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10/31・AC長野戦 デジタルマッチデープログラム
初勝利の勢いそのまま、ホーム連勝を狙う

第5節は鮮烈な勝利が印象的な試合だった。井上綾香のハットトリックに加えて、有吉佐織のゴールで大量4得点。WEリーグ初となるハットトリックとなった井上のゴールを振り返ると、1点目は自陣で奪ったボールをそのまま持ち込んで豪快なミドルシュート、2点目はゴール前のこぼれ球に反応した泥臭いゴール、3点目はカウンターから見事な裏抜けで決めたゴールと、それぞれ井上の持ち味が存分に表れた形での得点だった。守備ではサンフレッチェ広島レジーナの反撃を1点に抑え、NACK5スタジアム大宮で記念すべきWEリーグ初の凱歌を挙げた。

試合がなかった第6節は大宮アルディージャVENTUSにとって「WE ACTION DAY(理念推進日)」にあたり、ホームタウンのさいたま市内を中心に様々な活動に取り組んできた。その名も「VENTUS ACTION WEEK」――。山崎円美、井上綾香、仲田歩夢、スタンボー華、カトラー・グレイス・エリンはルミネ大宮校を訪れ「サッカースクール なでしこクラス」に参加。望月ありさ、有吉佐織、小島ひかるは近郊の小学校であいさつ運動を行った。

心地よい秋空のもと、さいたま市北部の主要駅や商店街を中心に「クリーン大作戦」を実施。佐々木則夫総監督をはじめ選手25名が参加した「障がい者サッカー体験会」も、「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」というWEリーグの理念に沿うものだ。

期間中には、乗松瑠華がなでしこジャパン(女子日本代表)候補のトレーニングキャンプに追加招集されるという明るいニュースも飛び込んできた。

第7節は、3週間ぶりのゲームである。迎え撃つAC長野パルセイロ・レディースはここまで6試合を戦って、1勝2分3敗の9位。開幕戦こそアルビレックス新潟レディースに3-1で勝ったものの、第2節から5試合でノーゴールが続いている。勝って反撃のきっかけをつかみたいのは、現在10位の大宮アルディージャVENTUSにも共通する思いだろう。

警戒すべきは、DFの五嶋京香を中心とした組織的な守備。3バックでも4バックでも対応でき、相手のフォーメーションに合わせて戦い方を変えてくる。そのスタイルを小笠原唯志監督は“カメレオンサッカー”と言った。前節の三菱重工浦和レッズレディース戦も、前から積極的にプレッシャーをかけ、ショートカウンターからチャンスを演出した。“全員攻撃・全員守備”を掲げており、走り負けしないことがゲームの行方を大きく左右しそうだ。

この一戦は、クロスゲームが予想される。課題の一つでもあった「開始早々の失点」は、前節のサンフレッチェ広島レジーナ戦で改善の余地が見られた。試合後はGKの望月も「チーム全体として最初の10〜15分をしっかり守ろうという流れで入った。個人的にも危ないところを埋めるなど、マークの部分で声をかけました」と語っている。岡本武行監督も「守備のところはオーガナイズされていた」と一定の評価を与えた。

井上のハットトリックは、チームに自信を植えつけた。なにより、サポーターの前で勝つことの喜びを知った。ここからは、その歓喜の輪をどんどん広げていくだけだ。

(岩本 勝暁)
監督コメント
 監督 岡本 武行

「AC長野は全員がハードワークする、守備が堅いチームです。そのなかで自分たちがどう攻撃を仕掛けていけるか、というところがポイントになると思っています。守備では相手の早いカウンターをどのようにケアするか、攻撃ではしっかり相手の動きを見て判断しながらどう崩していくか、がポイントになると思っています。前半戦の残り5試合は非常に大事になってくると思うので、一戦一戦トーナメントだと思って戦い全て勝ちにいきたいです」

選手コメント

「AC長野はとても組織的で、オーガナイズがしっかりしていて、チームとしての粘り強さがある印象で、非常にタフな試合になるということを予想しています。個人としては、なでしこリーグ時代に対戦経験がありますが、選手も大きく変わっているのでこの試合に向けての分析は難しかったです。特に相手の守備が3枚の可能性もあり、どのようなシステムになるかわからないなかでの対応になると思います。ゲーム中に修正していく力やコミュニケーションがより重要になってくると思うので、今週の練習では質を上げて取り組んできました。ホーム連勝を目指して戦います」

「AC長野は球際で激しく行くことや最後まで諦めないなど、気持ちの部分がとても強いチームだと思います。そのなかでFWがどこでボールの取りどころを作り出せるか、いかに相手の守備の空いてくる部分を突けるかなど、FWの役割が重要になってくると思っています。前節は今までになかった、良い入り方と終わり方ができ、勝利することができました。この2週間も必ず連勝するという強い気持ちで準備してきましたし、全員で勝ちたいという気持ちで臨めば結果はついてくると思います」

予想フォーメーション
選手紹介
 MF16 堰 愛季
・後輩からは「あいきさん」とか「あいちゃん」と呼ばれたいらしく、それを後輩のあゆに伝えたら、次の日から「セギ」って呼ばれましたがそれはそれでうれしそうでした(笑)。
・プレーは中盤で、チームのつなぎ役としてプレーします。チームに安定感をもたらすような落ちついたテンポでボールをつないでくれます!
・セギちゃんは食いしん坊で、何でも食べます(笑)。 そのなかでも一つあげるなら、焼きそばが大好きだと思います。
・マッシュルームヘアがトレードマークの源ちゃんですが、前髪のセンター分けに憧れてるみたいなので、すばらしいセンター分けができる美容院を教えてあげてください(笑)。
・プレーは左利きで、ダイナミックな展開力とミドルシュートが得意です。左足だけかと思いきや、キックフェイントからの右足でのシュートもあるので、ご注意を(笑)。
卵焼きはしょっぱい派で、炭水化物はあまり好きじゃないけど、好きな食べ物はお寿司だそうです(笑)。
・おっとり天然キャラで、とーってもマイペースなマホだけど、プレーに関しては普段のマホからは考えられないくらいパワフルで、特に左足のシュートはエグいです(笑)。いまだにどっち利きかわからないくらい、両足からエグいシュートを放ちます。
・マホはよく自分でお弁当を作ってきていて、卵焼きは甘い派とのことです(笑)。
・パンが好きで、チーズのパンは基本的に何でも好きみたいです。つまりチーズが好きってことか?(笑)
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