今野さんが“タダのファン目線”でクラブ関係者らに逆取材を敢行するシリーズ企画から一転、今野さんが行きたい場所・やりたいことをただただリポートするという、迷走するコーナーとなった本連載。今回はNACK5スタジアム大宮見学編の後編をお届けします。案内していただいた大宮公園サッカー場・施設長の大友さんと、なぜかカレー屋談議で盛り上がった、大脱線の後編をお楽しみください。
24時間監視体制で安全を確保
広報・高橋「一通りスタジアムを見て回りました。最後はここ運営本部です。試合の際はここで全部をコントロールしています」
今野「あっ、監視カメラがある」
大友「全部で24個あります」
今野「変なところで煙草吸ってる人がいたら、注意したり」
大友「……(苦笑い)」
今野「これって、四六時中ついてるんですか?」
大友「24時間管理です」
今野「ここで見てる人がいるんですか、ずっと」
大友「いや、機械任せです。ここにハードディスクがあるので。JリーグとかWEリーグの試合で運営担当がいらっしゃったときは、ここで見る感じです」
今野「直接声をかけるんですか?」
大友「そこはどうなんでしょう……」
高橋「ここから直接はかけられないので、場内にいるスタッフとトランシーバーなどで連携しています」
大友「さきほどご説明した照明の演出が、ここに」
今野「あっ、CHAMPIONってありますね」
大友「来シーズンは……」
今野「どこが勝ってもおかしくないですからね」
公園は県でスタジアムは市?
高橋「最後、少し座りましょうか。今日はスタジアムをぐるっと一周見て回りましたが、今野さんから大友さんに聞きたいことなどあれば」
大友「何もないですよ(笑)」
今野「大友さんは、さいたま市の職員なんですか?」
大友「いや、市の外郭団体で、公益財団法人さいたま市公園緑地協会の職員です」
今野「さいたま市の公園を……」
大友「管理しています」
今野「ふ~ん、公園に詳しいんですか?」
大友「さいたま市には公園が2000個以上ありますので、全部熟知しているわけじゃ……」
今野「じゃ、どれぐらい熟知を?」
大友「職員が常駐している公園は、だいたい分かります」
今野「どういう公園に常駐してるんですか?」
大友「例えば、テニス場とか野球場があって、お金を払っていただいているところには、だいたい職員がおります」
今野「そうなんですね」
大友「ちなみにNACK5スタジアム大宮と浦和駒場スタジアムは市の施設、埼玉スタジアム2002は県の施設になります」
今野「違いは何なんですか?」
大友「市営の公園か、県営の公園かで、管理団体が違ってくる感じです」
今野「市と県と、ややこしいですね。ややこしいけど、こっちが知る意味もない(笑)」
一同「アハハハ……(笑)」
今野「すみません。聞いておいて(笑)」
大友「いえいえ。いまは民間さんも管理できる指定管理者制度という仕組みもあります」
今野「大友さんはだいたい、この大宮公園を管理されているんですか?」
大友「いや、大宮公園さんは県のものなので」
今野「大宮っつってんのに?」
大友「もともと県営だったんですよ。それが、ある年に市に移管されたんです。県営から市営になったんですね。ですから、大宮公園のなかでは、ここだけが市営のサッカー場ということになります」
今野「へ~。じゃ、普段は他の公園を見ているんですか?」
大友「はい。ここに常駐しているわけじゃなくて、すぐ近くの大和田公園に勤めています」
カレーの名店が近くにあるのに……
今野「大和田公園の近くに……美味しいカレー屋さんがありますよね」
高橋「『欧風カレー gii(ギー)』ですね」
今野「そう!」
高橋「大和田と言えば、『gii』か(ラーメン屋さんの)『蛍』ですね」
今野「そうなんですね」
高橋「どちらも大人気のお店です」
今野「『gii』は美味しいですよね」
大友「食べに行ったことないんですよ」
今野「ないんですかっ!」
大友「ないんですよ~」
今野「ええええーーーー。考えられない! すごく美味しいですよ」
大友「お薦めはなんですか?」
今野「なんでも美味しいですよ。カレーの店ですから、カレーさえ頼めば」
大友「ははぁ~」
今野「カレー嫌いですか?」
大友「大好きですっ」
今野「おかしいです。だったら(笑)」
大友「高級なカレーっていうイメージがあるんですけど……味は抜群なんですね」
今野「そうです。駐車場も結構埋まってますからね」
大友「ちなみに私、家に帰るときはいつもあそこを通るんです」
今野「なんでそれで!」
一同「アハハハ……(笑)」
今野「気にはなってた?」
大友「なってます」
今野「何年くらいその道を通って?」
大友「10年以上、20年になるかもしれません」
今野「おかしいっ」
大友「あそこを通らないと帰れないので」
今野「あのへん住んでたら、絶対に行ってますよ」
大友「週3、週4でも?」
今野「全然いいですよ。だってカレーですからね」
大友「確かに……」
今野「カレーは、食べ物のなかでどれぐらい好きですか」
大友「もう、上位ですね」
今野「なのに行かない(笑)。タイカレーとかインドカレーとかあるじゃないですか、どのタイプが好きですか?」
大友「もうスタンダードな」
今野「『gii』は、スタンダードのトップなんですよっ!」
大友「そうなんですね。野菜がゴロゴロとか、好きなんです」
今野「あったはずですよ、そのタイプも」
大友「スープ状のやつも好きですし。ちなみに、ご飯とルーは別々ですか?」
今野「別……でしたね。結局、全部かけちゃうけど」
大友「あぁ。その時点で高級感がありますよね。店構えも綺麗じゃないですか」
今野「綺麗ですね」
大友「木の風合いを生かした感じで」
今野「にしても、カレーが好きなら1回くらいは」
大友「揺れ動いたことは何回もあるんですけどね……」
今野「(笑)。逆に、何が大友さんを踏みとどまらせていたんですか?」
大友「家に帰って子どもを風呂に入れてって、家の仕事が思い浮かんじゃって」
今野「近いとそうなるのか」
大友「家でゆっくりしたい、と」
今野「家族で行こうってなればいいんじゃないですか」
大友「子どもが小さいので。子どももいけるくちですか?」
今野「ちょっと辛いかな?」
大友「小学生になったら、連れていきます。あそこの近くのセブンイレブンには、よく行くんですけど」
今野「知らないですよ(笑)」
大友「真横ですよね。今度、ぜひ行かせていただきます。なんかいつも『山田うどん』に行っちゃうんですよね」
今野「リーズナブルで美味しいですよね」
大友「そうなんです」
今野「しょっちゅう行ってほしいわけじゃなくて、1回くらいは」
大友「そうですね。給料日くらいには。カレーはベスト3には入るので。間違いなく」
今野「だったら……。最初甘くて、あとから辛くなるような感じです」
大友「らっきょうとか福神漬けとかは?」
今野「どうだったかな……」
高橋「あったはずです」
今野「あと、ジャガイモが出てきますよ」
大友「涎が出てきちゃった(笑)」
高橋「金澤慎コーチもお気に入りのお店です」
今野「ラーメン屋さん、『蛍』は行ったことあるんですか?」
大友「1回だけ」
今野「ふふふ……」
大友「あまり外食はせず、家で食べる派なんですよ。それもあるかもしれないですね」
今野「そうですね……」
大友「食べてすぐにゴロンと。だからこんなに太っちゃうんですけど(笑)」
今野「いえいえ、普通ですよ」
大友「面倒臭いってわけじゃないんで、ぜひ、生きているうちに1回は行きたいと」
今野「そんな! そんなにハードル高いんだ。なら行かなくていいですよ(笑)」
大友「いまはまだ、子どもたちと一緒に家で食べるほうが……」
今野「ここまでお薦めして、口に合わなかったときが恐いですよ」
大友「じゃ、この企画の第二弾として食べた感想を」
今野「いやいや、個人的に行ってもらって、何か書いてもらえたら(笑)」
大友「そうですね」
今野「適当に書いて、僕に送ってください。『giiに行ってみた』って」
大友「わかりました(笑)」
今野「もう終わりますよ」
大友「ありがとうございました」
今野「(笑)。ありがとうございました」
構成:粕川 哲男