今野浩喜の「タダのファン目線記」特別編「今野さんプロデュースデー」



突撃インタビューシリーズ 今野浩喜の「タダのファン目線記」 特別編

「今野さんプロデュースデー」っていったいなに!? 今野さんとプロモーション担当者に聞いてみた

今野さんがタダのファン目線でクラブ関係者に逆取材を敢行する本コーナー。今回は特別編として、今野さんのプロデュースデーとなる第35節・ギラヴァンツ北九州戦について、どのような企画を準備しているのか、今野さんとクラブのプロモーションを担当する美馬さんに、オフィシャルライターの粕川さんがお話しを伺いました。


1年越しの企画がついに実現

――10月23日(土)のギラヴァンツ北九州戦は、今野さんのプロデュースデーだそうで。これは、いつ頃に決まった企画ですか?

今野「最初に話を聞いたのは……いつでしたっけ?」

美馬「去年ですね」

今野「あぁ〜、そっかそっか(笑)」

美馬「去年の9月にやろうとしてシーズン頭に話をしたんですけど、コロナの影響で」

今野「それで今年に入って、もう一度聞いたのが2カ月前くらいでしたっけ?」

美馬「そうですね」

今野「比較的時間がないと感じたのですが、1年前にある程度考えていたから、話が進んでいったのかもしれないですね」

――プロデュースデーと聞いて、すぐにアイデアは浮かびましたか?

今野「こういう仕事をしながらも目立つのが嫌いだから、どうかなとは思ったんですけど、出演者を増やせば紛れるんじゃないかと思って……。自分も人に慣れていないですけど、もっと慣れていない人をいっぱい呼べば(笑)。俺も良く見えそうじゃないですか」

美馬「素人さんを呼べば余裕だろうってことだったんですね(笑)。なので、これまで今野さんのこのコーナーに出演された方々から何人かの方に協力していただこうと考えています」

今野「そうそう(笑)。余裕とは思わないけど、なんとかなるかなって。だから最初からやりたくないという思いはなくて、やる方向で考えましたね。で、やるなら自分がいかに変な感じにならないか。そこを考えました」

――普段、大宮の試合も極力目立たない感じで観ているくらいですものね。

今野「絶対に人に見られないだろうアウェーの天皇杯とかね。だからコンセプトとしては、いろいろな人に出ていただきつつ、俺は後ろにいたい感じです」

美馬「あははは……(笑)」

――アルディージャでは今回のようなプロデュースデーは、過去にやったことがあるのですか?

美馬「部分的に協力いただいたことはありましたけど、誰か1人に全部をお願いするという試みは、初めてだと思います」

今野「ふ〜ん。やっぱり前例がない感じが、何でも受け入れてくれるところに現れていると思います(笑)」

美馬「はい(笑)」

今野「ダメもとで言ったことが通っていくことで、逆にこっちが引く感じがあります」

美馬「そうなんですよ。企画がすんなり通っていまして」


あくまでも主役は今野さん“以外”?

――名称みたいなものは決まっていますか?

今野「あぁ、それは……」

美馬「クラブとしては『今野さんプロデュースデー』のような感じにしたいねって。いまここで決めちゃいましょうか(笑)」

今野「水着だらけの、みたいなのは言ってたっけ?」

美馬「最初に言っていましたね(笑)。だけど、うちとしては企画名だけでも今野さんの名前を使わせてもらいたいなと」

今野「俺の名前が出るのはいいんですけど、主役はあくまでも俺ではなく出演者の方々なので」

美馬「そこにクラブが恐縮している感じはあります」

今野「最初にそれをうたっておかないと、当日の見方がまったくわからなくなるから」

――かなり攻めの姿勢の企画だと思うのですが、今野さんにお願いしようと思った狙いはどのあたりですか?

美馬「2019年から、毎試合プロモーション企画をやっていこうと動いています。何回かやって定番化してきた企画もあるので、新しい風と言うか……。やったことがないことにもチャレンジしていこうというのは、今年クラブが掲げているスローガンでもあるので。すでに大宮アルディージャを好きでいてくださる方に加えて、今野さんの周りにいるたくさんのファンの方々にもアルディージャの輪が広がってくれたらうれしいです」

今野「うんうん」

美馬「今野さんの『タダのファン目線記』のインタビューシリーズは、ここまで全27回と長くやっていただいている企画ですが、ガッツリと試合に絡んでもらったことは一度もなかったので、チャレンジしたいと思いました」

――今野さんの場合、クラブへの忖度などはあまりないと思いますが、周りの反応は?

美馬「内心ヒヤヒヤしながら社長に提案したら笑っていました。プレゼンした上司もホッとした顔をしていましたよ(笑)。今までにないテイストの企画なので。最近すごく思うのが、それぞれの方にとってのアルディージャがあるということです。クラブとの関わり方はいろいろだなって。今野さんなりの関わり方、接し方、愛し方があって普通だと思いますし、こちらとしてもありがたいところです」

――今野さんとしては、思うままにアイデアを出したのですか?

今野「そうですね。これまでも何回かアルディージャの試合でピッチイベントの仕事をしましたけど、やっぱりやり方が難しいんですよ。既存のやり方だと、どうしてもお客さんとの距離が遠くなる。お客さんはサッカーを観に来ているわけで、別にこっちは見なくてもいいんです。それを振り向かせるのが大変なんですよ、イベントの司会とかは。そういうのを抜きにした案を受け入れてもらえているので、好き勝手言ってます。まず、クラブから提案されることがひとつもないから、すごくラクなんです」

美馬「せっかくお願いするのであれば、ああしてほしい、こうしてほしいと言うよりも、今野さんの頭の中にあるものを大切にしたほうが絶対に面白い。あとは、我々の提案にそう簡単には首を縦に振らない、と承知しているので」

今野「あははは……(笑)」

美馬「我々が考えるよりも絶対に面白いアイデアが出てくるので」

今野「いやいや、そんな……。俺、客観視はあんまりないから。大変なことになるだろうなとは思いますよ」

美馬「そこに乗っかりたいなって」

今野「他人事だと思って好き勝手に言っているけど、これ自分でやるのかって気づくと、嫌な気持ちになりますからね(笑)」

美馬「ふふふ……。面白いと思います」



気になるイベントの内容は?

――いま決まっているイベントはありますか?

美馬「これまで『タダのファン目線記』のインタビューシリーズに出てもらった方々を集めるんですけど、大前提としてまだブッキングが終わっていないのですよ。その返事次第でどうなるのか、まだなんとも言えない感じでして……」

今野「結局、『ファン目線記』が土台の企画なんです。誰が出るか決まってないですけど、とりあえず大宮の街をパレードします」

美馬「あははは……(笑)」

――えっ!? この前の回で言っていたやつ本当にやるんですか?

今野「ルートはハッキリ決まってないですけど、スタジアムに向かって歩きます」

美馬「出演者は、これからブッキングします」

今野「そうですそうです」

美馬「全員に断られたらできません(笑)」

――めちゃめちゃ面白いですけど、見る側はどういった目線で見れば?

今野「『タダのファン目線記』を読んだ、いちファンの気持ちで見てください(笑)。あのコーナーに出てた、あの人が歩いてるっていう感じで」

美馬「ふふふ……」

今野「だから、見る側にだいぶ委ねられるイベントと言いますか……むしろ、そっち側が見る人を演じてくれないと困るっていう」

美馬「あははは……。みんなが、いかに乗っかってきてくれるかが肝です」

今野「出演者側はまったく迎合せず、本当にスター然としてとして歩くわけですから」

美馬「いま歩いております……って」

――いったい誰が歩いているんだっていう気持ちは……。

今野「でも、どっかの球団の優勝パレードをやったとしても、誰なんだって感じる人は必ずいるじゃないですか。それと同じだと考えています、こちらは」

――なんだか、すごい企画が実現しそうですね。

今野「そうなんですよ。これ言うのは面白いですけど、ふと自分がやるんだって思うと、気持ちが分裂しそうです」

美馬「今野さんも歩かれる予定なので」

今野「そこは歩かなきゃダメなんだろうなって覚悟しています」

――スタジアムでも何か予定しているのですか?

美馬「はい。『タダのファン目線記』選抜メンバーという形で、1日このチームで活動します。AKBじゃないですけど……」

今野「はい」

美馬「握手会ならぬ、除菌&検温会を予定しています。ふふふ……」

今野「そうなんです」

――スターの面々に除菌をしてもらえる?

今野「やっぱりご時世的に握手会ができないので、除菌ですね。販売を予定しているグッズに除菌券をつけますので、購入された方は特典として。メンバー一人ひとりにレーンを設けまして……」

――あははは……(笑)。

今野「除菌してもらいたい人のところに並んで、その券を渡してもらえば」

美馬「どのスターに並ぼうかなって」

今野「そうなんです」

――すごいですねぇ。グッズも売るわけですか。

美馬「今野さんに手書きでロゴを書いてもらったものを活用して、ステッカーとかコインケースとかTシャツとかできればなと……。あとはアルディの実写版の顔を加工したものとか。全て今野さんのアイデアを元にして進めています」

――さすがにバスの運転手さん(過去に出演されたチームバス運転手の中島さん)の顔とかはTシャツにはならないんですね。
→中島さん登場回はこちら

今野「俺もそれは思ったんですよね」

美馬「さすがにそこは会社的に……」

今野「ふふふ……」

美馬「勇気が出ない(笑)」

今野「でもどうだろう。Tシャツの背中に、フェスのように出演者の名前を書くくらいはできそうですね」

美馬「あとは選抜メンバーがピッチにも出て、PK対決をやろうかと思っています」

今野「正式に決まっているのかわからないですけど、テレ玉スタッフと対戦とか。ただ、尺があまりないみたいで、蹴っても1人か2人ですかね」

美馬「ですね。やるのはキックオフ1時間半前くらいを予定しています」

今野「3時間前くらいからパレードをやって、除菌会をして、PK対決をして。かなりカツカツのスケジュールです」


天狗になるのはゾーンに入った証拠

――ボツになったアイデアは?

今野「それが意外と……。本当に全採用されちゃうからね(笑)。コロナ関連でできないものはありましたけど」

美馬「感染予防の観点からお断りした以外は、基本“GO”です」

――この企画、チーム状況などさすがに時期によっては……。

今野「でも、すごく負けてて、しかもコロナでお客さんが来られないんじゃないかという流れでテンションが上がっていたところはあるんですよ」

――来ない前提?

今野「そうそう。何をやっても大丈夫。怒られたとしても絶対数が少ないなって(笑)。だから、連勝とかされるとドキドキしてくるんですよね」

美馬「……」

今野「たぶん、最後に振り返ると、この企画会議が一番笑ったってことになると思うんです。あとは終わったあと。そこが面白いんだろうなって(笑)」

美馬「反省会とか」

今野「このご時世じゃなきゃ、打ち上げとかやったら盛り上がると思います」

――出演者の方々のメンタルは大丈夫ですか? 維持できます?

美馬「核心突いてきましたね(笑)」

今野「あははは……(笑)。そこなんですよね。とにかく、何時間かの我慢というか。そういう気持ちで、自分をだましてやるしかないわけですよ。だから本当に天狗になって、その日ばかりは周りのスタッフに失礼な感じが出ちゃうかもしれないですね。それは、こっちがゾーンに入っちゃってるからなんで」

美馬「あははは……(笑)」

今野「それで許してほしいですね。でもどうなんだろう、俺以外の方はみなさん素人の方なので、こういうものだと思ってやってくれると思うんですよ」

――いやぁ、本当に実現するんですね。驚きです。

今野「他のプロデュースデーとか、こういう感じじゃないと思います」

美馬「あははは……(笑)」

今野「もうちょっと本人が前へ出ますもんね」

美馬「そこが今野さん“らしさ”なので」

――今野さんは当日、どのあたりを楽しみたいですか?

今野「リアルに言えば人前じゃなく、バックヤードとかを楽しみたいですね。『ヤバいね』とか言いながら、バタバタした過密スケジュールを楽しみたいです」

美馬「あははは……(笑)」

今野「あとは除菌会とか、スタッフさんのレーンに皆さんが並んでくれているところを見たりしたら、ちょっと楽しいかもしれないですね」

美馬「不思議な光景を見たいですね」

今野「そうそう!」

美馬「こちらが言うのも変な話しではありますが、ファン・サポーターの皆さんには自分が『タダのファン目線記』のファンだと思い込んでいただき、シュールな一日を楽しんでもらえればと思います!」



インタビュアー・構成:粕川哲男

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