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10/10・S広島R戦 デジタルマッチデープログラム
WEリーグ初勝利のカギは、序盤にあり

頼れる“キング”がピッチに帰ってきた。ケガで出遅れていたキャプテンの有吉佐織が、第4節・三菱重工浦和レッズレディース戦でWEリーグ初出場を果たしたのだ。チームの先頭に立ってピッチに入場すると、サポーターが見守るスタンドに向かって深々と頭を下げた。「自分はここから始まるんだという気持ちが強かった」と有吉。4-4-2の右サイドハーフに入り、攻守のつなぎ役としてあらゆる場面でボールに絡んだ。まだトップフォームとは言えないが、2015年のFIFA女子ワールドカップで躍動したダイナモがそのニックネームのような輝きを放てば、チームの推進力もグッと高まるに違いない。

また、この試合でもっともスタンドが沸いたのが、カトラー・グレイス・エリンに初ゴールが生まれたシーンだった。64分、髙橋美夕紀に代わって途中出場。前線で積極的にボールを呼び込み、攻撃の起点になった。そして終了間際の88分、村社汐理が蹴った背後からのフィードを、175センチの長身をめいっぱい伸ばしてヘディングシュート。相手GKの逆を突いて、ゴール右隅に流し込んだ。「ヘディングは得意なプレーの一つです。子どものときから、とにかく頭からボールに向かってゴールを決めようと思っていました。自分の良さを見せられました」と試合後は頼もしい言葉を残している。

開幕からここまで2分2敗。敗れた2試合はいずれも序盤に失点を喫している。第1節のINAC神戸レオネッサ戦は、4分に左サイドからアーリークロスを許すと、シュートの跳ね返りを押し込まれた。第4節の浦和戦も左サイドからのクロスを頭で合わされたもの。試合開始からわずか5分のことだった。

第2節のアルビレックス新潟レディース戦も7分に失点していることを考えれば、立ち上がりをいかに無失点でしのぐかが勝利を導くポイントと言えるだろう。チームの集中をうながす意味でも、スタンドからの拍手で選手を後方から鼓舞したい。

迎え撃つサンフレッチェ広島レジーナは、WEリーグ創設に伴って誕生した新チームである。ベテランから若手までバランスよくメンバーをそろえているところを見ても、大宮アルディージャVENTUSとの力関係は五分五分と考えていい。5月のプレシーズンマッチは前半の失点が響いて0-1で敗れたが、消極的だった前半を考えれば、後半は反撃の機会を数多く作っていた。

あれから5カ月。チームはひと回りもふた回りも成長した。そのことを証明するためにも、リベンジと同時にWEリーグ初勝利を飾りたいところだ。

(岩本 勝暁)
監督コメント
 監督 岡本 武行

「前節は前半も後半も立ち上がりでの失点の影響が非常に大きかったですが、攻撃の形は少しずつできていると思います。そのなかで自分たちのチャンスを確実に決めていき90分を通してゲームコントロールをしていきたいです。S広島Rは非常にオーガナイズされていて意図的なサイド攻撃がうまいチームだと思います。サイド攻撃とストライカーを警戒しながら、自分たちがどのように点を取っていくかを整理して戦いたいです。いつも多くの方に応援に来ていただいて感謝していますし、早く勝点3を届けられるように選手スタッフ一丸となって戦います。応援よろしくお願いします」

選手コメント

「S広島Rは攻撃が多彩で、自分たちでボールを動かしながら色々なアイデアを持って攻撃をしてくる印象です。相手の流れの時間帯をしっかり守り切れれば、自分たちの流れのときに点を取って勝つことは可能だと思います。いままでの試合では打ったシュートの本数に対しての得点が少ないので、もう少し攻撃のバリエーションを増やしながら、ボールを動かして攻撃に関わる枚数を増やしたいです。自分たちのサッカーで真っ向勝負して、ホームで初勝利を飾りたいと思います」

「前節は早い時間帯での失点が響いて自分たちの時間を作ることが難しかったですが、ゴールに迫るシーンもあったので、練習からゴールの場面を意識して取り組みました。S広島Rは一人ひとり技術もあり、新潟Lに所属していたときのチームメート(左山、中村)もいるので絶対に負けたくないです。早い時間帯に点を取って波に乗れればと思います。個人としてはシュートチャンスで打ち切れなかった場面があったので、シュートの意識を持って、絶対にゴールを決めたいと思います」

予想フォーメーション
選手紹介
・キリンみたいに背が高くて顔が小さくて、仏様みたいに優しい顔をしています。顔だけじゃなく、性格も本当に優しいです。
・プレーはとてもダイナミックで、誰も届かないところから迫力満点のヘディングをします。プレーは優しくないです。笑
イノとスヌーピーが大好きで家はスヌーピーだらけだし、イノとずっと一緒にいます。たまに別々のこともありますが、そういうときは大体テレビ電話をしています。笑
・チーム最年少ですが、チーム1の落ちつきがあります。たぶん誰よりも大人です。笑
・サイドだけではなく、ボランチもできるし、個人でドリブル突破など局面を打開できるユーティリティプレイヤーです。
・最年少らしさといえば、髪を切ったときに、お姉さんたちに「かわいい〜」と少しいじられると、「うるさい」と照れながら暴言を吐きます。暴言を吐くみほしも「かわいい」です。笑
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