大宮アルディージャVENTUS U18がいよいよ始動!

4月1日からVENTUSの新カテゴリーであるU18が始動しました。今春、U15を巣立った8名に、新たにセレクションから選出した3名が加わり、初年度は11名でのスタートです。対外試合では人数が足りないため、U15の選手も参戦しながらの道のりになりますが、それもすべてが選手たちの糧となっていくはずです。

GKの寺本唯香 選手はU15からの昇格組です。最高尾からピッチの状況をつぶさに読み取り、声とプレーでチームを支えます。新加入選手にも積極的に声をかけている寺本選手ですが、U18として踏み出したことで小さな変化もあるようです。

「技術を上げていくということはもちろんですが、実績にもこだわりたいと思ってます」。がむしゃらに走ってきたU15からトップチームを見据える年代に入り、責任感も芽生えてきたと寺本選手は語ります。

そして新加入組の甲斐さくら 選手は生粋の大宮愛を抱いていました。「大宮アルディージャが大好きで、小さな頃から家族と一緒にNACK5スタジアム大宮で応援していました。女子チームができると聞いてから、VENTUSでプレーしたい! と思っていたのでセレクションに受かったときは、憧れのあのエンブレムをつけるうれしさと期待、そして責任感が沸いてきました」。スピード突破が得意という甲斐選手は右サイドハーフとしての活躍が期待されています。

そして始動2日目には、さっそく城西大学サッカー部女子部門との、初めての練習試合に臨みました。実質はU16の年代ですが、大学生に当たり負けすることなくオーガナイズし、4ゴールを挙げるなどポテンシャルの高さを発揮。白星でチームのスタートを飾っています。

個性溢れる選手たちが集まったU18の指揮官には、明治学院大学サッカー部コーチとして活躍された東島潔 監督が新たに就任しました。女子選手の指導は初めてということではありますが、トレセン指導時に女子選手を目にした経験から、「低年齢層の女子選手のテクニックは男子よりもある」と振り返ります。

「もともとU18の選手たちはU15世代に全国ベスト4まで進んだ強豪チームだと聞いていましたし、まだ始まったばかりですが、ピッチでの選手たちを見ても好印象です。大学生とも引けを取らない戦いができますし、そこにダイナミックさが加わると面白いのではないかと感じます」

そして4月7日からはJSSL PROFESSIONAL ACADEMY 7S(シンガポール)に参加します。7人制ではありますが、アジアのみならずヨーロッパからもクラブチームの同世代が参加、全6チームで競われます。3日間という過密スケジュールではありますが、始動まもないタイミングでの海外遠征は貴重な経験になります。

「こういう多国籍なフットボール、人種に触れることで選手だけでなく、我々スタッフにとってもいい学びになります。たくさんの“初めて”を経験して、パイオニアというか、一つ一つ開拓してたくましく成長してくれると思ってます」

東島監督、もちろんただの“経験”で終わらせるはずもありません。「求めるところは大きく二つ。一つは自分のポテンシャル、強さ弱さをどれだけぶつけて帰ってこられるか。失敗してもいいんです。まずは自分たちの良さを出すこと。もう一つはチームとして、日本を代表して参加させてもらう以上、大宮アルディージャVENTUSのサッカーを見せたいので、内容はもちろん国際大会で結果も求めていきたいです」と力強く語ってくれました。

明確な目標設定があるのは、U18は“トップチームに選手を送り出す使命”を担っているから。しかし指揮官が見据えているのは、トップチームだけではありません。「18歳を迎えたとき、すべての選手がトップチームに昇格できる訳ではありません。別のサッカーに進んでも、選手一人一人に上手く適応できる“幅”を持たせたいです」。“幅”が広ければ広いほど、どんなサッカーにも対応できる懐の深いプレーが出せるはずです。

国際大会からスタートする新カテゴリー。選手たちは、見据える未来像を両手いっぱいに抱えて大宮に戻ってくることでしょう。今後U18は埼玉県リーグ2部から関東リーグ昇格を目指して走り出します。未来のVENTUSを担うU18の選手たちにもぜひ注目してください。



早草 紀子(はやくさ のりこ)
兵庫県神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。1993年よりフリーランスとしてサッカー専門誌などへ寄稿する。女子サッカー報道の先駆者であり、2005年から大宮アルディージャのオフィシャルカメラマンを務める。

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