【VENTUS PRESS】五嶋京香 後編

プライベートの過ごし方をたっぷり語ってくれた五嶋京香 選手。興味をもったらとことん追求するストイックさ・・・オフでも発揮されているその集中力の高さに注目です。


Vol.23 文・写真=早草 紀子

「セルフネイルで気分転換してます」(五嶋京香)

—ではサッカーから離れてオフの過ごし方を教えてください。
「それが自分でも何をしてるんだかって感じなんですよね。この機会に見つけ出していいですか()? 朝起きて、まず掃除をします・・・そこから出掛けますかね。そうだ! 先日は()みのりとコクーンシティに行きました()

—林選手と仲が良いんですね。
「みのりとは、キャンプのときにボランチを組むことになるからということで同じ部屋だったんです。そこでいろいろ話してるうちに急激に仲良くなりました。趣味や感覚が似てて、そこで「コクーン行こう!」って盛り上がって買い物に行きました。服の好みも合うんですよね。彼女も美容系が好きだし。「ネイルして~」って言ってきます。

—いつもきれいなネイルをしてますが、セルフなんですよね?
「これはコロナ禍で習得したといいますか・・・サロンに通っていたんですけど、おうち時間も多いので自分でやってみようかなと。最初は一色から始めて、でも素人作業なのですぐ剥がれるんです。だからお店でやってもらう時に担当の人のプロの施術をめっちゃ見てました()

—まさか技術を盗まれているとは思わないですよね(笑)
「だと思います() いまは、いろいろ試行錯誤して剥がれないようになりましたし、厚みもサイドからしっかりチェックして均等にできるようになりました。絵はヘタなので・・・デザイン系のものであれば自分で考えます。一年くらい没頭して、たどり着いた境地ですね()

—極めるタイプなんですね。
「そうかも! 私、こういうことをして休みを過ごしてるんですね()。オフはサッカーに一切触れないので、いい気分転換になるんです。それで行くと“ヨモギ蒸し”にも行きますね。これがいいんです! 実は私は生理痛がひどくて、吐くまで行く症状があったんですけど、ヨモギ蒸しをしてからなくなりました。出る汗はきれいな汗らしいんですけど、自分的にはドロドロした老廃物が全部出た感じがしてスッキリします。いま流行りのサウナは行かないですけど、ヨモギ蒸しで瞑想しても気持ちいいんですよ。無になれます」

—そういうのはどうやって見つけるんですか?
「予約アプリとかインターネットとか・・・みなさんと一緒ですよ。あとは行ってみて、自分に合うところをひたすら探します。ヨモギ蒸しは個人経営のところを見つけて行ってるんですけど、そこの息子さんがサッカーをしてるんです。大宮アルディージャの試合をよく見に行くって話は聞いてたんですけど、先日VENTUSの試合も見に来てくれたんですよ。こういう交流って本当にうれしいです」

—そういえば、前に得意料理をチームメイトに決めてもらいたいって言ってましたが、決まりました?
「まだなんです() 私はごく普通の家庭料理が好きなんですけど、一人分って作れないんですよ。この間はおでんを鍋いっぱいに作ってしまって、3日間食べ続けました」

—おでんは育てるものですから。
「ですよね! 3日目が一番美味しい。うん、おでんは食べ続けても大丈夫だな()

—いろんな意味で馴染んでいるようで安心しました。
「まだまだやれてないこと、行けてないところばかりですけど・・・川越の街の食べ歩きもしたいんですよ! さつま芋のブリュレっていうのがあるらしくて・・・これはテレビ情報です()。季節的にそれが食べられなくても楽しそうですよね。マル(山崎円美)が川越方面の出身なんで『川越に行きたい』って話しても、『なんもないよ~』って反応が薄くて(苦笑)。地元人、その魅力に気づかないあるあるです」

—埼玉県はいろいろ出向きたいスポット多いですよね。その一つに入るかもしれないNACK5スタジア大宮をホームにするってどんな気分ですか?
「やっぱりいいですよね! 対戦相手として来ていたときは、客席と距離が近いっていうのもあるから、それこそドアウェイなんですよ。オレンジがいっぱいいるし・・・あ、長野もオレンジだった()。でも全然違うんです。ホームだとアウェイのサポーターもホームに感じるというか、スタジアム全体が味方みたいになるんです」

—声出し応援になって変化はありますか?
「もう全然違いますよ! 声があるだけで全然モチ―ベーションが違うんです。試合中はわからないんですけど、アップ中はチャントがすごく届いて、段違いで気持ちが高まります。今シーズンはもっとみなさんと勝利を分かち合えるようにしたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします!


早草 紀子(はやくさ のりこ)
兵庫県神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。1993年よりフリーランスとしてサッカー専門誌などへ寄稿する。女子サッカー報道の先駆者であり、2005年から大宮アルディージャのオフィシャルカメラマンを務める。

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