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4/9・甲府戦 デジタルマッチデープログラム

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PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。表紙とP2、裏表紙とP3の組み合わせで印刷していない面を貼り合わせ、さらにホッチキスなどで留めれば原寸に近いサイズのマッチデープログラムになります。


揺るがぬ覚悟

新たなポジションとなる左サイドバックで、小野雅史はシーズン開幕から起用されている。ここまで8試合にフルタイム出場しているのは、彼一人だけだ。

今季は副キャプテンを務めている。「クラブを、自分を変えたい」という強い思いから、チームを牽引する立場に就いた。それだけに、ここまで1勝もできていない結果には、責任を強く感じている。

「開幕から数試合はキャプテンのミカさん(三門雄大)が離脱していたので、もう一人の副キャプテンの西村(慧祐)と自分で引っ張っていかなきゃいけない、という気持ちでやってきたのですが、結果に結びつけることができませんでした。霜田(正浩)監督が信頼して使ってくれていて、ずっとピッチに立っているので、とにかくチームの勝利に貢献しなければいけない、という気持ちが強いです。得点でもアシストでも、1本のランニングでも、自分にできることはすべてやっていきたい」

チームは戦術的、技術的な修正点を洗い出している。小野も「守備で押し込まれる時間帯がここ数試合あったなかで、自分はサイドなので自分たちの時間を増やすためのプレーを心掛けたい」と話す。そのうえで、より本質的な部分に目を向けるのだ。

「チームのために走れるか、体を張れるか、戦えるか。11で勝てるか。球際とか運動量とか切り替えとか、サッカーの本質的な部分はすごく意識しています。プレーでうまくいかなければ走ればいいと、僕は思うので」

甲府戦についても、「勝つことしか考えていません」ときっぱりとした口調で話す。「チームとしても勝つために、攻撃も守備も一つずつ落とし込んでいる。相手のシステムについてもしっかり対策をしているので、問題なくゲームに入れると思う」と、迷いのない表情を浮かべる。

「勝っていないので自信というものが少し小さくなっているかなと思うので、そのなかで自分たちが信じていることをどれだけできるか。自分はピッチに立っている時間が長いので、よりチームを鼓舞できたらと思います」

苦しむチームを支えるために、今節もファン・サポーターが後押しをしてくれるだろう。小野の目に力強さが宿る。「こういう状況で応援してくれている方々に、自分たちの戦っている姿を見せて、ホームで勝利を届けたい」

情熱と闘志、我慢強さと忍耐力、ひたむきさと貪欲さを胸に秘めて、チームを進むべき方向へと導いていく。大宮アルディージャを背負う「覚悟」を、小野はピッチで見せていく。

(戸塚 啓)

PREVIEW OMIYA
ハーフスペースを活用し相手の陣形を崩せ

大宮は[4-3-3]、甲府は[3-4-2-1]の布陣が予想される。システムのミスマッチを突けるのかが、この試合の最初のポイントになる。

守備では相手1トップのウィリアン・リラに、起点を作らせないことだ。マッチアップするCBはもちろん、セントラルMFがプレスバックして挟み込むことも想定したい。彼を封じることは2シャドーの前線への飛び出しと、両ウイングバックの攻撃参加を抑制することにもつながる。

新外国籍選手のブルーノ・パライバをはじめ、甲府は攻撃のカードを多く持つ。相手が選手交代をしてきた後の対応にも、細心の注意を払いたい。

守備の局面で[5-4-1]になる相手の攻略では、ハーフスペースを活用する。たとえば、ウイングバック、ボランチ、2シャドーの誰がケアすればいいのかという立ち位置を取ることで、相手の陣形を崩していく。攻撃時に自由にポジションを取る左SB小野は、キーマンに挙げられる。

より根本的なところでは、自分たちの攻め筋を使い分けることも大切だ。自陣からしっかりとボールを動かして、相手をはがしていくのか。早めに前線へパスを入れていくのか。相手の出かたや試合の流れ、さらには時間帯に応じて、攻め筋を変えていきたい。甲府が5バックの陣形を整える前に、カウンターを繰り出すのも効果的だろう。攻守の切り替えも徹底したい。

(戸塚 啓)

DATA ANALYSIS
通算成績
ランキング
大宮アルディージャ ヴァンフォーレ甲府
ゴール アシスト ゴール アシスト
河田 篤秀 3 柴山 昌也 3 長谷川 元希 4 松本 凪生 2
矢島 慎也 2 茂木 力也 1 松本 凪生 1 ウィリアン リラ 2
茂木 力也 1 矢島 慎也 1 三平 和司 1 須貝 英大 1
小野 雅史 1 三幸 秀稔 1 宮崎 純真 1 飯島 陸 1
    小野 雅史 1 飯島 陸 1    
※データはすべて2022年4月8日現在
PREVIEW KOFU
失点がかさみ下位低迷。流れを変えられるか

伊藤彰監督、渋谷洋樹HC、山岸範之GKコーチら元大宮、元NTT関東勢が磐田のコーチングスタッフになったことはショックだったが、今年も元大宮勢がチームを支えてくれている。佐久間悟社長、大塚真司HC、新井、石川(契約上今節出場不可)、浦上、山田、長谷川に、甲府の育成とトップチームをつなぐ中村順ヘッドオブコーチの面々だ。

17年の降格同期の甲府、新潟、大宮はJ1再昇格を果たせていないが、今季は甲府と大宮がスタートでタイヤが空転中。この試合で「勝って流れをつかみたい」と甲府の選手は口をそろえたかのように言うが、佐久間社長は「J2残留争いをしている現実は(受け止め)共有しないといけない。漠然と“大丈夫だと思うことは危険」と釘を刺す。確かに“そのうち浮上できると思っていた人は少なくないかもしれない。しかし、現実を見れば失点の多さはリーグトップ3。得点力はポジティブに表現して“中の下。開幕前にコロナ感染者が5人出たりケガ人が増えたりのアクシデントはあったが、歯車が噛み合っていない部分で負けている。今の甲府は最終ラインにケガ人が多くゴール前の守備に不安がある。それだけに、先制点を取って流れをつかむことは必須だ。長谷川が「次は僕が先制点を取ります」と覚悟を話した。その気持ち、言霊にすがりたい今節である。

(エル・ゴラッソ甲府担当/マツオ ジュン)


PICK UP PLAYER
MF 41 長谷川 元希

これだけの選手をよく獲得できたなと昨季も思ったが、プロ2年目の今季は甲府のエースとしてチームを牽引している。大宮時代に彼の育成に関わった伊藤彰監督(現磐田)が甲府の監督時代に「日本代表に行ってほしい」と話した理由がよくわかる。ボールを失わない技術やスピードは魅力だし、右足のアウトサイドという武器は右利きなら使えそうでもあるが、長谷川のそれはちょっと違うレベルの魅力がある。

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