明治安田生命J2リーグ 第23節
2022.6.26 [SUN] 19:00 NACK

大宮

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

金沢

  • 86' 藤村 慶太
試合経過
監督コメント

攻撃面ではまず敵陣に入ることが大事ですが、鹿島戦では敵陣に入っていくところで苦労してしまった試合でした。ただ、ネガティブには捉えてはいないです。攻撃ではどこかで少し時間を作らないと全体が間延びしてしまうと思いますし、時間を作る部分は選手もピッチ内で感じてすり合わせが少しずつできているので、より良くしていきたいです。

僕が強調してきたものはありますが、選手一人ひとりがきちんと判断してプレーしないくてはいけませんし、判断せずに言われたことだけをやるのでは、サッカーになりません。選手が判断し、それをやることによって少しずつ共通認識が増えてきた印象はありますが、一つひとつの精度やまわりの選手で感じるのが遅い選手もいたりするので、判断してサッカーをできるようにさせていきたいです。

一番大事なことは、ボールを持っている選手が責任をもってプレーを選ぶことです。ドリブルをするのか、パスを出すのか、ボールを守った方が良いのか判断するために、チームでそのベクトルをきちんと合わせることが必要です。

ホームで勝つことは何より大事ですし、選手が勇気を持ってプレーできたときにはチャンスにつながるプレーが増えると思います。NACK5スタジアム大宮で逃げたプレーをせず、相手にとって一番怖いプレーを続けて、勝利につなげられるように戦いたいと思います。

選手コメント

千葉戦をみんなで振り返って監督からもフィードバックがありましたが、マイボールの時間を長くするところは全員で話をしました。天皇杯の鹿島戦を観ていましたが、相手の選手のセカンドボールを独力でマイボールにする能力の高さを感じましたし、そこでタメを作られるからこそ、前線が動き出すタイミングが生まれると思います。鹿島はそこまでビルドアップをしてくるチームではありませんでしたが、そのなかであれだけ前線にボールを入れてクロスやシュートで終われるのは、中盤の選手の球際や個人戦術の高さが影響していると感じましたし、学ぶことが多かったです。

秋田や今節対戦する金沢はマンツーマン色が強いチームなので、金沢戦はピッチの左右どちらか半分に全員が入るような戦いになることも予想されます。マンツーマン気味で捕まえにくる相手ですし、自分たちが密集すれば相手も寄ってくると思うので、うまく背後やスペースをついていきたいですし、中盤のラインも引き上げていけるように意識してプレーしたいです。

自分は相馬監督になって2試合で使ってもらっていますが、改善点はあるものの勝点は取れて負けなくなったことはポジティブなことですし、これからも勝点を積み上げながら改善していきたいです。

相馬監督のもと、選手はインテンシティの部分やみんながコンパクトになって守備することを求められています。ボールを中心に選手が動くことで、選手間の距離が近くプレーできていて、ボールを奪った後に味方が近くにいるので、攻撃への切り替えも速くなっていると思います。前線の選手は、背後に抜けるアクションや相手DFラインを引っ張る動きが大事です。なおかつボールを収めることと、起点となって後ろの選手が上がってくる時間を作っていきたいですし、2トップですのでお互いの動きをみながら判断してプレーしたいです。チームとして複数得点がなかなかできていないので、少ないチャンスの中でもしっかり決めきるところを常に意識していきたいです。

金沢はボールホルダーに厳しく寄せてくる印象がありますし、自分たちからアクションをして空いたスペースを3人目が入っていくことや、ボールと人も動くことがより重要になってきます。サポーターにはなかなか勝利を届けられていませんし、リーグ後半戦最初のホームゲームとなりますので、勝たなくてはいけないですし勝って勢いをつける試合にしたいです。

メンバー

スターティングメンバー

GK 40 志村 滉
DF 22 茂木 力也
DF 17 新里 亮
DF 24 西村 慧祐
DF 41 小野 雅史
MF 15 大山 啓輔
69'
MF 26 小島 幹敏
46*'
MF 14 武田 英寿
63'
MF 19 矢島 慎也
FW 9 菊地 俊介
87'
FW 11 奥抜 侃志
69'

控えメンバー

GK 50 若林 学歩
DF 4 山田 将之
DF 36 吉永 昇偉
63'
MF 20 栗本 広輝
69'
MF 39 泉澤 仁
46*'
MF 18 髙田 颯也
87'
FW 10 河田 篤秀
69'

監督

相馬 直樹

スターティングメンバー

GK 1 白井 裕人
DF 5 松田 陸
DF 4 松本 大輔
DF 39 庄司 朋乃也
DF 2 長峰 祐斗
MF 13 大石 竜平
74'
MF 8 藤村 慶太
MF 18 小野原 和哉
46*'
MF 10 嶋田 慎太郎
82'
FW 19 豊田 陽平
74'
FW 9 丹羽 詩温
74'

控えメンバー

GK 36 三浦 基瑛
DF 16 毛利 駿也
74'
DF 27 廣井 友信
MF 6 松本 大弥
46*'
MF 17 平松 昇
82'
FW 11 杉浦 恭平
74'
FW 20 林 誠道
74'

監督

柳下 正明
試合詳細
8 シュート 5
9 GK 8
3 CK 7
10 直接FK 14
6 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

窪田 陽輔

副審

数原 武志

副審

緒方 孝浩

第4の審判員

松澤 慶和

入場者数

4,618人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

30.3℃/46%

HIGHLIGHT

試合終盤にミスから失点、勝点逃す
明治安田J2第23節は、14位の金沢との対戦だ。20位から這い上がるため、ホームゲームで勝利をもぎ取りたい。前日から関東地方は猛暑に見舞われているが、暑さが少し和らいだ19時にキックオフを迎えた。先発メンバーは、前節の千葉戦から1人だけ変更。4日前の天皇杯3回戦で個人技による打開を見せたMF武田が右MFで起用された。

試合の入り方は、非常に良かった。5分、武田が蹴った右CKをファーサイドのFW菊地が頭で合わせてネットを揺らしたが、ゴール前の競り合いでファウルの判定を受けたためノーゴール。9分に武田が右サイドでFKを得ると、またも武田のパスにDF西村が飛び込んで際どい場面を作り出した。

攻撃では、味方にボールを渡した選手が積極的に相手の背後へ飛び出す場面が多く、守備でも中盤で相手の選択肢を消してボールを奪った。序盤から積極性と力強さが目立つ展開で先制点が期待される流れだった。

だが、少しずつ押し込まれていった。21分には右サイドを破られてピンチ。シュートを打たれ、GK志村が体に当てたボールがクロスバーをたたいた。30分過ぎからは、明らかにインターセプトに出ていけなくなり、守備位置を下げられた。

MF大山は「相手のセンターバックをフリーにさせないことと、サイドチェンジをできるだけさせないというところは、もう少し改善するべきだったと思う」と話し、中盤から見えた課題を説明した。相手のセンターバックにフリーで持たれ、サイドバックが高い位置に出てくると、サイドハーフが中央に入り込んでくる。ボランチの大山、小島は、周囲で見るべき相手が増えてしまう。2トップが助けに戻ってくると、またフリーになったセンターバックからサイドチェンジを仕掛けられ、全体をコンパクトに保っているため、対応が遅れて後手になる。この流れを断ち切れなかったという。同時に攻撃への切り替えも困難になり、試合は金沢のペースとなった。

改善をどこから行うか。攻撃時に相手を下げさせて押し返すのも一つの手だ。相馬監督は後半からMF泉澤を左サイドに投入。小島がいたボランチにスライドした矢島慎は「ボランチになってからは、守備でサイドバックを前に出していくことを考えていた」と守備面で全体の押し上げを図った。

しかし、相手の出足の方が鋭く、後半は立ち上がりからミドルシュートや際どいクロスを許す嫌な流れとなった。それでも少しずつ反撃。56分、左サイドのFKを矢島慎が蹴り、DF西村が競ったこぼれ球を奥抜がシュート。57分には奥抜が矢島慎とのワンツーで抜け出したがシュートを打ち切れなかった。矢島慎は「あそこでパスが長くなるとか、自分が起用されている意味を考えたら、最後の場面でクオリティーをもっと上げないといけない。不甲斐ない」と悔しがった。

終盤は、運動量の勝負。右MFに投入された吉永は、泉澤を起点とした攻撃のフィニッシュ役を担って前に走った。67分にはカウンターで茂木の持ち上がりから奥抜がシュート。さらにFW河田、MF栗本を同時に投入。すると72分、河田が意表を突いたロングシュート。直後には吉永が相手GKまでプレッシャーをかけた。83分、右からのカウンターは、菊地が逆サイドの泉澤につないで決定機となったが、GKに防がれた。

どちらが点を取り切るかの終盤だったが、一つのミスが失点につながった。86分、自陣左で小野が相手をかわそうとしたが、ボールロスト。パスをつながれて奪い返すことができず、金沢のMF藤村にミドルシュートを決められた。

苦しみながらも終盤の勝負には持ち込んだが、0-1で敗戦となった。攻守に連動できるコンパクトな陣形が生きる時間帯をどうやって増やしていくのかが、大きな課題と言える。次節は、岩手とのアウェイゲーム。残留争いの直接対決だ。第15節のホームゲームでは敗れているだけに、敵地でのゲームできっちりと借りを返したい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
多くのサポーターに集まっていただいて、私自身としてもホームで一緒に勝利したいと思っていましたが、最後にやられるような形になってしまい、非常に悔しい思いがありますけれども、来てくださったサポーターの皆さんには感謝を申し上げたいと思います。

暑さがだいぶあるなかで、自分たちの時間と相手の時間ができるようなゲーム展開になりました。自分たちの時間帯に点を取ることができず、最後はどちらもオープンな展開になって失点してしまいました。やはり自分たちの時間帯に点を取れないと、どちらに出るかわからないゲーム展開になります。そこを自分たちの勝利にするためには、練習するしかないですし、この悔しさをきちんと持って日々を変えていくしかないという話を選手たちにもしました。

急に結果を変えられるわけではないということはわかっているとおりだと思いますが、そのなかで本当の意味で結果を手繰り寄せていくためには日々しかないと思います。相手の時間もありましたが、しっかりと戦えていた時間、自分たちの時間を作ることができたゲームだと思っていますので、できたところ、できなかったところの整理も必要ですが、しっかりと次に向けてやっていけるようにしたいと思います。
選手コメント
どちらに転んでもおかしくない展開だったと思いますが、ここで勝つか負けるかというのがJ2の戦いだと思いますし、今日のような試合を引分けや負けではなく、勝ちに持っていかないと厳しいと思います。

前半は立ち上がりや守備もうまくいっていましたが、その後は押し込まれてしまいました。もっと高い位置でボールを奪いに行こうとしていたのですが、それがなかなかできませんでした。今日のように後半からスイッチが入ることがよくありますが、個人的には前半から攻めたいと思っています。

1試合1試合、どの試合も、もちろん大事ですが、今日は順位の近い相手との対戦でしたし、観に来てくださった人に申し訳ない試合をしてしまったので、次はしっかり勝てるように頑張ります。暑いなか、遅い時間の試合を観に来てもらったにもかかわらず、なかなか勝つ試合を見せることができなくて、申し訳なく思っています。

チャンスは作れましたが、相手にボールを持たれる時間が長かったので、我慢しながら戦った試合でした。

守備の特徴から自分たちのサイドバックの裏にボールを流し込んでくるチームはこれからの試合でも増えると思いますが、後ろはしっかりスライドして対応できていたと思います。ただ、ボールを奪ったあとにまわりの選手のアクションやボールホルダーの判断は改善が必要です。

ホームですので最低限勝ち点1は取らないといけない試合でしたし、失点数は減っていますが試合に勝てていません。一つひとつのプレーにもっとこだわりを持って、一つのミスが簡単に失点につながらないようにプレーしなくてはいけません。次節は順位の近い岩手との対戦ですし、アウェイですが絶対勝たなくてはいけない試合ですので、しっかり準備して臨みたいです。

まずはチームのコンセプトである、ボール中心・ゴール中心、切り替え、チャレンジ&カバーを、チームみんなで最初からやっていこうと話し合いながら試合に入りました。

前半のピンチのシーンでは、体も逃げずに止められましたし、今週練習でやってきたことをちゃんと出せて良かったと思います。攻守ともにアグレッシブになってきたと思うのですが、時間が経つにつれて足が止まってきてしまう課題があると思いますので、そこはキーパーから声かけをして最後の1秒まで戦い続けるチームにしなくてはいけません。

次節は順位が近い相手ですが、どの試合も絶対に負けられない試合ですので、残り試合すべて勝つつもりで戦います。今日も勝ちを届けることはできませんでしたが、最後まで熱い応援ありがとうございました。次節から勝ちを積み重ねて皆さんと喜びを分かち合いたいと思いますので、ぜひ一緒に戦ってください。よろしくお願いします。

フォトギャラリー

(写真:高須力)

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