明治安田生命J2リーグ 第36節
2022.9.14 [WED] 19:00 NACK

大宮

  • 4' 袴田 裕太郎
  • 39' 中野 誠也
2 - 2
2 前半 2
0 後半 0

大分

  • 12' ペレイラ
  • 22' サムエル
試合経過
監督コメント

前節アウェイで勝てたことは大きいですが、今節は相手が異なりますので、また全員で気を引き締めて準備します。ここ数試合は相手より先に自分たちがファーストチャンスを得ていたので、甲府戦ではそこをゴールにつなげられて先制できたことが大きかったですし、その後は優位に試合を運べました。スコアレスドローの試合はありましたが、6月のアウェイ秋田戦以来となるクリーンシートで試合を終えることができましたし、それは最終ラインだけではなくチーム全体でメリハリをつけて最後のところを抑える守備ができたからだと思います。もちろんパーフェクトではありませんし相手に助けられたシーンもありましたが、集中して守れていましたので、これを次の試合でも続けなければいけません。追加点を取れたことが無失点につながったと思いますので、ただ守るだけではなくゴールを奪うことも大切です。

甲府戦では啓輔(大山)があの場面でやってほしい仕事をしっかり理解してプレーしてくれましたし、3点目は彼のすばらしいボールで勝負は決まったと思います。久々の出場となりましたが、気持ちの入ったプレーをしてくれました。

連戦ではありますが、ベストなメンバーをピッチに送り込みたいですし、相手の出方や試合展開をみて、効果的な交代カードを切っていけるように、いろいろなことを想定して臨みます。いずれにしても、どっちつかずにならず攻守にメリハリがつけられるように、まずは自分たちらしく試合に入っていきたいです。

水曜のナイトゲームではありますが、多くのサポーターにお越しいただき、NACKで皆さんの熱い声援をエネルギーに変えて、勝ちをつかめるように戦いたいです。

選手コメント

甲府戦では6試合ぶりのスタメン出場だったこともあり、試合終盤は体力的に厳しさを感じていましたが、勝てたことで心身ともに疲労は軽減されたと思います。甲府の長谷川選手や山田選手が入ってきてから間でボールを受けられて難しい試合展開となりましたが、途中から啓輔(大山)がボランチの部分もカバーしてくれたので、とても助かりました。攻撃では中盤でボールを受けて落ちつかせることを考えてプレーしましたし、先制できたことでチームとして落ちつくことができました。

水戸時代も含めてアウェイ甲府戦で勝てたことがなかったので、前節の勝利はよりうれしさを感じましたし、3年ぶりに自分のチャントを聞くことができました。

大分はボール保持が長けているチームですが、ボールを持たせる感覚で守備をして大事なところで相手にプレーさせないようにしたいです。ひさしぶりにホームでサポーターの声援を受けて戦えることが楽しみです。

チームとして先にチャンスを作れている試合が続いているなかで、前節はシバ(柴山)がFWの動き出しを見てくれたなかで、トミくん(富山)が決めてくれました。

甲府戦では、大宮に移籍してきてから初めてサポーターの皆さんが自分の名前を呼んでくれてうれしかったです。あの距離でも大宮サポーターの声援を強く感じましたし、相手サポーターよりも声援が大きくアウェイという感覚がありませんでした。今節、NACKで初めてサポーターの声援を聞いてプレーできることがとても楽しみです。

大分はボール回しがうまいチームですが、FWがスイッチを入れることを意識して高い位置から守備をしていきたいです。何よりチームが勝利するために必要なプレーをしていきたいですが、個人として得点チャンスを決め切れていないので、NACKでの今季初ゴールを決めて、チームを勝利に導きたいです。

メンバー

スターティングメンバー

GK 40 志村 滉
DF 3 岡庭 愁人
DF 17 新里 亮
DF 25 袴田 裕太郎
DF 41 小野 雅史
MF 20 栗本 広輝
MF 26 小島 幹敏
MF 48 柴山 昌也
73'
MF 47 山﨑 倫
87'
FW 28 富山 貴光
73'
FW 27 中野 誠也
73'

控えメンバー

GK 50 若林 学歩
DF 8 田代 真一
MF 15 大山 啓輔
87'
MF 39 泉澤 仁
MF 18 髙田 颯也
73'
FW 10 河田 篤秀
73'
FW 23 矢島 輝一
73'

監督

相馬 直樹

スターティングメンバー

GK 44 吉田 舜
DF 3 三竿 雄斗
DF 4 坂 圭祐
DF 31 ペレイラ
MF 8 町田 也真人
72'
MF 11 下田 北斗
MF 17 井上 健太
MF 27 梅崎 司
46*'
MF 38 高畑 奎汰
66'
MF 43 弓場 将輝
81'
FW 22 サムエル
66'

控えメンバー

GK 24 西川 幸之介
DF 2 香川 勇気
MF 21 エドゥアルド ネット
81'
MF 39 増山 朝陽
66'
MF 25 小林 成豪
72'
FW 33 呉屋 大翔
46*'
FW 40 金崎 夢生
66'

監督

下平 隆宏
試合詳細
8 シュート 8
13 GK 6
5 CK 8
11 直接FK 12
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

上田 益也

副審

堀越 雅弘

副審

数原 武志

第4の審判員

金次 雄之介

入場者数

5,260人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

24.2℃/62%

HIGHLIGHT

袴田と中野がゴール、ホームで声援復活も激闘ドロー
明治安田J2第36節は、ホームでの大分戦だ。試合開始前から、スタジアムの雰囲気がこれまでとは異なる。コロナ禍でずっと禁止されていた声出し応援が可能になったからだ。まだ制限されたエリアのみが対象だが、それで、ゴール裏の頼もしさは何倍にも増した。

前節は、鬼門となっていたアウェイゲームでの甲府戦を8年ぶりに勝利。勝点3だけでなく3-0と残留争いの得失点争いまで見据えても大きな収穫を持ち帰った。ホームでの声出し応援解禁試合で連勝を飾り、残り少なくなったシーズン終盤戦へ勢いを増していきたいところだ。

試合開始早々、大きなチャンスが来た。小島が右前方へつなぐと、相手のクリアを拾った柴山がカットインからクロスを送り、左CKを獲得。これを柴山がニアサイドへ蹴ると、中野が頭ですらし、袴田がファーサイドで右足を伸ばしてプッシュ。ポストに跳ね返ったボールを袴田が蹴り込み、開始4分で先制に成功した。袴田は2試合連続の得点だ。

しかし、相手は昇格プレーオフ圏内6位の力をすぐに見せつけてきた。サイドアタックを中央で跳ね返していたが、11分にCKから強烈なヘディングシュートを決められて同点。22分にもサイドを崩され、クロスからサムエルに逆転ゴールを決められた。相手のサイドチェンジには、その後も苦しめられた。ボールサイドに人数をかけて守るとサイドを変えられ、繰り返されて左右に広がると中央で縦パスを通される。守備では狙い所を絞れず、CKも多く取られた。

それでも、攻撃面では早いタイミングの仕掛けからシュートに持ち込む場面が見られた。26分、柴山が右から中央へパスを入れると、富山のポストプレーから小島が左足でゴールを狙ったが、わずかにゴール左に外れた。

懸命に好機を狙う姿勢が実ったのは、39分。ピッチ中央で自分より小さな選手に気付かれずに死角から近付いた栗本がボールを奪取。「体格や能力の比較ではなく、できる限りそういうものの差を駆け引きで埋めて勝ちたいと普段から思っている」と徹底した基本が効いた。ボールを奪うと、すぐさま縦パス。柴山が右からカットイン。股抜きのスルーパスを送ると、中野が得意の抜け出しからシュートを決めて2-2とした。柴山は「一瞬、(中野)誠也君(へのコース)が消えてしまってシュートに行くか迷ったけど、少し見えたので、大きい相手の股を通せばいけると思いました」と手応えを語った。

後半に入ると相手は前線の枚数を増やしてきたが、動かされ過ぎずに耐える守備ができてきた。全体で中央に構えた影響もあるが、左SHの山﨑が相手の攻撃的MFとウイングバックだけでなく、サイドバックまでプレッシャーをかけに行った部分も、相手のビルドアップに対するけん制となった。初先発を飾った山﨑は、59分には得意のドリブルシュートを仕掛けるなど、攻守両面で運動量を発揮した。

大分が選手交代を繰り返して運動量を上げてくるなか、「後半は流れが良かったが(体力切れなどで)つぶれてからでは交代回数も多くなる。変えるなら1回で少し多めで」とタイミングを見極めていた相馬監督は、73分に河田、矢島(輝)、髙田を同時に投入した。

終盤は、両チームとも縦に間延びしたが、山﨑と代わった大山が積極的にプレスをかけ、スライディングで相手の攻撃精度を削り落として仲間を助けた。最後は押し込まれたが、GK志村がミドルシュートを弾き、続けて相手のCKをしのいだところでタイムアップ。試合は、2-2の引分けで終わった。

次節もホームゲームだ。中位につけている栃木と対戦する。栗本は「声援が戻ってきて、ウォーミングアップでピッチに入った瞬間に鳥肌が立った。今度は声援に(勝利で)応えられるように、チーム一丸でやっていきたい」と意気込みを示した。中3日での連戦となるが、J2残留に向けて勝点を積み重ね続けたい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
水曜日のナイトゲームでしたが、5,000人を超えるたくさんのサポーターに集まっていただいて、声出し応援もあるなかでパワーをもらいながら戦うことができて、本当はそこで一緒に喜びたかったのですが、いまの我々の状況からすれば、最低限の勝点1という結果になったと思いますし、簡単なゲームではありませんでしたが、連戦のなかで選手たちは最後まで戦い切れたと思います。本当にありがとうございました。

立ち上がりは良いスタートを切ることができ、ただそのなかで意識として少し安全運転になってしまった部分もあったかなと思います。立ち上がりから強度が高いゲームになりましたが、相手にボールを持たれる時間が増えてリスタートから追いつかれ、攻撃をずっと支配されるような形になって2点目を取られてしまいました。大きく崩されたわけではないですが、うまくボールを取れていない印象でした。

ただ、その後はリードした大分も少し安全運転になるような流れもありましたし、我々も当然このままではいけないということも含めて、前に出るエネルギーになったと思います。そのなかで前で引っ掛けられる回数も増えて追いつくことができました。リードされてから追いつけたことは、我々にとっては大きなことだと思います。

後半はどちらに点が入ってもおかしくないゲームだったと思いますが、お互いの形が出せたなかでドローという結果になりました。何かが少し違えばどちらかに勝敗がついたゲームだったと思いますが、お互いに狙いがあるなかで激しいゲームでした。連戦でしたが選手たちはタフに戦ってくれたと思いますし、それはサポーターの作る雰囲気も影響したと思います。

連戦でまたすぐゲームがありますので、この勝点1をしっかりと価値のあるものにするためにも、次は勝点3を取れるようにしたいです。
選手コメント

ひさしぶりにベンチに入ったので、出場できたら思い切りプレーしてチームの勝利に貢献したいと思っていました。ドリブルで相手を抜くことには自信があったので、ボールを受けたらどんどん仕掛けていこうと考えていましたし、チャンスを作ることはできました。ただ、ゴールやアシストという結果を出せなかったことは悔しかったですし、次チャンスがまわってきたら結果を残したいです。

プロ入り後、初めてサポーターの声援を受けながらピッチに立ってプレーできましたし、とても後押しされる感覚があり、自然と気持ちが入りました。本当にこのように大きな声援で応援してくださる方々のためにも、栃木戦は勝利でお返ししたいです。

次は連戦の最後となりますし、ホームで再び戦えますので、必ず勝利で締めくくりたいと思います。ぜひ日曜日もスタジアムで熱い声援をよろしくお願いします。

もちろん勝ちが欲しかった試合でしたので、それができなかったことは残念です。得点シーンは栗本選手が素早い切り替えからボールを奪ってくれて、柴山選手につないで、その時点で自分も走るコースが見えていましたし、柴山選手がそこですばらしいパスをくれたので、あとはリズム良くシュートまでいけたと思います。

自分も色々な思いがありましたし、怪我をして辛い思いもしました。ただ、リーグ戦が終盤になってきて、ここで何とか自分の点だったり、チームを勝たせるためのゴールだったりが欲しかったので、勝たせることはできませんでしたが、自分にとって大事なゴールになりました。欲を言えば逆転をしたかったですが、上位で連勝中の大分に勝点1を取れたということはポジティブにとらえて次へ向かいたいと思います。

前半で2失点をしてしまいましたが、新里選手や袴田選手を中心にコミュニケーションをとって、後半に修正できたことはよかったです。

本当に自分たちは勝たなくてはいけないですし、次は何が何でも勝つという思いを持って、ピッチでそれを表現をできるようにしたいです。再び日曜日はホームでサポーターの皆さんの声援を受けてプレーができるので、それを力にして必ず勝ちたいと思います。
初スタメンだったので最初は少し緊張しましたが、試合前に先輩たちが後押ししてくれたり、サポーターの声出し応援もあってすごく心強かったので徐々に緊張も取れて、後半は試合に入れたかなと思います。声援を聞いて「やってやろう」という気持ちが一気に込み上げてきました。

自分からボールを受けに行って自分の特長のドリブルだったりボールタッチをしないと慣れないので、前半は全然ボールに触れなかったですし良くなかったと思いますが、後半は徐々にそういった部分も出せたので良かったと思います。ただ、それを点につなげられるような選手にならないと生き残っていけないですし、自分の価値を示すためにも、目に見える結果としてアシストや得点を増やしていきたいです。

不要なミスであったり、ボールロストが続くような場面もあったので、そこは修正しつつ、シュート打った場面でも相手に当てないでもっと入り込むことであったり、キックフェイントでパスを出すことだったり、そういった違いを作るところと単純にやるところのメリハリをもっとつけてやっていきたいです。後半はボールも入ってくるようになりましたし、全体的には良かったと思います。

自分にとってすごくチャンスだと思うので、このチャンスをつかめるように、時間はありませんが修正しつつ、次のゲームにつなげていきたいです。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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