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原崎政人 監督 就任記者会見 実施レポート

5月24日(水)、クラブハウス“オレンジキューブ”にて、原崎政人 監督の就任記者会見を実施し、原博実 フットボール本部長と原崎政人 監督が登壇しました。

原博実 フットボール本部長 コメント

本来であれば、先週のうちにこの会見を行いたかったのですが、金曜日に監督交代を発表して日曜日に仙台戦というスケジュールでしたので、仙台戦を終えてオフを挟んだこのタイミングで実施をさせていただきました。

監督交代の経緯ですが、なかなか連敗が止まらないなか岡山戦でやっと引分けたものの、いわき戦で負けてしまいました。ここ最近の失点の仕方やチームのいまの状況を考えたときに、何か手を打たなければいけないと考えました。決して、相馬監督だけのせいだとは思っていません。我々スタッフや、選手も含めた全員の責任だと思っていますが、いわき戦終了後に相馬監督と原崎ヘッドコーチに話をして、新しい体制で行くと決断しました。原因に関しては一つではないと思いますし、いろいろなことが重なっていると思います。

昨年、相馬監督に来てもらった際には、「守備の強度を上げたい。そのスピードを上げたい」という話をしました。守備の得意な相馬監督に、「激しさや強さを植え付けてもらい、チームのベースを上げてもらいたい」とお願いをしました。昨シーズンの最後の方は、ある程度安定した試合ができるようになっていたと思います。その上で、今シーズンは新しいメンバーで準備をして、チャレンジをして、もっとアグレッシブな戦い方を目指してここまでやってきました。できたところもありますし、できなかったところもあります。その中で、ホームでは勝ててアウェイでは勝てない流れで4勝4敗となり、そこから連敗が始まって止めることができませんでした。いわき戦を終えた段階で、4勝1分11敗で最下位となり、このタイミングで新しい風を吹かせなければいけないと思い、チームの事情を理解している原崎ヘッドコーチにお願いをしました。

チームのバランスが崩れている部分、例えば、早い時間の失点が多い、点が取れない、先に失点してしまって焦って自分たちのリズムができない、攻撃の軸が見えてこない、というような観点から、監督を交代してチームを変えていこうという結論になりました。相馬監督だけのせいだとは思っていませんし、相馬監督には感謝しています。どの選手に対しても公平に接してくれましたし、激しいトレーニングで選手たちの強度も上がったと思います。ただ、それで結果が出ませんでした。昨シーズンは24試合を指揮して10敗でしたが、今シーズンは16試合を終えた段階で11敗でした。それほど簡単に負けるチームではなかったはずですが、いまは自信を失っているということも含めて判断をしました。

原崎監督には、大宮での経験も、他のチームでの経験もありますが、その経験を生かしてもらって、大宮がここからもう一度這い上がっていくために、僕らも全力で支えますし、彼にも力を発揮してもらいたいと思っています。こういった状況ですので、クラブ全体で力を合わせて、総力戦でこの難局を乗り越えたいと思います。今日のミーティングで原崎監督も言っていましたが、自分たちのスタイル、戦い方をもう一度整理していくことが大事だと思いますし、1試合1試合、全力で戦っていきたいと思います。


原崎政人 監督 コメント

まず、シーズン途中での監督交代となりましたが、ヘッドコーチとして最後まで相馬監督を支え切れなかったことに対して、非常に悔しいですし、力不足を感じるとともに、すごく責任を感じています。ただ、クラブは止まるわけにはいきませんし、シーズンもまだ2/3が残っている状況で、最下位から必ず這い上がっていくという意思を、我々はサポーターの方に見せなければいけない、その仕事が我々には残っていて、選手たちはもがいています。皆、勝ちたくて一生懸命やっているなかで成績が出ない、ただ成績を残すのが我々の仕事で、まだ選手たちの気持ちは死んでいないですし、もう一度思い切って勇気を持って戦える、そういったチームを作るために自分がやれることがあるのではないかという思いで、監督の職を引き受けることにしました。

前節の仙台戦でも先に失点してしまい、まだ足りない部分はありますが、最後まで彼らの魂、戦う気持ちは存分に出してくれたと思いますし、そこを最大限に引き出しながら、しっかりと勝利を重ねて上の順位に食い込んでいけるようにやっていきたいと思っています。


ーーコーチのときから見えていた課題と、あらためて監督になって見える課題。

失点の仕方など、修正をしてもなかなか試合で生かされていないところがあるので、そこは早急に組織の作り方、個人も含め改善が必要だと思っています。就任して数日ですが、やれること、また足りないところは明らかに見えているので、選手の最大値を出せる、一番いいものを出せる仕組みをしっかり作りたいと思っています。

ーー原崎監督が考える攻守のバランスについて。
これまでの試合を振り返ったときに、守備では前から行くところ、行かないところ、行かないときにどう守るか、そういったものを一つひとつ整理しなければいけないですし、そのズレが大きい印象があります。もちろんいいシーンもあって、ただそれがしっかり共有できていない部分もあるので、そこを整理しなければ失点は減っていかないと感じています。攻撃について、僕の考え方は、やはり自分たちで常に主導権を取りたいです。目的はボールをつなぐことではなく、できるだけ多く点を取ることで、そのために選手がピッチで何を判断できるか、その判断材料をトレーニングで与えたいです。いま何をすべきか、ゲームのなかで判断するのは選手で、簡単なことではないですが、それができなければ勝ち続けていくことは難しいと思っています。そういったところを、しっかり判断できるようなチームにしたいです。

ーー仙台戦を終えて、今後への見通し、手応えについて。
十分に戦える戦力だと思っています。まだ自分の力を出し切れていない選手がいますし、もっとやれるはずだと思っています。プレッシャーなどもあるかもしれませんが、それを引き出す作業が必要だと思います。トレーニング強度も上げながら、ゲームに近い環境を作ることで引き出して、そこでできたことが自信になってまたゲームでできる、自分の一番いいパフォーマンスが出せるような流れを作りたいです。仙台戦はもちろん勝ちたかったですが、彼らがこれぐらいやれるというものを十分示してくれたとも思いますので、あとはそれをチームとして勝ちに持っていけるようにしたいです。

ーー選手たちとのコミュニケーションについて。
今年からまた大宮で仕事をすることになって、ヘッドコーチとして監督の立場よりは選手との距離は近かったですし、僕は選手の特徴や性格を把握したいタイプなので、これまでもたくさん話をしました。それぞれの選手のスタイル、やりたいサッカーのスタイル、思考などは正直たくさんあります。それはどのクラブでも同じですし、いろいろなスタイルを皆が持っていて僕は構わないと思います。ただ、チームとして何をすべきかを明確に打ち出すのは、コーチングスタッフの仕事だと思っています。これから大宮アルディージャがどういうサッカーをするのか、どういうゲームプランで試合を進めるのか、それを明確に選手に提示して、わかりやすくトレーニングで落とし込むことが僕の仕事です。選手が迷わずゲームに臨めるように、意思統一できればと思います。

ーー以前ヘッドコーチとして在籍していた2018年、2019年と比べて。
サッカー界のトレンドはずっと変わってきていて、僕自身も当時の考えとは少し変わってきています。当時よりもいろいろなことができないと勝ち続けることが難しいと、自分の中では思っています。それをもう少し整理してあげることが必要だと思います。勝ち続けられるチームにするために、選手の最大値を見極めて、彼らが一番力を出せるようなやり方、仕組みを見つけながら、試合によってゲームプランを変えていくことができれば、いまの戦力で勝てると僕は思います。毎試合、求めることは違ってきますが、それをすごく難しく考える必要はないですし、相手が違ったらやり方は変わります。それをちゃんと選手が理解できるようにトレーニングすることが、一番大事だと思います。試合によって選手たちがしっかりと判断できる、そういった準備をトレーニングで共有して勝利につなげていきたいです。

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