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3/5・熊本戦 デジタルマッチデープログラム

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PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。その際、印刷サイズは用紙に合わせてください。出力した2枚の印刷していない面を貼り合わせて二つ折りにすれば、1/2縮尺サイズのマッチデープログラムになります。

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PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。表紙とP2、裏表紙とP3の組み合わせで印刷していない面を貼り合わせ、さらにホッチキスなどで留めれば原寸に近いサイズのマッチデープログラムになります。


勝負の2年目

プロ2年目、19歳のアタッカーが存在感を増している。31試合に出場したルーキーイヤーの昨季は、およそ9割の27試合が途中出場だったが、今季は開幕戦から先発出場を続け、前節のアルビレックス新潟戦では絶妙なクロスで河田篤秀のゴールを演出した。前線の左サイドで対峙した相手に真っ向勝負を仕掛ける背番号48は、大宮アルディージャの攻撃にとって欠かせないスパイスだ。

「スタメンに関しては、去年からずっと狙っていました。最初から出られるのは自分にとって大きなチャンスで、実際チャンスに絡む回数も増えています。課題の守備は去年から言われてきたところで、今年はしっかり整理がついているので、自分としてはできている感じがします。出場時間が長いと後半になって疲労が溜まってきますが、そこでいかに走れるか。そのあたりも昔から意識して、目標にしてきたところなので、終盤の苦しい時間帯にも走り切れている手応えもあります」

先発の11人に選ばれて、長くピッチに立ち続けている。そんな現状に対して、小さくない責任を感じながらも「やれている」感覚を持ち、日々自信を膨らませている。もちろん、満足はしていない。

「自分の持ち味は、やっぱりドリブルとかクロスなので、前回のアシストで評価されたところはあります。だけど、自分がゴールを決めるというところがまだまだ足りない。そこは監督、コーチ、先輩たちとも話をしました」

新潟戦の前半35分、河田のプレッシングを受けた相手GK小島亨介のキックミスを拾って迎えた絶好のチャンスを思い返すと、ほろ苦さが残る。

「結果論ですけど、打っておけばよかったという後悔が、すごくあります。相手が詰めてきたのが見えたので切り返したんですけど、結果カバーに入られるくらいなら、打って何かを起こすべきだったなって。足を振ることがいかに大切かを学びました」

中学1年生からアカデミーで育ち、大宮の未来を背負う存在だからこそ期待は大きい。「大宮のメッシ」の異名が示すとおり、魅せるプレースタイルも周知の事実だ。

それでも本人は、プロは結果のみで評価されることを知っている。最大の武器であるドリブルでどれだけ観衆を沸かせても、試合に勝てなければ意味はなく、自分の価値も高まらない。チームを勝利に導いて初めて喜びに浸ることができる。だからこそ「今年は数字にこだわり、結果を残さないと」という強い覚悟を胸に、熊本戦では貪欲に今季初ゴールを狙いにいく。
(粕川 哲男)

PREVIEW OMIYA
失点を減らす鍵はゲームコントロール

開幕から2試合を戦い4得点5失点。序盤戦に過ぎず、消化試合数にばらつきもある。とはいえ得点できている一方で、甲府と並んでリーグ最多の失点数を見逃すわけにはいかない。2点リードを守れずに引分けた新潟戦後、「得点を取れる感覚はあるので、どう守るか」と大橋が反省点を口にしたように、失点を減らして勝ち切る試合を増やさない限り、順位を上げていくのは難しい。

課題は90分間を通じたゲームコントロールだ。良い流れのときに畳みかけてゴールを奪い、悪い流れのときに耐えてゴールを守れるか――。昨季J3で優勝して4シーズンぶりにJ2を戦う熊本は、ここまで1分1敗。大宮と同じく、今季初勝利を目指して挑んでくる。そんな相手をいなしながら主導権を握り、ホームで勝点3を手にしたい。

[3-3-4]とも言われる熊本は、高さのある髙橋、突破力のあるターレスと杉山に加え、変幻自在に動く坂本の4枚が攻撃の鍵を握る。彼らに自由を与えてはいけない。また河原の右足、杉山の左足という高精度のセットプレーにも注意が必要だ。

攻撃では、ギャップが生じる中盤で優位に立ち、両サイドに張る相手の上村&竹本がポジションを下げて5バックを構築する前に素早く攻略したい。同じく“つなぎ”を重視する熊本に対し、ボール奪取からの一気呵成のショートカウンターも勝敗を分けるポイントになるだろう。
(粕川 哲男)

DATA ANALYSIS
通算成績
ランキング
大宮アルディージャ ロアッソ熊本
ゴール アシスト ゴール アシスト
河田 篤秀 2 茂木 力也 1 髙橋 利樹 1 ターレス 1
茂木 力也 1 矢島 慎也 1        
矢島 慎也 1 小野 雅史 1        
    柴山 昌也 1        
※データはすべて2022年3月4日現在
PREVIEW KUMAMOTO
自信につながる昇格後初勝利を狙う

昨季のJ3をリーグ最少失点で制し、4シーズンぶりのJ2での戦いに臨んでいる熊本は、2試合を終えて1分1敗。前節は山形を相手に3失点を喫し、「J3だったら決められなかったような場面でも、自分たちが隙を見せればやられる」と、ステージの違いを改めて感じさせられている段階だ。

とはいえ、山形戦ではボール支配率やシュート数、そして決定機の数でも相手を上回っており、決してやろうとすることが表現できていないわけではなかった。だからこそ、今まで以上に細部の質にこだわって、今後の自信にもつながる今季の初勝利を早い段階でつかみたい。

ただ、かつて熊本の一員だった当時、そこにいるだけで大きな安心感を与える存在だった、GK南が立ちはだかる大宮ゴールを陥れるのは容易なことではない。チームを率いて3年目の大木監督が前節の試合後、「クロスの入れ方や中の入り方を工夫し、精度をさらに高めたい」と攻撃面の課題に言及しているとおり、ゴール前のクオリティが1つの鍵になることは確か。しかしまずは、同じく今季初勝利を目指す大宮のアグレッシブなプレッシャーを剥がしてボールを前に運べるかが、熊本にとってのポイントとなるだろう。

熊本の藤本主税、大宮の北嶋秀朗両ヘッドコーチにとっても古巣戦。負けられない思いは同じだ。
(エル・ゴラッソ熊本担当/井芹 貴志)


PICK UP PLAYER
FW 9 髙橋 利樹

熊本は数年前から大卒新人を積極的に獲得してきたこともあり、J2を初めて経験する選手も多い。そのなかでも不動のトップとして指揮官の信頼を得ているのが、3年目の髙橋だ。ルーキーイヤーに9点、昨季はチーム最多の8点を記録し、今季は開幕戦で同点ゴールと、目標の2ケタ得点に向け好発進している。プロとなって初の地元埼玉でのゲームで、チームの今季初勝利につながる得点を虎視眈々と狙っている。

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