大宮
- 89' 小島 幹敏
山形
- 9' 樺山 諒乃介
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実戦から少し離れてしまったのですが、徐々にコンディションが戻ってきていますし、もうやるしかない状況です。前節は自分にもシュートチャンスがありましたので、枠にはボールを飛ばさなくてはいけませんでした。群馬は自分たちにボールを持たせていましたので、もっと相手の背後を取ったり、逆サイドに長いボールを入れてサイドで1対1を仕掛けさせたりして、スピードアップさせることが必要だったと感じています。相手のプラン通りに試合が進んでしまい、最後はセットプレーでワンチャンスを決められてしまった試合でした。
すべてチーム戦術だけではなく、選手が相手の守り方を見て、相手の嫌なことを判断してプレーしなくてはいけないですし、最後はボールを持っている人が個人の判断でプレーすることが必要です。
山形は攻撃の質が高いチームですので、全員で統一した守備をしたいですし、攻撃では相手にセットされたときにボールを動かしてゴールを狙いたいです。
群馬戦では、たくさんのファン・サポーターがスタジアムに応援に来てくださったなかで負けてしまい、本当に申し訳なく悔しい気持ちでいっぱいです。チャンスを作れていたので、攻撃陣の決定力が足りなかったと感じています。
前半は相手が中を切ってくる守備をしてきたので、縦にドリブルしながらカットインも狙っていました。試合を重ねるごとに徐々に対戦相手に対策をされてきていると思いますので、それでも上回れるように仕掛けてていきたいです。力也(茂木)くんとコミュニケーションをとりながら、特に後半はいい形を作れた感触はあります。
山形は新潟と同じようにボールを握ってくるチームですので、守備でプレスに行くところとしっかり構えるところのメリハリを作ることが必要です。どこでボールを奪うのかをチームで統一することや、攻撃では裏へ抜ける回数を増やしていきたいです。
難しい状況が続いていますが、ファン・サポーターからの熱い後押しに対して、勝利で恩返しできるように戦いたいです。
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
14 | シュート | 8 |
---|---|---|
5 | GK | 15 |
9 | CK | 2 |
8 | 直接FK | 8 |
1 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
入場者数
天候
ピッチ状態
気温/湿度
HIGHLIGHT
今シーズンの行方を左右すると言ってもいい一戦である。直近の明治安田J2第39節で、残留を争う群馬に敗れてしまった。群馬に勝点で抜かれて20位に順位を下げたが、この試合に勝てば再び順位を入れ替えることができる。
その群馬戦から中3日のスケジュールだが、相馬監督はこれまでとほぼ同じメンバーで先発を組んだ。唯一の変更は中盤の左サイドで、前節途中出場の矢島慎が5試合ぶりにスタメンに名を連ねる。
あいにくの雨空となったが、声出し応援が適用されるNACK5スタジアム大宮にはファン・サポーターの声援が響いている。3試合ぶりの勝利を目指すナイトゲームが、19時03分にキックオフされた。
開始直後はCKを連続してつかんだ。デザインされた形からゴールを狙っていく。
9分にはスコアが動く。右サイドを突かれてクロスを供給され、技巧的なシュートを浴びた。ビハインドを背負ってしまう。
すぐに反撃に転じる。11分、左サイドの矢島慎がスルーパスを通すと、ペナルティエリア内左から柴山が左足シュートを浴びせる。これはGKに弾かれた。
守備の狙いははっきりしていただろう。前線から規制をかけて奪いにいきつつ、ブロックを敷く場面も使い分ける。
ラスト10分はペースをつかんだ。35分、敵陣でのボール奪取から、右サイドの柴山が低いクロスを入れる。富山がフリックしたボールは中野につながらなかったものの、セカンドボールを矢島慎が左足で狙った。
40分にはFKの流れでチャンスを広げ、柴山が左サイドからクロスを入れる。ファーサイドに袴田が飛び込んだが、わずかにタイミングが合わなかった。
43分には決定機をつかむ。柴山のパスを富山が残すと、サポートした小島が引き取る。ペナルティエリア手前からの強烈な左足シュートがゴールを襲うが、相手GKにセーブされた。前半は1点ビハインドのまま終了した。
後半開始とともに、相馬監督が動く。小野に代わって茂木が投入される。ポジションは同じ左SBだ。
後半開始早々にDFラインの背後へスルーパスを通されるが、GK志村が対応した。51分にもスルーパスを通されるが、相手のシュートは大宮の右ポストを叩いた。
59分にもピンチを迎える。カウンターから決定的なシュートを許すが、GK志村が弾き出した。チームの危機を救うビッグセーブだ。
カウンターを浴びても、高い位置から奪いにいく姿勢は変えない。守護神の好守に応えるように、攻撃陣がギアを上げていく。66分には中野と富山が下がり、矢島輝と山﨑が投入される。
直後の68分、矢島慎が左CKをファーサイドへ供給すると、茂木が折り返す。右ポスト際の混戦から袴田がプッシュするが、これはGKにブロックされた。
79分、柴山が退いて武田が投入される。直後の80分、右サイドの岡庭がクロスを入れ、ゴール前の矢島輝がヘッドで折り返す。このボールに山﨑が反応するが、シュートに持ち込むことはできない。
このプレーで山﨑が負傷し、87分に大山と交代する。背番号15が2列目の左サイドに入り、矢島慎が前線へポジションを移す。
後半は敵陣での攻防が続いている。何としてもゴールを取りたいなかで、89分にNACK5スタジアム大宮が揺れた。大山のスルーパスに反応した小島が、ペナルティエリア内左から左足を振り抜く。GKの股間を破った一撃がネットを揺らした。
ゴール裏を中心とするファン・サポーターの声援が、選手たちを後押しする。アディショナルタイムもゴールに迫ったが、1-1で終了のホイッスルを聞いた。
試合後の相馬監督は、戦術的な部分を指摘しつつ、同点に追いついた要因として「選手たちが諦めずに熱を持ってプレーしてくれたこと」をあげた。
群馬に勝点で並び、得失点差で順位を19位にあげた。38節の新潟戦、39節の群馬戦と2試合連続で無得点に終わっていただけに、チャンスを得点に結びつけたことは評価できるだろう。
残り3試合、負けられない戦いが続く。
(総評:戸塚 啓)
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水曜日のナイトゲームで、急に寒くなり雨も降る気候のなか、本当に熱いサポートをいただきましてありがとうございました。2つアウェイで負けてホームに帰ってきて、最後に追いつく展開になりましたが、そのパワーというのは選手たちに伝わっていたと思いますし、一緒に戦えて本当に良かったです。ありがとうございました。
山形はプレーオフを、我々は残留をということで目指すものは違いますが、どちらも勝点3がほしいゲームのなかで、立ち上がりに我々が先に失点する形になりました。全体の流れとして、当然我々も前で行きたい、ただそこをひっくり返されるような鋭い攻めを何度か受けるなかで、カットインされてミドルシュートを良い形で決められてしまいました。相手が速い攻めを狙ってきていることは見えていたところではあったのですが、そこに徐々に慣れながら、自分たちがボールを動かして攻めていく形が、前半のうちから作れるようになっていったと思います。
後半も我々としては追いかける展開なので前からというところは当然あって、前半はなかなか取れなかったところが、前から取れるような形を作ることができました。こちらとして大きく変えたわけではなかったのですが、やはり山形の方もチャレンジなパスが減ったり、ちょっとした立ち位置のところで変わっていった部分があったと思います。やはりリードしている分、少し蹴るのが怖くなったところもあったのかなと思います。我々が高い位置でボールを奪って、また敵陣で攻めるという形で、ここ最近のゲームと同じようにこじ開けられない展開が続いたのですが、今日は「サイドバックとセンターバックの間のところを徹底していこう」という話をしてたなかで、そこから点を生むことができました。
でも、一番は選手たちが諦めずに熱を持ってプレーしてくれたということをすごく感じた部分だったと思いますし、寒さを感じずに観ていただけたのかなと思います。ここまで少し良いゲームをしていても結果が出ていなかったなかで、何かを変える、一つ突き抜けるという意味では、ここ最近もずっとチャンスがあった小島(幹敏)が取り切ったということをまた次に重ねられればと思いますし、それがまたチーム全体に広がっていくように、良いゲームだけで終わらせないようにしたいです。次も連戦で相手は休養十分という形になりますが、できる最大限の準備をしていきたいです。
前半開始早々の失点については、個人的に防げた印象が強い失点だったので、あのようなシュートをしっかり止められるGKにならなくてはいけません。
後半のセーブのシーンは、デラトーレ選手の目線でシュートコースが分かっていたので、体を残せて上手く止めることができました。ハーフタイムに拓也(松本GKコーチ)さんから「相手のカウンターが多いから1対1になるシーンが多くなるかもしれないけど、中を見て相手がいれば最後まで我慢して対応しよう」と言われていたので、そこを意識してあのシーンはうまく対応できました。この3日間の練習で、山形戦に向けて裏のスペースをカバーする練習をしていたので、特に後半はそれを生かせてよかったです。しっかり耐えていれば必ず攻撃陣が点を取ってくれると思っていましたので、最後に追いついてくれて最低限の1ポイントを取れたことは良かったです。
最後に追いつけたことは、負けている状況でもファン・サポーターの皆さんの全力の応援のおかげだと思います。次もホームで戦えますので、一体となって戦い必ず勝利につなげ、自力で残留を決めたいです」
得点のシーンは、本当に啓輔(大山)から優しいパスがきましたし、うまくシュートも打てました。ただ相手GKの股に入ったのでちょっとラッキーなゴールでした。
前節から含めて本当に何本もシュートを打っても決められず責任を感じていたので、やっとゴールが入って少しホッとしています。
終盤のゴールだったのでうれしかったのですが、逆転したいという気持ちがすぐ出てきました。流れもこちらにかなり傾き、追加点もいけると思っていたので、引分けで終わってしまったことは少し残念です。
前半から守備面でうまくいかないところがあったので、途中から僕と栗くん(栗本)が縦関係になったことで、だいぶ前からプレスにいけました。それがうまくいって後半はだいぶ高い位置でセカンドボールを拾えたので、押し込むことができました。
本当に勝点1でも必要な状況ですので、一戦一戦を決勝戦という気持ちで戦います。
チームとしてまずは追いついて、もっと言えば勝点3が取れればもちろん良かったですが、あの時間帯の押している流れのなかでどうしても1点がほしかったですし、得点に絡めたことは良かったです。少ない出場時間のなかでも一つ仕事ができたと思います。
声出し応援が始まってから、NACKの雰囲気がより一層戻ってきていると感じます。それに選手が後押しされているのはベンチから観ていてもわかりましたし、ピッチに入っても感じました。すごく大きな力になっていると思います。
今日は追いついた形ですが勝点1ですし、残留という目標に少しでも早く近づけるように、もう1回ホームでできるのでアドバンテージを生かして次節はしっかり勝点3を取りたいです。
メンタルのリカバリーが必要ですが、我々は頭を下げている場合ではありません。良いゲームができても勝点が取れませんでしたので、次に向けて修正していかなくてはいけません。セットプレーは攻守において一つ大事な部分になってきますので、よりこだわりを持ってやっていきたいですし、山形に対しても、我々にとって良いゲームで終わらないようにすることを強調していきたいです。
交代策でチームのギアが一段と上がるようにしたいですし、こういう時期ですので最低でも勝点1を積みあげられるように準備したいです。
残り試合が少なくなってきましたが、我々には勝点3を取るチャンスが4回あります。すべてが計算通りにいかないことの方が多いですし、連戦となりますが先を見ずに、まず目の前の試合に全力を注ぐことが必要です。
どのチームもこの時期は何かが懸かっている試合ですし、山形はプレーオフ進出を目指して戦いにきます。何よりボールを奪うこととゴールを奪うことで相手を上回らなければいけませんし、自分たちがいくら今までより良かった内容だったとしても、その試合の相手を上回らないと意味がありません。
ホームでサポーターの声援を受けて戦えることは間違いなく力になりますので、試合の入りから終わりまでエネルギーを出し続けられるようにアプローチしたいです。そして、こういうときだからこそ、平常心でプレーしながらも、それぞれが自分の知らなかったパワーを引き出せるようにしたいです。