もまだ慣れていない部分があったため、前半の途中から3人の距離が遠くなってしまいました。そのため、増田が高い位置でボールを触れなくなり、閉塞感が出てしまいました。また、家長や渡邉がボールをもらうために、DFラインに下りていくシーンもありましたが、そこからもう一度増田へボールをつなぐことができなかったことも一因かもしれません。