Jリーグ ディビジョン1 第17節
2014.7.27 [SUN] 19:00 NACK

大宮

  • 18' ズラタン
1 - 3
1 前半 2
0 後半 1

徳島

  • 9' 高崎 寛之
  • 26' 高崎 寛之
  • 57' 衛藤 裕
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
19'
DF 17 高橋 祥平
MF 22 和田 拓也
MF 38 増田 誓志
MF 10 渡邉 大剛
70'
MF 30 渡部 大輔
46*'
FW 41 家長 昭博
FW 11 ズラタン
FW 8 ムルジャ

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 34 片岡 洋介
19'
MF 4 橋本 晃司
MF 13 チョ ウォニ
46*'
MF 39 泉澤 仁
70'
FW 28 富山 貴光
FW 32 長谷川 悠

監督

スターティングメンバー

GK 31 長谷川 徹
DF 4 藤原 広太朗
DF 2 福元 洋平
DF 35 村松 大輔
DF 3 アレックス
MF 16 斉藤 大介
MF 14 濱田 武
MF 17 衛藤 裕
80'
MF 20 大﨑 淳矢
MF 25 佐々木 一輝
68'
FW 13 高崎 寛之

控えメンバー

GK 21 川浪 吾郎
DF 5 千代反田 充
DF 24 那須川 将大
80'
MF 33 エステバン
MF 27 花井 聖
MF 18 宮崎 光平
68'
FW 19 キム ジョンミン

監督

試合詳細
15 シュート 10
7 GK 15
9 CK 4
14 直接FK 11
1 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

吉田 寿光

副審

宮島 一代

副審

前之園 晴廣

第4の審判員

小屋 幸栄

入場者数

8,123人

天候

晴のち曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

26.9℃/76%
前半戦の折り返しとなる重要な一戦も、1-3で悔しい敗戦
J1リーグ戦の再開以降、広島に3-3、鹿島に2-2と強敵を相手に勝点1ずつをもぎ取った。とくに広島戦で見せたムルジャの2ゴールは鮮烈だった。浮上のきっかけに値するゲームだったと言っていい。しかし、勝ち切れない試合が続いているのも事実だ。欲しいのは勝点3。後半戦に巻き返しを期すためにも、今日の徳島戦は特別な一戦である。
 
アルディージャは、広島戦で機能した3-4-3をこの日も採用した。3バックには右から今井、菊地、高橋が並び、右の渡邉、左の渡部がアウトサイドを固めた。ボランチは和田と増田がコンビを組んだ。FWには家長、ズラタン、ムルジャが入り、攻撃の圧力を高めた。
 
J1リーグ戦の折り返しとなる第17節は19時4分、アルディージャのキックオフで幕を明けた。

立ち上がりはアルディージャがポゼッションで優位に立った。サイドで果敢にボールを動かし、効果的なクロスをたびたび供給した。3分には、ムルジャの絶妙なクロスに、高橋がスライディングしながらシュート。惜しくもバーに跳ね返されたが、その後もアルディージャは攻撃の手を緩めない。高い位置でボールを奪うと、素早く前線へと展開。6分にはズラタンのスルーパスに抜け出した今井のクロスをムルジャがゴール前で合わせたが、相手DFに阻まれた。
 
アグレッシブな攻撃に、ゴール裏のボルテージは高まった。得点の匂いも感じさせた。しかし、先制点はまさかの展開から訪れる。9分、徳島の高崎に角度のないところからシュートを決められて、早くもアルディージャは追いかける展開になった。さらに菊地が負傷退場するアクシデントに見舞われ、嫌なムードが漂った。
 
流れを変えたのはズラタンだ。菊地がピッチの外で治療を受けて一人少ない中、時間をかけながら少しずつボールを前に運んだ。隙を見て和田が左サイドを抜け出すと、ゴール前にグラウンダーのクロス。相手GKが弾いたボールをズラタンが押し込んだ。エースの3戦連発弾で、1-1の同点に追いついた。
 
しかし、アルディージャの反撃ムードも長くは続かなかった。26分には徳島の高崎にヘディングシュートを決められて、再び1点を追いかける展開に。その後も家長、ズラタン、ムルジャの3人を軸に攻撃を仕掛けたが、引いて守る徳島を攻略することができない。セットプレーのチャンスも、相手GKのファインセーブに阻まれた。前半終了間際には後方からのパスをズラタンが頭で流すと、ムルジャが強烈なシュート。しかし、これも枠をとらえられず、1点のビハインドのまま前半を折り返した。

後半に入り、アルディージャは渡部に代えてチョ ウォニを投入した。システムを3バックから4バックに変え、攻勢に出た。ボランチの増田が高い位置を取り、高橋、チョ ウォニの両サイドバックも積極的にアップダウンを繰り返した。個の能力で局面を打開できる家長、ズラタン、ムルジャの3人は、相手DFにとって間違いなく脅威になっていた。
 
しかし、先にゴールネットを揺らしたのは徳島のほうだった。徳島の衛藤に決められて1-3。アルディージャは泉澤を投入して前への推進力を高めるが、固いブロックを築いた徳島のゴールを脅かすことができない。アディショナルタイムには泉澤が相手ゴール前で体を張ってシュート。しかし、最後の決定機を相手GKに防がれ、1-3のままタイムアップの笛を聞いた。

ホームで勝点3を奪うことができなかった。再開後の3試合で勝点2は、けっして満足できる数字ではない。アルディージャでのデビュー戦となったチョ ウォニは、「チームの一員として、まずは結果にこだわって勝点3を積み重ねていきたい」と厳しい顔で振り返った。「一人ひとりが変わることが大事。切り換えてやっていくしかない」と言う高橋の言葉どおり、全員が前を向いて戦っていくことが今のアルディージャには何よりも重要だ。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 大熊 清
ホームでの試合ということで、試合の入り方については統一感をもって入れたと思うのですが、やはり1失点目のイレギュラーといいますか、後ろとのコミュニケーションのミスやニアを抜かれて失点したこと、そしてその後のリバウンドメンタリティ、また菊地が急きょ怪我で抜けてのメンバー交代のメンタル面など、統一感に欠けていた、非常に足りなかったところが出てしまったと思います。後半については自分たちのやりたいことが出来ていた中で、自分たちの時間帯もあったのですが、その中でまたもイレギュラー、ディフェンスに当たっての失点があったことで、こちらの時間帯のいい時に点を獲ることができなくて、非常に勢いの差が増してしまいました。良くできたところもありますし、前後の起点も多くなって来ている部分もあるので、その辺を次の試合にどの様に使っていくか、そして交代選手の勢いを更に増していくことが必要だと思います。ディフェンスからのビルドアップについては、やはり菊地がいないともどかしさがある分、メンバーも含めて(次の試合に向けて)考えなければいけません。

Q:中断明けから、4試合全て先制されている点が課題だと思いますが、要因は?
セットプレーでの失点、それと今回もキーパー含めてシュートを打たれたところのプレッシャーも甘いのですが、とはいえずっと集中して臨むところは徹底出来ている部分もあります。ただ実際に先制点を取られているという意味では、もう少し足りないのだと思います。また高い位置でボールを取れているところはあるのですが、逆に安定力といいますか、カウンターに対してのケアが今回の1点目に関しては甘いところがあるので、その辺りのバランスを、逆に繋げなかったり、中で獲れなかったり、苦しい中でも少し前で取るところを取り組んできたので、逆にカウンターに対してのバランス、カウンターを食らってしまっている点を 今後メンバー構成を考えていく中で、失点をしないで前半の先制点をこちらに手繰り寄せるられるように考えないといけないと思います。1点目は人数もいてキーパーもいる中で防げない点では無かったので、9分までは狙い通りに出来ていた中、スキもあったことについては、謙虚に捉えなくてはならないと思っています。

Q:前半戦17試合終了して勝点15、目標の勝点53または残留ラインが40とも言われていますが、このままのペースでは中々厳しいと思いますが、後半戦に向けてどのように考えですか?
先制点を狙っていくところ、失点を怖がって点を取りにいかないと勝ちきれませんので、最低限のバランスを保ちながら、勝点1ではなくて勝点3を目指していく中では、ある程度のリスクを負わないといけないと思います。そのリスクをチャンスとしてこちらに手繰り寄せるものを築くことが今必要と思いますので、これで消極的になって今日の前半の様な(良い)入り方ができないといけないと思いますので、現状なかなか勝点3を取れない中で、一つ目の質問の答えをどうやって修正していくかが必要と考えています。

Q:スタートは3-4-3、後半に4-4-2となりましたが、どんな意図があったのでしょうか?
前半が悪い訳では無く、狙い通りのことも出来ていたと思いますが、ただ、後半ビハインドが2点あったことも加味して、サイドでの高橋のオーバーラップなどを使っていく事が、同点、更には逆転に繋がっていくところと、こちらが前掛りになった時に相手の高崎選手に単純に蹴ってきたところ、そのセカンドボールを3-4-3では拾えていなかったので、そこを修正しながら点を取りに行きました。ただシステムを元に戻すということは相手もそれを分析をしてくる中で、どうやって勝点3を取っていくのか、どう先制点を取るのかというところを含めて、今後検討しなければいけません。また、最終ラインが3枚や4枚に関わらず、今日であれば、長いボールに対して相手が3トップ気味になったところを拾えないところを修正はしていました。またムルジャの特長を出さなければいけないと考えていることを含めて、今後システムの固定は必要だとも、今日の試合では感じるところではありました。
選手コメント
MF 13 チョ ウォニ
試合内容は満足出来ませんが、初出場ということでひとまずホッとしています。ただ、試合に負けたことは満足できません。

Q:右サイドバックでの出場となりましたが大熊監督からはどのような指示がありましたか
監督から『より攻撃的に』という指示を受け、自分自身もそこを意識して試合に臨みましたが、上手くできなかったので非常に残念です。

Q:次節からリーグ戦後半戦に入ります。意気込みを聞かせてください
チームの一員として勝点3を積み上げることができるように、試合内容だけでなく結果にもこだわって少しずつ勝点を積んでいかなければいけないと思っています。そうすれば、ファン・サポーターの皆さんも降格圏から抜け出すことで喜びをわかち合えると思うので、そういったところを意識して頑張りたいと思います。
MF 22 和田 拓也
早い時間に先制されてしまって流れが狂ったというか、チームとしてうまくいかない時間が長かったと思います。失点するまでは上手くいっていたので、あそこでうまく点が取れていればというところです。

Q:和田選手は低い位置でプレーしていましたが、増田選手との関係で意識していたところはありますか?
誓志くん(増田選手)がトップ下まではいきませんが、前めでした。『縦関係で』と大熊監督から指示があったので、自分は低い位置、センターバックの前で受けることを意識しました。

Q:ズラタン選手の得点は和田選手からゴールに繋がったと思います。得点シーンを振り返ってください。
大輔くん(渡部選手)のサポートに入った時に、うまくパスが出てきました。最初はDFとGKの間でズラ(ズラタン選手)かムルジャへ出しましたが、うまい具合に入ってよかったです。

Q:今日でリーグ戦の半分が終わりました。後半戦への思いを聞かせてください。
思うような結果は出てはいませんが、自分たちのやってきたことに間違いはないと思います。チームとしては良くなっていると思うので、折り返しということで後半戦しっかりとやっていきたいと思います。
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