明治安田生命J2リーグ 第32節
2022.8.20 [SAT] 19:00 NACK

大宮

0 - 2
0 前半 1
0 後半 1

町田

  • 27' ドゥドゥ
  • 90+3' 鄭 大世
試合経過
試合情報
監督コメント

連勝できたことはうれしいですが、いつも言っているとおり次が大事です。この連勝で勢いがついた部分はありますので、それを消さないように次の試合につなげたいです。

前節は早い時間帯に2点を取れて、その後も前半のうちに3点目が取れましたが、試合全体を通して自分たちからスイッチを入れられた試合ではなかったですし、相手にチャンスがあった試合でしたので、改善が必要な面もあります。一方で、セットプレーと速攻、そしてボールを動かして崩したように様々な形から点を取れたことは、自信になると思います。

全部がうまく行っているから勝てているのではなく、ちょっとした部分やラッキーな部分が我々に転んでいるところがありますが、勝てていることで自信をつけていきたいです。チームは生き物ですし、一つ何か掛けかわるものがあれば良くなると感じていたところで、この2試合は噛み合ってきたことが勝ちにつながったと思います。ただ、何もかもができるようになったわけではないので、勘違いせずに継続しながらさらに肉付けさせて、選手の良い部分がピッチで出るようにしたいです。

まぐれだけでは3点は取れないですし、取れないときはまったく取れないときもあります。次の試合はまた別の試合展開になると思いますが、やはり先制点が非常に大きいですし、そこが次の試合も大事なポイントになると思います。

町田には知っている選手やスタッフがいますので、対戦は楽しみです。野津田での試合となればこの試合への意識は変わると思いますが、相手をあまり意識せず一つの試合としてこの試合に臨みたいです。

選手コメント

何かが良くなったから勝てたということはありませんが、少し迷いがあったところを自分たちで少しずつ消化できたことが要因の一つだと思います。一つ勝てたことで自信がつき、思い切ったプレーができるようになってきています。

ここ2試合は、試合をクローズさせるためにピッチに立っているなかで、前回1失点してしまったことは反省しなくてはいけません。勝ち切れないチームだと、試合の終盤に攻め込まれると嫌な雰囲気が漂ってしまいますが、そういった状況をなくして勢いをつけるために自分は声を掛け合うようにしていますし、無事にこのまま試合が終わってくれという気持ちも持って戦っています。

全員が3連勝を目指して戦いますし、目の前の試合がどんな内容や結果になっても、積み重ねてきたことが元に戻らないようにしなくてはいけません。

前節、ケガから戻って久々にピッチに立つことができました。残り時間を考えてやることがハッキリしていましたし、前線でタメを作って攻撃をしたかったのですが、守備の部分で最低限のタスクはできたと思います。最後は相手の波状攻撃に耐える展開になりましたが、それまでは規制をかけて無理に奪いに行って入れ替わることがないように守備ができました。

最後は失点をしてしまいましたが、チームにネガティブな雰囲気はありませんでした。CKになっても全員が自分のところで跳ね返してやるという気持ちが見えましたし、久々にピッチで戦ってチームメートの逞しさを感じました。

点を取りたい気持ちがありますし、次の試合では久々にNACKのピッチに立ちたいとワクワクしています。自分の特長が出やすいサッカーだと思いますので、思い切ってどんどんやっていきたいですし、今いるFWの選手とは違った良さを出していきたいです。

メンバー

スターティングメンバー

GK 50 若林 学歩
DF 3 岡庭 愁人
DF 17 新里 亮
DF 25 袴田 裕太郎
DF 36 吉永 昇偉
57'
MF 20 栗本 広輝
MF 9 菊地 俊介
MF 48 柴山 昌也
74'
MF 19 矢島 慎也
66'
FW 11 奥抜 侃志
74'
FW 10 河田 篤秀
57'

控えメンバー

GK 45 海本 慶太朗
DF 8 田代 真一
DF 22 茂木 力也
57'
MF 14 武田 英寿
66'
FW 47 山﨑 倫
74'
FW 27 中野 誠也
74'
FW 23 矢島 輝一
57'

監督

相馬 直樹

スターティングメンバー

GK 42 福井 光輝
DF 5 深津 康太
86'
DF 13 菅沼 駿哉
DF 24 岡野 洵
MF 2 奥山 政幸
MF 8 髙江 麗央
MF 41 安井 拓也
80'
MF 22 翁長 聖
FW 28 太田 修介
68'
FW 40 ヴィニシウス アラウージョ
68'
FW 7 ドゥドゥ
80'

控えメンバー

GK 23 ポープ ウィリアム
DF 4 太田 宏介
86'
DF 26 奈良坂 巧
MF 18 長谷川 アーリアジャスール
80'
MF 19 山口 一真
80'
FW 9 鄭 大世
68'
FW 37 平河 悠
68'

監督

ランコ ポポヴィッチ
試合詳細
11 シュート 14
13 GK 8
3 CK 7
12 直接FK 8
4 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

松尾 一

副審

勝又 弘樹

副審

緒方 孝浩

第4の審判員

赤阪 修

入場者数

6,398人

天候

雨のち曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

25.6℃/73%

HIGHLIGHT

矢島輝の投入で反撃も得点生まれず、0-2で敗戦
明治安田J2第32節は、町田を迎えてのホームゲームだ。直近2試合では、首位の横浜FC、3位の仙台に連勝。降格圏の21位から19位へと浮上したが、勝点差は4と安心できる状況にはない。相手も似た状況だが、前節終了後から複数の選手が新型コロナウイルスに感染し、起用選手の選択や、試合前の準備が日頃より難しいものになったことは、想像に難くない。それでも、狙うのは3連勝。降格圏から少しでも離れたいところだ。

先発メンバーには、高卒ルーキーのGK若林を初起用。控えのGKもU18に所属する高校3年生の海本慶太朗(2種登録)で、若い守護神の構成となった。4バックは、右から岡庭、新里、袴田、吉永。中盤は、中央に連勝の大きな原動力となっている栗本、菊地のダブルボランチ。右に柴山、左に矢島慎を配置。前線は、河田と奥抜が2トップを組んだ。控えには、U18から昇格1年目で初のベンチ入りとなったFW山﨑らが名を連ねた。

雨が降るなかでの試合序盤は、中盤で激しくボールを奪い合う展開。4分に菊地が警告を受けたが、8分には町田の太田にも警告が出された。攻撃では、奥抜や矢島慎のドリブルが推進力となり、相手のファウルを誘発。敵陣でFKの機会を得る場面も少なくなかった。守備では、相手のビルドアップに対して積極的にプレッシング。何度かロングパスによる速攻やカウンターで揺さぶられたが、走力でカバー。シュートを打たれることなくしのいだ。12分には、奥抜が相手GKへのプレスで競り合いに持ち込み、守備でも前への意識を示した。

20分過ぎから、互いに攻撃がテンポアップ。26分、敵陣に押し込んだ場面でバックパスを受けた袴田が右サイドにロングパスを展開すると、柴山がワンタッチで中央へ折り返し、奥抜がシュート。スピーディーにゴールを狙った。しかし、直後の27分、相手右サイドからのアーリークロスで最終ライン裏を急襲され、GK若林が前に出たが触れず、町田のドゥドゥに先制点を奪われた。失点直後は押し込まれたが、少しずつばん回して前半を終えた。

後半は、相手にボールを支配されながら、プレッシングからショートカウンターを狙う展開で始まったが、57分に河田を矢島輝、吉永を茂木へと交代すると、変化が生まれた。直後に矢島輝のポストプレーから奥抜が抜け出しを図るなど、前線のターゲットを素早く使って得点機を増やす意図が明確になり、63分にも矢島輝のポストプレーから奥抜のドリブルで相手のファウルを誘発した。64分、奥抜のプレスバックからショートカウンター。矢島輝、奥抜が続けてシュート。ツートップのエネルギーを感じさせた。66分に矢島慎が負傷し、武田と交代。すると、相手も前線の選手を入れ替えて勝負を決めに来た。

70分、サイドチェンジを受けた左からクロスを入れると、矢島輝がヘディングシュート。74分には中野とデビュー戦となる山﨑を同時に投入し、さらに攻撃のギアを上げた。前がかりになる中、79分に相手GKのパントキック一発で1対1まで抜け出される大ピンチがあったが、GK若林が左腕一本でセーブ。最終ラインとGKの連係ミスで生まれた大ピンチを茂木がフルスピードで戻ってゴールをカバーした場面など、チーム全体でリスクを負いながらもカバーし合って戦った。しかし、目安6分のアディショナルタイムに失点。それでも山﨑が右から鋭いカットインシュートを繰り出すなど最後まで諦めずにゴールを狙ったが、試合は0-2で敗戦となった。

3連勝はならず、勝点も得られなかったのは残念だ。しかし、矢島輝の生かし方が明確になり、試合の流れを大きく変えられた部分は次節以降につながる収穫と言える。リーグは、残り10試合となった。次節もホームゲームで、山形と対戦する。今後も総力戦になることは必至。最後の最後まで戦い抜き、J2残留を決めなければならない。

(総評:平野 貴也
)

続きを読む

監督コメント
小雨が降るなかのゲームになりましたが、たくさんの方々に集まっていただきました。ありがとうございました。我々としては、今季まだない3連勝を目指したゲームだったのですが、残念ながらそれを一緒にホームで喜ぶことはできませんでした。

内容自体は悪くないゲームができたと思います。いろいろな事情があって、相手も我々も少しメンバーが変わったなかでのスタートになったのですが、決して悪くない流れでした。ただ、それこそワンプレーで1点を失ってしまったというところが、これまで勝ちを重ねてきた試合とは違う流れになってしまった部分で、残念というかもったいない形になってしまいました。

失点したあとは、相手が少し引いて守ってカウンターという形だったと思いますが、引いた相手に対してしっかりボールを動かす、ポイントを作って早めにクロスを入れる部分を含めて、ゴール前に迫力を出すところは最近取り組んでいることでもありますし、相手にとっては脅威になったのではないかと思います。

ただ、結果として最後に追加点を奪われて0-2という形ですので、当然そこから目をそらすわけにはいきませんが、決してすべてを悲観するような内容ではなかったと思いますので、次に向けて良かった部分をつなぎながら、修正しなければいけないところに取り組んでいきたいです。まずは、またしっかりと次のゲームを戦う準備をしたいと思います。
選手コメント

2試合メンバーに入ったのですが試合には出られず、今日のチーム状況的にチャンスはあると思っていました。相馬さんのサッカーはFWが引っ張っていかないと勢いが出ないですし、その勢いを出そうと思ったところで相手が引いてスペースがあるのは前半を見ていて分かっていましたので、僕が入ったらそこで起点を作ろうと思ってプレーしました。ただ、結局自分が2本外しているのでそこを決めきれる選手にならないといけないです。

ホームということあり、新しい選手がメンバーに入って負けると僕たちのせいにもなりますし、そういった意味では本当に勝たなくてはいけなかったです。ピッチ内ではひっくり返そうと話していたので、それができなかったのは残念です。

(ピッチに入る際には)来るものは正直ありました。戻って来れたことはうれしいですが、それ以上に勝てなかったことが悔しいです。試合に関われなかった申し訳なさをリハビリをしながら感じていたので、打てるチャンスがあればまずは振り抜こうと決めていました。もう一つのシーンは今週の練習で準備してきた形だったので、あれは決めないといけないなと反省しています。戻って来れたことは大きいですが、これだけ長い期間離脱していたので、早く結果を出してもう一度サポーターに応援される選手になりたいです。

もう本当に下を向けないですし、一試合一試合が大事です。みんながこれまで頑張ってきた分、僕は何もしていないので、これから一つ波を作れるように頑張ります。

自分が積み上げてきたものをピッチで出したかったですし、目に見える結果がほしかったので、とても悔しい気持ちです。監督からハーフスペースのところが空くことは言われていて、自分でもベンチから見ていて感じていたので、途中からFWでプレーしたときにはそこを意識してプレーしました。

ボールを受けてからドリブルで仕掛けたかったのですが、あまり出せなかったのは課題です。最後に右サイドからカットインをして左足でシュートを放ったシーンは得意な形だったのですが、シュートの時にニアとファーのどちらに打とうか迷ってしまいました。

守備の強度も自分の体も弱いと感じましたし経験を積んでいかなくてはいけないと感じています。出場したときは緊張もありましたが、徐々にほぐれて楽しくプレーできました。次は結果を残して監督の信頼を勝ち取れるようにしたいです。

初スタメンでいろいろな方が期待してくださって、どうしても勝利を届けたかったのですが、自分の判断ミスであったり未熟な部分がたくさん出てしまい、勝利を届けられなくて申し訳なく思っています。

多少の緊張はありましたが、試合前にチームメートから「どんどんチャレンジして、ミスは気にぜす思いっきり楽しめ」と声を掛けてもらって試合に入りました。

これまではベンチにいることが多かったですが、今日初めて試合に出場してサポーターの応援を聞くことができて、あらためてプロサッカー選手としてスタートラインに立てたと感じました。

試合の入りでかたくなってしまい、うまくキックが飛ばせない部分もあったのですが、徐々に自分の気持ちもほぐれていってキックも飛ばせるようになりましたし、2失点目に絡むような自分の判断ミスは起きてしまいましたが、1対1では自分の思いどおりに止められたシーンもありました。

今日は課題がいっぱい出たので、1週間という短い期間ですが自分なりに改善して、次もホームですし皆さんに届けられればと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

カテゴリー


X

パートナーバナー