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代表取締役社長 鈴木茂より退任のご挨拶
大宮アルディージャを支えてくださるすべての皆さまへ

 日頃より、大宮アルディージャに熱くご支援・ご声援を賜り誠にありがとうございます。6月8日にお知らせさせていただいた通り、2016年6月末日をもって大宮アルディージャ代表取締役社長を退任することになりました。
 5年9ヶ月の社長在任期間に、取締役事業部長時代の5年2ヶ月を含めた10年11ヶ月の長きにわたって支えていただいたすべての皆さまに御礼申し上げます。ファン・サポーターの皆さま、ホームタウンの皆さま、パートナー企業の皆さま、そして、チーム選手・スタッフ、育成普及スタッフ、クラブスタッフ、すべての皆さまのおかげで、責務を果たすことができたと感じています。これまでのご支援とご声援に心より重ねて感謝申し上げます。
 私が社長就任直後の2011年にクラブがひとつになって進んでいくため、クラブ理念の見直しとクラブビジョンArdija Vision 2020 「未来を、ともに。」を全スタッフで議論し策定しました。「地域の未来」「クラブの未来」「チームの未来」から成る、このクラブビジョンにクラブ経営者としての私の想いも詰まっています。クラブビジョンに沿って振り返らせていただきます。

■地域の未来
スポーツを中心とした様々な活動を通じて、地域の発展に貢献します。


 最も大切にしてきたことはホームタウン活動です。武蔵一宮氷川神社のお膝元である「大宮」を名乗らせていただき活動している以上、その街に貢献することは未来永劫変わることないクラブの責任です。私の在任期間において、2004年から継続的に実施している大宮クリーン大作戦は通算300回を超えました。そして、究極のホームタウン活動は「経済効果」を生み出すことです。街並みのオレンジ化をはじめ、大宮駅、大宮公園と連携した活動や、よしもと劇場や埼玉西武ライオンズとのコラボレーション、そして、さいたまダービーの盛り上げ施策など、多種多様な地域の特色と積極的なコラボレーションを推進してまいりました。
 普及活動においても、巡回指導やサッカースクールは充実の一途をたどり、サッカーの裾野を広げることができています。さらに、その活動はさいたま市・埼玉県に留まらず、シンガポール、カンボジアなど東南アジア諸国での活動にも広がり、各種国際貢献事業は新たなクラブ事業の柱になるものと期待しております。
 事業面においても入場者数、パートナー数ともに増加し、2週に一度のホームゲームは活気あふれる空間となっております。多くのファン・サポーターの皆さま、アルディージャ・ビジネス・クラブをはじめとするパートナー企業の皆さまにおかれましては、今後も変わらぬご支援、ご声援をお願い申しあげます。

■クラブの未来
地域の皆さまに信頼いただける、社会に開かれたクラブを目指します。


 2010年11月に社長に就任以降、コンプライアンスの徹底、意思決定の迅速化、かつ、ファン・サポーターをはじめ、ホームタウンの皆さまへの透明性を持った組織づくりを目指し、私は「人に優しいクラブ運営」を指針に明るい笑顔と元気な声を意識してクラブ経営を行ってまいりました。
 クラブの将来的な発展を目指し、その基盤となるクラブハウス「オレンジキューブ」を2013年1月に竣工し、従来の志木クラブハウスとともに、トップチーム、アカデミーの拠点として全国でも有数の設備を整えることができ、かつ地域の皆さまにも活用いただいているところです。
 また、多くの皆さまからご協力をいただき長期的かつ継続的に取り組んでいる、東日本大震災復興支援や近々の熊本地震復興支援等、またエコクラブ等環境活動への取り組みについても着実に成長しており、将来的なクラブの経営基盤形成の一助となっているものと確信しております。

■チームの未来
国内トップリーグ(J1)で上位に定着し、常にタイトルを争うチームを目指します。


 2011年には開幕直後に、東日本大震災が発生し、サッカーひいてはスポーツが持つ価値を深く考えさせられました。2012年から2013年にかけては、J1無敗記録を樹立するほどの快進撃とその後の失速がありました。2014年にはJ2降格という厳しい結果を招きました。2015年には11年ぶりとなるJ2の戦いとなり、私自身も不退転の決意を持って臨んだシーズンでしたが、チーム選手・スタッフを筆頭にクラブが一丸となりJ2優勝、1年でのJ1復帰を果たすことができました。これもファン・サポーター、パートナーの皆さまをはじめ、大宮アルディージャに関わる全ての皆さまの後押しがあってのことと、改めて感謝申し上げます。
 その間アカデミーでは、ジュニアとJr.ユースが全国優勝を果たし、ユースは国内最高峰プレミアリーグの舞台を戦い、トップチームへの昇格選手も増えてきました。
 そして2016年、私が愛するオレンジ軍団は、2年ぶりのJ1の舞台で堂々たる戦いでJ1上位の成績を残しています。地域で生まれ、地域で育んだ選手が躍動し、大宮アルディージャが、いつの日かJ1のステージでタイトルを獲得する日が来ることを願ってやみません。

 Ardija Vision2020「未来を、ともに。」は、これからも変わらずにクラブの基軸となり、発展させてくれるものと信じています。
 クラブを支えてくださる全ての皆さまは、チームの成績の如何にかかわらずサポートしていただきました。そしてホームタウンの皆さまに支えられてきました。大宮アルディージャはこれからも皆さまと、ともに歩むクラブであってくれるはずです。後任の森をはじめ、クラブにはアルディージャを発展させていくエネルギーとアイデアを持った多くの人材がいますので、その任を託します。
 全ての皆さまに支えられた10年11か月、有意義かつ幸せな日々でした。あらためて心より御礼申し上げます。長い間、ありがとうございました。


大宮アルディージャ
代表取締役社長
鈴木 茂
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